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2019年4月

2019年4月25日 (木)

いまさらの後日談、、

 

 

本当は演奏前にupしようと思っていましたが間に合わず、

その後も日々のことで後回しになって、今更の解説ですみません!

もう要らない、続きを書かなくていい、読まなくてもいいものかもですが、、。

でも、とりあえず!

今日友人が感想メールに「いつものトーク(解説)がなかったのが残念だった」と書いてくれたので、ならば、、、と。

お暇がある方はお読みくださいm(__)m

 

Dsc_2800

 

 

 

8組CDを聴きましたが、中でも私のお気に入りはアリーナ・イブラギモヴァとセドリック・ティベルギアンの演奏。

(だからといって、二人のように弾いたわけではない)

この二人はモーツァルト作品全曲を録音しているので、

CDは全部で10枚もある!

幼少の頃の作品まで網羅されていて、モーツァルトの作曲史を見る思いで聴いていました。

貴重! ありがとうです!~

 

 

 

 

今回演奏したK301 (KV293a)は、

モーツアルトが初めて楽譜出版をした作品群の1曲目。

つまり栄えある作品第1番。

当時は6曲セットというのがスタイルだったようで、

これも6曲のヴァイオリンソナタの中の1曲、しかも楽譜の扉を開けてすぐの位置。

ならば、神童モーツァルトが世に出す最初の出版物としての意気込みやいかに?と深読みしたくなります。

 

 

 

父親のレオポルトの最初の楽譜出版もヴァイオリンソナタだったそうですよ。

ヴァイオリンソナタやピアノソナタなら、楽器のたしなみを持つ貴族も楽譜を購入したことでしょう。

楽譜出版は記念碑的な要素、自分の力を世に広める役割も担いながら、

現実的には作曲家の収入源となる大事な仕事。

とは言っても当時の印刷技術やら校訂作業には不備が多く、

モーツァルトも相当な不満があったようです。

なので、直筆譜をもとにその後も何度も校訂が繰り返されていて、

私たちはじゃあどの版を採用する?から検討します。

 

 

 

書かれたのは、就職活動のために外遊していた2122歳の頃。

1777923日から17791月中旬までの期間。

なんと長い旅行! 大変!

生まれ故郷である地方都市のザルツブルグではなく、

都会、音楽の中心地でこそ活躍したいと願っていたモーツァルトは、

親戚のいるアウグスブルグに寄った後にまずはマンハイムに赴く。

 

 

 

ここには当時のヨーロッパで最も優秀な宮廷楽団が居たそうで、

その刺激は若いモーツアルトには相当な喜びだったでしょうが、

残念ながら就職活動はうまくいかない。

このマンハイムには7歳の頃にも父親と訪れているので、

オーケストラの指揮者件ヴァイオリニストであるカンナビヒとは旧知の仲。

 

 

 

そして、16歳の素晴らしいソプラノ歌手アロイジアに出会い恋をする。

モーツアルトを驚かすほどの実力の持ち主だったという。

マンハイムでは、カンナビヒの娘ロジーナのためにピアノソナタを、

アロイジアのためにも歌曲を書き、

他にも魅力的な女性のために数多くの作品を書き、ヴァイオリンソナタの筆も進む。

(乗ってるね!)

初めて父親と離れての旅で、独立したような気分も味わっていたことでしょう。

資料によるとK301のソナタは2月のマンハイムで作曲が開始されたとあります。

 

 

 

その後、手紙で父親のレオポルトにお尻を叩かれて泣く泣くマンハイムを発ち、

3月には最終目的地パリに到着。

しかし、パリの人々はもう子供ではないモーツァルトには興味を示さず冷たかった、、、。

 

 

パリを後にしてすぐにザルツブルグに帰るはずが、マンハイムに戻っている。

そして天才も失恋を経験する。

音楽では遥か遠くにいるモーツァルトがこの瞬間、人として身近に感じられる。

この歳は、就職活動の失敗、失恋、最愛の母の死と悲しいことばかり、、、。

傷心でザルツブルグに帰還。。。

 

 

 

ということで、この6曲のソナタ、

「マンハイムソナタ」とも「パリソナタ」ともいろいろ呼ばれます。

作曲された場所はマンハイムが4曲、パリは2曲。

けれども出版はパリ。

呼び名が交錯しています。

 

 

 

いつも自分の本番で弾く作品周辺の曲を聴きますが、

本番前日とホールに向かう車の中で31番の交響曲「パリ」を聴いていました。

上昇するエネルギーがすごい!

やる気満々、意気揚々、という言葉がぴったりに思う。

 

 

 

モーツアルトはパリでようやく成功したこのシンフォニーの喜びを

手紙に書いています。

「ぼくはもううれしくって、シンフォニーが終るとすぐにパレ・ロワイヤルに行って、

おいしいアイスクリームを食べ、、」(177873日付け)。

かわいい♪

私もアイスクリーム好きよ♪

パリで一つくらいイイことあって良かったね!

 

 

 

k301のソナタ第1楽章アレグロ コン スピリトゥオーソは、

春の日差しのように柔らかに始まるのも束の間、

休符の緊張感を含むヴァイオリンとピアノのユニゾンの上昇音型が、

ちょっとシンフォニックに響いてきびきびしている冒頭部分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

短調に転じる展開部。

ピアノとヴァイオリンの旋律が対位法的に絡み合って面白い。

一瞬の減五度、減七度音程も多々あり、短い中にドラマがある。

 

 

 

2楽章もアレグロ(快活にの意味)。

アレグロが二つ並ぶソナタは若い証拠かも?

もっと若い頃のモーツアルトにはありますが、

調べて見ると、これ以降のヴァイオリンソナタにはアレグロが並ぶ作品はありません。

アレグロが並ぶというだけでも、勢いを感じる。

 

 

 

その第2楽章は宮廷舞踊のメヌエット風ではなく、もっと軽やか。

大きなドレスや大きなかつらをつけてゆったりと踊るメヌエットではなく

(しかしメヌエットを踊るのはとてもややこしく難しい)

若い人が踊る曲という感じです。

なので、けっこう早めのテンポ設定で弾きました。

 

 

 

中間部はシチリアーノ風。

1楽章と同じくここが特に魅力的。

和声の変化に富み、その分表情も豊か。

短い中に感情のドラマが溢れます。

(そう伝わっているといいなあ~)

そして最初の部分に戻り、最後に短いコーダが付いて楽しく終わる。

メデタシメデタシ♪みたいに。

 

 

当時演奏家は皆作曲もしたので、繰り返す時は変化をつけるのが常でした。

即興の名手なら繰り返す時は装飾の腕の見せ所。

私は即興なんてできませんが、

繰り返すところは1回目とは違うニュアンスを付けました。

 

考えて打ち合わせをして決めましたが、気が付かれたでしょうか?

もし気が付かれなかったとしても、

演奏する方が2回同じものを弾いて飽きている、、のではなく、

1回目と2回目で違うことをやっていて面白がっているというのが伝われば嬉しいです。

 

 

 

いつも多種類の演奏を参考にしますが、

どれも皆違う!

こんなに違っていいの?と思うくらい。

一番面白くないのが、いくら完璧でも平坦な音。

美しいけれども命が通っていないように思ってしまう。

整ったお人形みたい。

でも、まずは完璧に弾きましょう、と自分に言い聞かす。

ちょっと音がかすれたところあり、少々硬くなったところあり、、、。

もっと勉強しましょう。ハイ。

 

 

 

今一番お気に入りのモーツアルト演奏は、

イザベル・ファウストとアレクサンダー・メルニコフによるもの。

残念ながら今回弾いたK301は入っていないけれど、、、。

モーツァルト時代のフォルテピアノのポコポコした音は当時を忍ばせ、

息がぴったりで即興性にも富み(でも本当は相当な勉強がと思われる)

その瑞々しい演奏は今生まれて来たばかりの音楽のように非常に魅力的。

江幡先生からお借りしました♪

 

 

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秋に王子ホールで演奏会があるようなので、

ぜひそれは聴きに行こう♪と今から楽しみです。

 

 

Dsc_2829

 

ちょうど王子ホールからチラシが届きました!

この日はドビュッシーから始まってフランクで終わるプログラム。

いきます♪ いきます♪

 

 

2019年4月22日 (月)

懐かしさに集う

 

 

日曜日、第4回茨城桐朋会演奏会、温かい拍手に包まれて楽しく終えました。

プログラムは古典のモーツァルトで始まって、飛んで近現代のショスタコーヴィッチ、

再び古典、現代音楽、そして古典と時代を行き来しました。

ほっとする和音と、尖った和音、安心と刺激と、良いバランスのプログラムだったのではないかと思います。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。m(__)m

 

Dsc_2794

 

トップバッターでさっさと自分の出番は終わりましたが、

終演後にドレスで記念撮影があるということで、

客席には行かずに舞台袖上手のドアの向こうで聴いていました。

ピアノ、フルート、声楽、サックス、ヴァイオリン、と

今回は多彩な音色を聴いていただけた演奏会ですが、

袖で聴いた中ではもう一人のヴァイオリン川又明日香さんの演奏がすごく好きでした。

音色も、フレーズの語りかけ方も。

またぜひ聴かせていただきたい!

 

 

 

6組で組まれたので一組約15分?ほどの持ち時間。

1曲しか弾かないのは気楽なようで、そうではない。

まるまる全部弾けるコンサートは、曲数用意する大変さあり、

本番の集中力と体力の配分を考えなければいけないという課題があっても、

だいたいは弾いているうちに段々調子が乗って来て、

最終的には盛り上がって終わり♪となれることが多い。

 

 

 

に対して、1曲で終わってしまうのは、

どうかすると調子が上がらないままにハイおしまい!になる怖さもあるのです。

しかも、曲はモーツアルト。

超シンプル!

 

音数が少ない分一つ一つの音の吟味と趣味と本当の力が問われ、

簡単なようで怖いことこの上ない。

考え込み過ぎると弾けなくなります。。

 

 

 

変な音出したら即 ひっ!となる気分になりそうなのを、

本番はどんどん忘れて前に進むしかありません。

昨日はそれほど大きな問題はなかったかな?と思われるけれど、

まだ録音を聴いていないので、、、。

しばし安堵の時間。 休憩です。

 

 

 

実は演奏直前にちょっと足がつりそうになりかけていました。(*_*)

コンサート前に同窓会の総会があり、その後バタバタと軽くお昼を食べて、

1240~リハーサル。

その間ずっと本番用のヒールのある靴を履いていたのがいけなかったのかしら。。

歳取っただけ?

 

 

 

去年の6月の自主企画コンサートで、弾きながら足がつって大変だったので

危ない!!とストレッチしたりして気になりながら舞台に出る。

でも今回はどうにかつらずに済んで、割と落ち着いて弾けました。

そういうアクシデントがあった方が案外落ち着くかも、、、です。

 

 

 

お客様からも、ピアノとのバランスも良く、楽しいモーツァルト との感想をいただき、

オープニングの役目を無事果たせたかな?と喜んでいます。

反省はもうちょっとしてからね、、、。

 

 

 

そして、楽屋でチョコレートを配りながら若い方々ともお話しできたり、

打ち上げで3つ上の先輩方と、昔の桐朋の校舎、偉大な先生方、や調布寮の話しで盛り上がって

すごく楽しかった!

思い出を共有しているのって、独特の親近感を感じる。

 

2019042201

 

プログラムの最後に演奏されたフルート2本とピアノのための

クーラウの三重奏曲もメチャクチャ懐かしかった!

出だしを聴いて、あっという間に小学生の頃にタイムスリップ。

耳にするのはあの頃以来だから。

 

 

 

ただ単に好きだからという理由でピアノをやっていた私に、

「あなたは耳がすごく良いのに手が小さいから、ヴァイオリンをやりなさい」と勧めてくださった

当時のピアノ&ソルフェージュの宗 貴美子先生。

宗先生に出会っていなかったら、私はヴァイオリンを手にすることはなかった。

先生のソルフェージュのクラスは、桐朋と芸大を目指すフルートの人が多く、

フルート曲はそこでたくさん聴く機会に恵まれました。

 

 

 

時々初見大会もあり、私もあのクーラウはピアノパート、もしくは2ndパートを弾いた記憶があります。

もちろん、小学生か中学生くらいだった私が初見でちゃんと弾けたわけはないけれど、

とりあえず必死に譜面に食らいつく練習になった記憶の1曲。

必死とは無縁の、本当はとても優美な作品なんですけれどね~。

私の人前で初見は必死(笑)

もちろん昨日の演奏は優雅でした。

 

 

 

そして、その昔一緒だったフルートの先輩も客席に発見!だったので、

ますます私は懐かしさにかられる。

 

 

 

懐かしいと思うことが増えるのは、単純に歳取ったからだけれど、

でもそれは喜びも伴っている。

懐かしい校舎はもうないけれど、思い出の記憶では生き続ける。

心の中で通奏低音のようにひっそりと。

日頃は聞こえないほど小さく続いているけれど、

思い出すと急にライブ感を伴って鳴り響き、その時代に連れ戻してくれる。

 

 

 

たまに何かの機会に、まるで玉手箱を開けるかのように昔の記憶に出会う。

それは、その時代を共有する誰かだったり、

その時代に聴いた曲だったりをきっかけに。

だから同窓会は楽しい。

人は全てを記憶の玉手箱に収めていて、アクセスできるかどうかなのだそう。

自分の中には懐かしいものがどんどんたまっていく。

それが歳を重ねる豊かさなのか。

 

 

 

 

昨日は母校につながる有難さ、

拠り所がある幸せを感じた演奏会でした。

参加できて良かった!

お誘いくださった江幡先生、お世話になったスタッフの皆さん ありがとうございましたm(__)m

とても楽しい時間でたくさん勉強させていただき感謝です。

 

 

 

 

 

 

終演後にロビーで、ご案内したお客様、変わらずずっと応援してくれる友人、ご近所さんたちと会えるのも演奏後の大きな楽しみ。

喜んでもらえた、、、その笑顔に出会えると、それが何よりのご褒美になります。

とりあえず、お疲れさまということで(^^♪有難く受け取ります。

 

 

 

 

今年の主催コンサートは、923日(月・祝)にホールが取れました。

いつもの つくばアルスホールです。

14時開演予定。

 

 

今回は今レッスンでお世話になっている渡邊篤子先生と紹介者の長明康郎氏をメインの室内楽コンサート。

詳細はまた追ってお知らせしたいと思います。

よろしくお願いいたします。m(__)m

 

 

 

 

 

 

2019年4月15日 (月)

平成最後のお花見

 

 

平成のカウントダウンが始まっています。

これからは全て「平成最後の」という枕詞と共に過ごす特別感のある日々。

 

 

 

 

 

3週間に渡って、週末にお花見ができるなんて初めてです!

早い開花、その後の寒さで桜が長持ちし、

市内で一番桜が遅いうちの町内ももう見頃は終わり、、、と思い、

雨上がりの今朝は娘と最後のお花見に。

 

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公園駐車場に車を停めて、誰もいない芝生を歩く。

ベンチに座って散りゆく花びらの乱舞を眺めながら、ぼんやり考えていました。

まるで蝶々みたい、、、。

 

 

 

そうしたら、本当に蝶もいました。

風に向かって懸命に飛んでいる。

あんな儚い羽で。

でも、風に流されてもとに戻る。

一生懸命生きているなあ。

桜の花びらさえ生きているかのようだなあ。

無言の娘の隣でそんなことを想い、

2本ほどまだ見頃の樹があるので傍に寄って写真を撮ろうと思って歩き始めると、

急に発作!

 

 

 

もちろん手は離さないので大事には至らなかったけれど、

ちょっと倒れてしまいました。。

筋力がない私は支えられない。

でも、一人でバタンと倒れるよりは、ゆるやかに倒れて衝撃は少しはましなはず。

それからしばらく芝生の上であおむけになって、

何発か小発作が訪れる。

 

 

 

昨晩の雨が地面の下には隠れていて、私も傍らでじっと座っていると冷たくなってくる。

冷えるとますます発作が、、、、と不安にかられ、

辺りを見回す。

誰か女性がいないかな、、、。

 

Dsc_2771

 

するとちょうど向こうからこちらに歩いて来る60代くらいの女性発見。

近くに来られて目が合うと、知らない人なのにちゃんと「こんにちは」と

声を掛けてくださる。

 

 

 

「すみません。ちょっと助けてもらえませんか?

てんかん発作が起きて横になっているんですけれど、

このままだと冷えるので車から何か取って来たいので、

少しの時間見ていてもらえないでしょうか?」

 

 

 

その方は快く応じてくださいました。

私は車のトランクからヨガマットと、

車に置いて来た頭部保護帽とジャケットをつかんで、

走って娘のところに戻る。

その間、少しだけ発作があったようだけれど、この感じなら大丈夫。

 

 

 

 

 

しばらく歩けないな、、、どうしよう、、、と思っていたら、

その方は「ちょっと用事があるので、30分ほどしたら戻って来れますけれど?」と言ってくださった。

いつも40分ほどで発作のサイクルは終わるのでちょうどいい!

ラッキー!

よろしくお願いします!

 

 

 

まずは手伝ってもらってヨガマットに何とかして娘を座らせて、

発作が完全に収まるのを待ちつつ、

二人でゆっくりお花見を楽しみました。

お昼前のお日様が一番高い時間は日差しが暖かく、

日が陰らない限りはポカポカ陽気。

本当は、短いお花見散歩が終ったら、お昼ご飯の前にちょっと練習したかったけれど、

その分頭の中でリハーサル。

 

 

 

不自由な身体がない分、頭の中では理想の音と音楽が流れます。

譜面の全てを覚えている本番前だからこそできる練習。

掃除をしながら、洗濯物を干しながら、料理をしながら、

いつもこうやってイメージ練習します。

じゃないと練習時間が足りなさすぎる。

 

 

 

発作が起きると不安に駆られるけれど、

だいたいひどくなるか、大丈夫かはすぐわかる。

そして、見知らぬ人が助けてくれることに胸が熱くなる。

一人でどうしようもない、、、というのが一番参ります。。

 

困った、

不安、

気持ちを味わう

次にどうするか頭を回す、

待つ、

そして今起きていることを大きく見渡す。

 

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その方は約束通り戻って来てくださり、

二人で娘を立たせて両方から抱えてゆっくり車に戻る。

「ご親切に感謝します!」の言葉に

とびきりの素敵な笑顔を返していただいた。

今日は一日この笑顔が一番心に残る。

 

 

 

同じ町内に住んでいる方だということでお名前と大体の場所も聞けた。

近所にこんな人が住んでいるということが心強い。

昔、娘の機能回復訓練には、ご近所さん、お兄ちゃんの友達のお母さんたち、

町内の見知らぬ方たちにもたくさん助けていただいた。

この綺麗な街並みだけでなく、

そういう人がたくさん住んでいる我が町を

とても嬉しく有難く誇らしく思う。

アクシデントがあったから、その分心に響いた時間でした。

その後は娘も問題ないので心配要りません。

 

もちろん、ちょっとのタイミングの差でまた大けがになってしまう危険は

いつも潜んでいるのだけれど。

無事だったことにも感謝したい。

 

 

 

今日は桜を見ながらだったので、

ますます頭の中では生き生きとした音が流れました。

今度の日曜日のモーツァルト。

もしかしたら、桜の花びらたちを取り込んだ音をお届けできるかも?(^^♪

 

Photo_1

 

さあ、娘がお昼寝しているうちに、

頭の中の音を身体に変換する作業、レッスン室でやって参ります!

 

 

2019年4月10日 (水)

日常から変貌へ

 

 

今日はどうしたこと?と思うほど寒い!

友人が今朝メールで「三寒四温がおおげさ!」と書いてくれていましたが、

まさにそのとおり!

日中も気温は6℃。

初夏から真冬へ逆戻り。

体は大変。

私も頭が重い。眠い。。

 

 

またまたブログご無沙汰していました。

このところの激しい気温変化で娘の発作も多く、

それに加えて布団を蹴って着ていない、、、の夜中のお世話で寝不足で、

気力が失せるほど疲れていました。

 

 

 

朝鏡を見るとすでに目が疲れている。

晴れているとお日様がまぶしすぎる。

PCの灯りもまぶしい。(暗く設定しているけれど)

そして、キーボードを打ってもよく間違える。

寝不足の症状ばかりが並んでいます。

 

 

でもようやく最近、夜中の布団の対策が整いました。

毛布の端を紐で結んでベッドガードに固定する。

たったこれだけで私も夜中に目覚めることが減りました。

もっと早く頭を働かせて対応していればよかったものを、

もう体力的に無理!まで「今晩は無事に寝れるかな~?」の願いだけで済ませていたのはばかでしたね。。。

 

 

 

悩みや困ったことが解決されないのは、たいていは無力にその中で耐えているから。

まずは工夫してあれこれやってみる。

それでもだめなら時間が解決してくれるのをしばし待つ、の順番でしょう。

一度別方法を試みてだめでがっかりし、

その後はただ待つだけというのは、単なる我慢比べだけでした。

私意外に我慢強い?

いえ、思考停止に陥らないようにしないと。

 

 

長かった約3か月の自宅療養ももうすぐ終わり。

44週目からの完全社会復帰に向けて施設との面談を行い、準備を進めています。

私の一番の仕事はかわいい娘の命を守ること。

家での生活はもちろん、外で支援してくださる方との連携、

そのための説明は欠かせません。

親しかわからないことだらけです。

特異な状況を持つ人について理解してもらえればより安全に過ごせる。

注意するよりも、まずは環境を整える。

 

Dsc_2737

 

このところ毎日二人で桜を探しに3040分のドライブに出かけています。

近所の桜の坂道はお決まりのコースだけれど、一年に1度の景色は見飽きません。

娘も嬉しそう。

転倒リスクを極力減らすために外は歩かせていませんでしたが、

昨日は近くの公園を一周しました。

 

 

 

今朝1か月ぶりの整形外科受診で、

「お風呂は入ってもいいですけれど、くれぐれも気を付けてくださいね」と言われ、

喜んだのも束の間。

そうだ、どうやって入れようか?と思案中です。

 

 

 

シャワーで済ませられる気温ではないし、

浴槽の出入りの時右腕に力が入らないのをどう支える?

考えなきゃね。

 

今晩3か月ぶりのお風呂に入れてあげよう♪と思っていましたが、

今日は朝9時から夜中の3時まで気圧の警戒に入っているので、

てんかん発作要注意。

めておきます。

 

 

 

レントゲンを見ると、3年前に比べて治りが遅い気がする。

まだまだ心もとない感じ。

まだしばらく歩くのは必要最低限かな、、、と思う。

いつ発作が起こって倒れるかわからないから。

 

 

 

 

私はお疲れモードとはいえ、

3月の最後の日曜日に我が家で生徒さんの小さな発表会を行ったり、

この1か月で大学時代の友人二人のリサイタルを聴いたり、、

お世話になった方のご葬儀で献奏させていただいたりと

考えることがいろいろありました。

 

Dsc_2749

 

家庭生活以外では、目下のところは421日の同窓会演奏会で初めて弾く

モーツァルトのKV301293a)のソナタのことが一番気になる。

音楽に集中することと、娘の体調管理という広範囲な気配りは対極にあり、

どちらかに重きがある時はどちらかはちょっと手薄になる私です。

そう器用ではないので。

 

 

 

子供たちが小さい頃に音楽を封印したのも、

いざ音楽に本気になり始めると、

きっと母にまとわりつくであろう小さな子どもを邪険にしそうな自分を見たくなくて、

弾かなかったのだと思う。

今は娘の様子をどこかで見ながら練習できるようにはなったけれど、

心の中をそれでいっぱいにする時間は本番前の限られた期間だけにしています。

これも我慢かな、、、?

 

 

本番モードになってしまうといつも自分が弾く曲が頭の中を流れていて、

寝付けない、早く目が覚める、という一種の脳の興奮状態になってしまう。

このところはそんなことになったらますます睡眠負債がたまって病気になりそう、、、だったので、

余計に「まだだめ!」でした。

 

 

 

が、録音を聴くと、いつものように「何やってるのわたし、、、(*_*)」の状態で、

日々どこをどうしたらいいのか?考え続けています。

そろそろ音楽に夢中になることを許す時間が来ている。

そして変貌する。

いつもの私から演奏する人へ。

本番では、今この瞬間この世で一番素晴らしい作品を分かち合いたい、

そういう気持ちで演奏しています。

 

 

 

春にぴったりのソナタ。

コンサートのオープニングにふさわしい爽やかさと楽しさをお届けできますように!

421日のご来場をお待ちしていますm(__)m

 

 

Photo

 

チケット私も持っております。

HPのアドレスにでもご連絡いただけましたら、

受付にご用意させていただきます

 

http://forest-note.com/

 

 

 

 

昼間に書いたのに、、、ブログの体裁が新しくなってうまくupできず、

夫の帰りを待って教えてもらう。

不自由です。

 

 

 

 

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