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2019年9月 7日 (土)

9/23 和の響き

今年の主催コンサート、「和の響き」というタイトルなものだから、

和楽器も入るの?と聞かれることがあります。

イエ、、、。

令和の響き の方のニュアンス デス。

 

Jpeg2019jpeg_20190907134401

コンサートのネーミングはチェロの長明さんが付けてくださったので、

まだ直接詳しくは聞けていませんが、

たとえば 令和になって新しい時代の とか、

和合する などの親密さも入っての意味ではないかと思います。
(推測でものを言ってすみませんm(__)m

でも、新しい時代に、新しいだけでなく今まで培ってきたものも融合して

更に進化を目指す そんなコンサートになりそうな予感です。

 

 

トリオ・ルテシアの「ルテシア」とは、古いパリの呼び名。

パリ在住の渡邊先生、菅野先生がいらっしゃるのでこの名前。

ルテシアの皆さまは久しぶりに集まって演奏してくださるようで、

きっと過去の演奏会の思い出などの懐かしさ温かさを湛えて

和やかに演奏してくださることと思います♪

 

Get-along

世界はどこの国を見てもポピュリズムの波が激しく、

自己主張が目に痛いほどですが、

だから余計にほっとできる安心を求めたくなるのかも。

音楽の世界も聴く人を圧倒させるような演奏よりも、

聞く人を包むこむ温かさ親密さが求められているような気がします。

 

前にも書いたことがありますが、

よく言っていただくのが「森さんのヴァイオリンを聴いて癒されたい、、」という言葉。

作曲家が真剣勝負なのは言うまでもなく、

弾く方も準備している最中は胃が痛くなるような気分になります。。

お客さまがコンサートに求められることと、

実は弾く側の状態はかなり離れているかもしれない。

 

もちろん、素晴らしい作品と共に毎日を過ごせる喜びや、

勉強できること自体を幸せに思うけれども、

いざ現実の自分の今に立ち返ると毎回この時点、

約2週間前辺りというのはとても辛い時期です。

理想と現実のギャップ、そして時間のリミットが迫って来ている焦り。

キャー!!という気分。

 

でも、何とかします!

いつも出来上がるのがとても遅い私。。

スイッチが入るのが遅い。

もっと余裕で早くに出来上がっていたいのですが、

まだああでもないこうでもない、、、ともがいています。(>_<)

 

しかし、先生方は私とは違って余裕です。

私が先生方のリハーサルを聴けるのは本番二日前なので、

その日までトリオ・ルテシアはどんな音なのか?の楽しみは取っておいています。

皆さま国際的に活躍されている百戦錬磨のベテランでいらっしゃるので、

今回のコンサートの成功は間違いなしです!

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さてプログラムは、というと、

オープニングのウェルカムにバッハの無伴奏パルティータ第3番のプレリュード。

6曲あるバッハの無伴奏の中で最も明るいエネルギーに溢れている楽章。

突然、空がひらけて音が天から舞い降りて来ます。

 

動きっぱなしの16分音符。全部で何個だったっけ?

4分の3拍子なので、1小節に16分音符が4×3.

そして小節数は?

最後の方で四分音符もあるので、

おおまかに1656個の音符たち、と申しておきましょう。

細かく動きまわる音たちは、旋回したり、直線的に登ったり、うねったり、

宙を駆け抜けます。

 

リズムパターンによって、和声の変化のポイントによって、

音のグループ分けを変えることで、エネルギーの流れ方が変わる。

そこは奏者の解釈で行く通りもの弾き方があるでしょう。

 

バッハの無伴奏のCDも多種類持っているので、時々聴いてみたりしていますが、

それよりも今読んでいるヤープ・シュレーダーの

「バッハ無伴奏ヴァイオリン作品を弾く バロック奏法の視点から」がとっても面白くて、

ヒントの山。

新しいことに出会って考えることは楽しすぎる。

 

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~プレリュード バッハの直筆譜。この流麗な線だけでも音楽が聞えてきそう~

 

 

バロック奏法には以前から興味はあり好んで聞いていますが、

自分はまだ使えていない。

わかっていないのに本番で¥実験するようでは聴いてくださる方に申し訳ないので

どんな具合になるかは当日までわかりませんが、試行錯誤しながら

話す、踊る、歌うのバロックの精神に少しでも近づけたらなあ、、、と

思い描いているところです。

 

天から音がやって来てまた天に帰っていく 

というストーリーだけは前から自分の中で決まっている。

でも、これ以上は言いません。

テンポは110くらいの予定。

あっという間の時間ににぎゅっと詰まった音符たち。

 

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~バロックとモダンの二つの楽器を使ってのプログラムだった8月朝コン アルスホールの様子。

とても素敵な響きでした~

 

 

 

次はモーツアルト ソナタKV331.

あれ?これってピアノソナタじゃなかった?

そうです。トルコ行進曲が終楽章に付いているピアノソナタのヴァイオリンデュオ編。

 

もちろん原曲には及びませんが、右手と左手(ピアノの)が近いこのソナタは

ヴァイオリン2本で弾くのも結構いい感じです。

先生と一緒に演奏させていただきますが、

二つのパートは入れ替わって旋律を担当するところも面白い。

1st(森)がメロディーのことが多いものの、

特に第2楽章のトリオ部分は頻繁に旋律を受け渡して入り組んでます。

 

このソナタを書いた頃のモーツァルトさんはどうしていたか?というと、

1783年6月16日に初めての子供が産まれ、

ならば実家に胸を張って報告!と赤ちゃんは乳母に預けて

7月から故郷ザルツブルグに妻のコンスタンツェと共に里帰りし、

12月にウイーンに戻ってみたら赤ん坊は8月には亡くなっていた、、、、と知る。

絶句。

 

私にはちょっと考えられないことだけれど、

当時の余裕のある家庭は、乳母が子供を育てるのが普通だったようです。

彼の時代は小さな子供が無事に成長するのは困難でした。

医学の発達も住居環境、衛生面、どこをとっても厳しい時代。

 

それにしても、モーツァルト夫妻も相当なショックだったのでは?と想像します。

そのせいか、私には第1楽章のテーマのシチリアーノが子守歌のように聴こえて来ます。

モーツァルトは、アンダンテ・グラツィオーソと指定しているだけですが。

(グラツィオーソとは「優雅に」という意味。

アンダンテはゆったりした歩みを表す速度の表示。

原曲の第1楽章には全部で6つの変奏と終曲で成っていますが、

今回演奏するヴァイオリンデュオ編の楽譜では、

第2変奏、第5変奏はカットされています。)

 

Photo_20190907222901

 

シチリアーノの話しに戻ると、、、

シチリアーノは古くは哀しみを表現するものであったそうで、

それを明るいイ長調で書いているあたり、モーツァルトらしく思う。

彼はごくまれにしか使わなかったシチリアーノ。

どの作品に使われているのかを知ると、ちょっとはっとするものがあります。

 

このテーマはまるで民謡か何かのように親しみやすい旋律で、

二つの楽器(左手と右手)は寄り添って動きます。

穏かに揺れるリズムは、揺りかごのよう。

3度で寄り添って動く二つの旋律は、

我が子の寝顔をのぞく若い夫婦のようにも思ってしまう。

 

テーマを「子守歌」と思った最初のきっかけは、

原曲の第3変奏が高音域なため、オルゴールのように聴こえたから。

調べてみたところ、この時期にはまだオルゴールはなかったようなので、

私の思い違いかな、、とは思うけれど。

しかしいつも、想像力は勝手に羽ばたいてしまうのです(^^♪

弾く方もオリジナルなイメージで弾いていますので、

聴く方もお一人お一人独自の世界の中で夢を膨らませていただければと思います!

 

第2楽章メヌエットのトリオ部分は、

ヴァイオリン編では前にも書いたように旋律を交代しますが、

原曲も右手と左手が交差して演奏。

それも観ていても面白い。

 

そして終楽章は、有名なトルコ行進曲。

ピアノを習っているお子さんたちが弾きたい曲リストに必ず入っているこの曲です。

この時代オスマン・トルコと緊張状態にあったハプスブルグ家。

敵とはいえ、東欧のエキゾチックな雰囲気はブームを呼んだそうで、

モーツアルトはこれ以外にも

オペラ「後宮からの誘拐」ではトルコを舞台とし、

ヴァイオリン協奏曲第5番の第3楽章も「トルコ風」。

気になって仕方がない。

いえインスピレーションを掻き立てられて仕方がない。

もちろんトルコへの強烈な風刺とも言えます。

この楽章もアレグレットなので速すぎず演奏しましょう。

 

私の出番はここで終わり。

後はゆっくり先生方の演奏を楽しませていただきます♪

ここまではバロックと古典の世界。

ここからは時間を飛んで近現代へ。

 

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~アルスホールの公園側入り口~

 

 

次のヴァイオリンとチェロのデュオ2曲はパリにちなんだ作曲家によるものです。

ラヴェルはパリで活躍した洗練されたパリジャン。

残っている写真の彼はとてもお洒落な紳士。

「音の色彩の魔術師」と異名を取る。

 

マルティヌーはチェコ出身でパリで学んだ作曲家。

実は私はこの作品は聴いたことがなく、、、

しかしIMSLPで楽譜は入手しました!

初めて聞けるのが楽しみです。

 

最初の2曲とは雰囲気がガラッと変わる。

古典からこの近現代へのタイムスリップは、

曲調からも演奏スタイルからも驚くほどのギャップがあります。

この絶妙なプログラミングで、生のコンサートのダイナミズムをお楽しみください。

 

渡邊先生と長明氏による高い集中力と安定感ある演奏で、

迫力あるヴァイオリン&チェロのデュオをお聴きいただけることと思います。

まずはラヴェルのヴァイオリンとチェロのためのソナタ。

そしてマルティヌーのヴァイオリンとチェロのためのデュオ第1番。

 

休憩後の後半は、メンデルスゾーンのピアノトリオ第2番。

4楽章ある大きなトリオは、聴きごたえ十分です。

ここからいよいよ菅野先生の登場。

私も2年前の12月に同じアルスでの「つくば朝のサロンコンサート」で

演奏したことがありますが、

とても素晴らしい未だに忘れられない作品です。

メンデルスゾーンの晩期に書かれたトリオには、

彼の人生が詰まっているようにも感じ、

特に終楽章は感動的です。

 

 

どの作品も弾く人によってイメージは異なり、

だからこそ生演奏は面白いのですが、

自分のイメージを捨てて目の前の演奏を楽しみたいと23日を待っています!

 

ちなみに、メンデルスゾーンは忘れ去られていたバッハを復刻させた人で、

プログラムは輪のように最初と最後がつながります。

パリを舞台の作品を間に挟み、

バッハをキーワードに結ばれるプログラム。

当日はスペシャルゲストのナビゲートが、

お客様をクラシック音楽の素晴らしい世界へと誘ってくださることでしょう。

どうぞお楽しみに!

 

「和の響き トリオ・ルテシアを迎えて」

2019年 9月23日(月・祝) 14時開演(13:30開場)

つくば文化会館2階 アルスホール

 

会場はつくばエクスプレスつくば駅 A1出口より徒歩3分。

研究学園都市つくばの緑あふれる公園に面したつくば文化会館。

1階にはカフェや図書館、ギャラリーもあり、

公園の奥にはプラネタリウムが楽しめるエキスポセンターも。

遠方からの方も、23日つくばの午後をいかがでしょうか?

 

お席のご予約は、当HPのお問合せフォームへ。

http://forest-note.com/

 

あるいは、下記店舗でもチケット取り扱っていただいております。

 

*ナチュロアロマチカ  守谷市久保ヶ丘2-5-18 ℡ 0297-46-2810

*ブティック・フラワー 守谷市松が丘2-6-2  ℡ 0297-46-0204

 

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

 

 

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