今週が勝負
明けましておめでとうございます。
~ランドリーがあるB棟8階のお鏡餅。3つもあって、一つ脳外科病棟に分けてほしい!~
新年が始まったばかりなのに、
首都圏はコロナ拡大で緊張が高まり緊急事態宣言が再び発出されるようですが、
私たちも今週が勝負!
年末から日々小さな事件が発生していた中、
実は最も重大なことについて書くことを控えていました。
最大の事件だったのは
一旦3段階圧の簡易装置に換え、
一番出にくい圧にしたにもかかわらず、
脳髄液の排出が多すぎて硬膜の上に血種ができてしまったこと。
外から見ると脳髄液で膨らんでいた頭は平になって、
よし その調子!と思っていたところ、
中では大変なことになっていたんです。。
知らぬが仏とはこういうこと。
その日、朝と昼の2回吐き、
けれどもまあ何とか元気で、
吐くぎりぎりのところでなんとか排出して硬膜の上に髄液が出なければ!
なんて素人は軽々しく考えていましたが、
それは危ないことでした。ごめんね!
その後は圧を微調整できる装置に戻って、
微妙に厳重管理されています。
感染は完全に収まり、
髄液はきれいな透明な色になり(赤でも黄色でもなく)、
食欲もお通じも万全。
それらは生命力の証。
頭のぽこっ以外はすっかり元気です。
このぽこっとしたのが治らないとね、、、。
~病室も折り紙でお正月飾り~
2日に主治医から、
もう少し様子を見て場合によっては二つ手術をしなければならないかも、
と言われ、動揺しました。
一つは硬膜を閉じる手術。
もう一つは、髄液を腸に流すシャントの手術。
治療は難航し、年末からお正月にかけて症状に何も変化がない毎日でした。
また手術なんて、、、!!
でもこのままではずっと病院から出られない?
春には9歳になる愛する文鳥はもう高齢で、会えないままになる、、?
などと一通りの悪いことばかりを考えてしまう。
特に明け方の暗い時間に目が覚めると、不安が押し寄せてくる。
太陽が出る前の時間はもっとも闇の勢力の力が増す気がする。
いや、そうではなく自律神経が切り替わる時間。
でもその時間帯は、よく喘息やてんかんの発作が出やすい魔の時間。
そういう時に、悪いこと、不安なことにフォーカスすると眠れなくなる。
嫌なことに埋もれてしまわないで、
娘とまた町内を散歩している姿を思い浮かべる。
そうすると、太陽を浴びた横顔や、
斜めから差す日差しは寒い季節でも熱いと感じたこと、
風がヒヤッとする感触、
目に入って来る木々や植物、空の様子などを鮮やかに思い出す。
その中に私たち二人は微笑んで立っている。
安心が静かに広がって再び眠りに落ちる。
目覚めると朝日を浴びて気持ちもリセットできる。
~息子のお嫁さんが描いてくれたピピ。絵が好きで上手な彼女の思いやりに感激💛
何よりのお見舞い、お守り。こんな優しいお嫁さんで息子は幸せです。~
今週の様子を見て手術が必要かどうかを判断するそうなのです。
昨日は主治医が頭を触って
「あっ頭蓋骨が触れるね。今までと違う。このままでいければなあ、、、。
祈ってます!」と言われた。
まだ希望はある。
~母が贈ってくれた鳥かごと、お嫁さんの絵のコーナーはベッドからよく見える場所に。~
私が買い物と洗濯で部屋を出ようとするだけで、
不安そうに呼び止める娘。
点滴も採血も嫌で強烈に拒否。
なかなか血管がみつからないので手首あたりに点滴の針を刺すことになるため、
手首を曲げると点滴が入らなくなる。
昨日工作用に持って来てもらった箱を切って、
点滴の時の手首の支えの台を作って、点滴の時だけ包帯と一緒に着けたところ、
「これがいや!」とオイオイ泣く。
私も辛くなる。
ヨシヨシして気持ちを受け止めた後、
でも、何が大事かを考えないとね。
これ以上娘が辛いこと悲しいことを体験しないで済みますように!
ゆっくりでもとにかく前に少しずつ進めますように!
春の緊急事態宣言の頃も、私たちは一番困っていて、
なぜか世間の緊張とリンクしているかのようだった。
一緒に不安と悲しみと困難を祈りながら乗り越えたい。
昨日の夕方、主治医が二人揃って現れ、
「もしかして分離してない?」という意見。
骨が随分触れるわけなので、
頭の上に溜まっている髄液とは分離している可能性もあるということ。
今晩18㎝の圧のまま過ごして何事もなければ、
明日新しいことにトライすることになった。
今週が、という前に今晩が、明日の午前中が勝負。
でもそんな緊張の日々の中、
涙が出るような温かい言葉をかけていただいたり、
手作りの差し入れをいただいたりして、
人の優しさに触れて感激しています。
今の困難と苦労は、先の誰かの気持ちに寄り添えるようになるためのものでもあるよね。
経験は輪になってつながり巡っていく。
~FBでお友達になった一回り近く年上の友人から、手作りの差し入れ。
栄養とまごころたっぷりのお料理に、和みました~
~南天まで飾ってあって季節感も一緒にいただくキッシュ♪
娘のお昼ご飯を持って来てくれた看護師さんが「これなんですか~!」と感嘆の声を上げた。~
~病院のお正月の朝食もこんなにしていただいて感激!~
食欲があって、部屋の外に出たいという意欲がある娘の生命力を信じて、
とにかく今は、良くなる良くなる!と手をさすり、
足をマッサージして祈って過ごしています。
どうか一緒にお祈りください!
~娘はこんな細い管を腰に入れて髄液を出す治療を続けている。
カメのタオルは昔、亀が好きな娘を想っていただいたものを大事に~
2020 1/5 記
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