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2018年7月26日 (木)

最強のデュオを聴いて




回のブログ「欲張りな旅♪」の続き。




 

念願かなってようやく、最強のデュオを聴けました!

長明康郎氏のチェロと田尻洋一氏のピアノによるグランドデュオ。




 

721日(土)芦屋のクラシカ、

22日(日)は明石のJ&B Classical Music Cafeにて。

関西在住の田尻氏の地元。

最後のR,シュトラウスソナタ以外は、完全別プログラム。



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1日目は、素晴らしいスタインウェイのフルコンがある大きな空間の会員制サロン。

田尻さんの演奏は年に6回、我が家から車で20分の柏アミュゼでも行われているので、

私も時々伺っていますが、

今回はコンディションの良いピアノで、ようやく田尻氏の本当の音を体験して参りました。





 

1曲目のバッハ:アリア「羊は安らかに草を食む」から、

何と美しいこと美しいこと。

美しい音はすんなり心と身体に染みわたり、それだけで幸せになれます。

音が良いとは素材が良いということで、他の何かには匹敵できない一番の武器。

リラックスさせてくれる端正で美しい音を聴いていると、

疲れがどこかに行ってしまうような気がします。

いつまでも聴いていたい音です。






 

田尻氏は、ベートーヴェン、モーツアルト、シューベルト、ショパン、シューマン、ブラームスのピアノ作品全曲演奏を成し遂げている偉業の持ち主。

その圧倒的なレパートリーと驚異的な暗譜力は驚くばかり。

すでに存在しているクラシックの譜面はもう弾き終えたからなのか、

ただ今オーケストラ作品やピアノコンチェルトをご自分のアレンジで、

一人で演奏するという試みを続けていらっしゃいます。

これがまた素晴らしくて、ベートーヴェンの「運命」全曲の際には、

会場総立ちのブラボーだったとか!






 

もともとピアノはオーケストラを表現できる楽器。

10本の指で音を出すことができるのですから、多声部を弾くことは可能ですが、

よっぽどバランス感覚に優れていないと

ただうるさいだけになってしまう。

そこをどんなに音が多くとも、最も聴衆に届けたいラインを選んで弾き分け、

私たちに作品のエッセンスをわかりやすく届けてくれます。

稀有なピアニスト。

 

アミュゼ柏の秋の日程

10/2(火)

11/8(木)

12/12(水)


www.eonet.ne.jp/~y-tajiri/j-schedule.htm

 

田尻氏の演奏会については、

私も 201710月のブログ「唯一無二の」 に詳しく感想を書いています。




2018

 

 

対して長明氏のチェロは熱い音。

現在、東京シティフィルの首席奏者。

もちろん、最上に美しい。

長明氏の高校卒業演奏会でコダーイの無伴奏チェロソナタを聴いて以来の、

私は長い長いファン。




 

あの日、舞台はオレンジ色に染まり(私にはそう見えた!)、

彼の学年は多くのコンサートマスター等を輩出した超優秀な学年にもかかわらず、

他の人の演奏はまったく記憶にない。

それほど圧倒されました。

なぜ私にはオレンジ色に見えたのか?長い間考えていましたが、

あるチラシで長明氏のことを「炎のチェリスト」と形容してあるのを目にして

納得でした!





 

桐朋卒業後、九州交響楽団にソロ首席として来てくださり、

幸運にも私はしばし同僚になれ、

同じオーケストラで演奏を共にできる幸せな日々を送り、

その後も長いご縁が続いています。

 




長明氏の美しく熱い音は、一度聴いたら忘れられません。

ハートの中心をつかまれるような音で、私だけでなく熱烈なファンが多い。

二日間同じく通った音大出身という美しい女性が、熱い視線を送っていました。

彼女いわく、「長明先生の音を聴いたら、他はもう物足りなくて、、、」と。

うんうん、そうよね~。 仲間だわ♪

聴く人を虜にする音の持ち主です。

以前一度聴いた夫も「あのチェロには、最初の1音で聴衆の心をつかむ力がある!」と

絶賛していました。




 

ただ音が美しいという次元だけではもちろんなく、

熱い流れが渦を巻いて聴衆を巻き込みます。

時には炎のように、時には大きな波のように、

他にはない大きなエネルギーを体験させてくれます。

その音楽の前には私の思考は止まってしまう。

それほど他とは比べ物にならないスケールの大きさ。

 

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1日目の前半は、シューベルトのアルペジオーネや、マラン・マレーのラ・フォリアなど

チェロの超ハイポジションを駆使した曲が並び、

卓越した華麗な技術も披露してくださいました。 ブラボー!

2日目の前半はバッハとブラームスの渋い作品ながらも、

こんなに生き生きと語りかけてくるなんて!と驚きを持って聞いていました。

R,シュトラウスのソナタは、「こんなにダイナミックな曲だった?」と思うほど。

どれもスケールが桁違い!




 

演奏会を聴くというのは、私にとっては勉強。

楽しみのためにではないのです。

が、お二人の音を聴くとすぐに心を摑まれ、

ただただ目の前の音楽に浸るという体験を持ちました。

 




でもたまに我に返って、会場をチラッと見回すと、

曲と共に揺れ、熱い個所では前のめりに引き寄せられる皆さんの様子も伺い、

何て一体感のあるコンサートを創り出すのだろう!と驚いていました。

 




特に謎に思ったのが、二日目のこと。

ここの会場もスタインウェイが置いてありながらも、

調律のコンディションのよくない楽器。

一般のお宅で梅雨明けで、、、ということもあるのでしょうが、

私だったらあの調律のピアノとは弾けない。

混乱してしまう。

なのにお二人は全くそれに影響されず、

自分たちの演奏を繰り広げられた!





 

揺るぎない集中力。

頭の中に確固たる自分の音楽があるから。

外の何にも邪魔されない自分を信じるものの強さ、

今まで歩んで来られた道のりから来る強さ、みたいなものを感じました。

私にはできないことだから、想像の範囲ですけれど、、、。





 

どんな場所でも最善を尽くす姿とその音に感動し、

プロ中のプロはこんな演奏をしてくださるのか!と

目の前で聴かせてくださった演奏にただただ感嘆と感謝の思いで帰りの途につきました。



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普通だったらあれこれ考えるのですが、

何しろあまり考えずに聴いてしまったので、言葉が出て来ません。。

最強のデュオをもし一言で表現するとしたら、

大地と空の田尻氏と、炎と大波の長明氏 というのが、私が感じたもの。

お二人は全く違ったタイプでありながら、

違うものが組み合わさるからこそ生まれるダイナミックさを持っているデュオ。

関東でも聴けないかしら~?




 

でもね、長明氏は127日(金)「ナチュロアロマチカ20周年記念イベント」で、

守谷に来てくださるのですよ!

 




実は私もピアノトリオでご一緒させていただきます♪

なんて幸運!

この日は、ナチュロアロマチカ大木いずみ先生の講演の後、

1時間のコンサート。

この中で長明氏のソロも3曲。

その後フレンチフルコースと続きます。

アジュールもりやの素晴らしい空間でのコンサートです。

守谷で長明氏の演奏が聴けるチャンス。

ぜひお越しくださいね!


 

ナチュロアロマチカhttps://naturo-aromatica.blog.so-net.ne.jp/





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