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2019年7月

2019年7月23日 (火)

インフォメーション

 

 

 

 

先日アップした9/23の「和の響き」コンサート。

チラシに不備がみつかり、訂正して再入稿しています。

チラシがうちに到着するのは28日の予定。

ご住所お知らせいただいている方々へのチラシの送付は、

多分8月に入ってからになりそう。

あ~ますます宣伝が遅くなる。。

 

 

 

と焦っていても、仕方ありません。

今回のコンサートの特別さをよくご理解いただいている方々の中では

「早く申し込まないと、満席になってしまう!」との噂が流れているとか?

たしかに、つくばで、そして私が主催させていただく中では、

最も豪華な演奏家によるコンサートになるでしょう。

 

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~この華やかなカードは、友人のお嬢さんでもあるNY在住アーティスト茜さんによるもの。

こんな気分のコンサートになりそう♪~

 

 

 

たまたまブログやHPをご覧になった方も、もとから友人でいてくださる皆さんにも、

チラシを手に取っていただく前でもお申し込みお待ちしております。

 

 

 

 

 

今回は受付業務の煩雑さ緩和のために、

チケット代はできましたら前もって振り込みをお願いすることにしました。

 

 

ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方は、「送金」にしていただければ振込み手数料がかかりません。

チケット枚数のお申し込みをいただいてから、

個別に振込先口座番号をお知らせしたいと思います。

下記のHPのお問い合わせフォームからお申し込みください。 

 

http://forest-note.com/

 

 

あるいは、個人的にアドレスをご存知いただいている方は、

もちろんいつものアドレスに。

 

Jpeg2019jpeg

 

明日からお天気続きだそうで、いよいよ梅雨明けが期待される関東地方。

娘も体調が戻りそうです♪

 

彼女は梅雨明けからお盆までが、一年で一番安定している季節。

太平洋高気圧がしっかり張り出して、日中の気温差も少ない真夏が、

最も元気に過ごせます。

世界で一番の娘の輝く笑顔が見れる夏は最高♪と思う親ばかです。

 

 

 

母の私も夏が好き。

もちろん暑いのは嫌ですが、福岡生まれの私は暑さに割と強い方だと思う。

と言ってもここ数年は、「湿気が楽器によくない」と言って、

さっさとエアコンを付けてしまいます。

 

 

 

子どもたちが学校に行っていた頃は、

我慢できなくなるまで自然の風でよしとしていたのに、

歳も取ったし、あまりやせ我慢しない方がいいと悟りました。

お蔭で夏バテしなくなった。

学校にもエアコンが設置されるようになったし、とても自然が自然のままで人間が生きていける環境ではなくなってきたのが悲しい。。

 

 

 

昨日は久しぶりに施設に行けた娘ですが、

午前中はどんよりしていたのに、昼食後に1時間ほど寝たらすっきりして、

帰って来る頃はとっても良い表情になっていました。

台風が去ったからね!と喜んでいましたが、

今日は上空が不安定で、雷、雹に注意とある。

何とか無事に過ごしているけれど、そんな感じの体調です。

明日からはきっとすっきり!と期待したい。

 

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~先日傘を置き忘れて来て困り、即ネットで大きな傘を探しました。

茶色の方も大きいサイズながら、

これは直径160㎝もあり、3人も入れるとのこと。

たしかに、今朝の本降りの雨でも二人でさして濡れずに済みました。

雨の日に赤は、気分が元気になります♪ ~

 

 

今日は小児科(今いくつ?)の定期受診でしたが、

明日もいろいろ用事があり、

夕方からは3年前に九州に引っ越した友人が1週間帰ってくるので、

うちに2泊ほど泊まりに来てくれます。

夜は女子会? いや、おばちゃん会? いえいえマダム会(^^

 

 

 

来週初めに別の初リハーサルも控え、勉強も練習しっかりもしたい!

けれど、滅多に会えない友人とのおしゃべりも楽しみ♪

ということで、チラシをお送りできるのは

8月に入ってからになってしまいそうです。

 

 

 

それならせめてブログで宣伝!ということで、再びアップ。

まだこれからようやく夏ですが、

美味しい葡萄色のようなチラシができました。

裏は夕焼けの空のようなイメージ。

「トリオ・ルテシア」にちなんで、パリの街並みのシルエットも入れてみました。

終演後、こんな穏かな夕焼けが広がっていたらいいなあ、、、。

 

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年に1つ程度とはいえ、今までいくつチラシ作って来たかな?

最初はかなりの部分を夫に頼っていましたが、

毎回私も進化し、今回はほぼ助けなしに自力です!

まあ毎回上書きで作っているのであまり変わり映えしないけれど、

チラシ作りの専門ではないのでご容赦くださいませ。

経費削減のためには、なんでも自分で頑張ります!

 

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~この前の日曜日、家族で参議院選の投票に行った後に、近くのケーキ屋さんへ。

ブルーベリータルトが食べたかったのに売り切れだったので、

桃のケーキを買う。

丸一こ使ってあるため高額! 

これは桃の色が痛んでいるからということで、値引きしてあったお買い得品。~

 

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~昼食後のデザートにケーキも食べるから、

お食はパスタ100gに対してしらたき150gを混ぜて、

ローカロリーランチにする。(3人分)

オリーブオイル、酢にんにく、玉ねぎ、ピーマン、たっぷりのソーセージにフレッシュトマトを載せる。色どりは食欲をそそる。

味付けは、ナンプラー、白だし、塩コショウ、となんだか邪道なかんじ、、、(*_*)

まあ美味しかったですよ♪~

 

 

 

さあ、娘をお昼寝させて、私はコーヒー飲んで自分のやるべきことやろう。

食後は眠いので文章書くらいしかできない、、、。

 

 

2019年7月20日 (土)

9/23 今年の主催コンサート!

 

 

昨日は、門のところで娘の発作が始まってしまい、

ショックと、楽しみにしていたコンサートに行けなかった残念な気持ちとで

日中「何もしたくない~」の気分に陥っていましたが、

案外あっさり回復しました。

 

 

 

 

お気に入りの癒しのCD→ 元気が出るクラシックCDというのが良かったのと、

友人とのメールのやりとりで少し気分転換できたようです。

娘は相変わらずどんよりしていますが、

台風が去るまで大人しく過ごすしかない。

 

 

 

そう、私は落ち込んでなんかいられない!

今年の主催コンサートのチラシができたので、もう宣伝期間が始まっているのです!

いつもは春なのですが、

今年は秋分の日。

923日です。

 

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今年は自分たちのデュオではなく、

お世話になっている先生方への感謝のコンサートを企画しています。

でも、私もちょっと弾きます♪

 

 

 

前にも書いたことありますが、

3年前からパリ在住の渡邊篤子先生がご帰国の際に

プライベートレッスンを受けられるという幸運に恵まれています。

 

紹介してくださったのは、シティフィル首席奏者の長明康郎氏。

3年前の「華麗なるピアノトリオの世界」という主催コンサートに出演していただいて、

皆さまに大きな感動を与えてくださったチェリスト。

 

 

 

今年は渡邊先生と長明さんのお二人を中心に、

後半は同じくパリ在住で国際的に活躍されている菅野潤氏をピアノにお迎えし、

メンデルスゾーンの2番のピアノトリオをメインにプログラムを組んでいただきました。

 

 

 

こんな素晴らしい演奏家の方々が、

私が主催する小さな手作りコンサートで弾いてくださるなんて、

ほんとにいいの??ですが、

何よりも私が楽しみにしているところです。

いえ、楽しみにしている♪とお客さん気分になる前に、

自分の演奏が足を引っ張らないようにしっかり準備頑張らねばです。

 

 

 

「トリオ・ルテシア」のルテシアというのは、古いパリの呼び名だそうで、

エレンガントで素敵♪

そして、当日のナビゲートはスペシャルゲストにお願いできることになりました。

豪華すぎます!

どなたがお話ししてくださるかは、当日のお楽しみに。

スペシャルなコンサート、ぜひご来場くださいませ!

 

 

 

プログラムは、

 

バッハ 無伴奏パルティータ第3番よりプレリュード(森)で幕開けし、

2曲目のモーツァルト ピアノソナタKV331「トルコ行進曲付き」のヴァイオリンデュオ版を渡邊先生と森で。

3曲目以降は先生方の演奏をお楽しみいただきます。

前半3曲目は、ラヴェルのヴァイオリンとチェロのためのソナタ、

続いてマルティヌーのヴァイオリンとチェロのためのデュオ第1番。

 

 

 

休憩をはさんで、メンデルスゾーンのピアノトリオ第2番作品66

曲は5曲ですが、スペシャルゲストの魅力的なトークがありますから、

胸いっぱい満足していただけることと思います。

 

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パリの風を纏う「トリオ・ルテシア」をお迎えして

本格的な室内楽コンサートを

9/23 (月・祝)14時 アルスホールにて開演いたします。

 

 

 

チケットのご予約は、HPのお問合せフォームからどうぞ。

ご予約、お問合せお待ちしておりますm(__)m

http://forest-note.com/

 

 

今気が付いたのですが、

チラシには間違って、メンデルスゾーンのトリオを作品49と記載してしまいました。

申し訳ありません!

正しくは、2番の作品66を演奏していただきます。

このブログには訂正したjpgでアップしています。

 

 

しかし、どうしよう、、、。

またもやショック!(>_<)

 

 

 

 

2019年7月19日 (金)

曇天

 

 

昨年は6/30に梅雨明けして長い長い暑い夏にゲンナリしましたが、

今年はお日様を見ない日々が続いています。

梅雨明けはどうも8月に入ってからになるとか?

お天気のことは人間にはどうしようもありません。

農家さんは困っているだろうな、、、。

 

 

 

そして、それに連動するうちの娘のてんかん発作。

台風5号の発生以来発作が多い日々に悩まされています。

今日は月に1度の[つくば朝のコンサート]に行くつもりで楽しみにしていましたが、

残念ながら家に居ます。

もう始まっているね。

 

 

 

バスに乗せようと門を出たところで発作が起きてしゃがみこみ

(何とか支えられて怪我無くて良かった!)、

その後立てなくなり、ちょうどお隣さんがお出かけする様子だったので

「助けてください!」とお願いして一緒に玄関まで何とか歩かせて、

玄関マットの上でしばらく寝かせていました。

 

 

 

 

 

小発作の連続で意識が低下し、目を離せない。

落ち着いたところでリビングに敷いたお昼寝布団に移動させて、

今ぐっすり眠っています。

 

 

 

つい火曜日にも大発作が起きたので、ちょっとこの発作多発は今までにない感じで心配。

娘が通所している施設でも、同じように水曜日は発作で3名も休みだったそうなので、天候の影響大。

音を立てて起こしたくないし、かといって寝ている間に2階に上がって家事をする気にもなれず。

なので、文章にでも書いて発散して、自分の中にたまっている不安や焦燥感と向き合ってみようと思う。

 

 

元気が欲しい方は読まない方がいいかもしれません。

ごめんね。

でも、生きるということは晴れの日ばかりでなく、

曇りの日も雨の日も、嵐をくぐる時だってあること。

 

 

 

うちの娘も心配ですが、障害児スイミングで一緒のお母さんが「この頃発作多くない?」と悲鳴を上げるような声でこの前話しかけて来ました。

同じ気持ちが伝わって来る。

子どもが発作で苦しむ様子を見るのは、母は自分も同じように苦しいものです。

だから大発作なんか見てしまうと私の心と体も痛んでしまい、

3日ほど具合が悪くなります。

 

 

 

先週の大発作の後は、やたら甘いものが欲しくてチョコレートに頼っていました。

「ヨシヨシ、ごくろうさん!」と甘いものに慰めて欲しい、甘やかして欲しいのかな?

お蔭で体重はじりじりと増加傾向です。。(*_*)

そうでなくとも更年期で自分史上最高を更新続けているというのに、、、。

といいつつ、ここまで来てはケーキくらい食べなきゃね!と思ってしまう。

 

 

 

後は音楽に慰めを求める。

お気に入りの癒しのCDだったり、

もう少し元気になるとクラシック音楽の好きなものを聴いてエネルギー注入。

 

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~前にも書いたことがあるハワイの波とハープと小鳥の声の癒しのCD. ナチュロアロマチカで。

 

 

 

今年は骨折療養に続いて、春から発作が怪しくて自宅待機が多い日々。

焦っても仕方ないね、と自分に言い聞かせる。

無理なスケジュール組んで敢行するといいことはない。

 

 

 

 

 

私もやることいっぱいで寝るのが遅くなっていたから、

それも少しは影響あるかも?

私のせいというよりは、母のエネルギーが低くなると支え切れないような感覚。

ま、気のせいですが。

でも未だ見えないへその緒つながっているような気がする母子なのです。

 

 

 

理不尽な事件に巻き込まれる人もいれば、

戦争の国に生きなければならない人もいる。

社会に問題は山積しているとはいえ、

一応平和な日本に生きていること、

介護をしながらも音楽ができること、

自分の置かれている状況は感謝すべき場。

その中で精一杯がんばろうと思う。

 

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~久しぶりに晴れ間がのぞいた先日の夕方。いつもの庭がとても美しく感じられパチっと一枚~

 

 

 

 

追記:

火曜日の夜の大発作で、翌日水曜日のレッスンに行けず、今朝の朝コンにも行けず、

ずっと娘の安全見守りで家に居たものだから、ちょっとストレスたまり気味。

(昨日は定期受診で病院。しかし帰りがけに二人で石窯ピザ屋に寄る♪)

も、外で発作があっても怪我しなかったからラッキーなんじゃない?と思えるようになりました。

甘いももののおかげ?音楽のおかげ? 両方だね(^^♪

気を取り直して頑張ります!

 

 

 

 

2019年7月 8日 (月)

二日続きのコンサート

 

 

昨日までうちの夫は、年に1度のリフレッシュ休暇。

それを利用して帰省していたわけですが、残りの数日はまたそれぞれの用事を。

福岡から戻った翌日は夫が東京に写真展を観に出かけ、

金、土 私はコンサート。

娘は相変わらず休養中。

 

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7/5金曜日の王子ホール「ノトス・カルテット」のチケットを買ったことを忘れて

(カレンダーに書き忘れてた)、

翌土曜日のシティフィルのティアラ定期も買っちゃった。

日頃二日続けて行くなんて贅沢はまずないけれど、

私も特別休暇の気分でした。

 

 

 

各日、友人を誘ってのコンサート。

金曜日はその前にいろんな用事も付けて一人歩き回りました。

靴の中の足が痛い~。

その日はクリムト展も観たかったけれど、行ってみると40分待ちとのこと。

もう会期の終わりが近いので、そうですよね~。

 

 

 

待っている暇はないので諦め、次は銀座。

ヤマハに取り置きの楽譜と教材、新しい楽器ケースを探しに行く。

1回のお出かけでいくつも用事をこなす、はいつものことです。

どこもバタバタと時間いっぱい欲張って。

こちらは茨城県に住んでいるので、東京に行くのに交通費も時間もかかるからね。

 

 

 

でもメインは演奏会。

まずは金曜日の「ノトス・カルテット」。

王子ホールから送られてきたチラシを見て、「これ面白そう!」とひらめいた。

チラシから過激な臭いがする!

Youtubeで観るとか予習も先入観も何もなく、一期一会を楽しむ気持ちでホールに向かう。

当たりでした!!

 

 

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ヴァイオリンとチェロの音色が好みではないな、、と最初は思ったけれど、

ピアノカルテットの定番ユニットなんて珍しく、

練りに練ったアンサンブルと楽譜の研究で、

彼らの世界を存分に楽しませてくれました!

それはそれは面白かった♪

特に内面が熱いヴィオラが好きだった♪

 

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~ヴィオラの彼女は手前の青い服。ピアニストは赤い服。みんなすらりと長身。

 

 

 

1曲目は17歳のバルトークが書いたピアノカルテット。

日本初演。

ノトス・カルテットが楽譜を探し出し、

世界初録音も果たして新人賞も受賞したという逸品。

ブラームスの影響が伝わる作品は聴きやすく、

機会があれば弾いてみたいなと思う魅力的な曲と演奏。

 

 

 

2曲目は現代曲。

ブライス・デスナー作の「エル・チャン」という作品。

と言ってもムズカシイ顔をしているわけではなく、

ノンビブラートも各所にうまく使った奏法で、自然の風景を描くように聴こえて来る。

風やたなびく雲や水。

自然のいろんなイメージが沸き起こって来る作品。

最後の方は雅楽のような響きもあり。(友人は笙の音と言ってたね)

ノンビブラートの脱力が、

聴く方もリラックスできてイメージが拡がるのかもしれない。

 

 

 

休憩後のメインは、名曲ブラームスのピアノ四重奏曲第1番。

ヴァイオリンとヴィオラのオクターブユニゾンが多いこの曲で、

息がピッタリの二人がなんとも魅力的な響きを作っていました。

 

 

 

ピアノのバランスも素晴らしく良い!

現代のグランドピアノは楽器が大きすぎて、

そもそも構造的に音量では弦楽器には太刀打ちできない。

ピアノの方にはソロと室内楽は全く違う弾き方をして欲しいと思うけれど、

そこがよくできているピアノは4人が一体となって音楽を届けてくれるのに

大成功。

ここぞ!という個所だけ思い切りffで弾くから、余計に効果的。

最後は4人で一つの火の玉のように燃焼する。

 

 

 

 

まるで4人が一人の人間の手足それぞれのパーツのように一体感のあるアンサンブル。

心から演奏を楽しみました。

良かった~~! また聴きたい!

生のコンサートは私にとって、命の洗濯。(表現が古い、、、(*_*)

 

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~終演後の誰もいないホールとステージ~

 

 

土曜日はシティフィル定期。

ティアラこうとうで、ベートーヴェンの「皇帝」と「英雄」という豪華なプログラム。

今ベートーヴェン研究中の私には特に興味深い。

2曲ともクロイツェルソナタと同じベートーヴェンの中期

「傑作の森」の同じ時期に書かれたもの。

 

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実はホールに向かう道中、友人と話をしていて、というか、なんだか乗り間違ったのか、

住吉に行きたいのに乗った電車は浅草に着いてしまい、

折り返しているうちに開演時間。

本当は1432には着くはずだったのに、会場に着いたのは1515

なんで北千住から住吉までこんなにかかる、、?

間違うととんでもないことになってしまう、ね。。(私よく乗り間違える人。。)

1楽章はロビーで聴いて、

楽章の合間に立ち観で入れてもらえました。

 

 

 

「皇帝」の第2楽章は弱音器をつけた弦楽器から始まる。

オーケストラはもう作品の世界に入っている。

それが響きの良いホールにまろやかに優しく奏でられるものだから、

一瞬で異空間にタイムスリップする。

ベートーヴェンが書いた音の響きに包まれる。

そこには音楽の森という神聖な時間が流れていました。

 

 

 

アンダンテのテンポで進む穏かで優しい気持ちに溢れた第2楽章は、

ベートーヴェンが歩んだ散歩道のようであり、

美しい響きのピアノのアルペジオは木洩れ日のよう。

ベートーヴェンが見た景色を想像しながら、至福のひとときを持ちました。

 

 

 

ちなみにこの日のソリストは、

ほんの1週間前にチャイコフスキー国際コンクールで2位に輝いたという

20歳の藤田真央さん。音が美しい。

2階席からみたら、まだあどけない少年のように見える。

コンクールの本選ではラフマニノフの3番を弾いたそうなので、

入賞後のインタビューやらなんやらで大変だったのでは?と思う。

満員の聴衆は彼に対して「おめでとう!」や

「これからも期待しているね!」の気持ちの熱烈な拍手を送る。

もちろん立派に弾いていたけれど、もっと年取ってからまた聴いてみたい。

 

 

 

後半の「英雄」は、昔オケに居た時に本番で感動した1曲。

曲が良いと感動は約束されるようなもの。

特に終楽章が好きなのです。

 

なぜかって、ベートーヴェンが得意とした変奏形式に、

作曲家の真剣勝負のフーガが随所にはめ込まれており、

つまりどれだけ気合を入れて書いたか、が

書式を見るだけでも伝わって来るというもの。

 

 

 

フーガの言葉の掛け合いの面白さはもちろんですが、

中間部を過ぎて管楽器のコラール、弦楽器のコラールとなる個所の

和声の推移に私はとにかく泣けてくる。

言葉を尽くして理想を語り、対話し、時に演説して来たベートーヴェンが

急に本心を、心の丈を静かに語り始める場面。

いつもここでグッと来る。

 

 

 

作曲家渾身の作品を、シティフィル渾身の演奏で聴かせてもらうものだから、

伝わってくるのは当然。

一緒に行った友人も「来れて良かった。涙が出そうだった」と言っていました。

彼女もお母さんが入院されてご実家と自宅と病院とをバタバタしていた人。

来る前は自宅の掃除をしながらCDで、皇帝はブレンデルで、

英雄はカラヤンで予習して来たと楽しみにしてくれていたそう。

 

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長年の友人とコンサートの前は、家族のこと、自分のことを語り合い、

同じ空間で生の音楽を楽しみ、帰り道に感想を伝え合い、

今の感動をより深く共有できる。

演奏にも、彼女との長く続く友情にも感謝の想いでした。

 

 

 

「救急救命医が自分に合っている」というたくましい発言をする彼女の娘さんも、

幼い頃はピアノに熱中した人。

大変なお仕事の合間にキーボードでショパンを弾いていると聞いて、

とても嬉しくなった。

音楽の専門に進まなくとも、

楽を愛する気持ちが激務を支えてくれているのかもしれない。

 

その彼女が人の命を救う仕事に身を捧げている。

そんなことを勝手に想像してみながら、

音楽が人生を豊かに支えてくれることを想った一日。

雨の日も晴れの日も、誰の上にも、音楽という言葉のない愛が降り注ぎますように。

 

Celebrate

 

実は昨晩遅くに娘はてんかんの大発作を起こし、

再びダイアップを使用。

こんなに短い期間で使ったことはなく、

やはり飛行機の移動や帰省は今の彼女には負担が大きかったのかな、、と思う。

自宅に戻ってからも、寝かせようとしてもあまり昼寝してくれず、

興奮は残っていた。

 

 

 

うちの娘だけでなく、てんかんを持った子のお母さんたちは、同じように発作が多いと嘆く。

異常気象に連動しているような気がする。

健康な人でも辛いこの気象。

病気持ち、身体が弱い人には余計に堪えますね。

 

 

 

でも、だからと言って怯えて家に引きこもらずに、

っかり休ませたら

外の空気、外の楽しみ、新たな刺激、

生きていることのダイナミックさを味わうために

またお出かけさせてあげたいと思う。

今日は朝食後に再び眠り始め、きっと回復するでしょう。

 

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~我が家の庭は草ぼうぼう。。ネジバナ(ピンクの方)の畑になってます。~

2019年7月 4日 (木)

七夕帰省

 

 

先週の土曜日から一年に 一度の帰省。

わりとこの6月の終わり頃が多い。

理由は、

夏の福岡は過激なほど暑い、秋は台風が心配、そして冬は寒さで発作が多い、、、、と

消去法で

この時期に定着しつつあります。

春も季節としてはいいのですが、去年帰省中の期間に2回も救急車のお世話になって以来、

春も怖くなってしまいました。

 

 

 

今年は、南九州の大雨を心配しながら、

けれども九州北部はごく普通の雨で、私たちはほとんど雨に当たらず、

無事に過ごせました。

南九州もそれほどひどいことにならずに、今のところ雨が収まりつつあって良かった。

 

 

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~行きの羽田で可愛い子たちに出会った。

ハロー♪ と言っているみたい~

 

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~こちらは ネエネエ♪ かしら?~

 

 

 

でも正確に言うと、

夫の両親、義弟夫婦、息子夫婦とうちの家族の計9人で集まっての夕食の際、

最初の一口を運ぼうとした時に発作が始まり、

しかも重かったものだから座薬のダイアップも使い、

しばし食事は中断。

ソファを運んできてもらって横にさせて娘の容態の安全を確認してから食事再開でした。

せめて個室だったからよかった、、、。

 

 

 

今回の発作は5段階の中で上から2番目の重さ。

もう一歩で大発作になりかけるところで危うかった。

でも、慣れているので落ち着いて対応できる私たち。

ある程度容態が安定したら、その後娘が寝ている横で食事は予定通りに。

これが日常の風景だと伝わってしまったかしら。(*_*)

 

 

 

でも、その最初の発作でダイアップ使用のお陰で、

その後は体調良く過ごせました!

8時間後の2個目の座薬使用の時間にもちょうど目が覚めた私。

母の責任感からなのか?

ぴったりの時間に目が覚めたものだから、自分でも驚く。

薬を最も有効に使え、お陰で笑顔が多い今回の帰省でした♪

初日の土曜日は気圧が下がって気圧アプリ「頭痛―る」が「警戒!」を示していたので、発作も仕方ないかな、、、。

 

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~機内では、ノイズキャンセリングのヘッドホン(20年前から持っている)と、

今回初使用の気圧調整耳栓を使用~

 

 

 

飛行機に乗った翌日はとにかく移動の疲れを取るために、

午前中も1時間お昼寝。

起きてからおじいいちゃんおばあちゃん家に行き、

うどん屋さんで軽い昼食。(福岡、久留米はうどんが美味しい♪)

 

 

 

そしてまたホテルに帰ってお昼寝をさせようとベッドに横になってもらって、

大好きなカメのぬいぐるみと遊んでいる姿を見ながら、

私はせっかく持ってきたらら、、とちょっと楽器ケースを開ける。

ふと見ると、もう寝ていました。

いつもの音は安心の音なのかな?

 

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~息子たちも来るので一緒に泊まりたくて、今回はホテルを予約。

しかし、駅前のビジネスはすでに満室で、駅からちょっと距離がある宿しか取れませんでした。

結婚式を主とする客室数は16室しかないホテル。

でも、マッサージチェアー付、最上階にはジャグジーの付いた大きなお風呂もあり、なかなか良かった♪

披露宴会場の前の日本庭園はちょっと良い感じ。

娘も初マッサージチェアーでリラックス♪

 

 

そして、うちのお嫁さんも親戚に大好評!

飾らない素直さがまぶしく、とっても可愛い♪

良いデビューを飾りました♪~

 

 

 

今回は久しぶりにヴァイオリンも持って帰ったわけです。

娘の手を引いて転ばないように気を付けて、

背中には娘の着替えのリュックを背負って、、、というと、

ヴァイオリンまで持って歩くのはちょっと、、、だったのですが、

去年新しく作成されたハザードマップによると、

うちの辺りは洪水の際は2.5m浸水する地域になっている。。(*_*)

で、ヴァイオリンは持って帰ることに。

 

 

 

娘の体調を考えて羽田まで夫が運転して行くことになり、移動がだいぶ楽。

バス、TX,山手線、モノレール、飛行機と乗り継いで行くのは、

健康で普通の人には何てことなくても、

身体の弱い人、高齢者には堪えるものです。

車で移動したお陰で、一度大きな発作があった以外は、

とても元気に過ごせました!

これからこのパターンにしようと思う。

お父さん、運転よろしくね! (私は首都高はムリ、、)

 

 

 

初日の土曜日、福岡空港で息子夫婦と合流してレンタカーで夫の実家に向かう。

31室なので大きな部屋に当たり、

朝食は珍しいことにルームサービスというのも楽しく、

旅行気分でした♪

 

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2泊ずつの旅の後半は私の実家へ。

昨年、築53年の古い実家から近くの土地に建て替えて、

初めての訪問。

弟夫婦の洗練されたセンスが光る素敵な新居。

玄関の生け花はお茶を教えている義妹のしつらえ。

庭に植わっている樹を持ってきたようです。

面白い風情のこの花の名前、尋ねるのを忘れてしまったのでこれから調べなきゃ。

 

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やはりこちらに来ても相変わらず、

娘のお昼寝時間をしっかり確保して休ませることが第一で、

私はいつも帰省中に本を12冊読み終えてしまいます。

お昼寝のお供に隣で読み続けると、あっという間に終わってしまう。

今回のお供は、トルストイの「クロイツェルソナタ」。

何もこんな重いものを!ですが、

これから本番を予定しているベートーヴェンのクロイツェルソナタを弾く仕込みの一環として、

必読書にしていました。

 

 

 

弾くのは来年の1月と3月だけれど、

今回は何を読んで内容を検討していくかは、早めから着手します。

イメージが固定されることもあれば、弾くたびに変わることもある。

 

 

 

大学生の時はドストエフスキーにはまった私。

トルストイは中2の時に「アンナ・カレーニナ」を読んでみたところさっぱりわからず、

それ以来ご縁がありませんでした。

2の女の子に不倫の話しがわかるわけがない。

 

 

 

久しぶりのトルストイさんは過激で独特の発想で驚きました!

「私はそんな風には考えない、、」と共感できない面はたくさんあったものの、

言葉のリズムと小説のテンポ感、

突き詰めて考える姿勢、

深い心理描写などは考えさせられることばかりで、

内容は違っても「追及する」という面では音楽と通じるところがたくさんある。

名作ですからね。

これが自分の中でどう育っていくか、培養されるかが楽しみです。

 

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~もう1冊の方もとても面白い。ただいま勉強中。~

 

 

特に、主人公の妻が客人のヴァイオリニストとベートーヴェンのクロイツェルソナタを演奏する場面の描写と、

トルストイがその音楽をどう感じているかを表現するくだりは

非常に興味深く、

人の理性ではどうにもできないものの力の一つに

音楽があることを改めて感じ入る。

 

 

 

この人上手 とか

説得力がある演奏 だとか

素晴らしいと思うことはあっても、

理性を超えて心を摑まれるものがあると、

それはもう魔力なのかもしれない。

その多くの場合は「音」が何よりの力となる。

 

 

 

「心に残るのは大きな音ではなく、美しい音」という名言を残したのは誰だったか?

何かの本で偉大なるヴァイオリニストの言葉として書かれていたのを記憶しているのに、

それが誰だったのか思い出せません。

 

 

 

それ以上に、作曲家がインスピレーションを得て着想し、

練り上げて書き残した作品は時間を超えて輝き続けます。

しっかり読譜して理解できた演奏で作品の鍵を開けることができたら、魔法は完成する。

そして、トルストイがベートーヴェンのクロイツェルソナタを聴いてこの物語を書いたように、

エピソードがつながって発展していくこともまた素敵です。

ああ、勉強しなきゃ!

 

 

 

娘の体調管理

年老いていく親を見舞うこと

何もできないもどかしさ

弟夫婦や息子夫婦と会えること

懐かしい故郷の風景

変わって行く実家の周り

新しい実家の空気

美味しい食事

そして、その合間にそれらの現実とは全く関係のない本の世界を行き来する。

旅は特別な時間です。

 

Dsc_3213

 

~楽器を上の棚に上げるために、最初に乗り込んで誰もいない機内を撮影。

降りる時もゆっくり立ち上がる娘と楽器を下ろすために最後に。

つまり一番滞在時間が長いお客さんでした。~

 

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~実家の愛犬もお年寄りに、、、。あなたも長生きしてね!~

 

 

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