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2021年4月 3日 (土)

音楽の力

 

あっという間に4月に入りました。

桜も新緑もすごい勢いで進んでいます!

なのに、我が家は置いてけぼり、、、の気分でした。

この前の嵐以降、

そして気温差が大きかったあたりから徐々に発作が怪しくなり、

私も憂鬱な気分。

春なのになあ。

いや、春の嵐というではありませんか!

 

あれだけ娘は頑張ったのだから、、、と思ってしまう。

そしてもっと楽になれるかと思っていたのに、、、とがっかりする。

相変わらず家の片付けも、

自分の練習もなかなか時間が取れず

集中できず、

私は変わらないがんじがらめの生活に憂鬱になっていた。

 

でも、一歩外に出れば花々が木々が輝いていて、

自然から力をもらえる。

その瞬間は元気になる。

いやでももしかしたら、外界のエネルギーと自分との落差が大きくて

反対に疲れるのかしら?

などなどグダグダと考えていました。

でもね、その前は元気だったから、きっとまた元気に戻れる!

 

昨日はダブルコンサートの予定だった。

昼間はノバホールで友人ピアニストによるピアノデュオコンサート。

こちらは娘と一緒に。

夜は一人で東京文化会館小ホール。

ちょっと欲張りすぎ?

 

しかし、このところだんだん怪しくなってきていた発作が朝爆発し、

爆発なんて言うと驚かせるけれど、

要はほぼ大発作みたいな発作があり、

その後も小発作が続いて意識低下。

もっとも嫌なパターンです。

 

その後も寝ること寝ること。

大発作の後意外にすっきりして、出かけられることもあるけれど、

発作が長く続いた余韻は大きく、

その後も疲れていたのでとてもお出かけは無理と断念。

桜ドライブ、つくばランチ、そしてコンサートと

娘とのお出かけを楽しみにしていたのに。。

 

こういう日はいつ起きるのかな?

いつ食べられるのかな?

その後の体調はどうかな?と様子見に始終するので、

私は細切れの家事をしながら、他のことはできず、

失われた一日となってしまう、、、。

 でも、その前はしばらく安定の時期もあったので、

またそんな時もやってくると思う。

 

 

でも、夜は夫に娘を頼んで出かけました!

1年以上ぶりの東京。

そしてコンサート。

電車の座席が一人一人区切られていて新しくなっていたり、

構内の通路が新しくなっていたり、

上野駅の公園口の出口も改装中で、

いろいろなものが新しくキョロキョロ。

東京に行くからって、特にコロナに緊張することもなく。

 

大ホールでは催しがなかったため、

東京文化会館の前は人気がなく静か。

ちょっと寂しい風景。

足早にリサイタルの小ホールへと向かう。

この日のプログラムはブラームスのヴァイオリンソナタ全曲演奏会。

演奏は大学時代からの友人森下夫妻。

Img_9134

響きの良いホールにストラディバリウスの美しい音色が優しく沁みとおる。

森下氏は確固たる自分の美学があって、

彼独自の音楽を展開してくれる。

どこかで聞いたような、、、とか、

どこにでもある普通の演奏ではない。

彼自身を正直にさらけ出す。

しかも極上の美しい音で。

なので、いつも森下夫妻のコンサートは特別な時間になるのです。

 

奥様の陽子さんがまたそれはそれはぴったりと寄り添う。

たまに幸路氏が自由過ぎる場面、

果たして合うのか?どうなる?と私は構えることがあっても、

ちゃんとぴったり二人で着地する。

さすが長年のコンビの息はすごい!

二人で宙を舞っているみたい。

時には空高く駆け上がるヴァイオリンを、

大地でしっかり受け止めるピアノであったりもする。

 

ブラームスはとても新鮮でした。

今まで聴いたことのない解釈で、

唯一無二の世界。

すぐに理解できるわけではないけれど、

作品への愛や共感や情熱がひしひしと伝わってくる。

 

演奏って、結局弾いているその人が出る。

押し付けが全くなく、包み込む音楽。

 

3曲ソナタという大仕事が終わって

アンコール3曲は森下ワールド全開!!

クライスラー「真夜中の鐘」からロマンチックな世界が広がる。

彼の音楽は愛でいっぱい!

 

ブラームスもそうだったけれど、

いつも空気をいっぱいに吸った音は、

宙に輝く。

彼の音と一緒に聴衆は気持ちよく呼吸する。

 

次からは昨年出されたCDからの2曲。

ブラームス「メロディのように」の歌いまわしは最高!

でも、この日最も心に残ったのは、演奏会の最後に弾かれた「モルゲン」。

 

R,シュトラウスの歌曲をそのまま演奏し、

最初はピアノソロ。

それが、まさにこの作品の 

ずっとここに居たい世界、幸せな世界を表現。

 

ピアノが、愛する二人が夕暮れの波打ち際に

静かに立っている情景を描く。

ヴァイオリンが優しく温かい声で、

肩をそっと抱きしめるように入ってくる。

二人が、明日への希望を私たちに語り掛ける。

 

聴いていて自然に涙が幾筋も頬を伝い、

こんな感動は久しぶりでした。

Img_9102

音楽の力をひしひしと感じた夜。

人間力が伝わる素晴らしい演奏。

芸術は魂を癒す。

 

 

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