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2023年4月

2023年4月29日 (土)

娘の初ショートステイ

 

昨日は娘の初ショートステイ

27歳にして初めて一人でお泊り。

親の手を離れての泊りは特別支援学校の宿泊学習、

修学旅行以来なのでほぼ10年ぶり。

 

昨年の7月に主治医から「次の診察までにショートステイやっておいてね」と宿題を出され、

でも夏はコロナの大風が吹き荒れていたので候補先を決めるところまででストップ。

秋に見学、調書取り、12月に日程決めまでいっていたのが、

やはりコロナの流行で流れてようやく今頃の実現になりました。

 

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持ち物に全て名前を書く、昨日のところの娘の取説を新たに作る、体調管理。

一日娘のことが中心。

送って帰って来てからは、夕食後に翌日(今日のこと)からやって来る息子家族を迎える準備。

片付け掃除と忙しく、それほど娘の心配をしている暇もなく夜がふけていく。

あの子は後を振り返らないで前を向く人なので、自分はなぜここに?と思っても、

誰が頼りになりそうか見抜いて何とかやっているはず。

そういうたくましさは持っていると信じていました。

 

 

考えるだけ考えて伝えることは伝えた自分と

「全力で当たります」と言ってくださった施設を信頼してお願いしました。

夜中に目を覚ましてベッドで座っていたのを

背中をトントンしてもらってまた眠れたと聞き、

そんな温かい支援をしていただいてますます嬉しい母です。

 

 

そして、うちに帰って来てからの笑顔、笑顔。

私が午前中に男の子3人のレッスンを終え、娘の様子を観察すると活性化しているのがよくわかります。

同じことの繰り返しのぬるま湯生活でただ守られているよりも、

知らない人とのかかわり、新しい体験、寂しい気持ちさえも、

すべて良い刺激になっている!と思いました。

 

家に帰って来れて嬉しい💛の笑顔がまぶしい娘。

施設の職員さんからは「夜にちょっと寂しそうな感じで目をこすっていた。

でもちゃんと眠れた」と聞きほっとすると共に、

いじらしくてますます愛おしくなりました。

 

 

一番気がかりだった発作と転倒もなく、

初回を無事に終えて一つ前に進めた喜びに浸っています。

勝間塾の友人から「大きな殻を母子で破れて、私も嬉しい」の言葉にハッとしました。

そうです、これが私の一番の大きな殻。

私でないと娘は守れない、心配で手放せない、

けれども自分が歳を取って世話ができなくなった時にはどうしよう、、、の

固まった思考の中で長らく悩んでいました。

ほとんど永遠のジレンマのように。

 

私の最終目標は他人を信じて社会を信じて、安心して娘を託すこと。

いつの日かほっとしてこの世を去りたい。

それは誰もが安心して暮らせる社会を作っていく決心ともつながっています。

社会の片隅のどんな小さなことであっても、私なりに。

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~クリスマスローズの種。黒ゴマみたい~

 

 

下の写真は庭のエゴの樹の花。

下を向いて下がって咲く小さな花たち。

今年は他もそうですが、花付きがとても良くて嬉しい🌸

 

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2023年4月26日 (水)

モーツアルトKV306第1楽章を配信しました!

 

久しぶりにLuna ClassicaのチャンネルでYouTubeを配信しました。

https://youtu.be/YDm4lr0gOJw

2023

3月につくばサロンコンサートで演奏したモーツァルトのソナタKV306の第1楽章。

本番の2週間前にアルスでホールリハーサルを行った際に録音したものです。

この後、私たちのチャンネルでは第2楽章を制作し、

3楽章については本番収録をつくばサロンコンサートの方で配信していただく予定です。

 

今年2023年春のチューリップや花々と共に、

明るいモーツァルトの音楽をお楽しみいただけましたら幸いです。

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Luna Classica

ヴァイオリン 森 裕美

ピアノ    山口泉恵

 

写真・制作  森 利彦

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202333日アルスホールにて収録

 

2023年4月19日 (水)

本番報告

 

ご報告が遅くなりましたが、

日曜日に私にとってはもっとも緊張する同窓会の演奏会を無事終えました。

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緊張する理由は2つ。

母校の名に傷をつけるような演奏をしてはならないというプレッシャー。

そして、最も耳の超えた人たちが聴いているから。

もちろん、今回はヴァイオリンが5名もいたということで、

必然的に比較されるだろうなということも加わり、事前はかなりの緊張でした。

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~道下果奈さんと練り上げたブラームス1番のソナタ~

 

 

でも、最終的には3日前から暗譜も完了し、作品世界に入って演奏することができました。

とは言え、本番はやっぱり緊張があり、うまくいかない箇所もあったけれど、

100%でないと許さないなんて事は言わず、

まぁ及第点としたいと思います。

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人からの評価もまちまちで、

素晴らしかった!と言ってくれる人、

あの解釈は違うのではないかと言ってくれる人、様々です。

オーソドックスな王道の解釈はもう演奏しつくされているので、

考えて考えて独自のアイディアを織り込んで本番に載せます。

本番はその時のパートナーとその時の自分が作り上げたもの。

 

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ただ、録音を聴いてみるとテンポが遅い!12分もかかっていました。

直前練習でゆっくり確認作業をし過ぎたのが、全体テンポに影響を及ぼしたようです。

テンポが遅いと流れが悪い。

反省はいつも尽きません。。。

 

昨日弾いたブラームスの1番のバイオリンソナタをメインに、6月頭にCD録音を計画しています。

昨日の共演を誘ってくれた道下さんには、録音の前に本番という貴重な機会を与えてくれて感謝感謝。

当日まで奔走して指揮を執ってくださった和田会長、和田事務局長のお二人、

そして裏方として支えてくれた先輩、後輩同窓生の皆さんに心から感謝。

楽屋トークで懐かしい母校、寮の話は本当に楽しかった!

桐朋っていいな!

緊張と楽しさ、そして感謝が織り混ざった同窓会コンサートでした。

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~総勢8組14名 2時間半のボリュームたっぷりのコンサートでした~

2023年4月15日 (土)

明日 茨城桐朋会演奏会開催!

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黄砂を洗い流してくれる雨の土曜日。

明日は茨城桐朋会演奏会です!

1430開演の百花繚乱のプログラム。

 

明日の12時までにご連絡いただければ、

前売りチケット料金でチケットを受付にご用意させていただきます。

ご連絡お待ちしております。

 

 

「第8回茨城桐朋会演奏会」

416日(日)1430開演 1700終演予定。

(私たちの出番は16時あたり)

エスカードホール 常磐線牛久駅すぐ

 

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我が家のキモッコウも咲き始めました。

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ヤマツツジは今までで一番花が多い。

 

 

2023年4月 3日 (月)

4月16日茨城桐朋会演奏会

以前に一度ブログにもアップしていますが、

ただ今2週間後に迫っている茨城桐朋会演奏会の本番に向けて追い込み中です。

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母校桐朋学園 同窓会 茨城支部 のメンバーによって年に一回開催される演奏会で、

今回希望者が多く 計八組の演奏家が出演します。

なので一組15分以内の演奏時間。

ヴァイオリンが多いため、 年齢順の出演順番となりました(笑)

私は後半の方の出番となります。

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演奏するのは、 ヨハネス ブラームス作曲ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第一番 より第一楽章。

以下、 当日のプログラムのために書いた解説です。

 

「中期の傑作と言われるこのヴァイオリンソナタは、ブラームス46歳頃の作品。

3つの楽章を有機的な素材のつながりでまとめ上げている。

同じ時期にヴァイオリン協奏曲(1878年)なども作曲している。

ブラームスはクララ・シューマンに送った手紙の中で、病床にあったクララの末っ子フェリックスを見舞うとともに、この曲の第2楽章の主題を送っている。クララはこのソナタについて「あの世に持っていきたい」と述べるほどの愛着を見せている。

オーストリアの避暑地ヴェルター湖畔ペルチャッハの美しい土地に滞在していた彼の充実感を土台に、全曲を通じてブラームスからクララへの愛と友情が伝わって来る温かい作品。

本日はその中でも繊細な美しさに満たされる第1楽章のみを演奏。」

 

今回のパートナーは道下果奈さん。

元はといえば 3年前の春、 同じこの茨城桐朋会演奏会で ベートーベンのクロイツェルソナタを一緒に演奏するはずでした。

あの時はコロナ最初の春。

コロナがどんなウイルスなのか? 治療法は? 予防のためには何が有効なのか?

まだ何も分からず 世界が最も混乱していた時期でした。

 

3年前の43日には自主企画コンサートも予定しており、

私は何とか開催したいと強行突破することばかりを考えていました。

そんな私、 もしコンサートをやって そこで感染者が出たらどうするの!と

実家の母それはそれは心配していました。

 

でもやると決めたからには、何が何でもやりたい というモードになるものです。

それはちょうどアスリートが試合中に怪我をしても、

試合を続行してしまうような心理身体状態に近いかもしれません。

 

あの頃娘もてんかん発作がひどく、

3月の末には病院に行くことはコロナに感染するリスクが高いと皆が恐れていた中、

大発作が繰り返される恐怖で救急車を呼び搬送される という厳しい事情も発生。

それまでは私が練習しているときには発作はひどくならない というジンクスがあったのに、 練習中に大発作を起こした というのがとてもショックで、

それをきっかけに諦めたという経緯があります。

あの時は諦めざるを得なかった。

娘が止めてくれたとも言えるかもしれません。

あれでよかった。

 

それから二週間後に予定されていた茨城桐朋会演奏会も当然中止。

翌年からはコロナ禍でも開催され、 私も同窓会総会 及び演奏会を聴きに行きました。

3年前に一緒に弾くはずだった道下さんとは、 いつか必ずリベンジをと約束し、

今回に至ったわけです。

 

16日に弾くブラームスのソナタは道下さんの希望の曲。

彼女がいつか弾いてみたいと願っていた作品です。

私は大学時代にも一度勉強し、

6年ほど前にもLunaClassicaのデュオでも演奏していますが、

ブラームスは難しい。 特に第一楽章が。

 

今回新しくベーレンライターの楽譜を購入し、

フィンガリングもボーイングも すべて考え直して新たな気持ちで取り組んでいます。

といっても、 毎回新しい譜面で勉強し直しています。

つい書き込みが多くて見にくくなるため、

原譜はそのままにしていつもコピー譜を用意します。

 

数年経てば 必ず新しい発見がたくさんあります。

それまで気がつかなかったことが見えてくる時の 「あっ!」という驚きを

私の脳は何よりも喜びます。

 

楽譜を読み込んでそれを音にすること。

つまり読譜と練習の両方を行ったり来たりしながら本番前の日々を過ごします。

一応早く着手していたので余裕のつもりでしたが、

それがいけない!

気がついたら二週間前。 まだ出来ていない。。

二人で焦りつつ 最大限の準備を と張り切ってもいます。

 

ブラームスのまごころがこもった素晴らしい作品を

お客様と分かち合いたいと願っています。

チケットは前売りの方が¥500安いので、

ぜひお声をかけてくださいね!

 

 

牛久エスカードホールでお待ちしています。

 

茨城桐朋会演奏会

416日(日)1430開演

常磐線牛久駅すぐのエスカードホールにて

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