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2023年1月22日 (日)

終わりと始まりの日

 

今日は終わりであり始まりの日。

10年私のもとに来ていた高2の生徒さんが卒業。

 

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年長さんからヴァイオリンに来て、

初回の面談の際に「この弦はラの音よ」と教えて、

「この音何だった?」と何度尋ねるも

「なんだっけ~?」と返ってくる。

この子だいじょうぶかなあ、、、、と

すごーく心配になった小さな女の子だった。

 

その彼女が、

クラシックが大好きなお母さん(平日は東京でフルタイム勤務)の応援もあって、

綺麗な音で良い音程で爽やかに弾けるようになり、

昨年12月の発表会では1年かけて

(基本月2回、忙しい時は月に1回のレッスンで)、

立派にベートーヴェンのスプリングソナタの第1楽章を演奏しました!

 

彼女いわく、今回は初めて緊張せずに弾けたそうで、

毎日練習していたらもっとうまくなれたかも、、、と思ったそうですが、

その良い思い出を胸に卒業を決めました。

 

本人の頑張りはもちろん、

素晴らしい伴奏を務めてくださった

山口泉恵先生のピアノのサポートの力で、

新しい世界を体験できたことも大きかったようです。

ならば、私としてはもう少し続けて欲しかったというのが

正直なところ。

 

中学以降は忙しくなって、

どちらかというと、ヴァイオリンよりも私と話をしに来ていた感じ。

あまり練習せずに来て、

悩みを打ち明けてくれたり、

私が子供の頃の話を面白そうに聞いていたり、

「あなたは大丈夫!」といつも励ましたり、

ヴァイオリン半分、成長の応援半分といった時間。

 

2になってからは、部長やクラス委員も務めて

ますます悩み多き青春を過ごしていた姿を

私なりに精いっぱい応援して来ました。

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~箱まで手作り! つくばサロンコンサートのオマケを補完するのに良さそう~

 

今朝お母さんと挨拶に来てくれて、

手作りのバナナケーキをプレゼントしてくれました。

まだ温かくて、人のぬくもりを感じる箱を手にして、

「いつでも困った時は連絡してね!」と声をかけて見送り。

彼女は車に乗る時に涙ぐみ、

見えなくなるまで車から顔を出して手を振ってくれました。

 

私にとっては一旦音楽をやめて、再び教え始めた最初の生徒さん。

友人から頼まれて引き受けた時は、

生徒は彼女一人だった。

そして、こんなに長く面倒を見たのも初めて。

 

できれば、大学オーケストラや、大人になってからのアマチュアオーケストラで

一生音楽を楽しんでほしいがすべての生徒さんたちへの私の願い。

合奏の楽しさ、作曲家が最も力を入れて書いた交響曲という

名曲を演奏する喜びまで到達できたら、

指導者冥利に尽きるというものです。

 

あ~10年の付き合いが終わったか、、、、ととても寂しくなったけれども、

30分後、一緒に撮った写真と共に

「今日までありがとうございました!

また連絡します。待っててくださいね~」の

彼女らしいLineが届いて、爆笑!

 

それに対して私からは、

「手作りのお菓子、何より嬉しかったです。

これからはよかったら歳が離れた友達、親友みたいな感じで💛

そのうち私の方が相談したくなるかも、、、

また連絡待ってます!」

と返したら、

 

「お友達になりたいです。!(^^)!

相談待ってます(笑)

森先生のこともたくさん応援しています!

ケーキ良かったです~ こちらこそ!」と来て、

またまた大爆笑!!

彼女らしい

あ~楽しい💛

 

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~バナナケーキ美味しかった♪~

 

自分に嘘がなく、自分を持っていてマイペース。

私も自然で素直な彼女が大好きでした。

 

他にも昨年卒業して、今調律師を目指して修行中の子も、

合格しました!の知らせを待っているところです。

どの子のことも、ずっと応援していたい。

楽器の先生って途中悩んで大変でも、幸せな仕事。

子供の成長を見届けられる。

 

 これからは、一人の人間として、

同じ時代を生きる仲間として

また新たな始まりの日になりました。

 

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