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2021年3月21日 (日)

再出発

 

金曜日はつくば日和でした。

1年ぶりの本番。

お客様はいらっしゃらなくとも、

聴いてくれるのは同業者ばかりという最も緊張する場。

仲間の有難い温かさとともに、

何もかもわかる人たちの前で弾くのはこわいものがあります。

でも緊張がほぐれて振り返ると、

ここから再スタートさせていただけるという喜びの中にいます。

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~入院中に反対側からずっと眺めていたプラネタリウムの丸い屋根と、エキスポセンターのロケット。

また一つ帰ってきたという気持ちに~

 

 

はじめ、暖房いらないかな、、、と思ったものの、

ゆっくりの曲が多いプログラムはいつまでたっても身体が温まらず、

どんどん手は冷えていく。

なのに、汗はかく。

いやなパターンです💦

ヴァイオリンの私がそうなら、

冷たい鍵盤を触るピアノはもっとだった!と気が付いたのは終わってから。

暖房要りません、は失敗でした。 

ごめんなさい!

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本番とは様々なものをあぶりだすもので、

今回は特に今の自分の体の硬さに気が付きました。

それは当然演奏する仲間にはわかる。

いつも弾く場所で、いつもよりも音が伸びない。

こうやって課題を改めて意識できるというのはいいことです。

うまくいった~という後では安心してしまうから。

悔しいくらいがちょうどいい。(、、、ということにしておきたい。。)

 

調律師さんが、涙が出そうでした、、と

感想をくださったのも嬉しかったけれど、

何より驚いたのは、

娘が感激して泣いていたこと。

最後の3曲だけお父さんと一緒に会場にやってきたのですが、

終わって会ってみると、

あれっ目が潤んでいるような、、?

夫曰く、「弾いている最中から感激して泣いていたよ」とのこと。

ハグしたらしばらく泣いていました。

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~終わって1階のギャラリーに写真展を見に~

 

 

その涙の意味は?

言葉がないから本当のことはわからないけれど、

娘もまた弾ける私を祝福して喜んでくれていたのだと思う母です。

練習を聴いていたからね。

また一つ、言葉がない世界に閉じ込められた人の

豊かな内面を知ることができました。

 

以前は、私が弾いた方が発作が止まることが多かったので、

去年の自主企画コンサートの前にも小さな発作中に弾き続けていたところ、

それが大発作になってしまい、その時は大変なショックを受けた。

ちょうど昨年3月末の、世間が最初のコロナの恐怖の中にあった時期だったこともあって、

演奏会を中止にしたという経緯があります。

強行突破しようと考えていたのを、娘が止めました。

あの時無理してやろうとせずにやめてよかったのだと思うし、

今はまたやっていいのだと思える。

娘は見えない世界からの合図も送ってくれているように受け取ってしまう母です。

 

そして、大事な共演者との本番というかけがえのない時間。

今弾いている世界しかないという時間を共有して作っていく喜びも戻って来ました。

この日のことを活かして前に進んでいきたいと思います。

 

 

終わってから次の目的地に行く前にお昼ご飯。

ふわふわのリコッタパンケーキは世の中で流行っているみたいだけれども

未だ食べたことがなく、

デザートに注文して3人で分けっこしました。

1枚を娘と二人で、もう一枚はお父さんが。

娘がウフフと喜んだ♪

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そしてもう一つの目的地、病院の窓口に文書の依頼に行く。

用事が終わって、病院内をちょっと歩く?

娘は即エレベーターに向かう。

あっ10階に行きたいんだ、、、。

 

娘がお世話になった病棟でコロナが発生し、

当分の間入院、手術は休止中。

地域の人々にもっとも高度な医療を提供する大病院が大変なことになっている。

もともと脳卒中などの緊急手術で忙しい脳神経外科なのに、

コロナでますます緊張が走っている。

スタッフの顔が浮かぶものだから、

今週はずっと病棟のことが頭を離れませんでした。

娘も話を聞いているから、一緒に心配していたのでしょう。

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病棟の扉はインターホンで呼ばなければ開かないので、

ドアのガラス窓からしばらく中の様子を見ていました。

2か月お世話になった場所は懐かしい気持ちになる。

入り口のデイルームはボードにスタッフルームと書いてあり、

看護師さんたちは使い捨てのビニールのエプロンに全身を包み、

明らかに違う病棟の様子。

ただでさえ暑い病棟なのにビニールにくるまれていては、

ますます疲れそう、、。

でも病院のHPは毎日見ていて、

特にお知らせの変更はないのでその後のコロナは大丈夫なはず。

 

自宅に帰って病棟から電話が入り、

先日送った観音山フルーツガーデンのお任せセットが届いたとのこと。

私がいただいたお見舞いですごく美味しかったので、これを!と思ったわけです。

こういう時は、美味しいフルーツが身体と心の免疫を高めてくれるはず。

先だって送った応援の手紙だけでも看護師の皆さんはウルウルして、

また頑張れる気持ちになっていると言われ、

こんな時だからこそ、そして長くお世話になった私たちだからこそ

できることもあってよかったと思いました。

 

そこまでしなくてもいいかな、、、どうしようかな、、、と

迷うくらいなら行動する。

想いは、思っているだけでも力になるけれど、

行動するともっと拡がる。

演奏の出来はどうであれ、

大事なものを温めた素晴らしい一日。

出会った人と交わす気持ちに感謝。

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つくばサロンコンサート、4月から再スタートです。

毎月第3金曜日、つくばアルスホールで演奏会がリレーで続いていきます!

 

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~帰ったら、夕方に斜めの日に照らされて、チューリップが咲き始めていました~

 

 

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