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2022年9月18日 (日)

2回公演無事に終わりました。

 

金曜日、お天気にも恵まれて、

つくばサロンコンサートでの2回公演を無事に終えました!

私とうとう雨女返上でしょうか♪

 

正確には、朝の部の私は無事ではなかったのですが💦

素晴らしい共演者に支えられ、

お二人のつくる音楽の世界に共感しながら

トータルではなんとかなったかな、、、。どうかな、、。

 

このところ、ちょっとボケ気味?と、心配になる私の頭。。

ちょっとぼんやりするのです、、、。

なぜこんなところで?というような箇所で外したり、

なぜ?なぜ?が多い。

でも、何とか終えました。

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この日限りのトリオ版「献呈」も楽しかった!

ロベルトのクララへの熱い熱い想いが溢れる「献呈」。

「ぼくのぼく!」なんて叫ぶ歌詞は

もう舞い上がってる~~!としか思えませんが、

素敵なことです💛

 

そこまで愛し愛されて、

しかも公言して憚らない。

若さゆえ、愛の強さゆえを

共に演奏する喜び。

人の幸せを自分のことのように想えるのも、幸せというものですね。

 

この日は演奏時間をぎりぎりに設定していなかったことと、

ホールは夜まで借りているので

終わり時間をそんなに気にしなくていいこともあり、

解説も焦らず、アドリブで好きなように

しかしこれは!という情報はお伝えするというスタンスで

お話できました。

 

まあ、このブログやラヂオつくばさんですでに話した内容ですが、

会場のお客様のほとんどはご存じないと思うので、

丁寧に解説することにしました。

目のまえに現れた人(曲)の背景を知ることで、

より深く味わっていただけることを願って。

会場の皆さまとも心行くまで一緒に記念撮影も💛

 

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~ロベルト&クララ シューマン~

 

 

演奏は1130過ぎには終わったはずで(時計を見ていないのでアバウトです)

お客様と歓談した後に着替え、

下のカフェで軽くお昼を食べて、

頭をリフレッシュするために

10分だけ椅子を並べて控室で仮眠。

 

1310~ホールで個人練習。

ピアノの泉恵さんは1230~からソロの「子供の情景」を練習して、

その世界にすっぽり入り、

その後の本番もとても味わい深くソロを演奏。

 

1400 お昼の部の開演。

まずはピアノソロが20分。

そして午前と同じく、クララの「3つのロマンス」と

ヨハネス・ブラームスの2番のソナタ。

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~ブラームスさんの幸せなお顔~

 

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~2番のソナタを書いていた時のブラームスの想い人。

コントラルトのヘルミーネ・シュピース~

 

午後の方がはるかに良い集中を保って演奏できました。

まあちょっと怪しい音程もありましたが、

それでも作品の世界に入り込み、

二人で考え練り上げた演奏を

何とかお客様にお届けできたのではないかと思います。

 

いつもいつも来てくださる方、

初めてお会いする方、

そして久しぶりの友人

嬉しいお顔がたくさんありました。

 

ソナタは勉強するのが楽しいのです。

小品だと、いくら魅力的でもそう凝った作りにはなっておらず、

けれどもソナタで1楽章10分近くあれば、

構成もしっかり考えなければいけないし、

ますます勉強のし甲斐があります。

まずはどこにどんな音程関係があり、

どんな和声なのか?を見る。

そして頭の中で鳴らす、

ピアノを使って響かせるの作業から始まります。

専門用語になりますが、倚音の箇所が音程がはまりにくい私です。

協和音を身体は好むのね。

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~2番のソナタが作られたスイスのトゥーン湖~

 

 

そしてブラームスや、クララやヨアヒムを含むブラームスファミリーの

演奏スタイルはどうだったのか?参考書籍をもとに

そこらへんも踏まえ、自分たちの好みも加え、

テンポもここはいくつ、

同じテーマでもここは微妙にメトロノームで2とか4とか上げるとか

細かい設定をしました。

実際には決めたテンポ通りではないにせよ、

大まかな各箇所のテンポの比較による構成を決めるのが、

私たちのスタイルです。

 

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いうなれば、歩いている道にデコボコはあるのか、

平坦な箇所はどこにあるのか、

急ぎ足になるのか、息を落ち着けるのか、

気分が高揚していくのか、

ということをテンポの比較によって定めます。

 

特にテーマの性格は、そのテンポ設定によっても全く違ってくるので、

テンポは大事。

それと、練習しているうちに慣れてどんどん早い設定になりがちなので、

弾きやすいように速くにならないようにも気を付けて。

速いと流れはいいのですが。

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~同じくトゥーン湖から見るアルプス。ブラームスのこの景色を見ていた~

 

 

そして、本番が近づいてくると、

自分も彼女も良い方向へ変化しているのが一緒に弾いていてわかって

それも刺激になります。

まだ録音聴いていないので、なんとでも言ってます。

いや、録音聴くといつものように撃沈かな、、、、。

 

とりあえず、終わった安堵感と、

本番の楽しかった燃焼感に今日までは浸って、

明日以降録音を聴いて、

つくばサロンコンサートの動画にはどれを上げられるか?

考えます。

燃焼していると熱は十分伝わるけれども、

後で聞くと傷が多いことが多々あり、さて本当はどうだったのか、、。

怖いなあ。。

 

それにしても、

何かを伝えたいと準備する時間こそがかけがえのないもの。

大抵は喜びよりも産みの苦しみの方が大きい。

今回初めて弾くクララはどんな人だったのか?

随分考えました。

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~若き日の魅力的なクララ~

 

 

読まれる日記も後世の人を意識して書かれているだろうし、

手紙も随分捨てて、

誤解を招くようなものは残さないように気を配っており、

後にどんな人として語られたいかを意識していたのだろうと思われます。

 

ソプラノの和泉さんが仰っていましたが、

ユーロになる前のドイツの紙幣にはクララの顔が描かれていたそうで、

母国での尊敬の篤さが覗われます。

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日記や手紙や伝聞に残されていない心の闇の部分があったとしても、

それも人間。

いいではないですか。

彼女は家計を一人で守って、7人の子供を育て上げ

(ある書籍には、子供一人の寄宿舎等の費用が20万かかっていたとある)、

自身のパフォーマンスを落とすことなく演奏活動を続け、

夫の作品を紹介して名を広め、

ブラームスの作品の最もよき理解者として支え、

普通の女性の10倍、いや100倍かも!とさえ思える働きをした人。

 

クララなしにはロベルトの作品も、

ヨハネスの作品も残らなかったかもしれないと想像すると、

クララには感謝しかありませんね。

同じ女性として見上げる遥かなる星のような存在です。

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~晩年のクララ~

 

 

素晴らしい作品を演奏させていただける喜びと

そこから学べる有難さ、

そしてお客様と分かち合える瞬間。

一日中スタッフを務めて支えてくれたつくコンの仲間の温かさ。

感謝しかありません。

 

この日来られなかったけれども、

心の中で応援してくださった方々にもお礼申し上げます。

 

良いプログラムをご一緒させていただいた、

和泉純子さん、山口泉恵さんに改めて感謝!

 

と、ここまで書いて、やっぱり

これをアップしたら録音聴きます!

 

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