« 2017年10月 | トップページ | 2017年12月 »

2017年11月

2017年11月24日 (金)

12/15 風の神さまとともに音楽をお届けします♪

 

 

前回不調で、、、と書いてしましたが、その後大丈夫になりました!

寝ることはもちろんだけれども、ちょっとぼんやりリラックスが必要だなあ、、と

ひしひしと実感。

 

 

 

 

ここ数年体調管理がうまくなったのか風邪も引かなくなり(引きかけることはある)、

こういうことでもないと休まない。

以前は風邪を引くと1週間くらいボ~っとして、結果リラックスできていたのが、

案外良かったのかも?

上手にオンオフの切り替えができるといいんでしょうが、難しいです。。

 

 

 

 

元気が戻ったところで、

さて、次の本番は1215日(金)の第124回つくば朝のサロンコンサートの準備です。

今回「クリスマスの贈り物」というタイトルでお贈りします。

なんかいい感じしませんか?(^-^)

 

Dsc_1195

 

 

~リハーサルに伺ったピアノのNorikoさん宅の暖炉のクリスマス飾り。

オランダの名門アムステルダム音楽院に学んだ彼女のお宅は、

ヨーロッパテイストでと~っても素敵で居心地良い~♪~

 

 

 

 

水曜日、明るく美しい歌声の持ち主Junkoさんとの初合わせ。

今回歌とのコラボは3曲です。

メンデルスゾーン「歌の翼に」

バッハ カンタータBWV205 の第6曲ポモナのアリア

バッハ~グノー 「アヴェ・マリア」

この3曲、楽譜を眺めていたら全部どこか「風」を感じる作品だなあ、、、と思いました。

 

 

 

 

 

バッハのカンタータ205は、風の神アイオロスを中心とした音楽劇。

ギリシャ神話の神々が登場し、アイオロスをなだめるお話しです。

6曲のアリアでは、果樹の神ポモナ(ソプラノ)が東風の神ゼピュロスを代弁するという場面の音楽。

プラノに、ゼピュロスを象徴する躍動的な16分音符の動きで、ヴァイオリンが絡みます。

 

 

 

わたし、ギリシャ神話のことわかっていません。。

人物(いや神様)が多くて相関図もややこしく、なかなか頭に入らない(‘’_’’)

大雑把な理解としては、古代ギリシャも日本と同じく八百万の神ということ。

そして神様といえど、人間的な愛憎に満ち、嫉妬や争い、憧れや悲しみの感情を余すことなく表現してくれる。

神様の形を借りて人間らしさを見せつけてくれる喩えや教訓のようなもの?

 

 

 

 

とりあえず今回初めて、アイオロスが風の神の親玉で、

その下位神にあたるよく名前を耳にするゼピュロス(フランス語ではゼフィール)は東風の神さま。

ゼピュロスは風の神の中で最も温和で、春と初夏をもたらすそよ風。

ボッティチェリの名画「ヴィーナス誕生」や「プリマヴェーラ」に登場する青い男性は、このゼピュロス。

 

 

600pxsandro_botticelli__la_nascita_

 

 

 

 

600pxbotticelliprimavera1

 

 

 

以下、北風はポレアース(冷たい冬の空気を運ぶ)、

南風のノトス(晩夏と秋の嵐を呼ぶ)

そして東風のエウロスは季節に関係なく、、、なのだそう。

 

 

 

 

会社組織に例えると、

アイオロスが株式会社「風」の社長。

ゼピュロス、ボレアース、ノトス、エウロスが部長のようなもの?

以下、北東の風、北西の風等 部下は続きます。

みんなカタカナだから印象が混ざってしまう、、、(‘’_’’)

 

 

Dsc_1191

 

 

~風の大王アイオロス~

 

 

 

2曲も、ピアノのアルペジオが、私には風を感じる。

特に「歌の翼に」は、まさにゼピュロスの質感。

暖かい風が上昇気流を作って、遠くまで運んでくれそうです。

 

 

ハイネの歌詞も、愛する人を乗せてガンジス川のほとりの夢の世界へ一緒に行こうと風が誘いかける。

 

 

 

バッハ~グノーのアヴェ・マリア、原曲の平均律1番プレリュードにあたる

ピアノパートも、微風から始まり、心の動きと共に呼吸する。

最後はす~っと吹き抜ける一陣の風のよう。

教会の中に新鮮な風が光とともにそよそよと流れこみ、

悩み苦しみも預け、

祈りと共に上昇してゆき、

心満ち足りる。

 

 

 

 

ゼピュロスは春のそよ風だけれど、

クリスマスはもともと古いヨーロッパでは冬至のお祭り。

つまり、この日を境に春に向かうと考えれば、

12月にゼピュロスが登場してもいいかな?

 

 

 

夜が長いヨーロッパの暗い冬。

一年で一番日が短い12月に、春を待ち望む気持ちを音に乗せて

温かな希望の音楽をお届けしたいと思います。

皆様のご来場をお待ちしておりますm(_ _)m

 

 

 

1215日(金) 1030開演  つくば文化会館2階 アルスホール 

TXつくば駅より徒歩3分)

  当日券のみの¥1000 と大変お得です!

 

 

<プログラム>

バッハ  カンタータ BWV205 より第6曲 Angenehmer Zephyrus

メンデルスゾーン 歌の翼に

メンデルスゾーン ピアノトリオ第2

バッハ~グノー  アヴェマリア     他

 

 

 

Dsc_1200

 

~我が家もぼちぼちクリスマス飾りを始めました。

とりあえず玄関と1階のトイレと外を。

ウッドデッキで養生しているパンジーたちも、

サンタさんとトナカイと一緒にクリスマス♪

この週末娘と一緒にリビングを飾ります~

 

 

 

今日は娘が夕寝から起きてくれず、待ち時間にブログでも、、、というところです。。いつ私は寝れるのか?  娘はごはんも食べていない現在時刻21:16.寒くなるとよくあることだけれど、、、はあ~~

2017年11月18日 (土)

ちょっと一休み、、、

 

今週はすっかり秋休みモードに入っていました。(^-^;

 

 

Dsc_1169

 

 

~庭の紅葉も進み、ヤマボウシはすべて葉を落として、今は紅葉が見頃です。

朝日を浴びて白く輝くヤマボウシの枝。丸く見えるのは、メジロの巣~

 

 

 

 

夏の間は好調で夏バテ知らず、食欲もバッチリだったのが、

1か月ちょっと前頃から食欲は落ち、朝からだるくて眠くてコーヒーがないと動けない、、、が続いていたところ、

腰痛もひどくなり、代謝も落ち、、、

テレビで見た血圧の話しから測ってみたところ、高い心配なんて全く不要の

立派な低血圧!

上が90で下が60でした。

この前の日曜日の夜からダウン。。

 

 

 

 翌月曜日も朝から血圧がずっと上がらない。

頭が重い。

何もできない、動けない。

ひたすら寝るしかない。

ようやく少し動けたのは14時過ぎ。

一応朝食作って、娘をバスに乗せ、ごみ出し洗濯干しまではやったけれど。

 

 

 

今までもあった時々やってくる「今日はだめな日」の体調はこれでしたが、

こういう時は低血圧になっていたんだ~と、ようやく理解。

 

 

 

今回は今までで一番症状が重く、月曜日以降は用事もこなして何とか動いているけれど、

相変わらず身体も頭も重い。

かなり疲れと睡眠不足がたまっていたようです。

いざストップがかかると、一応おとなしくします。

お陰で今週は、あまり楽器に触れていない、、。

娘もよく寝ます。

このだるさは気温差のせいもあるよね。

 

 

 

木曜日は鍼に行って恵美先生と話をしたら

「森さんは気力で身体を引っ張っているんでしょうね。

エネルギー的には娘さんと同じ やまねちゃんタイプ」。

「やまね」はリスの仲間の中では一番さっさと冬眠してしまうけれど、

その分長持ち長生きだそうで。(^-^)

たしかに、よく「もうだめです。おやすみなさい」と寝てしまうけれど、

早めにダウンするお蔭か、幸い今まで病気したことがない。

とは言っても過信はだめ。

年齢を重ねると無理は禁物ですね。

私は私の体力の中で、マイペースを守るしかない。

娘のために元気でいることが、私の一番の使命だから。

 

 

 

 

日本人の4050代の女性の睡眠時間が、一番短いと言われます。

この年代の多くの女性は、いろんな理由で睡眠が取れずに不調を抱えているのでしょう。

医療的介護が必要なお子さんを抱えている親御さんに比べたら、

私なんて大したことはないのですが、

私の場合は、娘のてんかん発作で夜中、明け方に目が覚めて

ぶつ切れの睡眠になることがよくあること、

興奮しやすい体質なため音楽でワクワクして朝早く目が覚めてしまうこと、

そして体が硬いので寝ても疲れが取れにくいことが原因です。

こうなると、まずは身体を緩めることと、

とにかく早くベッドに入るしかないのかな、、と思っていることころ。

睡眠負債はたしかにたまっている。。

 

 

 

 

で、昨日金曜日朝コンの後は、つくばのユーワールド近くのローズクオーツに

「トークセン」を受けに行って来ました。

このところ朝コンの後、恒例のお気に入り行事です。

 

 

Dsc_1177

 

 

1年前につくばで福祉機器展をやっていたのを娘と観に行き、

そこで出会ったトークセン。

タイ北部の伝統療法で、二つの木槌を使って体のリンパと血液を流してくれます。

昔からのもの、、というのは信頼の印。

素朴な療法だけれど、理学療法士の先生も振動を与えるのは緩めるのにとても役立つと言っていらっしゃいました。

たしかに、最初は痛かった個所も今は特に何もなく、気持ちいいだけ。

つまり良くなっている!

今はより身体が回復する道の途上なのかも?

良くなるために休むことを身体が欲するサインを大事にする時期かもね。

 

 

30分ほど明かりを落とした落ち着く和室に寝て、背中をトントンしてもらってリラックス。

 

 

Dsc_1178

 

 

その後ハーブティーをいただき、またまたリラックス♪

昨日は黒文字のハーブティー。

プロ心理トレーナーでもある可憐な麗奈さんが、笑顔で施術してくれます。

 

 

Dsc_1180

 

 

そういえば、このところすっかりハーブティーのことを忘れていました。

疲れている頭に鞭打つために、日中はコーヒーがお供だった。

ほとんど薬の感覚で。

リラックスするための習慣は忘れていたかも、、、。

 

 

Dsc_1185

 

 

日常の中に小さな幸せを見つけること、

感謝することはたくさんあっても、

精神論だけでは身体はついていかない。

やっぱり、頑張った分緩める、そして具体的な対処をしないと

無理ですね。。

幸い私には、いくつもの困ったときの味方があります。

有難い!

 

 

 

今日もまだ眠い私ですが、週末ぼんやりして、

来週から回復できるといいなあ、、、。

身体が「休んで」と言っているので従います。

この世で動くために借りている大事な身体。

どなた様もお疲れだと思いますので、

どうぞお大事に。

よい週末をお過ごしください。

 

Dsc_1140

 

~うちの近所のイチョウ並木もきれいです。

昨日の帰りがけに小学生の男子の黄色い帽子が、銀杏のように見えて、

まるで銀杏の子供たちだ~♪とほほ笑んでしまいました~

 

 

 

2017年11月12日 (日)

メンデルスゾーン三昧

 

土曜日、スコットランドを舞台のストーリーのあるコンサートを

楽しんで来ました。

初台オペラシティでの東京シティフィルの定期演奏会。

 

 

 

指揮の川瀬賢太郎氏は、まだ33歳くらいの颯爽とした若い方。

音楽が何より好き ということが伝わってくる姿に好感を持ちました。

そして綺麗な手♪   

昔から美しい手を見ると嬉しくなるというだけで、

それ以上の何ものでもありません。  念のため(^-^;

 

 

プログラムは、メンデルスゾーンの序曲「静かな海と楽しい航海」で始まり、

2曲目はブルッフの「スコットランド幻想曲」(ヴァイオリン協奏曲)

休憩後に、メンデルスゾーンの交響曲「スコットランド」。

 

 

 

つまりメンデルスゾーンと共に船旅に出て、

スコットランドをキーワードに旅するプログラムという素敵なストーリーでした。

こういうストーリー性のあるプログラム、好みです~。

一つのコンサートという物語の中から、メッセージを受け取れそうで(^^

 

 

 

「静かな海と楽しい航海」は知らなかったので、予習していきました。

せっかく聴くなら、少し馴染んでいた方がより楽しめます。

メンデルスゾーンは全集CDを持っているので大丈夫(^-^)

CDを買うなら、断然全集ものの方がお得です。

もちろんyoutubeでもいろんなものが聴けますね。

 

Dsc_1119_2

 

 

この作品は、メンデルスゾーンも親交のあった巨匠ゲーテの二つの詩からインスピレーションを得たもの。

彼はこれを書き上げてから、初めてのイギリス旅行に出たそうなので、

イギリスへの船旅の楽しみ、明るい前途の予感もどこかに聞こえてくるような気がしました。

若い奏者が多いこのオーケストラのサウンドに合った選曲で、

青い海、青い空も想像しながら爽やかな気持ちを抱いて楽しみました。

でもね、実際この時のメンデルスゾーンの船旅は船の故障もあり、

船酔いで散々だった、、、ということですが。

 

 

 

2曲目は、「こんなに速く爽快に弾ける!!」とびっくりするほどの超絶技巧で、

すごい!と思うけれど、あまりの速さにドキドキしてしまい

(多分、自分が弾くなら、、と怖くなったのかも、、、)、

ちょっと疲れてしまいました~。(-_-;)

他のお客様はすごく喜んでいたので、これは私だけの反応です。。

フィギュアスケートでも、男子はみんなが4回転を飛べる時代になって技術が進化しているように、クラシック界でも若い人のテクニックの向上は驚くばかりです。

素直にうらやましい~。

でも、アンコールに弾いてくれた力の抜けたバッハは、ほっとしました。(^-^)

 

 

 

Dsc_1157_2

 

~オペラシティのロビーのクリスマス飾り~

 

 

 

メインのシンフォニー「スコットランド」は、

1曲目の「静かな海と楽しい航海」を書いた後に出かけた

イギリス旅行で訪れたスコットランドの印象を温めて、

 12年もかけて練り上げたもの。

いつもは速書きのメンデルスゾーンが、形にするのにこれほど時間がかかったのは珍しく、

簡単に書けないほどのインパクトがそこにはあったのでしょう。

 

 

 

当時のヨーロッパの人の目から見ると、19世紀初頭のスコットランドは野性的でロマンティックなところがあり、しかも神秘的で冒険心をくすぐる場所。

そして、真にすべてのロマン派人が訪れたいと熱望していた国の一つだったそうです。

このシンフォニーは、ロンドンで処刑されたメアリー女王ゆかりの荒廃した礼拝堂で最初の1節が書き留められました。

一方その次のヘブリディーズへの訪問で得たインスピレーションは、

もっと速やかに形になる。

有名な「フィンガルの洞窟」がそうなのです。

自然や、開放的なエネルギーを得たものは形になりやすく、

考え込んでしまう体験はまとまるのに時間がかかる、、、

なんとなくわかる気がします。

 

 

 

ちょうど行き帰りの電車の中で読んだマイケル・ハードの著作にありましたが、

メンデルスゾーンは完璧主義者だったようで、自分の作品には「もうこれ以上手を入れる余地がない」と満足するまで、

何度も何度も楽譜の一節を書き直したそうです。

どおりで均衡のとれたとても完成した印象を与えてくれるのですね。

 

 

 

このコンサートの1曲目は20歳のときに書かれたもの。

3曲目は32歳の時、となるとかなりの隔たりがあり、精

神的な内容も当然違ってくる。

若い頃はある意味気楽で希望に満ちていても、

年を取るごとに苦労や肉体の疲労が増し、

音楽が生真面目に深刻になってしまう。

単純にはそんな捉え方もあるかもしれない。

 

 

 

聴く方も、楽しみを求めて、癒しが欲しくて、、となると、

聴きたいのは明るい作品、穏やかな作品になるでしょう。

対して、自分と向き合いたい、深いところで考えたいと思う時は、

深刻な風貌の作品や、強烈なエネルギーを湛えた作品に当たると、

それもいいのです。

外のエネルギーと自分の中のエネルギーが、真正面からぶつかって火花を散らす。

ワクワクする。

 

 

 

うちにこもったり、外交的にもなったり、人はいろんな面を持っていますし、

それが面白い。

私も「いつも森さん元気ね」と言われたりしますが、

意外にそうでもなく「調子悪い~」と言っている日の方が多かったりするんですよ。。

能天気に見えて、そうでもない。

特にこの1か月は気温差のせいか、どうもだめが続いております、、、。

そういう体調がもう一つ、、の時は、

「休め!」というサインをいただいているのでしょうね。

素直に回復に努めねば。体の声を聞いて。

そうすれば、すぐに元気が戻る。

あら、話がそれました(^-^;

 

Dsc_1135_2

 

 

~庭から摘んでくるダイニングテーブルに今飾っているのは、

娘の施設の皆さんが育てたミニバラと、このところいろんなところで蔓延っている

この雑草のような花。結構可憐です~

 

 

 

この日の一番のインパクトは、

シンフォニーの終楽章で弦楽器が発した最初の音。

鮮烈と言えるほどのエネルギーを感じ、ぐっと胸をつかまされました。

目が覚めるほど驚いた~。 (もちろん寝てなかったよ~)

そこからはもうごちゃごちゃ考えず、オーケストラのエネルギーに引っ張られて最後まで聴いた感じです。

こういう自分の中を変えてくれるぐっとくる一撃、好きです。

あ~この生の「今この一瞬!」にかけるエネルギーに出会うために、

私はコンサート会場に足を運ぶんだなあ、、、と改めて思った。

シティ・フィルさん ありがとう!

 

 

 

そして、私も1215日の「つくば朝のサロンコンサート」で

メンデルスゾーンの2番のピアノトリオをメインのプログラムで演奏予定なので、

この日のプログラムはまさに旬!

その前日の金曜日が初合わせだったので、

今ちょうど楽譜と書籍から勉強中なのです。

そう、とことんメンデルスゾーン♪

 

 

 

今回の朝コン、初めての組み合わせでのメンバーですが、

とても素晴らしいピアニスト、豊かで美しい音色のチェリストとの共演で嬉しくて、

弾く本人がとてもとても楽しみにしているところです♪

少しでもメンデルスゾーンの遺したメッセージに近づけるよう、頑張ります!

 

 

 

1215日(金)アルスホール1030開演の

「第124回つくば朝のサロンコンサート~クリスマスの贈り物~」

ぜひ今からご予定くださいね!!

Dsc_1159_2

 

~帰りのバスまで時間があったので途中下車して、

可愛いもの見つけました♪

今は何といっても、小鳥グッズに目がないの。

うちのピピは「あら あなたたち新入りさん?」と思っている風?~

2017年11月 4日 (土)

季節の変わり目にはご用心

 

 

11月に入りました。

うちの子供たちが小さかった頃にも、ご近所の子供たちで集まって

一応「トリックオアトリート♪」をやってはいましたが、

今やハロウィンはお祭り好きな日本人の

新しい年中行事に昇格しそうな勢いがありますね。

 

 

Rose_hip

 

~坂野ガーデンのローズヒップ~

 

 

でも、我が家にとって1031日は年間で最も鬼門の日。

統計的に、なぜかこの日にむすめのてんかん発作が多いので、

もうすぐハロウィンだ!と構えて待つことになります。

しかし、今年は大丈夫でした!

去年もまあまあだった記憶があります。

 

 

 

 

 

悪しき記憶となったのは、6年前の1031日のこと。

夜中15分おきに6回のてんかん大発作。

もう寝たかな、、と思ってもまた襲い来る発作に不安になり、

救急車を呼んで即入院となりました。

1回は1分もないので命に別状はないのですが、

その間息が細くしかできなくてそれはそれは苦しそう。

親としてはハラハラしっぱなしです。

ほとんど「死なないで~!」の気分。

もちろん、発作が収まればケロッとしていて元通りなんですけれど、

何度見ても大発作は怖いのです。

見ているだけで疲れ果てます。

お陰で、そんなかわいそうな姿を見ていると不憫で、

私たちは娘に甘くなる。。

「生きていてくれればそれでいい」の心境で、

花よ蝶よとお姫様育ちに相成りました。

 

 

 

 

 

その時の誘因となったのは、多分「月桃」というアロマオイル。

生協で「お風呂のカビ掃除等にいい」とあったので買ってみて、

濃厚な甘い香りはリラックスできると思ってお風呂にも使っていましたが、

その日はドバっとお風呂にオイルが入ってしまって、

さすがに「多すぎた。。。」と気になったものです。

 

 

 

 

 

「あれが怪しいかも、、」と、夜中の大発作の合間に夫がPCでよくよく探してみたところ

「てんかん患者は使用には注意」とあったのですよ。

主治医にも「うちの娘は香りに感受性が高いようです」と伝え、

カルテにも残っています。

こういうのは個人の体質によって何が誘因となるかは様々です。

でも、ラヴェンダーオイルは娘の大の味方で、

そのリラックス効果は小さな発作の時には役立ちます。

香りの力は侮れない。

 

 

Photo

 

 

その後も、何度か1031日に重い発作が出たことがあり、

大発作連続6回の恐怖の記憶から、この日は我が家の要注意日になりました。

 

 

 

 

 

もしかして、ハロウィンだから、何かが誰かがうちの娘に悪さしている?と

ちらっと思ったりもしたけれど、

結局のところは気温差等の天候の変化の激しさについていけないようです。

(昔、幼い頃は天井を指さしてたり、何か見えている風でした、、、(‘’_’’)

 

 

 

 

今年も我が家のあたりは、火曜日の朝は最低気温が5度との予報。

日中は20℃近くあったというのに。

日中暖かいからって、そのまま薄着、薄手の布団で寝て、

明け方すごく冷えるともうだめです。

うちの娘はもともと気温差と寒さに弱いので、

「原因はこれだったか!」とようやくわかってほっとしました。

ハロウィンの頃は、気温差が大きい!!

 

 

 

 

 

最低気温と最高気温の予報の精度がかなり上がって信頼できるようになり、

日中も気温を細かくチェックし(一昨日は夕方3時間で5度も気温低下!)、

気圧の変化もアプリで見、

脱いだり着せたり室温管理をしたり、手を握って体温を確かめ、、、。

数字だけでなく、目配り気配りセンサーを立てて。

私にとって一番自信があるのは、この娘の体調管理の細かさかもしれません。

娘の施設の職員さんも対応に慣れて気を付けてくださっていて、

日中も安心して過ごせてとても有難いです。

 

 

 

Photo_2

 

~ホトトギス~

 

 

 

これだけ細かいことやっていると神経擦り減らない?と思われるかもしれませんが、

慣れれば習慣となり自分の体調管理にも役立ちます。

お陰で娘も夫も私も、ほぼ風邪を引くことがなくなりました。

以前は決まって、10月と5月の季節の変わり目には風邪を引いていたのに。

 

 

 

 

最初は「どうしたらいいの~?」と半べそ状態で困っても、

よ~く観察して考えると、何かヒントがみつかるものです。

うちの娘の主治医の先生はとてもまじめな方であることもあって、

毎回どんな私のコメントもしっかりカルテに書いてくださっています。

学校時代も、てんかんの標準対応と違うことを私が求めたところ、

ちょうど主治医が校医として学校を訪れた際に教頭先生が尋ねたら

「お母さんの言うとおりにしてください」と言っていただいたそうで。

長年の信頼関係というものは、

こういう時にも威力を発揮するんだと嬉しくなったものです。

 

 

 

今日は私の母親自慢だったかな?

失礼しましたm(_ _)m

 

 

Img_1113

~秋の花の代表 菊も今は種類が豊富~

 

 

 

でも、ハロウィンのお化けのせいでなくて良かった(^^

もしかしたら、お化けたちも仮装の楽しさの方に行ってしまって、

うちの娘の方には遊びに来なくなった、、と考えてみるのも

面白かったりして♪

一年に一度仮装をして、別の自分、別の世界で発散して、

また日常に戻る。

元気になれるなら素敵なことですね♪

 

 

でもこの時期、健康な人にも気温差は体に堪えるはず。

日中暖かいからって、ちょっと油断すると身体に反応が出ますね。

我が家は一番緊張する季節を無事に超えましたが、

これからの寒さに向かう季節はてんかん要注意が続きます。

でも、大発作はもう1年起きていない!画期的!

どなたさまも気温差には、どうぞご用心を。

 

 

 

 

今日の写真は内容とは全く関係なく、

本日撮影の夫の作品。

坂野ガーデンにて。

美しい自然は、心に安らぎをもたらしてくれる。

 

 

 

« 2017年10月 | トップページ | 2017年12月 »