« 平和の笑顔 | トップページ | 14(火)12:30ラヂオつくば生出演! »

2020年1月11日 (土)

1/17(金)つくば朝のサロンコンサート!

 

 

月曜日に無事に左足首骨折の手術を終えたうちの娘。

お蔭様でその後元気にしています!

1か月は荷重をかけてはいけないそうで、とにかくベッドの上での生活。

寝るか座るかだけですが、入院中はリハビリが毎日あるので、

使っていない足首が固まって来ないようにマッサージを受けられて有難い。

何も動かないのって筋肉が落ちて後が大変かもしれませんが、

今は仕方ない。

時間が薬とは言い当てて妙。

 

過去の骨折の際のレントゲンでは、

1か月経ったあたりからようやく仮骨が見え始めるという感じだったので、

今はまだ全くくっついていない時期。

手術はズレないように留めてもらっただけ。

全治34か月と言われています。

足は腕よりも大変かな、、、。

 

現在、夜間は母、日中は父が付き添っている体制です。

今も病室でこのブログを書いています。

私は本番も近いので昼間は家で練習して、少し家仕事。

夕方お風呂に入って(時間が足りないので1日おき)

夕食を二人分作ってランチジャーに入れて病室に向かうというのを繰り返しています。

意外にとっても忙しい。

 

だれかに常に付き添ってもらえる娘は、こんな状況でも幸せというものでしょう。

でも、一人にして誰にも気がつかれずに発作が起きたら大変。

そして何をするかわからない。

(勝手に立とうとする、、とか!)

娘が寂しくないようにというのもあるけれど、

これ以上大変なことにならないように、見張ります!

 

そんな看護生活ですが、

確実に日一日と本番が迫って来る。

練習時間以外も、資料を読む、楽譜を読む、そして考えると、

時間は全く足りません。

でも、宣伝もしなきゃ!でブログupします!

Dsc_3648

~病室から見える清々しい朝焼け。日頃こんな風景をしみじみ見ることもないなあ、、。これも有難いことかな。~

 

 

2020年は、ベートーヴェン生誕250年の年。

生誕300年まで自分が生きているとは思えないから、

ベートーヴェン祭りの今年をしっかり記憶していたいと思うし、

私も演奏できるのを嬉しく光栄に思います。

 

こういうメモリアルイヤーには、記念演奏会以外にも、

新しい研究成果、出版物が続々と出てとても興味深いのです。

一生かかって勉強するのに最適なベートーヴェン。

新しい発見に満ちた、スタートの年となることは間違いない。

私も今週金曜日にまず1回目を朝コンで、

そして44日に再び、ベートーヴェンのクロイツェルソナタを演奏する予定です。

 

 

特に今週金曜日、117日はベートーヴェン祭りのプログラム。

この日演奏する全てがベートーヴェンの曲というわけではありませんが、

偉大なるベートーヴェンからインスパイアされた作品から始まり、

若き日の陽気で楽しいベートーヴェンの姿を伝わる6つのドイツ舞曲、

有名な「トルコ行進曲」を華やかな変奏曲に仕立てたとても魅力的な小品(ピアノソロ)、

そしてヴァイオリンとピアノのソナタの最高峰と名高いクロイツェルソナタで

1時間のプログラムをお届けします。

 

1曲目のクライスラー作曲「ロンディーノ」はベートーヴェンの主題によるもの。

とても愛らしい作品で、ウェルカムの気持ちを込めて演奏したいと思います。

 

2曲目のチャイコフスキー作曲「アンダンテ・カンタービレ」は、

元は弦楽四重奏曲の第2楽章。

それをクライスラーがヴァイオリンとピアノで演奏できるように編曲したもの。

なぜベートーヴェン祭りにこの作品が登場するかというと、

ちょっとした連想ゲームのノリ。

 

ロシアの文豪トルストイが、このアンダンテ・カンタービレの原曲を聴いた際に

チャイコフスキーの目の前で泣き崩れたという有名な逸話があるからです。

元はウクライナ民謡で、ペチカ職人が歌っていたものを元に作曲された

アンダンテ・カンタービレにトルストイもロシア魂を感じたのでしょうし、

農奴解放に立ちあがって働いたトルストイにとっても

農民の歌がこのような芸術作品として生まれ変わることに

同じ芸術家として特別な想いを抱いたのも当然ではないかと思われます。

 

そして、トルストイといえば、「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」もあるけれど、

やっぱり「クロイツェルソナタ」。

私も読みましたが、、、

自分の感覚とはかなりかけ離れていて共感はできなかったものの、

その突き詰めて思考する深さとエネルギーには圧倒されました!

 

物語の核心部分に、主人公の妻と客人のヴァイオリニストが

この第1楽章を演奏する場面があります。

クロイツェル独特の解釈で、

妻とヴァイオリニストに激しい嫉妬を燃やして悲劇が起こる

というきっかけとなったのが、

この曲というからすごいではありませんか!

 

しかし、曲の解釈というのは100人いたら

100人が別のイメージを抱いてもおかしくないもの。

あまりにも激しい第1楽章に、

男女の狂おしい感情を読み取るクロイツェルってどんな人?と思ってしまう私ですが、

たしかに激情と半音を駆使して登っていくなまめかしさは、

理解できないでもない部分もあり、、です。

 

と言っても、私のイメージはまた別のところにあり、、、。

それは今はお話ししないことにしましょう。

強いて言えば、激流下りといった感じでしょうか。

激流を小舟で下っていくスリルと勇気をもって

演奏したいと願っています。

 

時折、穏やかな水の流れの箇所もあり、

緩急鮮やかなクロイツェルソナタ。

安全に弾いたって、何も伝わらない。

けれど、岩にぶつかって転覆はしたくない。(>_<)

さてどうなるか、、、。

Dsc_3615_20200111225201

ベートーヴェンがこの作品を作曲していた1803年。

当時はフランス革命直後の巨大な社会的エネルギーの渦の中にあり、

フランス以外の国にも革命の精神、

社会の混乱が及んでいた歴史が大きく動いていた時代。

 

ベートーヴェン自身も難聴を患って絶望し、

有名なハイリゲンシュタットの遺書を書いたのが、この前年。

この1803年はベートーヴェン33歳。

22歳でウィーンに出て来てから10年が過ぎ、

社会的にはピアニストとしての不動の名声を手にし、

作曲家としても数多くの名曲が生まれ

まさに脂が乗って来ていた時期でした。

 

ハイリゲンシュタットで書かれた手紙は「遺書」と呼ばれているものの、

現在は「遺書」ではなく、二人の弟に宛てた手紙、

実質的には人類に向けた芸術家としての決意表明として受け止められています。

つまり、自分の運命も、社会の激動も、全て受け止めて進んでいこうという

エネルギーが充満していた。

 

大きな人物が歴史の舞台に出て来る時には、

その人は民衆を代表する象徴して存在するようです。

ベートーヴェンはこの頃から「傑作の森」と呼ばれる

非常に内容豊かで多産な時期に入っていくのも

時代のエネルギー、そしてベートーヴェン自身の決意による

自分のエネルギーの扉を開いたからこそ成し得たのではないかと思われます。

そこに触れられるだけでも、心が震えます。

 

さらに、なぜヴァイオリンとピアノのソナタの最高峰と呼ばれるかというと、

これ以前まではヴァイオリンはオブリガート(飾り)で、ピアノがメインだったのが

今でいうヴァイオリンソナタの形。

「クロイツェル」から、ようやく完全にヴァイオリンとピアノが対等になり

新しい世界が開けて来る。

 

ここら辺のことまでは、

資料を読めば誰でもわかること。

さらにこれも専門家なら皆さまご存知ですが、

クロイツェルソナタの第3楽章は、実は第6番のソナタの終楽章のために書かれたものの

華やか過ぎて6番に合わないという理由で棚上げされていたものを

転用したこと。

つまり、終わりが決まって最初を考えるという順番なのも面白い。

 

しかも、第1、第2楽章の作曲は1か月足らずでなされたというから驚きです。

テーマを決めるのに10もの素材候補の中から、

もっとも展開できるものを綿密に選び抜くベートーヴェンにしては

急ぎ過ぎていない?と思ったりしますが、

この頃本当に忙しく、しかも常人ではあり得ないエネルギーの塊であったからこそできたことではないか?と思います。

 

時代を反映し、自分の状況エネルギーも手伝い、

あまりにも激しい第1楽章と

完全な対比を取る平和の2楽章。

2楽章は変奏曲という古典的なスタイルですが、

即興演奏の名手であったベートーヴェンらしさの選択。

でも、どこを弾いても難しく、気が抜けない30分。

 

ベートーヴェンの足元、裾にさえ及ばなくとも、

自分なりに山を越えて頑張ろうとする今の私を

この作品にも投影して演奏できるのかもしれません。

自分なりのことしかできないけれど、

それも大切に、誠実に向かいたいと願う。

でも、何といっても作曲家への敬意から、演奏をお届けしたいと思います。

 

2020年最初の「つくば朝のサロンコンサート」。

私たちのこのグループも、来月は250回目。

117日は249回です。

1030開演の1時間のモーニングコンサート。

当日券のみで、一般¥1500と手軽です。

 

114日からいつもの図書館脇のエレベーターが点検工事に入るそうですが、

業務用エレベーターを貸していただけるとのこと。

車椅子、ベビーカーをご使用の方は、ぜひ通用口近くの業務用エレベーターを使って

2階のアルスホールにお進みください。

 

1階のカフェ・オハナさんもこの日は10時から開店で、

プログラムに付いている半券を見せていただいたら、

飲み物50円引きになりお菓子も付くという嬉しいサービスも提携させていただいています。

 

2020年の最初のコンサートを、ぜひ朝コンでお過ごしください。

お待ちしております!!

 

Dsc_3650

~今日練習している時、ピピはここで寝ていました。カメラを向けるとパッと目を覚ます。

こんな近くだとうるさいだろうに~~

 

 

« 平和の笑顔 | トップページ | 14(火)12:30ラヂオつくば生出演! »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 平和の笑顔 | トップページ | 14(火)12:30ラヂオつくば生出演! »