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2019年3月

2019年3月26日 (火)

春のスタート

 


 


すっかりいろんなことにご無沙汰していました。


ここのところちょっと忙しい気分。


冬の間は家にお籠りで約束のない毎日をぼんやり過ごしていましたが、


忙しくなってきたお陰でエンジンがかかってきました!


春と一緒に私も活動開始の気分です♪


 


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日曜日の朝は恒例の「とねっこ保育園卒園式」でのお祝いの演奏。


もう何年になるかな?


少なくとも10年以上。


今回はバッハの無伴奏を演奏。と言っても、1曲のみ。


 


 


 


赤ちゃんを含む幼い園児がいる保育園でバッハなんて大丈夫?と


少々心配もありましたが、チャレンジです。


とねっこ保育園のホールは3階まであるかと思うような高い天井、


漆喰の壁、檜の床、とても広々としていてよく響くのです。


ここでパルティータ3番のプレリュードを弾いたらどうなる?


は以前から興味があったこと。


 


 


 


会場が完全に静かになるのを待って弾き始めると、


5分の間子供たちも本当に静かに集中して聴いてくれました。


弾き終わった直後に「わあっ!」という感激したようなお母さんの声も聞かれ、


何とか役目を無事終えたかな、、、と安堵しているところです。


番最後のフレーズを「天まで届け!」とイメージしていたのが


伝わったのかもしれません。


 


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ぼんやり過ごしていたので準備のスタートが遅れ、


実は先週焦っていました。(*_*)


ので、骨折療養中の娘の傍らで練習を中心に据えて生活。


練習って細かいことを追求することなので、他人は聴いていて面白いとは思えない。


会社から帰って来た夫が練習を耳にして「曲が聴きたかった」と言ってました。


部分練習、音程練習、リズム練習などでは曲にはなってないのよ。。


でも、それを欠かして本番はできません~。


 


 


 


先生もパリからお帰りになったので、先日のレッスンにもバッハを持って行きましたが、


ある程度は流れを作っていたとはいえまだ途中の段階で


先生からは「なんだかピアノみたい。エチュードっぽいわよ。もっとフレーズを考えて」と言われ、


ごもっともです。。


でもまだその前にやらなければならないことがある、、、の状態で、


楽譜と頭の中を整理して何とか本番。


 


 


今回 幾何学模様を音で織るというイメージを抱いていましたが、


いやいや やっぱり人間の生命の躍動を音で表現する方が


バッハらしいと頭を切り替える。


 


 


曲目解説としてプリントアウトして園に貼って来たものは以下のような文章。


以前に「今日弾いた曲の題名なんですか?」と聞かれたことがあって以来、


掲示するようにしています。


曲の名前や作曲家も覚えてもらえると嬉しい。


 


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・・・・・・


 


ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲


 


 無伴奏パルティータ第3番 より 「プレリュード」


 


 


バッハは約300年前のドイツの作曲家で、


特に教会音楽の分野に多数の傑作を残しています。


この作品は、バッハがケーテンの宮廷に仕えていた頃に作曲されたソロヴァイオリンのための6つの組曲(ソナタ3曲とパルティータ3曲)の中の最後を飾るもの。


 


「パルティータ」とは組曲のこと。


そして「プレリュード」とは、前奏曲という意味。


つまりパルティータという物語の始まりです。


 


 


バッハの第3番のパルティータは、全部で7つの舞曲で構成されています。


どんな踊りが繰り広げられるのか?


1曲目の明るく勢いのあるプレリュードが、このパルティータ全体の性格を呈示します。


 


 


本日演奏のプレリュードは約5分ほどの短い作品ですが、


138小節の中に1656個の音符が躍動します。


常に動きまわる音たちは上昇、旋回し、活発で、生命力に溢れています。


 


バッハは素晴らしいオルガニストとしても活躍しましたが、


このプレリュードは教会のように残響の多いホールで演奏されると、


単旋律でありながら響きが重なり合って、


独特な世界を創り出すことができます。


 


 


春の勢いとも重なるような生命力溢れるヴァイオリンソロの作品。


音が織りなす世界をお楽しみください。


 


・・・・・・


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 ~とねっこの北側の窓から見える景色。手つかずの自然とはこういうこと。そんな場所に建つ。~


 


 


こんなイメージを用意して会場に着きましたが、


卒園式で子供たちの気持ちを尊重して自由な保育を約束する


とねっこらしさを感じているうちに、さらにイメージが拡がって来ました。


 


 


卒園式の日、園の壁には園児たちの絵が飾られます。


どの子も自分を表現しようと絵の具に心を託します。


それを見ているうちに、


会場の空気を感じているうちに、


新しいものが芽生えてくる。


私もこの場で一緒に呼吸し、影響を受ける。


演奏って相互作用ですね。


 


 


 


演奏前のスピーチでは「子供たちの自由さに触発されて、


エネルギーの動きを音で表現したい」という内容のことを話したと思います。多分。


用意してきたものではなく、


その場のインスピレーションで自由に弾いて楽しかったけれど、


その分傷も生じました。


もっと練習しないと、と反省も当然。


 


 


毎年呼んでいただけるというのはとても有難いことです。


楽しみに待ってくださっている園のために、


来年はもっと良い演奏をお届けできるよう頑張らねば、と改めて思う。


お土産に手作りのお弁当もいただき、うららかな春の日差しを浴びて帰る。


私の春は、いつもこの卒園式演奏から始まる。


 


 


園長の“しがちゃん”こと志賀先生、“こまちゃん”こと小松原先生。


中身は驚異的に若いとはいえ、実年齢はどんどん高齢になっていかれる。


これからもお元気で、子供たちの楽園を続けてくださいね!


 


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先週末息子が結婚式の準備で帰って来ていました。


話すことも多くて寝るのが遅くなる。


骨折以来娘は夜中に布団を何度も蹴るのが恒例となり、


布団をかけなおすのに目を覚ましていて完全寝不足続きの私。。


本当はお疲れモードです。


 


 


そして息子と披露宴で一緒に演奏しようということになったので、


夕食後は練習会を行う。


もちろん、せっかく帰省して来ているので美味しいものも食べさせたいと母は思う。


ということで、卒園式演奏を終えて帰宅後生徒さんのレッスン、


その後すぐにパエリアとパフェを作って食べてもらい、駅まで見送る。


母の時間と音楽を同時に楽しむ週末でした。


 


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守谷駅はただいまモクレンが見事に咲いています。


次々に花盛りとなる日本の春は美しい!


 


 


 


 


 


このところこのブログのココログがリニューアルに伴って不具合が生じ、


ブログをアップすることができない状態だったそうです。


見え方が変わったでしょ?


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

2019年3月12日 (火)

4月21日茨城桐朋会演奏会




春の勢いが目覚ましい。

先週咲き始めたと思ったクリスマスローズは、

数えてみたらもう48も咲いていました!

庭のあちこちに、思い思いに好きな場所で咲いているクリスマスローズ。

最初に植えたのは3株だったはずが、うちは相性がいいらしく、

勝手に種が飛んで増えて行きます。

最終的に今年はいくつ咲いてくれるんでしょう?






 

ということで、春爛漫になって参りました。

もうすぐ骨折から8週間の娘も、日に日に動きが良くなっていっています。

その分注意が必要だけれど、元気になっていく姿は春の光と呼応していて、

季節のエネルギーを受けているかのようです。





 

春の演奏会は、421日(日)14時開演の「茨城桐朋会演奏会」。

常磐線牛久駅からすぐ目の前にあるエスカードホールで開催される

同窓会支部主催のコンサート。

今年で4回目。




Photo

 




優秀な人材を数多く輩出してきた母校桐朋学園の茨城支部ができて、5年目?

なんとなく個性的な方が多いように思う桐朋は、

かたまって何かやろうというよりもマイペースな方が多い気もしていて、

同窓会活動はそれほど盛んでない気がします。

というか、皆さん活躍されていてお忙しいのよね。

でも、懐かしい母校につながるメンバーで集まれる機会はやっぱり嬉しいもので、

今回の初参加をとても喜んでいる私です。

 




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この日6組の多彩なプログラムのオープニングを、

支部会長の江幡和子先生とご一緒させていただき、

モーツァルトのKV293aト長調のソナタを演奏いたします。

短い作品ですがとても生き生きとしたソナタで、春の勢いにぴったり♪

 





チラシには特に年齢制限は書いてないので、

小さなお子様も入場可能なのだと思います。

そして、演奏する人も変わるし、楽器も変わるので、

お子さんたちも飽きないで済むかも?のお勧めのコンサートです。

 





先日の日曜日、

その日の午前中が2回目のリハーサルではありましたが、

午後に水戸の奏楽堂で行われるリューベック音楽大学教授マンフレッド・アウスト氏の

公開レッスンを受けられるという幸運に恵まれました。

情熱的でさわやかなアウスト先生の室内楽レッスンはとても刺激的。

演奏に合わせて指揮や踊りやら、、、というエネルギーの先生に乗って、

とても楽しいレッスンを受けて参りました。

本番に向けて生かしていきたいと思います。





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モーツァルト時代の楽譜は、演奏の指示がほとんど書かれてなく、

迷うことだらけです。

トリルの扱いはどうするか?(始まりはほぼ上からかけるのだけれど、、)

ダイナミックは?

いろんな個所が「ここどうしましょうか?」なのです。

いろんな演奏家のCDを聴いてみても、

それぞれまちまち。






 

アマデウス・モーツァルトの父 レオポルトが書いた「ヴァイオリン奏法」の本でも勉強していますが、

悩みどころ満載です。

時代解釈はその道の専門家に習うしかなく、

今のところもっぱら書物で勉強するしかありませんが、

江幡先生がとても研究熱心な方なので、大変刺激をいただいています。





 

共演者が変わると、同じ作曲家でも同じ曲でも、自分の演奏も変わる。

自分の弾きたいように弾いて、ピアノに付けてもらうソロ+伴奏とは違って、

ソナタは演奏者同士の好や考えをすり合わせて、

新しいものを生み出していく作業。

それが面白くあり、難しくもあります。

最初は合わなくて当たり前。

でも、最終的には「楽しかった!」と思える本番ができると、

お客様にとても喜んでいただけます。





 

今回も初組み合わせなのでまだ試行錯誤の段階ですが、

率直で勉強熱心でお話しも楽しい江幡先生とは

とても面白いものを生み出せそうでワクワクしています♪





 

去年から、一回り以上年上の新しい友人に恵まれている私。

先輩から人生の英知を授かり、後輩につなげていく中継点としての役割も感じています。

いくつになってもまだまだ自分が勉強しなければならない状態であり、

なかなか言葉で後輩に「ここはこうですよ」と断言できるには至りませんが、

楽曲分析も時代背景も時代考察も技術的なことも、体系的に伝えられるようになりたい、、と願って日々研鑽を積んでいます。

 





今回の演奏会、当日初めて会う優秀な後輩の皆さんと共に、

昔から存じている懐かしい先輩方と一緒にステージを持てることがとても嬉しい。

本番って特別な時間だから、気持ちがとても高揚する。

そして今回はまるでリレーのように、演奏をつなげて一つの演奏会を創り上げる。

 




重度の障害を持つ娘の介護を担当する私は、

本番をそう多くは持てませんが、

だからこそ一つ一つの本番での出会いを大事にしたいと改めて思います。

そして、平凡な毎日の生活を丁寧に生き、

日々考えることも音にして自分なりの唯一無二を表現したい。




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クリスマスローズも、時が来たら咲き始める。

葉っぱは独立したまっすぐの茎の先に凛と咲く。

でも頭は垂れて下を向いて。

その顔を見るためには下からのぞき込まないといけない。

どちらかというと、木の根元など日陰を好む植物。

多くの人の人生は、日が当たる場面はたまにだけなのでしょう。

そのたまに顔を上げる場面で輝けるように、

そして音楽が聴いてくださる方の心に光を灯せるように、

日頃の勉強、そして本番準備しっかりがんばりたいと思います。




 

421日日曜日、ぜひご来場くださいませ!

チケット私も持っております。

HPのアドレスにでもご連絡いただけましたら、

受付にご用意させていただきますm(__)m

 

http://forest-note.com/




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このところすっかりはまっているパフェ作り。

慣れて簡単に作れるようになっています。 

お客様にはもっぱらパフェをお出ししたい♪ 

娘がフルーツグラノーラの袋を見ると、

即冷蔵庫を開けて生クリームを探すようになっている(^_-)-☆

2019年3月 3日 (日)

3・3・3




33日。ひな祭り。

母が贈ってくれた7段飾りは今年はお休みで、

1段目だけリビングに飾っています。

 



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~そろそろ近所の河津桜が咲く季節。

夫の調査によると、来週あたりから見頃らしい。

これは3年前の写真。

私の最初のブログもこの河津桜のことから。3年も経つのね。~

 

 



 

全部のお雛様が勢ぞろいすると、娘はどうしても見に行きたくなる。

けれど、今年はなるべく動かないで欲しいので、

彼女が座るソファから目に入る位置に据える。

母(彼女のおばあちゃん)は子供の頃、

お雛様が出てくるとその前で布団を敷いて寝ていたというほど嬉しかったそうで、

母は「どうしても7段贈りたい!」と言って聞きませんでした。

飾るのも大変だけれど、でもやっぱりそれ以上に有難い。

私の時はガラスケースに入った1段だけだったので、

母の思い出と願いは孫娘で再び甦ったということなのでしょう。






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~去年は勢ぞろいの写真をブログにupしたけれど、

今年はお内裏様だけで~



 

 

先週の整形外科受診で、ギブス→装具となり、身軽になりました!

けれども、ふと気が付くと装具が下がっていて、肝心のところをカバーしていない!!

役に立ってない!





 

ということで、日中はやっぱり三角巾を使っています。

その方が肘を曲げるために装具が落ちて来なくて済む。

うちの娘は小柄なので、いくらしっかり留めてもなんだか落ちてくる。

装具は患部の二の腕だけを保護する長さで、

マジックテープ三か所で着脱自由なのです。

しかし、まだ拭くこともお風呂もおあずけ。

完全ポッキリは、全治3か月。

只今折り返し地点にいます。





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~母のドールハウス。今リビングに飾っているのは、テディーベアハウス。~





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~粘土でできたテディーベアたち♪~




今日は生徒さんのレッスンもなかった日曜日。

居宅介護の人に2時間娘をみてもらっている間に、

じっくり2階の掃除に取り組みました。

介護の人には、ソファで行うシャンプーの仕方と、

洗面器で足を洗う手順を説明してお願いし、私は安心して2階へ。

シャンプーの時が一番嬉しそうなうちの娘です。

 



 

 

今日来てくださった方もなんだけれど、なぜか私の周りで助けてくれる人は

亡き妹と同じ名前の人が多い。

皆さん私の妹の名前に「子」が付くのだけれど、その名前の方と知り合うと、

妹のことも思い出す。

文字や数字って、時には暗号のように感じることもある。

まあ、こちらの勝手な想いだけれどね。(^^

 

 

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~玄関のお雛様~

 

 



雨の日曜日。

東京マラソン、守谷マラソン、こんな中走る人は大変だろうな、冷たいだろうな、

応援の人は寒いだろうな、、、、と思いながら、

私は家で家仕事に精を出す。







 

昼食後は、夫が娘の隣に居てくれるので安心して鍋磨き。

チラチラ娘の様子を見ながらできる家事と、

集中したい家事とあって、鍋磨きは後者。

そして、たまにしかやらない家仕事をこなすと、とてもすっきりする。

雨に埃が流されて葉っぱがすっきりするみたいに、

私の心も汚れと共に洗い流されさっぱりする。




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~今日のお昼は簡単に納豆蕎麦で。

トマト、油揚げを細かく刻み、かにかま、刻み海苔、ねぎを加えて。

野菜はシラスを乗せたキャベツと高野豆腐のあっさり煮で、重くないお昼ごはん。

蕎麦は3人で200g

デザートに桜餅が食べたかったから(^^♪~




 

 

昼食後娘の隣で、PCで最近読んだ本のノートを作る。

すぐ忘れるので、大事なところだけノートしてプリントアウトし、

冷蔵庫に貼る。

しばし眺め、頭と心に叩き込む。



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~トイレにもお雛様。

こちらは10数年前、母と一緒に松島に旅行した際に、

母が「記念に」と買ってくれたガラスのうさぎのお雛様。

思い出の品は思い出の時間をそこに納めてくれる~

 




 

ただ今娘はお昼寝中。

雨の日はよく眠れる。

今日は気圧が下がり続ける「警戒域」に入っているから注意が必要だけれど、

穏かな家庭入院生活のような毎日。




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~今晩の散らし寿司はこんな感じ。

花の形の揚げ麩を娘が喜ぶかな?と思って買って、菜の花と一緒に♪~





ここ2か月の悩みは、夜中に何度も布団を蹴ること!

2回は当たり前、どうかすると5回!

その度に目が覚め、布団をかけなおす。

いつもの比べて薄く掛けているというのに、

ギブスや装具が暑いのか?

あるいは寝返りが打てないから、たまに蹴って寝返りの代わりにしているの?

 

 

 

私もちょっとお昼寝に付き合わないと、身が持たない。

でも、医療的介護が必要な家族の看護にあたっている人は、

もっともっと大変な生活を送っている。



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~おばあちゃんが孫娘に送ってきてくれたお雛様のお菓子。

きれいな色に喜んでいました♪ ~







 今年度の健康診断の結果は全く問題なしだったけれど、

私は朝までぐっすり眠れればさらに安心。

娘のためにも元気でいなきゃ!

さあちょっと横になってスッキリして、練習します♪






前回のブログに書いた、

基礎からやり直そうと思うきっかけになったコンサートは、

3年前の33日でした。

聴きに行って良かった。

私にとって一つの記念日♪




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~庭の馬酔木はまるでかんざしのよう。

ひな祭りの時期に、昔の女の子たちはこの花を髪にさして楽しんだかも、、?と想像してみる♪~







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