« 2022年8月 | トップページ | 2022年10月 »

2022年9月

2022年9月29日 (木)

親としての宿題

 

今週は身体メンテナンスの週。

 

火曜日は自分の歯の定期検診と、

1の鍼&マッサージ。

水曜と金曜は娘の病院定期受診。

 

前回7月の受診からの

てんかん薬の増量が効いて

この2ヶ月さらに発作安定。

 

少しは発作はあるものの、

以前なら台風のたまご発生と同期して

大発作❗️だったのが、

あら?気がつかないうちに台風が出来てる!

と思えるほどに良くなりました。

 

うちの娘は台風に弱いと散々言って来たので

ご心配をおかけしていたかもしれませんが、

今年のこの台風の多さの中でも

何とか無事に過ごせています。

 

手術等で2ヶ月も入院したのも、

もう2年も前になり、

ここはもう緊張する場所ではなく

懐かしい場所になりました。

外来担当で病棟から降りて来ていた

看護師さんが「元気そうですね💛」と

温かく見守ってくれる気持ちが伝わってくる

声を聞いて、嬉しくなる

Img_6408

~病院の中庭。お天気が良かったので、病院ローソンで何か買って来てテラスでお昼もいいかも、、

ともよぎったけれど、

まだお腹は空いていなかったので、終わってから~

 

 

昨日はあまり混んでおらず、

早めに終わったので、

娘と2人で外でごはんを食べて帰りました。

 

コロナ以来久しぶりのココス。

ロボットが料理を運んできてくれるのが今風!

子供たちは喜ぶだろうな。

帰り道に眠くならないようにコーヒーを飲もう。

ならばデザートも、と二人で半分この 

花咲くシャインマスカットのタルトを追加注文し、

花びらが散ったように飾られたデザートに心が弾みました。

季節は今秋だけれども、

お皿に上はピンクと緑で葉桜のような柔らかな雰囲気。

Img_6418

ちなみにロボットが働いているココスはつくば小野崎店。

他もなのかしら?

シャインマスカットのデザートは10月上旬までらしいです。

 

Img_6416

 

 

そして、主治医からの宿題

ショートステイについて、

考えねば!

 

実はこの宿題は前回からのもの。

でもさすがにこの夏のコロナ急拡大では、

新しい施設と繋がるような行動には出れず、

私もいろいろ忙しかったので「宿題、宿題、、」と

頭の片隅に置いていただけでした。

 

先日うちのケアマネさんにちょっと話をしてみたところ、

筑西市に老舗の実績のある良い施設があると聞き、

いつも訪問介護でお世話になっているどんぐりさんのショートステイと合わせて

ただ今2か所の候補。

さらにもう1か所、以前に見学した霞ケ浦の施設が気になっているので、

この秋見学→第1回目のショートステイと持っていきたいところです。

Img_6410

~駐車場からここの10階を見上げると、懐かしさを感じる。

コロナの中、外出禁止で閉じこもった、あまりに強烈な思い出なので。~

 

 

前回の通院で主治医に「てんかん患者専用の施設があってもいいのでは?」と

相談してみたところ、

「社会にはそんな力はないよ」と言われ、がっくり。。。

たしかに、コロナ、自然災害に翻弄されている今の時代

福祉に新たな風をというのは難しいと思われる。

だからと言って諦めるわけではないけれど、

ちょっと先に考えている入所の前に、

まずは1泊お泊り体験から始めなければと思うのです。

 

私がやっている細かいケアをそのまま受け継いてやってくれる施設など

まずないだろうと思うし、かと言って何もリクエストしなければ、

発作と、発作による転倒での骨折の危険は免れない。

12日を簡略したケアで安全と安心を得られる方法はないか?

考えどころです。

 

主治医は「そのうち、、、と言っていると、

年取って来ると気力がなくなって

先生もうこのままでいいんです と言い出すんだよね。

そして、そのうちここ(病院)にも来なくなる」

とおっしゃった。

たしかに、歳を取るということは、体力と気力が衰えること。

それは年々感じます。

 

人生100年時代と叫ばれるけれども、

女性の健康寿命は75歳。

誰でも、その後の人生何か介護が必要な生活になるとも限らない。

いや、私の場合そういう訳にはいかない!と

娘を支えている使命感が私にエネルギーを与えてくれているので、

何とか一生自力で生活していきたいと願うけれど、

今の介護を80歳になってもできるか?は相当自信がない。

 

目標は私が70歳になるまでに娘を施設入所と思っているけれど、

主治医からは「それでは遅いよ」と言われ、

現実的に火が付いたわけです。

お尻を叩いてくれる人がいることは良いきっかけになります。

うちの母はずっと心配して、なるべく早く施設を探した方がいいと

言い続けて来てくれています。

 

娘が安心して笑顔で暮らせる終の棲家という目標。

そのための第1歩を踏み出す秋です。

Img_6411

~病院の駐車場のイチョウの樹。入院していた頃はすっかり葉が落ちていたなあ~

 

2022年9月25日 (日)

お祝いの会で

 

毎週末台風がやって来る今年の9月。

今日は久しぶりに快晴の日曜日にほっとする。

しかし昨日は大雨の懸念の中の本番。

私にしては珍しく2週連続の演奏。

 

私のブログにも何度も登場しているとねっこ保育園。

「絵を描く会」を訪れて、

素晴らしい園舎とロケーションに一目ぼれして以来、もうすぐ20年。

そのとねっこ保育園が、めでたく40周年を迎えました!

 

Img_6365

 

昨日はそのお祝いの会で演奏の機会をいただき、

アンコール含めて5曲ほど演奏。

なんの音響装置もないのに

素晴らしく響くホールで弾くのはとても気持ちよい。

しかし、昨日は雨による湿気がとても気になり、

本番の30分前からケースから楽器を出して

環境に慣らして準備。

 

結局のところ出番は押してだいぶ待ちましたが、

それが功を奏して弦の狂いはほぼなく

5度の和音を含む重音箇所も安心して弾けてほっとしました。

Img_6363

持参する楽器も、去年縁あって手元の置くことになったオールドではなく、

20歳の頃から使っているモダンの方にして、

様々な対策を練っての本番。

 

100名を超える卒園生、保護者の皆さんの

とねっこに集う喜びの笑顔に包まれて、

盛大な拍手をいただいて

こちらの方がたくさんのエネルギーをいただきました!

湿気のせいもあるけれど、

皆さんの熱をいただき、演奏する私たちも汗びしょ。

 

Img_6369

~本日のピアノは、つくばサロンコンサートの仲間 高瀬奈美さん~

 

思えば、娘の療育で音楽活動完全ストップの後、

最初の企画演奏会はこのとねっこチャリティーコンサートでした。

父母会メンバーであちこちに手作りポスターを貼りに出かけ、

当日は手作りのサツマイモのおやつを100円で販売したり、

みんなで協力してチャリティーコンサートをやり遂げた懐かしい思い出。

久しぶりに会った面々もたくさん!

いや~嬉しい!!

 

卒園生だけでなく、保護者の方もここでの縁を大事にしています。

2週間前の青山邸ジャズコンサートに一緒に行ったのも、

まさにこのとねっこ父母メンバー。

温故知新ではないけれど、

演奏を通じて昔からの友人と再びつながり、

そして新しい出会いがあります。

 

檜の床、漆喰の壁、吹き抜けの大空間も

園舎の素晴らしさだけでなく、

手作りの和食、

子供の意志を尊重する保育、

どろんこなどの自然とのふれあいから感性を育て、

リズム保育や芸術鑑賞(冬はミュージカルを観に)など、

ここには本物の保育があります。

Img_6361

こまちゃんこと小松原先生、

しがちゃんこと志賀先生 共の高齢になられたけれども、

どうかいつまでもお元気で、

その理念を伝え続け、とねっこをお守りください。

 

大切なお祝いの会に演奏にお招きいただき、

心より感謝いたします。


Img_6357

2022年9月18日 (日)

2回公演無事に終わりました。

 

金曜日、お天気にも恵まれて、

つくばサロンコンサートでの2回公演を無事に終えました!

私とうとう雨女返上でしょうか♪

 

正確には、朝の部の私は無事ではなかったのですが💦

素晴らしい共演者に支えられ、

お二人のつくる音楽の世界に共感しながら

トータルではなんとかなったかな、、、。どうかな、、。

 

このところ、ちょっとボケ気味?と、心配になる私の頭。。

ちょっとぼんやりするのです、、、。

なぜこんなところで?というような箇所で外したり、

なぜ?なぜ?が多い。

でも、何とか終えました。

Img_6271

 

この日限りのトリオ版「献呈」も楽しかった!

ロベルトのクララへの熱い熱い想いが溢れる「献呈」。

「ぼくのぼく!」なんて叫ぶ歌詞は

もう舞い上がってる~~!としか思えませんが、

素敵なことです💛

 

そこまで愛し愛されて、

しかも公言して憚らない。

若さゆえ、愛の強さゆえを

共に演奏する喜び。

人の幸せを自分のことのように想えるのも、幸せというものですね。

 

この日は演奏時間をぎりぎりに設定していなかったことと、

ホールは夜まで借りているので

終わり時間をそんなに気にしなくていいこともあり、

解説も焦らず、アドリブで好きなように

しかしこれは!という情報はお伝えするというスタンスで

お話できました。

 

まあ、このブログやラヂオつくばさんですでに話した内容ですが、

会場のお客様のほとんどはご存じないと思うので、

丁寧に解説することにしました。

目のまえに現れた人(曲)の背景を知ることで、

より深く味わっていただけることを願って。

会場の皆さまとも心行くまで一緒に記念撮影も💛

 

01808021583-1

~ロベルト&クララ シューマン~

 

 

演奏は1130過ぎには終わったはずで(時計を見ていないのでアバウトです)

お客様と歓談した後に着替え、

下のカフェで軽くお昼を食べて、

頭をリフレッシュするために

10分だけ椅子を並べて控室で仮眠。

 

1310~ホールで個人練習。

ピアノの泉恵さんは1230~からソロの「子供の情景」を練習して、

その世界にすっぽり入り、

その後の本番もとても味わい深くソロを演奏。

 

1400 お昼の部の開演。

まずはピアノソロが20分。

そして午前と同じく、クララの「3つのロマンス」と

ヨハネス・ブラームスの2番のソナタ。

Img_6157

~ブラームスさんの幸せなお顔~

 

Img_6152

~2番のソナタを書いていた時のブラームスの想い人。

コントラルトのヘルミーネ・シュピース~

 

午後の方がはるかに良い集中を保って演奏できました。

まあちょっと怪しい音程もありましたが、

それでも作品の世界に入り込み、

二人で考え練り上げた演奏を

何とかお客様にお届けできたのではないかと思います。

 

いつもいつも来てくださる方、

初めてお会いする方、

そして久しぶりの友人

嬉しいお顔がたくさんありました。

 

ソナタは勉強するのが楽しいのです。

小品だと、いくら魅力的でもそう凝った作りにはなっておらず、

けれどもソナタで1楽章10分近くあれば、

構成もしっかり考えなければいけないし、

ますます勉強のし甲斐があります。

まずはどこにどんな音程関係があり、

どんな和声なのか?を見る。

そして頭の中で鳴らす、

ピアノを使って響かせるの作業から始まります。

専門用語になりますが、倚音の箇所が音程がはまりにくい私です。

協和音を身体は好むのね。

Img_6154

~2番のソナタが作られたスイスのトゥーン湖~

 

 

そしてブラームスや、クララやヨアヒムを含むブラームスファミリーの

演奏スタイルはどうだったのか?参考書籍をもとに

そこらへんも踏まえ、自分たちの好みも加え、

テンポもここはいくつ、

同じテーマでもここは微妙にメトロノームで2とか4とか上げるとか

細かい設定をしました。

実際には決めたテンポ通りではないにせよ、

大まかな各箇所のテンポの比較による構成を決めるのが、

私たちのスタイルです。

 

Img_6089

 

いうなれば、歩いている道にデコボコはあるのか、

平坦な箇所はどこにあるのか、

急ぎ足になるのか、息を落ち着けるのか、

気分が高揚していくのか、

ということをテンポの比較によって定めます。

 

特にテーマの性格は、そのテンポ設定によっても全く違ってくるので、

テンポは大事。

それと、練習しているうちに慣れてどんどん早い設定になりがちなので、

弾きやすいように速くにならないようにも気を付けて。

速いと流れはいいのですが。

Img_6155

~同じくトゥーン湖から見るアルプス。ブラームスのこの景色を見ていた~

 

 

そして、本番が近づいてくると、

自分も彼女も良い方向へ変化しているのが一緒に弾いていてわかって

それも刺激になります。

まだ録音聴いていないので、なんとでも言ってます。

いや、録音聴くといつものように撃沈かな、、、、。

 

とりあえず、終わった安堵感と、

本番の楽しかった燃焼感に今日までは浸って、

明日以降録音を聴いて、

つくばサロンコンサートの動画にはどれを上げられるか?

考えます。

燃焼していると熱は十分伝わるけれども、

後で聞くと傷が多いことが多々あり、さて本当はどうだったのか、、。

怖いなあ。。

 

それにしても、

何かを伝えたいと準備する時間こそがかけがえのないもの。

大抵は喜びよりも産みの苦しみの方が大きい。

今回初めて弾くクララはどんな人だったのか?

随分考えました。

A_kneisel_nach_c_brand__clara_schumann_g

~若き日の魅力的なクララ~

 

 

読まれる日記も後世の人を意識して書かれているだろうし、

手紙も随分捨てて、

誤解を招くようなものは残さないように気を配っており、

後にどんな人として語られたいかを意識していたのだろうと思われます。

 

ソプラノの和泉さんが仰っていましたが、

ユーロになる前のドイツの紙幣にはクララの顔が描かれていたそうで、

母国での尊敬の篤さが覗われます。

Oip-2

 

日記や手紙や伝聞に残されていない心の闇の部分があったとしても、

それも人間。

いいではないですか。

彼女は家計を一人で守って、7人の子供を育て上げ

(ある書籍には、子供一人の寄宿舎等の費用が20万かかっていたとある)、

自身のパフォーマンスを落とすことなく演奏活動を続け、

夫の作品を紹介して名を広め、

ブラームスの作品の最もよき理解者として支え、

普通の女性の10倍、いや100倍かも!とさえ思える働きをした人。

 

クララなしにはロベルトの作品も、

ヨハネスの作品も残らなかったかもしれないと想像すると、

クララには感謝しかありませんね。

同じ女性として見上げる遥かなる星のような存在です。

Photo_20220918223601

~晩年のクララ~

 

 

素晴らしい作品を演奏させていただける喜びと

そこから学べる有難さ、

そしてお客様と分かち合える瞬間。

一日中スタッフを務めて支えてくれたつくコンの仲間の温かさ。

感謝しかありません。

 

この日来られなかったけれども、

心の中で応援してくださった方々にもお礼申し上げます。

 

良いプログラムをご一緒させていただいた、

和泉純子さん、山口泉恵さんに改めて感謝!

 

と、ここまで書いて、やっぱり

これをアップしたら録音聴きます!

 

2022年9月11日 (日)

満月の青山邸ジャズコンサート♪

 

昨晩の中秋の名月。

大きなお月さまでしたね!

私は友人たちと4人で、素敵なイギリス邸宅のお庭での

ジャズコンサートを楽しんで来ました♪

 

Img_6217_20220911225801

 

青山さん宅は、アンティーク調の素敵な室内、

広いお庭と、ご主人さまお手製の東屋など

どこを向いても楽しく夢いっぱいの空間です!

フォトハウススタジオとして貸出してあるそうなので、

ぜひここで家族写真などいかがでしょう?

 

Img_6249

~休憩中に室内の見学もどうぞ と。

以前にここで室内楽コンサートをさせていただいて、

とても良い響きで弾きやすい空間でした。~

 

Img_6250

そんな大人の夢空間で、

100名ほどのお客様が集まって賑やかにガーデンコンサート。

コロナ以降初めて開催されたので、

主催の青山さんはもちろん、お客様もいつも以上に華やいで

喜びがあふれていました!

 

Img_6234

 

ジャズ奏者はボーカルとローズウッドピアノの2名。

愛田美樹さんの済んだ歌声に夢心地。

美しい歌う姿にもうっとり。

 

Img_6230

 

私たちはお庭の奥の東屋に4人で、同窓会気分。

前半は立って聴いていましたが、

後半は東屋でお互いの子供たちの写真を見せっこして、

「わ~こんなに大きくなって、もうわからない!」とか、

「面影がある!」とか盛り上がっていました。

 

Img_6223 

Img_6196

 

このメンバーは、うちの娘が小学校時代に週に2回遊びに行かせてもらっていた

とねっこ保育園の仲間。

バザーや物品販売などの父母会活動の苦楽を共にした仲間。

何かを一緒に頑張った友達って、ずっと繋がります。

 

Img_6253_20220911225901

 

皆私の音楽活動も応援してくれていて、

ほぼ毎回聴きに来てくれる強力な応援団。

このうちお二人は、730日のさくら坂VIVACEコンサートの受付を手伝ってくれた人。

このメンバーで始まった今年の夏が、

またこのメンバーで夏を終える

そんなイメージの会でもありました。

感謝。

 

Img_6213

 

~¥3000の会費でお弁当とフリードリンク付き。

アルコールの方は¥3500で飲み放題とお得!~

 

Img_6242

 

実は、青山さんご夫妻もさくら坂VIVACEコンサートには

お客様として来てくださっていたので、

同じ時間を共にしたことになります。

今回、主催者交代(笑)

 

Img_6232

私も本番間近なので、気を抜いて感染しないように

飲食以外の時間は必ずマスクを徹底しつつ、

でもすごく気が晴れました!

娘や孫に感染させないように、そして私も本番に影響がないようにと

お祭りも、人込みも避けているので、

久しぶりの楽しいイベント。(自分がお客になって)

 

Img_6200
~日が暮れる前~

 

 

楽しいことは大事ですね♪

帰宅して洗顔していたら、お肌がつるつるに潤っていました。

嬉しいことがあると、幸せホルモンがたくさん出て

お肌の調子が良くなります。

楽しい本番の翌日も。

 

さあ次は私がお客様を幸せにする番です。

最終練習しっかり頑張ります!

今週金曜日、161030~と1400~アルスホールです!

 

Img_6220

青山さん 今年の夏の楽しい思い出をありがとうございました!

 

 

2022年9月 6日 (火)

ラヂオつくばにて。曲目解説

 

2022年96日 ラヂオつくば 生出演

 

もうかれこれ10回くらいお邪魔しているのでしょうか?

数えていないのでわからないけれど、、、。

いつもお世話になりありがとうございます!

 

火曜日パーソナリティー田中いづみさんに8月後半にメール差し上げたところ、

「ちょうど3月に来られた際のチラシを見て、森裕美さんはどうしているのかしら?

と思っていたところです!なんと以心伝心!」

という内容の返信をいただきました。

Img_6138

そうなんです。

メールをしようと数日思い続けていたので、

伝わるのですよね。

そういうことってよくあります。

 

私が気にかけているから、ということもあれば、

相手が気にしてくれているから、、という場合もあって、

なぜかこの人とは偶然によく出会う

連絡しようと思っていたら来てくれた

などなど、私の日常には

人は繋がっていると感じる場面がたくさんあります。

 

前置き長くなりました。

今日は1220~のゲストトークの枠でラヂオつくばさんにお邪魔して参りました。

毎回打ち合わせなしのいきなりトーク。

私が話したことが山のようにある状態で伺うことをご存じのため、

好きなだけ喋らせていただいております。

聞き上手の田中いづみさん ありがとうございます!

Img_6140

~いつも放送前に記念撮影~

 

 

ただ、今日はちょっとまとまりませんでした。

用意していった内容はほぼ話せたのですが、

その前の準備が足りなかった。

参考文献を引っ張り出したのは先週の頭。

そこからあれこれもう一度拾い読みして、考えて、、、

だったため、浅かった💦

 

このコンサートで何を伝えたいのか?

お客様と何を分かち合いたいのか?

コンセプトはとっくの昔に決まっているけれども、

もう一歩掘り下げて考えます。

 

以下、今日のラヂオは聴けなかったけれど、

興味ある~という方、よろしかったらお読みくださいね。

何より、当日聴きに来てくださる方は、

この解説もお読みいただけると、

作品の背景を少し知ることができ、より楽しんでいただけると思います。

Img_5785_20220906174101

以下持参した原稿です。

 

・・・・・・・・・・

 

つくばサロンコンサートはもう16年も続くリレーコンサート。

毎月第3金曜日にTXつくば駅から徒歩3分のアルスホールで開催。

様々な奏者と作品に出合える本格的な内容を、

気軽な1時間というコンパクトな演奏会で楽しめます。

 

気が向いたらちょっと立ち寄って、生演奏でリフレッシュしていただけます。

 

9月16日(金)は、朝 昼 夜 3回公演。

私たちはそのうちの朝1030~と、お昼の2時からの2回に出演します!

夜はピアノカルテットを別のメンバーが演奏いたします。

9月16日(金)の103014時の回は

「幸せな時間」がコンセプトのプログラム。

 

まず選曲の理由

 

とにかく暗く不安なニュースばかりの今の時代に、

自分たちも練習していて穏やかな気持ちになれる作品、

そして聴いてくださる方に幸せな音楽をお届けしたい!から始まった。

 

まずは ブラームスのヴァイオリンソナタ第2番が決まり、

何か関連のある作曲家、作品をということで

その後クララ・シューマンの「3つのロマンス」が入った。

 

2回公演をやろうとなり、

朝の部では和泉純子さんのソプラノで、ロベルトとクララの歌曲も加わり、

午後の部では、山口泉恵さんのピアノソロで

ロベルト・シューマンの有名な「トロイメライ」が入っている

「子供の情景」が演奏される。

 

つまりこの日は、ロベルト&クララ シューマン夫妻と、

盟友ヨハネス・ブラームスの作品で構成されています。

しかも、それぞれがもっとも幸せを感じていた頃の作品群を集めました。

 

クラシックにあまり馴染のない方にも楽しんでいただけるようにちょっと説明を加えますと、

ロベルトとクララのシューマン夫妻とヨハネス・ブラームスは、

今から約200年前にドイツに生まれた作曲家。

クララのお誕生日が1819913日。

来週の火曜日が、203回目のお誕生日になります。

ロベルトはクララよりも9歳年上。

ブラームスはクララの14歳年下。

 

ちなみに、クララ48歳の年が、日本は明治元年というと、

ちょっと遠い国の時間が少し近づいて感じられるでしょうか。

クララが生きている間にも普仏戦争が起こり、息子が戦争に召集されるということもあった。

母としての悲しみ苦しみは、現代の私たちと何ら変わりはない。

 

シューマンとブラームスは、ドイツロマン派主流の作曲家と言われる。

その二人を支えたのがクララという女性。

ただ単に内助の功や、深い友情というだけに限らず、

クララ自身も素晴らしいピアニストとして演奏旅行を続けただけでなく、

7人の子供を育て、

精神病で亡くなる夫、病弱な子供たちや孫までもをサポートした

スーパーウーマン!!

Img_6134

~行きがけ、近くの川も稲刈りのために水位が下がっていた。~

 

 

この時代、ドイツでは5000キロの鉄道網が開通したとはいえ、

洗濯機も冷蔵庫もない時代。

使用人を雇って家のことはある程度任せていたであろうとはいえ、

家事について指示したり、子供の教育に頭を悩ませや、

さらに一家の家計全てがクララの肩の上にあったとあっては、

どれだけのエネルギーが要ることか!

 

やはり同じ女性としては、クララのことが気になり興味がある。

伝記や手紙などの書籍を読んで勉強するが、

やはり楽譜、音からが一番その人が伝わって来る。

 

彼女のとんでもなく過酷で多忙な一生の中で、

作曲活動ができたのは、

少女時代から夫のロベルトが精神病で入院するまでの期間のみ。

16日アルスホールでは、その中で最後の最も重要な作品と言われる

「ヴァイオリンとピアノのための3つのロマンス」作品22を演奏。

 

このころシューマン家ではヴァイオリンフィーバーが巻き起こっていた。

何かというと、その後親友となるヨーゼフ・ヨアヒムという

素晴らしい若きヴァイオリニストの演奏を聴き、

夫婦揃ってヴァイオリン曲に心惹かれていた時期。

素晴らしい演奏を聴くと触発されるもので、

この頃二人とも作曲の筆が進んでいます。

この時クララ34歳。

 

クララが3つのロマンス作品227月に作曲したのちの9月の終わりに、

ヴァイオリニストヨアヒムの紹介で、

ヨハネス・ブラームスがシューマン家を訪れる。

夫婦揃って、またまたブラームスの作品や素朴な人柄に魅了される。

という特別な年であった。

 

しかし、その翌年にはロベルトの精神病がいよいよ悪化して、

2月の冷たい川に身を投げて自殺未遂を測る。

その後本人の希望で精神病院に入り、2年後には亡くなり、

クララはとにかく7人の子供たちを養うために必死で働くという

考えられないような波乱に満ちた人生を送った。

 

9月16日に演奏するのは

その嵐の前の、素晴らしい若者たちに触発された最後の幸せな時期の作品。

 

しかし、結婚の翌々年から

つまりこの10年以上前から夫は発病していたため、

クララの生活にはいつも影が付きまとう。

そんな影や複雑な思いも聴こえて来る作品でもある。

 

少女時代から父に連れられて各国を演奏して回っていたということもあり、

もの心が付き始めていらい、

クララの生活には仕事と厳しい義務感が付きまとっていた。

クララの日記の中にも「自分は若さと言うものを楽しんだ記憶がない」とある。

けれども彼女は美しく健康で魅力的な女性であった。

 

そして、凡人には考えられない試練の連続だった人生を支えたのは、

やはり音楽だったと断言できる。

Img_6141

~ラヂオつくばが入るトナリエ。

外に出たら蝉の鳴き声が響いて、そうだまだ夏だった!~

 

 

と、クララのことだけでもこんなに長く語ることになる。

未だクララの作品はそれほど演奏される機会がないため、

知らない方が多いと思うと、ここで力説したくなる。

同じ女性として、大いなる尊敬の念を持って演奏したいと思う。

 

「幸せ」と一言で言っても、

平穏な中の幸せと、過酷な人生を生きている中での幸せでは、

後者の方がより深みがある幸せで、

周りへの影響力、包容力が大きいと思う。

そして誰の人生も、大なり小なりそういうものを含むという

共感を持って演奏したい。

 

 

コンサートのメインは、ブラームスの2番のソナタ。

彼は貧しい家庭に生まれ、純粋でありながらも、

すごく頑固で粗暴な面も持ち、

周りの人間にとっては理解し難い人物であったらしい。

親しいクララやヨアヒムとも仲たがいしてしまうようなこともあった。

 

ブラームスは音楽の女神、理想の女性クララを想いながら生涯を独身で通した。

とはいえ、他に恋をしたことがないわけではない。

この日演奏される2番のソナタは 

この3年前に知り合いブラームスお気に入りの歌手となった若き歌姫、

28歳のヘルミーネ・シュピースを思わせる歌曲が

モチーフになっている箇所が見受けられる。

 

ブラームスのごつごつとした男性的な要素と、

想い溢れる優しさの両極端な表情を持つ、隠れた名曲。

53歳の夏 スイスのトゥーン湖に滞在していた時に書かれ、

ブラームスとシュピースがよく二人で散歩している姿が見られたという。

晴れた日には雄大なアルプスを見渡せるこの地の風景も、

この作品に影響を与えているように思う。

 

そして、午前の部では、

シューマンが結婚式の前日に花嫁に贈った「ミルテの花」という歌集から

1曲目「献呈」を、916日限定のピアノトリオ版で

演奏いたします。

Img_5923

 

ヴァイオリンのオブリガートを和泉さんのヒントをもとに自作し、

歌とピアノそしてヴァイオリンが絡んで演奏するという

珍しいスタイルをお楽しみください。 

この日しか聴けない音が響きます!

 

面白いことに、

クララの「3つのロマンス 第3曲」の最後と

ロベルトの「献呈」の最後の和声はとても似ています。

関連がある、どこかで繋がっているというのも、

隠れたメッセージがあるのかないのか、、、深読みしてしまいます。

他に、和泉さんが歌われるロベルトとクララの歌曲はほぼ新婚時代の作品で、

幸せいっぱいの作品が並びます。

 

午後の部では歌に替わって、

山口泉恵さんが演奏されるロベルトの「子供の情景」は、

まだ結婚前の作品。

 

時間切れのため、後の作品については

当日会場で響く音からメッセージを受け取っていただければと思う。

 

9月16日(金)アルスホールでの 1030~と1400~の演奏会。

お待ちしております!

Img_6145

~帰り道、稲刈りをしている田んぼを見ながら~

 

番組では、96日は「黒の日」ということにちなんで

messageを受け付けていました。

初めて知った!

 

黒と言えば?

私はやっぱりコーヒーとチョコレート。

これがないと生きていけない。。

最強コンビですね💛

Img_6143

~お昼はフードコートで、リンガーハットの小ちゃんぽんと餃子♪~

 

 

2022年9月 4日 (日)

9月6日(火)12:20~ラヂオつくば生出演!

 

96日(火)1220~ラヂオつくば(84.2MHz)に生出演いたします!

次週金曜日に迫った「つくばサロンコンサート」について

パーソナリティーの田中いづみさんとお喋りしてきます!

お時間ある方はぜひ聴いてみてくださいね💛

 

ネットでラヂオつくば! | ラヂオつくば

https://radio-tsukuba.net/simul

« 2022年8月 | トップページ | 2022年10月 »