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2018年8月20日 (月)

初の草津 1・音楽祭を聴きに




今年の夫の夏休みの最後、家族3人で初の草津へ。

大学時代も含めて関東在住30年以上になるというのに、

未だ訪れたことのなかった草津温泉。

今回は草津音楽祭を聴くという目的を持って、温泉と自然を楽しんで来ました♪



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今年の草津音楽祭オープニングコンサートは、群馬交響楽団演奏会。

2年ほど前から私がレッスンでお世話になっている渡邊篤子先生のご主人さまでいらっしゃる指揮者の矢崎彦太郎先生が今年も指揮されるということがきっかけで、

初めて草津を訪れることに。




正式名称「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル」は、

日本で最初の講習会と演奏会から成る音楽祭で今年39年目と

パンフレットにあります。

国内外のトップレベルの演奏家が集い、

若手音楽家にとってはまたとない学びの場ともなっている。

今年は8月17日(金)~30日(木)まで開催。




 

 

4月に帰省した際、娘がてんかんの大発作で1週間に2回も救急車に乗ることになり、

遠出は尻込み、、、、の気分になりかけていた。

帰省さえ怖くて億劫な感じ、、、。

けれどゲンキンなもので、きっかけさえあればやっぱり新しいところにチャレンジしたい気持ちがよみがえる。

そのきっかけもいただいて嬉しい。

今回も急な気温低下の影響も手伝ってちょっと怪しかったけれど、

何とか無事に行って帰って来れた。

旅行の前日と今日の二日を通所施設はお休みにして、

体調管理を最優先。

今朝も6時には目を覚ました娘だけれど、10時には勝手に横になって寝てしまっていた。

今日はもう一度夕寝をさせて整える。

弾丸ツァーとは無縁の、ゆる~いスケジュールの我が家。




 

 

コンサートを楽しみに草津へといっても、オープニングコンサートは夫に譲り、

私は二日目の室内楽コンサートの方へ。

両方とも聴きたかったけれど、娘を預けて私だけコンサートを楽しむ訳にもいかず、

室内楽コンサートの方は6月に弾いたグリーグの3番のソナタが入っているプログラムだったので私はそちらを選び、

このところ私の本番以外クラシックコンサートに無縁だった夫が

初日を楽しんで来ました。




 

草津温泉の中心部から車で6分のちょっと山手に建つコンサートホール。

夏の音楽祭にふさわしい緑のロケーション。

開演も夕方4時。

娘はこの時間帯はちょうどいつものお昼寝タイム。

うちの家族にとって無理のないスケジュールが組めます。




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~コンサートの前に、外でアルペンホルンのハーモニーが出迎えてくれる~



 


旅行初日の金曜日は15時までには宿に入る計画で、

食事休憩等を含めて逆算して830過ぎに家を出る。

予定通りに進み、宿についてほっと一息してから夫は車で会場へ、

私と娘は湯畑までちょっとお散歩。

湯畑周辺の人の多いこと多いこと。

こういう場所、娘はすごく疲れる。

一周して雰囲気を楽しみ、歩行者と自転車しか通れないような生活道路を選んで戻る。

草津は坂が多い。




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宿は無料で入浴できる公共施設「地蔵の湯」の隣に建つ

創業139年の老舗「旅館たむら」。

一年で一番値段が高いシーズンにもかかわらず、

とってもリーズナブルな宿。

あまりの安さに大丈夫かな?と心配になるほど。

でも、ネットのレビューではたくさん褒めてあったので信用して決めた。





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客室とお風呂は改装してあり、食事も部屋食。

いいことづくめ。

食事は家庭料理の延長の感じだけれど、これでもかと山のような料理が出てくるよりも

お腹にはちょうどいい。

お風呂も男女別に一つずつと、家族風呂が二つあり、

私は3つとも制覇。

肩まで浸かるなんて無理!と思う熱さに驚いたけれど、

二日目の朝からようやく湯船で腰までは座れるようになった。




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~たむらの貸し切り風呂の一つ。朝風呂も旅の贅沢な楽しみの一つ♪

温泉の熱を感じていると、これを温めているのは火山のマグマなのだと改めて想像する。~

 

 



1日目目のコンサートを聴けた夫は、

矢崎先生ご夫妻にご挨拶でき、

日頃妻がお世話になっているお礼の言葉を伝える機会もいただいた。

コンサートはとても素晴らしかったそうで、満足そうだった。

「この3日間の旅を通して何が一番良かった?」と聞くと、

「コンサート!」と返ってきた。

よかったね♪

 



 

私が聴いた二日目は、チェコのパノハ弦楽四重奏団を軸に、

元ベルリン・フィルコンサートマスターのサシコ・ガヴリロフ氏のヴァイオリンと

岡田博美氏のピアノのプログラム。




 

 

今年のテーマは「自然が創造する音楽」というもの。

どこかで聞いたような、、?

そう!私の6月のルナ・クラシカのコンサートも

「森と湖の音楽」がタイトルだったので、共通している。

、、、のせいか、このコンサートで聴けるヴァイオリンソナタは同じく

グリーグの3番とブラームスの1番。

ガブリロフ氏と気が合ったような気がして(気のせいよ、、)何だか嬉しい。(^^

ブラームスも聴きたかったけれど、それは本日月曜日のプログラムなので、

これを書きながらあの緑の中に建つホールにブラームスが響くのを想像している。

 




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岡田博美氏の豊かなピアノが最も印象に残った。

物語が聴こえてくる演奏でとてもいいなあ~と思いながら聴いていた。

スタインウェイのフルコンの音には、小さな弦楽器はかなわない。

デュオの時は相当抑えて弾いていらっしゃったけれど、

ソロの方が無理なく楽器を鳴らしていて、

気持ち良い音がホールに響くのを楽しんだ。





濁らない程度にペダルをつないでいく奏法は、

多種類の植物が生える森の中に引き込まれるような音楽に聞こえた。

グリーグが住んでいたトロルハウゲンの森もこんな感じ?

などと想像して聴いていてとても楽しかった。

ブラヴォーもこの日一番多かった。

曲目は、抒情組曲より5曲をソロで。



 

 

サシコ・ガヴリロフ氏とのグリーグのソナタ第3番は、

ガブリエル氏は御年89歳になろうというご高齢にもかかわらず、

何と身体が自由に動くことか!と驚嘆!

腕は背中から生えているごとく、

腰から上の背面も腕に見えるほど身体の中から動くのに驚いて驚いて。

18歳からベルリンフィルのコンサートマスターに就任するようなスペシャルな人は、

特別な身体能力の持ち主。

それ以外にも、あそこはこんな指使いで弾いてる!

ボウイングはこういうアイディアもあったか!!とひたすら勉強になりました。

楽譜を持参すれば良かった!と残念に思う。

私の記憶力では、二日も経てばどんどん忘却の彼方、、、、。




 

 

パノハ弦楽四重奏は、とてもクリーミーな音色。

よくある切れ味の良いシャープで現代的な演奏とは一線を画した、

「弦の国チェコ」の豊かな音を楽しんだ。





 

 

弦楽四重奏は、クラシック音楽の中で最も通な分野といえるかもしれない。

私もオーケストラ時代に弦楽四重奏でも仕事をしていたこともあって、

実は最も好きなジャンル。

しかし、音色や音楽の好みなど一致するメンバーが4人も集まるのは至難の業。

演奏するのも最も難しい。

いろんなことに手を出す時間はもうなく、

ただやりたいだけでは実現しても意味はないと思って諦めている。

なので、今はもっぱら聴く楽しみのみ。

パノハ弦楽四重奏は別の表現をすると、

ムースとフワフワのスポンジが重ねられたケーキのような味だった。

私にはちょっと一番上の飾りが薄い(1stヴァイオリンが聞こえにくい)と思ったけれど、

好みの問題かしら。




 

 

弦楽四重奏を初めて聴くならドヴォルザークの「アメリカ」がお勧めなのだけれど、

この日のメインもこれ。

キャラクターの異なる4つの楽章で変化に富み、初めて聴いても飽きない。

ドヴォルザークがアメリカ在住で集めた民謡と、故郷のチェコへの望郷の念も重なって、

懐かしさを感じ親しみやすく温かい。

さらに終楽章は必ず盛り上がるように書かれてあり、

楽しく終わること必須です♪

コンサート後の夕食、和懐石をいただきながら私の頭の中には

ずっと「アメリカ」が流れていた。

 



 

また弾きたいと思っても叶わない曲は山のようにある。

それは懐かしい憧れの地のような感じがする。

でも、それらの愛する曲を心に抱いて生きていくのも、決して悪くない。

少なくともグリーグは、またいつか弾きたいと思ったのでした。

一つ一つの本番をもっと大事にせねば。

私にとってはどの曲も、一生に一度の本番が多いのだから。


つづく、、、。





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