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2021年4月

2021年4月28日 (水)

誕生日の季節

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ちょっと投稿が開きました。

このところは無事に過ごしています。

お陰で私もまあまあ安心して練習に取り組めています。

とにかく練習時間確保を第一に、

娘のお散歩、家のこと、その他を組み込んでいく毎日です。

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~我が家の白いモッコウバラ。今年は頑張ってよく咲いてくれました!~

 

 

3月に非公開本番で身体の硬さを自覚して、

鍼とマッサージ2回、カイロプラクティック2回、

そしてリンパを流すトークセンと

自分のケアを集中して行いました。

もちろん毎日の自力でのケアも。

お陰様で回復~!です。

入院していたのは私ではないのに、付き添いですらこんなに体調を崩す。

病院とは大変な場所です💦

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~カーポートの方の黄色いモッコウバラは毎年元気~

 

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~うちのピピちゃんはモッコウバラが大好き~

 

 

YouTubeで本要約チャンネルを見るのもしばらくお休み。

脳を音楽のチャンネルに切り替えようと考え、

弾いていないときも頭の中で練習する。

でないと、練習時間が足りなさすぎる。

最近楽器も鳴り始め、調子は上向きになってきて、

ようやく!の感じ。

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娘は明日からの荒天の影響で今朝は久しぶりの小発作連続→

ちょっとご機嫌が悪い一日となりましたが、

以前に比べると全体にずいぶん良くなっていると評価できる。

ある意味仕方ない、

不自由や悲しさやあきらめる部分も必要と納得し、

今の生活に二人とも慣れたということです。

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このところ玄関で練習していて、

格子ガラスの扉から、

モニターから娘の様子を見ながらなので、

なかなか完全集中できないのが辛いところだけれど、

それでも音楽に支えられ、

今日も元気に生きています。

という気分になった。

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~3つ目のツツジ、白い琉球ツツジと、実家から宅急便でやってきて増えた紫蘭が花盛り~

 

 

散歩でみつける身近な自然の美しさ、

日々の身体のケアもさながら、

最近CDYouTubeでみつけた演奏にも

大いにエネルギーをいただいていました。

 

 

ちょっと前に生徒さんから教えてもらった江口玲さんの演奏は、

ホロビッツが弾いたスタインウエイを使用し、

カーネギーホールにて彼の調整で幻の音を再現するという試み。

極上の音と華やかな技巧の両方が楽しめる素晴らしい1枚。

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~こちらはピアノという楽器の奥深さを知る興味深い本~

 

 

他には、フォルテ君というひたむきで元気な青年の頑張りに、

ちょっと笑いながらも大いに元気をもらった。

 

最近は32歳のヴァイオリニスト レイチェンさんにはまっています。

すごい集中力!

巨大掃除機のようにすべてを吸い込み、

そして巨大扇風機のように放出する。

変な喩えだけれど、エネルギーの高さたるや、まあすごくて!

生徒さんたちにも ちょっとこれ凄いから見てね!とお知らせしました。

1の感性豊かな女の子なんかは、

こわい、、、と思ってしまうかも。。

 

 

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現実には、

私が今取り組んでいる作品は静かな曲ばかりなので、

反対にエネルギー放出する曲の動画などを見てバランスを取っているのかしら?

静かな曲は、それはそれでまた別のエネルギーを使うのですけれどね。

ああでもないこうでもない、、、と考えながら、

少しずつ前に進む自分を楽しめる音楽の道は辛くとも、

一生面白いと思う。

 

ようやく再び頑張ろうと思える身体に戻った喜びがあります。

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~近くの公園の大島桜は実がたくさん付いている。

まるでマリンバのバチのよう。

桜の樹からは賑やかな音楽が聴こえてきそう~

 

 

2021年4月19日 (月)

私にも春が来た

 

先週金曜日、

つくばサロンコンサートの再出発を一緒に見届けられ、

大切な日常が戻って来た安堵と嬉しさから、

ようやくリラックス。

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週末の散歩で見たのは、

もう一つの桜吹雪 桜の絨毯 関山と松月。

ソメイヨシノが終わると皆さん出て来なくなる。

もったいないなぁ。。

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私の好きな黄色と黄緑の組み合わせの山吹も咲き、

タンポポのファミリーは、

旅に出る準備ができた者から、

次の場所へと飛び立つ。

それにしても、タンポポの綿毛って綺麗。

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今日はもう一つの近所の公園へお散歩。

葡萄のような藤棚にはブンブン言う蜂の羽音が必ずセット。

美味しいんだろうなあ、、と思う甘い香り。

ツツジやサツキも開花が早く、

よく見るとカールした美しいまつ毛のようなおしべたち。

白にわずかにピンクがかって綺麗で、

思わず写メ。

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台風2号は猛烈な勢力だそうで、今朝は大きな発作→小発作と続いたものの、

回復早く元気にお散歩。

発作のタイプが変わったのにも少し慣れて来た。

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この一週間、1年以上ぶりにいろいろな人と会う機会が多数あり、

人に会えるって、話ができるっていいなあ、、、と思いました。

家に居ると、1週間の間同じ2枚の服を洗って着まわしてるだけだったのが、

外に出るとなると何を着ていこうか考えるのも新鮮なくらいのお篭り生活。

 

いろいろあるけれどそれでも、

ようやく春になった気がします。

 

2021年4月14日 (水)

つくばサロンコンサート 再出発!

 

今週の金曜日から、「つくばサロンコンサート」が再スタートいたします!

一日降り続いた今日の雨の後は、

きっと植物が生き生きと輝くように、

コロナ禍にあっても変わらずにいつものように、

生活に寄り添う音楽をお届けいたします。

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毎月第3金曜日に、

時間は各月様々に、出演者もバラエティーに富んで、

憩いの1時間を、つくば駅から歩いて3分のアルスホールでいかがでしょうか?

お待ち申し上げております💛

 

詳細はHPをご覧ください。

尚、ネット予約が優先されます。

 

WEB

 https://tsalonconcert.wixsite.com/website-1

 

 Facebook

 https://www.facebook.com/tsukubasalonconcert/

2021年4月13日 (火)

新学期スタート

ようやく我が家も新年度スタート。

今日から4か月以上ぶりに施設通所が始まりました。

といっても最初は、去年と同じ火曜日の午前中のみ。

娘も施設の方もお互いに慣れていきながら、少しずつ施設利用を増やしていく計画。

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~日曜日。近所の公園では八重桜の関山が満開に~

 

 

去年は週1回、10時から12時の2時間利用で、

私は送り迎えの間どこかで用事を済ませているというパターンでしたが、

今日からは朝はお迎えのバスが9時に来て、

私は12時に迎えにいくというもの。

家に一人でいる時間が14か月ぶりにできました。

 

いや、もちろん誰よりも愛する娘なので、

一緒に居ることは可愛くて嬉しいけれども、

そうは言っても四六時中見守りをするのは、

神経が疲れます。

夜中も発作対応だしね。

 

毎日眠い、、。

大したことやってないのに、なんか疲れる、、、

目がかすむ、晴れの日は眩しい、

さらに先週の水曜日は左目が痛い

などいろいろ不調があったため、考えていました。

 

もちろん、まずは睡眠確保。

余計なことは極力しないように努める。

で、最近聞いた論文解説チャンネルによると、

マルチタスクが脳を疲労させるので、

なるべくシングルタスクにチェンジした方がいいという話にヒントをみつける。

 

私はほぼ一日中マルチタスク。

料理をしていても、ヴァイオリンを弾いていても、何をしていても、

常に危なくないか娘のことを見ている。

さらに、本要約チャンネル、論文解説チャンネルにこのところはまっているため、

家事をしながら、昼食を摂りながらもそれらを聞いていると、

ますますマルチの時間ばかりになる。

頭(欲)は「聴きたい」と思うけれど、身体はちょっと拒否する感じがある。

で、減らしました。

 

そういうのは、同時進行で何かをやっているのではなく、

二つの回路を切り替えているのだそう。

だから、疲れるらしい。

数年前から流行っているマインドフルネス瞑想は、

だからこそ忙しい現代に求められている。

私も20代の頃から瞑想には興味があって、

いくつかのワークショップに参加して、

その気持ちよさ、他では得られない充実感などを体験済みですが、

なかなか自分の生活には取り入れられずに時が過ぎていく。

 

マインドフルネスはとりあえず脇に置いておいたとしても、

これから火曜日の午前中は、集中して練習できる!と思うと、

今日はとても張り切った新鮮な気持ちになれました。

練習で集中できるだけでも少しは、

今ここに居る瞑想に近いものはある。

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~モッコウバラも咲き始めました。木漏れ日が散った花びらのようにも見える~

 

 

で、一人で練習してみると、

ああ集中するってこういう感覚だったな、、、と思い出す。(笑)

つまり、この1年半、私の練習ってなんだった?

いや、鍛えられて来た!と思いましょう。(^^

 

施設から、週に1回半日しか受け入れられないと聞いた当初は、

え~??うちの娘はこんなに頑張って大変な手術を経て、

てんかんという病気を戦って、

以前よりよくなっているのに、、、。

悲しいやら怒りやら落胆やら、

うちの娘の社会での居場所はないの!と泣きたいような気持など

いろんな感情が渦巻きましたが、

こちらの体制は整っても、

あちらの体制(新しい職員さんが多くてスキル不足)の事情もあるのだ

と最近ようやく頭だけでなく、心も納得できました。

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~今までで一番たくさん咲いてくれたヤマツツジももうすぐ終わり~

 

 

今日は初日を終えて、

娘が元気に過ごせたと喜んでくれる職員さんたちの見送りに

施設なりに精いっぱいやってくれていることが伝わり、

こちらの都合で さあ元通りの生活に!とはすんなりいかないことも

受け入れられる気持ち。

コロナの第4波も懸念されるので余計に、

少しずつがちょうどいい時期かな。

 

昨晩はまるで新学期を迎える幼稚園生の親のように(幼稚園とか言ってごめんね!)

持ち物、発作の新しいマニュアル作り、非常時の3日間の薬の準備、連絡帳と

久しぶりの社会生活の準備に忙しく、でも嬉しかった。

落胆と希望と、失敗と工夫と。

いや、今や慣れて当たり前に思っていた福祉サービスも本来感謝でしかなく、

時には我慢も、時にははっきり希望を伝えることも、

もちろん相手を思いやることも、

すべては学びだなと改めて思う。

 

私は娘のてんかんという難しい病気を課題に持っているためか、

人間関係の煩わしさからは解放されている。

娘のお陰で、周りには良い人しか縁がない。

晴れの日も雨の日も、とにかく歩み続けると誓う新年度です。

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~先週、ヘルパーさんとあけぼのやま公園にチューリップを見に。

近場のオランダの風景~

 

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~ドラえもんのどこでもドアが出現!~

 

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~金曜日は薬もらいの通院の帰りに、娘とテネレの木でランチ~

 

 

2021年4月 3日 (土)

音楽の力

 

あっという間に4月に入りました。

桜も新緑もすごい勢いで進んでいます!

なのに、我が家は置いてけぼり、、、の気分でした。

この前の嵐以降、

そして気温差が大きかったあたりから徐々に発作が怪しくなり、

私も憂鬱な気分。

春なのになあ。

いや、春の嵐というではありませんか!

 

あれだけ娘は頑張ったのだから、、、と思ってしまう。

そしてもっと楽になれるかと思っていたのに、、、とがっかりする。

相変わらず家の片付けも、

自分の練習もなかなか時間が取れず

集中できず、

私は変わらないがんじがらめの生活に憂鬱になっていた。

 

でも、一歩外に出れば花々が木々が輝いていて、

自然から力をもらえる。

その瞬間は元気になる。

いやでももしかしたら、外界のエネルギーと自分との落差が大きくて

反対に疲れるのかしら?

などなどグダグダと考えていました。

でもね、その前は元気だったから、きっとまた元気に戻れる!

 

昨日はダブルコンサートの予定だった。

昼間はノバホールで友人ピアニストによるピアノデュオコンサート。

こちらは娘と一緒に。

夜は一人で東京文化会館小ホール。

ちょっと欲張りすぎ?

 

しかし、このところだんだん怪しくなってきていた発作が朝爆発し、

爆発なんて言うと驚かせるけれど、

要はほぼ大発作みたいな発作があり、

その後も小発作が続いて意識低下。

もっとも嫌なパターンです。

 

その後も寝ること寝ること。

大発作の後意外にすっきりして、出かけられることもあるけれど、

発作が長く続いた余韻は大きく、

その後も疲れていたのでとてもお出かけは無理と断念。

桜ドライブ、つくばランチ、そしてコンサートと

娘とのお出かけを楽しみにしていたのに。。

 

こういう日はいつ起きるのかな?

いつ食べられるのかな?

その後の体調はどうかな?と様子見に始終するので、

私は細切れの家事をしながら、他のことはできず、

失われた一日となってしまう、、、。

 でも、その前はしばらく安定の時期もあったので、

またそんな時もやってくると思う。

 

 

でも、夜は夫に娘を頼んで出かけました!

1年以上ぶりの東京。

そしてコンサート。

電車の座席が一人一人区切られていて新しくなっていたり、

構内の通路が新しくなっていたり、

上野駅の公園口の出口も改装中で、

いろいろなものが新しくキョロキョロ。

東京に行くからって、特にコロナに緊張することもなく。

 

大ホールでは催しがなかったため、

東京文化会館の前は人気がなく静か。

ちょっと寂しい風景。

足早にリサイタルの小ホールへと向かう。

この日のプログラムはブラームスのヴァイオリンソナタ全曲演奏会。

演奏は大学時代からの友人森下夫妻。

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響きの良いホールにストラディバリウスの美しい音色が優しく沁みとおる。

森下氏は確固たる自分の美学があって、

彼独自の音楽を展開してくれる。

どこかで聞いたような、、、とか、

どこにでもある普通の演奏ではない。

彼自身を正直にさらけ出す。

しかも極上の美しい音で。

なので、いつも森下夫妻のコンサートは特別な時間になるのです。

 

奥様の陽子さんがまたそれはそれはぴったりと寄り添う。

たまに幸路氏が自由過ぎる場面、

果たして合うのか?どうなる?と私は構えることがあっても、

ちゃんとぴったり二人で着地する。

さすが長年のコンビの息はすごい!

二人で宙を舞っているみたい。

時には空高く駆け上がるヴァイオリンを、

大地でしっかり受け止めるピアノであったりもする。

 

ブラームスはとても新鮮でした。

今まで聴いたことのない解釈で、

唯一無二の世界。

すぐに理解できるわけではないけれど、

作品への愛や共感や情熱がひしひしと伝わってくる。

 

演奏って、結局弾いているその人が出る。

押し付けが全くなく、包み込む音楽。

 

3曲ソナタという大仕事が終わって

アンコール3曲は森下ワールド全開!!

クライスラー「真夜中の鐘」からロマンチックな世界が広がる。

彼の音楽は愛でいっぱい!

 

ブラームスもそうだったけれど、

いつも空気をいっぱいに吸った音は、

宙に輝く。

彼の音と一緒に聴衆は気持ちよく呼吸する。

 

次からは昨年出されたCDからの2曲。

ブラームス「メロディのように」の歌いまわしは最高!

でも、この日最も心に残ったのは、演奏会の最後に弾かれた「モルゲン」。

 

R,シュトラウスの歌曲をそのまま演奏し、

最初はピアノソロ。

それが、まさにこの作品の 

ずっとここに居たい世界、幸せな世界を表現。

 

ピアノが、愛する二人が夕暮れの波打ち際に

静かに立っている情景を描く。

ヴァイオリンが優しく温かい声で、

肩をそっと抱きしめるように入ってくる。

二人が、明日への希望を私たちに語り掛ける。

 

聴いていて自然に涙が幾筋も頬を伝い、

こんな感動は久しぶりでした。

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音楽の力をひしひしと感じた夜。

人間力が伝わる素晴らしい演奏。

芸術は魂を癒す。

 

 

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