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2018年11月18日 (日)

元気をもらうコンサート・1




金曜日に聴いたのは、ご贔屓の東京シティフィル定期演奏会。

私はいつもエネルギー全開で演奏を届けてくれるこのオーケストラが好きで、

維持会員を続けています。

オペラシティはクリスマスイルミネーションが始まっていて、

ちょっとだけ街のクリスマス気分も味わって来ました。





Dsc_2320

 




プログラム前半は、ストラヴィンスキー「詩篇交響曲」。

私は初めての曲。

こういう機会でもないと、一生巡り逢わない作品に出会えるのもいい。




 

 

合唱が入りヴァイオリンがいなくて、ピアノが2台加わるというとても面白い編成。

プログラムに目を通していたところ、

442HzAのチューニング音で「えっ」って耳が思った。

顔を上げたら、チェロ首席の長明氏が立ってチューニングの音頭を取っていた。

(こういう場合、音頭を取るという表現が適切かどうか?だけれど、、、)

とっても珍しい風景。

あら~面白そう、と期待を膨らませて曲は始まる。

指揮は頭脳明晰な高崎健氏。安心です(^^



 

 

 

オヤマダアツシ氏が書かれたプログラムノートには、

ストラヴィンスキーがボストン交響楽団創立50周年を祝うために書かれたとある。

ラテン語聖書の詩篇からテキストを選んであるということで、

和音は前衛的な不協和音が並びつつも、

線と線が絡み合う古典的な書法もあり、新旧入り混じった作風に思える。

もしかしたら、今までのボストン響の歴史とこれからというねらい?

いえ、勉強が足りないので苦し紛れに思い付きで勝手なことを言っているだけです(*_*;




 

 

印象に残るのは、出だしの管楽器の旋律、

楽器群で調が違う複調になっている個所があったなあということ。

1楽章の最後がフリギア終止(かな?)で明るく終わる和音が長く引き伸ばされたため、

それまでの不協和が消されてとても晴れやかに響いたこと。



 

 

2楽章の旋律対旋律のフーガだということが、それ自体が言葉に感じたこと。

3楽章の複雑な複調、、、、それは何を意味するの?

20分かかる初めて聞く近代の作品は、慣れない私には正直印象に残りにくかった。

勉強して行った方が良かったね。。



 

 

休憩をはさんで2曲目、武満徹の「弦楽のためのレクイエム」。

始まってすぐ、「あっ私も弾いたことある」と記憶の彼方からよみがえってきた。

弾いていた時もよくわかっておらず、

昨日も30年ぶりに聴いてもやっぱり何がわかるわけでもないけれど、

音がため息であったり、胸騒ぎだったり、

心の動きを伴う呼吸の音楽のように感じて聞いていた。

何しろ、作曲家が入魂の作品であることは伝わってくる。




 

 

メインはストラヴィンスキーバレエ音楽「ペトリューシカ」

私はこれをお目当てにオペラシティに足を運んだ。

昔、オケにいた時の最後の夏に弾いた懐かしい作品。

それ以来、弾くことはもちろん、聴いたのも久しぶり。

しかし、鮮やかによみがえってくる!

まるで魔法の玉手箱を開けるかのように。

記憶は、音楽は面白い♪




Dsc_2326

 



バレエの物語は、ペテルブルグの謝肉祭が舞台。

人形使いの老人と、ペトリューシカ、バレリーナ、ムーア人という3体の人形、

そして街の人々が登場する。



 

 

いきなり明るい喧騒の中から幕が上がる。

人々の活気に溢れ、市場は賑やかに華やかににぎわっているのが音楽から伝わってくる。

演奏面では管楽器のソロが多く、入れ代わり立ち代わり首席奏者が雄弁に語る。



 

 

しかし、オーケストラ全員が休んでいる中、

フルート一人が朗々と吹くのは相当なプレッシャーだろうと思った。

もちろん倍音を豊かに含む音色で素敵に吹いていたけれど、

いや~大変。

ふと、パイロットとオーケストラの管楽器首席奏者の仕事が、

最もプレッシャーの多い仕事だという話を思い出した。

舞台袖でどんなに緊張するんだろう、、、。

その裏にはどんな努力があるのだろう。

独りの舞台よりも責任がかかるプレッシャーのオーケストラの本番。



 

 

そして、最近パイロットの業務前飲酒事件が取りざたされていることを思い出した。

運転と一言で言っても人の命を預かる業務なのに、

飲酒なんて言語道断!と単純には割り切れない。

もしかしたら、業務のプレッシャーからお酒に逃げていた?と頭をよぎった。

だからってもちろん、飲酒パイロットの飛行機にだけは絶対に乗りたくない。

いや~大変な仕事です。

心よりお疲れ様としか言いようがない。。



 

 

そんなことも頭をよぎりながら、曲は進んでいく。

キャラクター登場ごとにどんどん変わっていくものだから、目まぐるしい。

初めて聞いた人には「なにこれ?どうなってるの?」と思われかねない

展開の速さ。

でも、そこが面白い。



 

 

展開のテンポの速さは物語のテンポでもある。

ピアノも重要なパートを握り、ハープ、チェレスタ、

多種類の打楽器と3管編成のオーケストラ。

楽器の種類(音色)だけでもとても華やか。



 

 

華やかな音色の混ざり具合は、黄色、赤、ピンク、黄緑、青がビビットに画面に配置されている絵のようで、

二日前の明け方に見た夢と同じだった。

その夢は、まさにそういう色使いの正方形の絵をたくさん見たというもの。

黒い文字で何かメッセージも書かれていた。

明け方は正夢の時間。

な~んてね(^^♪  ←自分の見た夢と重なり合わせて聞いただけです♪



 

 

でも、キラキラ光る色とりどりの紙吹雪や、回るバレリーナ人形、

ちょこちょこ走る小人のようなコンサートマスターの音階ソロ(そんなことはどこにも書いてないけれど私のイメージ)、のっしのっしと歩く大きな熊、

自由奔放なジプシーが躍るスカートが回り、

謝肉祭の市場は盛り上がる。

なんと華やかな!

こんなにも次から次へと!と思うほど勝手にイメージが重なり合ってワクワクする。

どうやったらこんな一見ハチャメチャに思えて、

でもよく考えられた音楽を早い展開で組み立てられるのだろう?と作曲家に驚く。

 

 

 

長くなったので2分割・つづく、、、



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