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2023年10月23日 (月)

緑の中の発表会

 

昨日秋晴れの日曜日、 うちの小さなバイオリン教室の年に一回の発表会 でした。

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今回はなかなか会場が取れずに友人が経営する人気レストラン「スパイスガーデン」さんをお借りして、
電子ピアノを持ち込んでの演奏です。
講師も含めて子供達と家族お客様で30名のコンサート。
幸せな時間が流れました。

まず何といっても会場がとても素敵なのです。
オーナーシェフ手作りの別館「 風の間」はぐるっと周りをガラスで囲まれ、
まるで森の中で弾いているような気持ちになれます。
響もまあまあよく、 子供たちは途中でちょっと間違えたりがあってもそれが全く気にならない、
今の自分を充分表現する姿を見せてくれました。


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「荒城の月」が弾きたいといった六歳の男の子。
この曲の持つ物悲しい雰囲気や寂しさはどうも理解できないようでしたが、
それでも「フレーズの最後を ディミヌエンド(だんだん小さくして)にしてみて」というアドバイスを、

お母さんのサポートでできるようになりました。
元気いっぱい弾く曲と、 荒城の月のしっとりした雰囲気を6歳で対比をつけられるなんて!
堂々と弾く姿は本当に立派でした。

どの子もそれぞれの課題をクリアし
特に印象に残ったのが最後に弾いた小6の女の子。
ちょっと音程が、、、と思う箇所はあるにせよそれが全く気にならない
彼女の流れる音楽を届けてくれました。
4月から単身赴任中のお父さんが、終わってから開口一番「 驚いた!!」と 大きな声で言っていらっしゃったことが、
何よりの成長を語っています。

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前日レッスンまでは、 音程や弓のことなどの技術的な最後のひと押しのレッスンでしたが、
当日会場リハーサルは余計な緊張を産むことは一切言わず、
とにかく音楽に集中できるようなアドバイスに徹しました。
ここの音はもっとこんなイメージで をクリアに、
どんな音楽でということをもう一度共有しながら、
とにかく音楽全体と本番前の心の状態のケアに集中。


そして今までは毎回私がピアノ伴奏をしていたのですが、
それでは聴いてはいても弾く姿を見ることができず、 アドバイスとしては半分。
今回は盟友ピアニスト泉恵さんにお願いしたので、
ようやく全体を客観的に見てまとめることができたのも良かったです。
そして泉恵さんの伴奏が、子供達の音楽をしっかりサポートして充分に盛り上げてくれたことも、
子供たちの最高の演奏を引き出す大きな力になりました。
小菊の鉢花まで抱えて伴奏を手伝ってくれた彼女の思いやりにも感謝。



発表会の時間はご家族にはお子さんの生の瞬間に集中していただきたいので、
ビデオと写真撮影の一切はうちの夫が担当します。
一時間分の発表会で200枚もの写真を撮ってくれました。
彼もお庭のテーブルで発表会後のティータイムを愉しんで、
愛車のスーパーカブで一足先に家に戻りました。
娘はヘルパーさんと家でお留守番andお昼寝。

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発表会後のティータイムは本館へ移動。
デザートプレートに喜び、子供たちは庭を走り回り、
猫や犬と戯れてなかなか帰りたがらない様子が微笑ましかったです。

自然と音楽と美味しいものと、そして子供たちの精一杯の音と姿。
誰もが心が満たされた優しい目をして帰っていかれたように思いました。
素晴らしい一日に感謝。

 スパイスガーデン  守谷市大木617-3

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