1/18 つくば朝のサロンコンサート
今年のスタートは、「第137回つくば朝のサロンコンサート」から。
この日のタイトルは「ことはじめ」。
ヴァイオリンとピアノでモーツァルト、
ヴァイオリンとお琴で「春の海」やコレルリ、ビバルディなどの古典の作品で、
2019年の朝コンがスタートします。
1年の始まりにふさわしい、冬晴れの空のような清々しい作品が並びます。
アルスホール(つくば文化会館2階)で10:30開演。
このところの朝コンは、コンサート1回分を1つのチームで担当することもあれば、
2チームで構成する時もある。
今回は2チームで。
私はモーツァルトのKV454のソナタを鈴木納子さんと演奏します♪
よく朝コンに来てくださる方にはすでにご案内していて
「行きます。楽しみにしています♪」のお返事をいただいていたので
ちょっと安心していましたが、
自分の他の忙しさに押されて
そういえばまだweb上でお知らせしていなかった!のでした。
朝コンはもう10年以上も続いている
毎月ほぼ第3金曜日に開催されるリレーコンサート。
「毎月何よりも朝コンが楽しみで♪」と言ってくださる方もいらっしゃる
常連様も多いアットホームな会。
ぜひ新しい方にも、多くの方に来ていただけると嬉しいですm(__)m
わたし今年はなぜか、個人的にモーツァルト・イヤー。
今決まっている本番がほぼモーツァルトなのです。
モーツァルト、ベートーヴェンなどの古典をしっかり勉強しなおしたい、、、と
心に想っていたら、ちゃんとこうなりました (^^♪
モーツァルト大好きな割には、ヴァイオリンソナタはあまり弾いたことなく、
この作品も初めてです。
もっぱらシンフォニーやピアノコンチェルト、オペラを聴くのが好き。
これらはモーツァルトが特に力を注いだ分野だから傑作が多い。
もちろん、彼は晩年には室内楽にも素晴らしい作品を多く遺しています。
モーツァルトの時代 実はヴァイオリンソナタとは言わず、
「ヴァイオリンの伴奏付きピアノソナタ」というのが、正式な名称。
つまり、ヴァイオリンはあくまでもオブリガートの役目でした。
ところが、このKV454あたりの番号が遅いソナタは、
ヴァイオリンもピアノと同等に近く掛け合いが繰り広げられます。
第2楽章は、二人の人物の語り合いのように展開していきます。
ゆったりとした大きなラルゴの序奏で始まり、
その後アレグロで進む爽やかな第1楽章、
アレグレットでロンド形式の楽しい第3楽章も魅力的ですが、
何といっても感情の襞、実の詰まった第2楽章アンダンテが中心になっているソナタ。深遠な世界が拡がります。
~今年の玄関のお正月飾り花。ここは寒いから花もちが良い~
この作品を書いた1784年は、交響曲「ハフナー」や「リンツ」、ピアノ協奏曲(15番、16番)を発表し、
演奏活動絶頂期、飛ぶ鳥落す勢いの28歳のモーツァルトでした。
翌年の1月には「不協和音」の名前を取る有名な弦楽四重奏を書いていることを考えると、かなり革新的、実験的な時期に差し掛かっていたとも思えます。
正直なところ、年末年始を挟み、他にもいろいろ懸案事項があり、
なかなか音楽に集中できる環境ではありませんでしたが、
ここからのラストスパート
できる限りのことをして本番に臨みたい。
今年の参考書に定めた3冊もまだ斜め読み、飛ばし読みですが、
これらを読むのは本当にワクワクします。
モーツァルトは資料が多いのも勉強しがいがあるというもの。
多くの研究者、専門家が綿密に調べて検討してくださった文献をもとに
勉強で来て、後に続こうとする者にはとても有難い。
実際の自分のことを言うと、、、
あそこのトリルが、、、とか、ここの音の粒が、、、とか
ここがちょっと歪んでいる、、、とか、、、
自分なりに、
第1級の芸術作品の美しさに近づくにはどうしたらいいのか?
生きた音楽として届けるにはどうしたらいいか?
悩みどころ満載です。
でも、その悩んで苦しむのも愛おしい。
以前に生で素晴らしい演奏を聴いたことがあって以来
(その時の山田武彦氏のピアノが素晴らしすぎて、ヴァイオリンそっちのけでピアノばかり聴いていた!)、
いつか弾いてみたいと心に温めていたKV454.
本番まであと10日、準備頑張ります!!
2日後の1月20日(日)は小美玉の「みの~れ 森のホール」にて開催される
「2019ニューイヤーコンサート」にも、ちょっとだけ出演予定。
こちらは、ソプラノの横瀬公子さんにお誘いいただき、
モーツァルト19歳のオペラ「羊飼いの王様」KV208より
アミンタのロンド「僕はあの人を愛そう 変わらぬ思いでいよう」の
オブリガートで初共演です。
愛らしいアリアには希望と平和に満ちた世界が拡がります。
森のホールは新しくできてとても素敵!という噂を耳にしているので、
このホールを始めて体験できるのも嬉しい♪
開演は14時。
主催は茨城県民オペラ協会で、多数の声楽家の方々の饗宴が繰り広げられます。
何しろ今頭の中はモーツァルトでいっぱいの私。
今年もどこかでどれかをお聴きいただけますよう、お願い申し上げますm(__)m
~リビングの掃き出し窓の傍で、
お日様を浴びて植物が元気に過ごしています。
友人からいただいたアンスリウムは6月からずっと咲き続け、
シンビジウムは水しかあげていないのに、
3年連続冬に見事に咲いてくれてありがとうなのです♪~
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