4月16日茨城桐朋会演奏会
以前に一度ブログにもアップしていますが、
ただ今2週間後に迫っている茨城桐朋会演奏会の本番に向けて追い込み中です。
母校桐朋学園 同窓会 茨城支部 のメンバーによって年に一回開催される演奏会で、
今回希望者が多く 計八組の演奏家が出演します。
なので一組15分以内の演奏時間。
ヴァイオリンが多いため、 年齢順の出演順番となりました(笑)
私は後半の方の出番となります。
演奏するのは、 ヨハネス ブラームス作曲ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第一番 より第一楽章。
以下、 当日のプログラムのために書いた解説です。
「中期の傑作と言われるこのヴァイオリンソナタは、ブラームス46歳頃の作品。
3つの楽章を有機的な素材のつながりでまとめ上げている。
同じ時期にヴァイオリン協奏曲(1878年)なども作曲している。
ブラームスはクララ・シューマンに送った手紙の中で、病床にあったクララの末っ子フェリックスを見舞うとともに、この曲の第2楽章の主題を送っている。クララはこのソナタについて「あの世に持っていきたい」と述べるほどの愛着を見せている。
オーストリアの避暑地ヴェルター湖畔ペルチャッハの美しい土地に滞在していた彼の充実感を土台に、全曲を通じてブラームスからクララへの愛と友情が伝わって来る温かい作品。
本日はその中でも繊細な美しさに満たされる第1楽章のみを演奏。」
今回のパートナーは道下果奈さん。
元はといえば 3年前の春、 同じこの茨城桐朋会演奏会で ベートーベンのクロイツェルソナタを一緒に演奏するはずでした。
あの時はコロナ最初の春。
コロナがどんなウイルスなのか? 治療法は? 予防のためには何が有効なのか?
まだ何も分からず 世界が最も混乱していた時期でした。
3年前の4月3日には自主企画コンサートも予定しており、
私は何とか開催したいと強行突破することばかりを考えていました。
そんな私、 もしコンサートをやって そこで感染者が出たらどうするの!と
実家の母それはそれは心配していました。
でもやると決めたからには、何が何でもやりたい というモードになるものです。
それはちょうどアスリートが試合中に怪我をしても、
試合を続行してしまうような心理身体状態に近いかもしれません。
あの頃娘もてんかん発作がひどく、
3月の末には病院に行くことはコロナに感染するリスクが高いと皆が恐れていた中、
大発作が繰り返される恐怖で救急車を呼び搬送される という厳しい事情も発生。
それまでは私が練習しているときには発作はひどくならない というジンクスがあったのに、 練習中に大発作を起こした というのがとてもショックで、
それをきっかけに諦めたという経緯があります。
あの時は諦めざるを得なかった。
娘が止めてくれたとも言えるかもしれません。
あれでよかった。
それから二週間後に予定されていた茨城桐朋会演奏会も当然中止。
翌年からはコロナ禍でも開催され、 私も同窓会総会 及び演奏会を聴きに行きました。
3年前に一緒に弾くはずだった道下さんとは、 いつか必ずリベンジをと約束し、
今回に至ったわけです。
16日に弾くブラームスのソナタは道下さんの希望の曲。
彼女がいつか弾いてみたいと願っていた作品です。
私は大学時代にも一度勉強し、
6年ほど前にもLunaClassicaのデュオでも演奏していますが、
ブラームスは難しい。 特に第一楽章が。
今回新しくベーレンライターの楽譜を購入し、
フィンガリングもボーイングも すべて考え直して新たな気持ちで取り組んでいます。
といっても、 毎回新しい譜面で勉強し直しています。
つい書き込みが多くて見にくくなるため、
原譜はそのままにしていつもコピー譜を用意します。
数年経てば 必ず新しい発見がたくさんあります。
それまで気がつかなかったことが見えてくる時の 「あっ!」という驚きを
私の脳は何よりも喜びます。
楽譜を読み込んでそれを音にすること。
つまり読譜と練習の両方を行ったり来たりしながら本番前の日々を過ごします。
一応早く着手していたので余裕のつもりでしたが、
それがいけない!
気がついたら二週間前。 まだ出来ていない。。
二人で焦りつつ 最大限の準備を と張り切ってもいます。
ブラームスのまごころがこもった素晴らしい作品を
お客様と分かち合いたいと願っています。
チケットは前売りの方が¥500安いので、
ぜひお声をかけてくださいね!
牛久エスカードホールでお待ちしています。
茨城桐朋会演奏会
4月16日(日)14:30開演
常磐線牛久駅すぐのエスカードホールにて
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