終わりと始まりの日
今日は終わりであり始まりの日。
10年私のもとに来ていた高2の生徒さんが卒業。
年長さんからヴァイオリンに来て、
初回の面談の際に「この弦はラの音よ」と教えて、
「この音何だった?」と何度尋ねるも
「なんだっけ~?」と返ってくる。
この子だいじょうぶかなあ、、、、と
すごーく心配になった小さな女の子だった。
その彼女が、
クラシックが大好きなお母さん(平日は東京でフルタイム勤務)の応援もあって、
綺麗な音で良い音程で爽やかに弾けるようになり、
昨年12月の発表会では1年かけて
(基本月2回、忙しい時は月に1回のレッスンで)、
立派にベートーヴェンのスプリングソナタの第1楽章を演奏しました!
彼女いわく、今回は初めて緊張せずに弾けたそうで、
毎日練習していたらもっとうまくなれたかも、、、と思ったそうですが、
その良い思い出を胸に卒業を決めました。
本人の頑張りはもちろん、
素晴らしい伴奏を務めてくださった
山口泉恵先生のピアノのサポートの力で、
新しい世界を体験できたことも大きかったようです。
ならば、私としてはもう少し続けて欲しかったというのが
正直なところ。
中学以降は忙しくなって、
どちらかというと、ヴァイオリンよりも私と話をしに来ていた感じ。
あまり練習せずに来て、
悩みを打ち明けてくれたり、
私が子供の頃の話を面白そうに聞いていたり、
「あなたは大丈夫!」といつも励ましたり、
ヴァイオリン半分、成長の応援半分といった時間。
高2になってからは、部長やクラス委員も務めて
ますます悩み多き青春を過ごしていた姿を
私なりに精いっぱい応援して来ました。
~箱まで手作り! つくばサロンコンサートのオマケを補完するのに良さそう~
今朝お母さんと挨拶に来てくれて、
手作りのバナナケーキをプレゼントしてくれました。
まだ温かくて、人のぬくもりを感じる箱を手にして、
「いつでも困った時は連絡してね!」と声をかけて見送り。
彼女は車に乗る時に涙ぐみ、
見えなくなるまで車から顔を出して手を振ってくれました。
私にとっては一旦音楽をやめて、再び教え始めた最初の生徒さん。
友人から頼まれて引き受けた時は、
生徒は彼女一人だった。
そして、こんなに長く面倒を見たのも初めて。
できれば、大学オーケストラや、大人になってからのアマチュアオーケストラで
一生音楽を楽しんでほしいがすべての生徒さんたちへの私の願い。
合奏の楽しさ、作曲家が最も力を入れて書いた交響曲という
名曲を演奏する喜びまで到達できたら、
指導者冥利に尽きるというものです。
あ~10年の付き合いが終わったか、、、、ととても寂しくなったけれども、
30分後、一緒に撮った写真と共に
「今日までありがとうございました!
また連絡します。待っててくださいね~」の
彼女らしいLineが届いて、爆笑!
それに対して私からは、
「手作りのお菓子、何より嬉しかったです。
これからはよかったら歳が離れた友達、親友みたいな感じで💛
そのうち私の方が相談したくなるかも、、、
また連絡待ってます!」
と返したら、
「お友達になりたいです。!(^^)!
相談待ってます(笑)
森先生のこともたくさん応援しています!
ケーキ良かったです~ こちらこそ!」と来て、
またまた大爆笑!!
彼女らしい
あ~楽しい💛
~バナナケーキ美味しかった♪~
自分に嘘がなく、自分を持っていてマイペース。
私も自然で素直な彼女が大好きでした。
他にも昨年卒業して、今調律師を目指して修行中の子も、
合格しました!の知らせを待っているところです。
どの子のことも、ずっと応援していたい。
楽器の先生って途中悩んで大変でも、幸せな仕事。
子供の成長を見届けられる。
これからは、一人の人間として、
同じ時代を生きる仲間として
また新たな始まりの日になりました。
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