音楽

2017年11月12日 (日)

メンデルスゾーン三昧

 

土曜日、スコットランドを舞台のストーリーのあるコンサートを

楽しんで来ました。

初台オペラシティでの東京シティフィルの定期演奏会。

 

 

 

指揮の川瀬賢太郎氏は、まだ33歳くらいの颯爽とした若い方。

音楽が何より好き ということが伝わってくる姿に好感を持ちました。

そして綺麗な手♪   

昔から美しい手を見ると嬉しくなるというだけで、

それ以上の何ものでもありません。  念のため(^-^;

 

 

プログラムは、メンデルスゾーンの序曲「静かな海と楽しい航海」で始まり、

2曲目はブルッフの「スコットランド幻想曲」(ヴァイオリン協奏曲)

休憩後に、メンデルスゾーンの交響曲「スコットランド」。

 

 

 

つまりメンデルスゾーンと共に船旅に出て、

スコットランドをキーワードに旅するプログラムという素敵なストーリーでした。

こういうストーリー性のあるプログラム、好みです~。

一つのコンサートという物語の中から、メッセージを受け取れそうで(^^

 

 

 

「静かな海と楽しい航海」は知らなかったので、予習していきました。

せっかく聴くなら、少し馴染んでいた方がより楽しめます。

メンデルスゾーンは全集CDを持っているので大丈夫(^-^)

CDを買うなら、断然全集ものの方がお得です。

もちろんyoutubeでもいろんなものが聴けますね。

 

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この作品は、メンデルスゾーンも親交のあった巨匠ゲーテの二つの詩からインスピレーションを得たもの。

彼はこれを書き上げてから、初めてのイギリス旅行に出たそうなので、

イギリスへの船旅の楽しみ、明るい前途の予感もどこかに聞こえてくるような気がしました。

若い奏者が多いこのオーケストラのサウンドに合った選曲で、

青い海、青い空も想像しながら爽やかな気持ちを抱いて楽しみました。

でもね、実際この時のメンデルスゾーンの船旅は船の故障もあり、

船酔いで散々だった、、、ということですが。

 

 

 

2曲目は、「こんなに速く爽快に弾ける!!」とびっくりするほどの超絶技巧で、

すごい!と思うけれど、あまりの速さにドキドキしてしまい

(多分、自分が弾くなら、、と怖くなったのかも、、、)、

ちょっと疲れてしまいました~。(-_-;)

他のお客様はすごく喜んでいたので、これは私だけの反応です。。

フィギュアスケートでも、男子はみんなが4回転を飛べる時代になって技術が進化しているように、クラシック界でも若い人のテクニックの向上は驚くばかりです。

素直にうらやましい~。

でも、アンコールに弾いてくれた力の抜けたバッハは、ほっとしました。(^-^)

 

 

 

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~オペラシティのロビーのクリスマス飾り~

 

 

 

メインのシンフォニー「スコットランド」は、

1曲目の「静かな海と楽しい航海」を書いた後に出かけた

イギリス旅行で訪れたスコットランドの印象を温めて、

 12年もかけて練り上げたもの。

いつもは速書きのメンデルスゾーンが、形にするのにこれほど時間がかかったのは珍しく、

簡単に書けないほどのインパクトがそこにはあったのでしょう。

 

 

 

当時のヨーロッパの人の目から見ると、19世紀初頭のスコットランドは野性的でロマンティックなところがあり、しかも神秘的で冒険心をくすぐる場所。

そして、真にすべてのロマン派人が訪れたいと熱望していた国の一つだったそうです。

このシンフォニーは、ロンドンで処刑されたメアリー女王ゆかりの荒廃した礼拝堂で最初の1節が書き留められました。

一方その次のヘブリディーズへの訪問で得たインスピレーションは、

もっと速やかに形になる。

有名な「フィンガルの洞窟」がそうなのです。

自然や、開放的なエネルギーを得たものは形になりやすく、

考え込んでしまう体験はまとまるのに時間がかかる、、、

なんとなくわかる気がします。

 

 

 

ちょうど行き帰りの電車の中で読んだマイケル・ハードの著作にありましたが、

メンデルスゾーンは完璧主義者だったようで、自分の作品には「もうこれ以上手を入れる余地がない」と満足するまで、

何度も何度も楽譜の一節を書き直したそうです。

どおりで均衡のとれたとても完成した印象を与えてくれるのですね。

 

 

 

このコンサートの1曲目は20歳のときに書かれたもの。

3曲目は32歳の時、となるとかなりの隔たりがあり、精

神的な内容も当然違ってくる。

若い頃はある意味気楽で希望に満ちていても、

年を取るごとに苦労や肉体の疲労が増し、

音楽が生真面目に深刻になってしまう。

単純にはそんな捉え方もあるかもしれない。

 

 

 

聴く方も、楽しみを求めて、癒しが欲しくて、、となると、

聴きたいのは明るい作品、穏やかな作品になるでしょう。

対して、自分と向き合いたい、深いところで考えたいと思う時は、

深刻な風貌の作品や、強烈なエネルギーを湛えた作品に当たると、

それもいいのです。

外のエネルギーと自分の中のエネルギーが、真正面からぶつかって火花を散らす。

ワクワクする。

 

 

 

うちにこもったり、外交的にもなったり、人はいろんな面を持っていますし、

それが面白い。

私も「いつも森さん元気ね」と言われたりしますが、

意外にそうでもなく「調子悪い~」と言っている日の方が多かったりするんですよ。。

能天気に見えて、そうでもない。

特にこの1か月は気温差のせいか、どうもだめが続いております、、、。

そういう体調がもう一つ、、の時は、

「休め!」というサインをいただいているのでしょうね。

素直に回復に努めねば。体の声を聞いて。

そうすれば、すぐに元気が戻る。

あら、話がそれました(^-^;

 

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~庭から摘んでくるダイニングテーブルに今飾っているのは、

娘の施設の皆さんが育てたミニバラと、このところいろんなところで蔓延っている

この雑草のような花。結構可憐です~

 

 

 

この日の一番のインパクトは、

シンフォニーの終楽章で弦楽器が発した最初の音。

鮮烈と言えるほどのエネルギーを感じ、ぐっと胸をつかまされました。

目が覚めるほど驚いた~。 (もちろん寝てなかったよ~)

そこからはもうごちゃごちゃ考えず、オーケストラのエネルギーに引っ張られて最後まで聴いた感じです。

こういう自分の中を変えてくれるぐっとくる一撃、好きです。

あ~この生の「今この一瞬!」にかけるエネルギーに出会うために、

私はコンサート会場に足を運ぶんだなあ、、、と改めて思った。

シティ・フィルさん ありがとう!

 

 

 

そして、私も1215日の「つくば朝のサロンコンサート」で

メンデルスゾーンの2番のピアノトリオをメインのプログラムで演奏予定なので、

この日のプログラムはまさに旬!

その前日の金曜日が初合わせだったので、

今ちょうど楽譜と書籍から勉強中なのです。

そう、とことんメンデルスゾーン♪

 

 

 

今回の朝コン、初めての組み合わせでのメンバーですが、

とても素晴らしいピアニスト、豊かで美しい音色のチェリストとの共演で嬉しくて、

弾く本人がとてもとても楽しみにしているところです♪

少しでもメンデルスゾーンの遺したメッセージに近づけるよう、頑張ります!

 

 

 

1215日(金)アルスホール1030開演の

「第124回つくば朝のサロンコンサート~クリスマスの贈り物~」

ぜひ今からご予定くださいね!!

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~帰りのバスまで時間があったので途中下車して、

可愛いもの見つけました♪

今は何といっても、小鳥グッズに目がないの。

うちのピピは「あら あなたたち新入りさん?」と思っている風?~

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