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2017年8月

2017年8月31日 (木)

夏の終わりに

 

8月最後の日だというのに、涼しすぎる雨のお天気でした。

子供たちは拍子抜けだったでしょう。

ちょっと寂しい気分の831日だったのではないかしら?

 

 

明日から9月。

我が家には新学期はもうないのですが、子供たちを見守る地域の大人としては

「明日は始業式」と同じように思っています。

9月の初めが一番子供たちの心が揺れやすい、と新聞等で目にする時、

自分の子供時代も思い出します。

 

 

 

別に大したことではなく、

強いて言えば中1の夏休みの終わりをはっきり覚えているくらいのものです。

自分で憧れて受験した女子高だったにもかかわらず、

自分の思い描いていた勝手なメージとは違っていたことに落胆し、

11学期の間は、毎日「あと何日で週末、、」と指折り数えていました。

夏休の最終日は「とうとう夏休みが終わりか、、、、」とものすごく暗い気分になったことが鮮明な記憶。

 

 

 

ところが、2学期が始まってみると、学校に行きたくない気分は薄くなり、

その後すんなり行けたのです。

ただ単に新しい中学校生活と、初めての1時間の通学という

二つの変化に慣れるのに時間がかかったというだけ、だったように今では思います。

いつもこの時期は、そんな昔のちょっぴりほろ苦い自分を思い出して懐かしくなります。

大なり小なり、誰にでもありそうな、新学期の緊張。

 

 

 

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 ~今年の取手の花火大会。夫の作品~

 

 

 

そういえば、幼稚園に入った頃も、妹と弟のように自分も家に居たくて、

毎日幼稚園バスに乗せられては、

一番後ろの柵にしがみついて大泣きしていていましたっけ。(笑)

変化の始まりは良くも悪くもストレスになり、

新しい環境をすんなり楽しめる時と、馴染めずに強烈にもがくこと、

両方ありましたね~。

 

 

 

そんな中で一番ストレスなく楽しく移行できたのが、

意外なことに大学時代。

初めて親元を離れて上京したのに、

女子寮に入ったから寂しくならずに済んだのでしょう。

寮の同じ学年に福岡県人は9名もいましたし。

 

 

 

夕食の時に笑い続け、

夜の練習が終わると誰かの部屋に集まってお菓子を食べながらまた笑い転げ、

ああ笑いの幸せの力を偉大に思います。

あの時食堂の笑いの中心にいた北海道出身ピアノ科のえっちゃん。

(ごめん、名字を忘れてしまった(*_*;

卒業後全く会う機会もないままですが、どうしているのかなあ?

いろんなことが懐かしいなあ~。

 

 

 

私のこの夏休みは(実際には夏休みがあるわけではないけれど)、

振り返ってみると静かな変化を求めた時間でした。

実務の本だけでなく、久しぶりに自分の内側を見つめるための本を読んだこと。

 

 

 

 

たまたま本屋で手に取ったNHKラジオ「こころをよむ」シリーズのテキスト

町田宗鳳さんの「無意識との対話」は、とてもわかりやすく

一気に楽しめました。

町田さんによると、無意識といっても階層があり、

最も深い無意識を浄化する力があるのは、

「ありがとう」という感謝の言葉だということ。

シンプルなので、忘れずに済みそうです。

 

 

 

横山紘一さんの「唯識の思想」は、

私にはちょっと難しくなかなか進みません。

仏教関係の知識が薄いもので、初めて触れる概念が多く、

一言一言に立ち止まってしまいます。

 

 

 

しかも、私の読書タイムは、娘が帰ってきてお昼寝のお供で隣にいる

15分から20分ほどの時間。

日頃はどうしても、勉強の本が優先です。

難しいと感じてしまうものは、たまに乗る電車に持って行くとかでないかぎり、

ずっと同じページにしおりが挟まったまま。

でも、それでもいいか、、、。

 

 

 

昨日は「自己観察養成講座」というのを受けて来ました。

今年の夏休みのお楽しみ第2弾です♪

(第1弾は、パーソナルカラー診断)

 

 

 

 

ひょうひょうとした松平さんは太陽と風を連れてきたような方で、

お話は面白く、

外の出来事が何であっても、

シンプルに自分がどう感じているかを「観る」ことにシフトしよう、、、と

素直に思えました。

楽になれる温かい風が吹いてきた、、、という感じ。

 

 

 

同じものを見ていても聴いていても、感じることは人によって全く違います。

同じ感覚の人を見つけると「一緒~!」というのが嬉しくて気分は盛り上がりますが、

「そんなに感じることが違うの~?」という人がいても、

それも本来は面白いはず。

自分に余裕がないときは、違いを楽しめる余裕などないけれど、

楽しめる時は、時間も体力も含めて自分が健康な状態にあることの目安になるし、

なんか嫌だ、、と感じる時は、「今自分に余裕がないんだ」と気づくことができる。

それならばその今は、ちょうどいい距離を取ればいいだけのこと。

 

 

 

 

情報の海に囲まれ、毎日が忙しい現代にあって、

違いを楽しめる状態を作っていくのは、生きやすさの一つの目安かもしれません。

しなやかに、自分の軸で、振り回されずに、

まずは自分を観察してみようと思う

夏の終わりです。

 

 

 

さあ明日から9月、本番に向けて集中しよう♪

今回演奏時間がぎりぎりいっぱいなので、トークはなしです。

当日お配りするための解説も作らなきゃ!なのです(^-^)

 

 

2017年8月24日 (木)

9月15日朝コン♪

 

すっかり暑さがぶり返した関東地方。

この前まで秋のような涼しさだったので、暑さに身体がついていくのが大変です。

今晩2階の温度計は、夜の9時でも33℃を指していました!

つらい~。。

(いや、福岡生まれの私は、身体はなんとか大丈夫、、、^^; 気分だけ嫌。)

 

 

 

 

でも、入道雲と蝉の鳴き声は、やっぱり夏らしくていいなあ~と思います。

日が暮れるとカネタタキやコオロギの声が夜の空気に染みて、

人間の活動が落ち着いた時間帯から秋の気配が忍び寄って来ているのを感じるのも、

この季節のささやかな楽しみ。

小さな虫たちの羽音が集まり涼しい風を送ってくれて、秋に連れて行ってくれるのかな?なんて想像するのも楽しい。

暑さにうんざり耐えつつも、秋の予感に救われる、二つの季節が交錯する独特な季節。

もう少し、頑張りましょうか。

 

 

 

 

次なる本番915日のコンサートのタイトルは、

「北の国の晩夏」です。

本物の北の国は、8月下旬はすっかり秋なんでしょうが、

日本にいる私には9月は晩夏という気分です。

暑さ寒さもお彼岸まで と言いますしね。

 

 

 

 

さて今回は、ロシアの作曲家チャイコフスキーとラフマニノフ、

北欧ノルウェーの作曲家グリーグの作品を並べ、

トリオとデュオを皆様にお楽しみいただく予定です。

 

HPでもプログラムの一部は発表していましたが、

今日初めて全部お知らせしますね。

 

 

 

 

・チャイコフスキー 「白鳥の湖」第二幕より グラン・アダージォ (デュオ)

・ラフマニノフ    ピアノトリオ第1番   (トリオ)

・ラフマニノフ   ロマンス      (6手連弾をトリオにアレンジ)  

・グリーグ     「過ぎにし春」   (弦楽合奏をトリオに)

・グリーグ      ヴァイオリンソナタ第3番   (デュオ)

 

 

1時間でこれだけ弾く、豪華でお得なプログラムです!

 

 

 

 

なかなか演奏者3名の予定が合わず、ようやくのリハーサルスタートですが、

各自勉強していましたから、大丈夫です(^-^)

 

 

 

そういうわけの今日のトリオ初リハーサル。

いや~楽しかった♪

クラシックでトリオというと、ヴァイオリン、チェロ、ピアノというのが主たる編成。

でも、今回はチェロではなく、コントラバスにご登場願います!

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~コントラバスって大きい!!~

 

 

コントラバス女史は、とっても楽しく、熱く音楽に向かう人。

話して面白い、弾いて熱く盛り上がってまた楽しい、

共演者から引っ張りだこの彼女。

もちろん、お客さまにも大人気。

 

笑い声が絶えない休憩時間と、

エアコンが間に合わないくらいの熱量の高いリハーサル。

23度に設定しても、湿度が77%に上がり弦は湿気で下がり、もう暑くて暑くて!

少ない回数で仕上げますが、良いものをお届けできそう♪と

本番が楽しみになるリハーサルでした。

 

 

 

 

詳細については、

また次回お話ししたいと思います(^^

 

 

 

とりあえず、915日(金)1030開演アルスホールでの「つくば朝のサロンコンサート」

ぜひご予定に入れてくださいね!

1時間のコンサートで当日券のみで、¥1000です。

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たくさんのお客様のご来場をお待ちしておりますm(_ _)m

2017年8月15日 (火)

お盆休み

 

お盆休み  この言葉が、今年は新しく響きました。

 

 

今までこの時期は、夫の夏の連休といった感じなだけで、

暑いし混むし、どこも行かない。

海外旅行に出かける成田の様子、高速道路の帰省渋滞をTVで観て、

大変そう~と思い、

NHKの終戦番組が流れるのを聞いて考える。

それが我が家のお盆の風景でした。

 

 

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~お盆にはいつも、白玉だんごを作ります。実家の習慣を引き継いで、亡き父と妹の写真の前に供えます。

一代目の桜文鳥の写真もある、我が家の遺影コーナー。~

 

 

 

 

 

 

今年はちょっと違ったのです。

就職して家を離れた息子が帰って来るお盆休みだったから。

家族として一つページをめくって、

次のステージに移行した感じ。

 

 

 

 

母はなるべくこの期間予定を入れず、

せっせとごはん作りに励みました(^-^)

あまり頑張りすぎると持たないので、

いつもよりもちょっと豪華に、好きなものを入れて喜ぶように、

程度です。

でも結果、肉も魚も両方出す豪華版になり、

私の体重は増えました。。。

更年期で体重がじりじりと増えている今時分、

いつもよりも豪華な食卓はとてもキケンです!

 

 

 

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~1日目の夕食。~

 

あれも食べさせよう、これも作りたい!と張り切っていましたが、

息子は友達との約束もどんどん増えて、

私は空振り~。

疲れない程度でまた作ろうと思えるこれくらいがいいのかな?

この日は彼の好きなお赤飯も。

 

 

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~どこか外にも食べに行こうと誘ったものの、息子のリクエストは、近所のインドカレーのアイキッチン。¥680でサラダ付きのカレーが大きなナンと一緒に出てくるお得なランチ

 

 

 

 

実家の母も、いまだに私たちが帰るとこんな感じです。

弟が「お姉ちゃんが帰ると、後で疲れてるよ」と言います。

頑張り過ぎるんでしょうね。

いつまでたっても、親ってこんなもんなんでしょうか。

お陰でまた一つ、母の気持ちがわかりました。

有難いですね(^-^)

 

 

今年は、お盆に帰って来る「実家」に成長した我が家でした。

 

 

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~夕食二日目。汁物が好きな息子と私は、必ずお味噌汁かスープがほしい。夫と娘は汁物にはあまり興味なし。。夏の我が家の食卓は、青がテーマです~

 

 

 

 

 

加えて、先週末に小学校の同級生から突然の電話。

卒業以来会っていない。

なぜ番号がわかったの?

と聞いたところ、

私の小学校24年生時代の親友Nahokoさんとつながっていて、

彼女から連絡先を聞いたとのこと。

Nahokoさんはこのところ毎回コンサートに来てくれているし、

時には東京で会うこともあり、このブログもたまに見てくれているし、

そんな感じで繋がりが太くなっていたから、

二人の話題に登場できたのかな?と思ったところです。(^-^;

ありがとうネ。

 

 

 

 

そして6年生のクラスの同窓会をやるから、福岡に来ない?という嬉しいお誘い。

でもさすがに行けませんでした。。

お盆の時期は飛行機代が一番高いし、

息子も帰って来ているし、

初リハーサルも控えているから練習もある。

 

 

 

でも同窓会の集まりから電話をもらい、

40数年ぶりに声を聞いてもう懐かしくて懐かしくて~♪

音楽と食べ物以外の記憶力がない私なのに、

このクラスの友達は覚えている!

担任の先生が素晴らしかったから、すごく良いクラスだったのです。

そして、父がPTA会長をしていましたし、

実家は通学路に面していて懐かしく思ってくれたのか、

みんなが口々にうちの実家に行きたい!と言い出した。

覚えてもらっていて嬉しい限りです(^-^)

 

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~3日目は、大餃子大会! パラダイス山元のレシピによる餃子を60個作った。

ちょっと焼き方失敗(-_-;) ~

 

 

実家は築52年。

もういろんなところが老朽化していて寿命なため、

来年引っ越すそうです。

その前に、うちの実家に集まりたいそうな。

室内は改装したけれど、外見は昔のままの家。

そこだけ、昭和の小学校時代が残っているような空気がある。

 

 

 

 

私たちの年齢になると、子供のことも一段落し、

少し自分のことを顧みる余裕が出てくる時期。

懐かしのメンバーで集まると、6年生のころに戻れるそうで(ホントに?)

すっごく楽しそうな声が電話の向こうから聞こえていました。

(私も仲間に入りたかった~!)

 

 

 

 

 

来年は私が帰ってきた時にもよろしくね~!

そして、関東在住メンバーではまたこちらでも集まりましょう!

楽しみがまた一つ、増えました。

 

 

 

帰るところがあり、懐かしい友人がいる。

有難いことです。

がむしゃらに頑張って、いつになったら楽になるのか?

ため息ばかりの時期もありましたが、今は落ち着きました。

年取ることも悪くないですね(^^

 

どうぞ皆様にもそういう時間が訪れますように。

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~これはよく作るローストポーク。手が凝っていて豪華に見えるけれど、下味をつけた豚肉をオーブンで焼くだけの簡単料理。美味しくてお手軽が一番です♪

白く見えるのは玉ねぎの丸焼き。皮を付けたままオーブンで焼くと、焦げなくて玉ねぎの甘みがとてもいい感じ。

ワインは安いチリ産のプードゥ、アルパカで十分。1本¥650くらいかな? ~

 

 

 

 

 

しかし涼しいお盆。

もう秋雨ですか?と思うような関東地方です。

 

 

2017年8月13日 (日)

四つの夜と霧

 

「夜と霧」、読んだことある?

若き日の私にとってあまりにもインパクトが大きく、

いつまでも心の奥に位置する大事な本。

この本に感銘を受けたと聞くと、その人に一気に親近感を抱いてしまうのです。

 

 

 

 

 

「夜と霧」に出会ったのは、15歳の915日付の朝日新聞天声人語。

あまりに強烈だったので、珍しく日付も覚えている。

心理学者のフランクルが書いた強制収容所での体験記は、名著の誉が高い。

あまりにも残酷で理不尽な収容所生活は、リアルに想像しまうと苦しくて耐えられなくなり、途中で読むのをやめたくなる。

そんな、自分を励ましながら読まなければならない重い本ですが、

その中の一節、ある夕暮れ時の描写が私を貫いたのでした。

それはこんな風景。

 

 

 

 

 

一日の重い労働を終えての帰り道。

ろくに食べることも、満足に水を飲むことさえできず、

人間以下の生活を強いられている囚われの身の人たち。

足を引きずってとぼとぼと歩きながら、その中の一人がふと足を止めて頭を上げると、

そこには雄大な夕暮れの空が広がっていた。

彼は言う。

「この世はなんて美しんだろう」と。

そして、皆でその夕陽に見入り、ひと時の感動を共にする。

 

 

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~取手市 岡堰の夕暮れ 夫の作品~

 

 

 

 

この状況でこんな心境になれるなんて、、、。

信じがたいような、けれども共感して感動した心の震えは、

生きることの肯定感をしっかり私に植え付けてくれました。

 

 

 

 

 

「夜と霧」は、フランクルが収容所から解放された1年半後に講演したものをまとめたものだそうですが、92歳の長命を全うし、

「それでも人生にイエスと言う」春秋社 他、

多数の希望の書を残しています。

 

 

 

 

 

 

私はその後、今から8年ほど前に、

今度は「アウシュビッツの音楽隊」という本に出合う。

その中には、日中はひどい仕打ちの数々を繰り広げるドイツ兵が、

夜になるとユダヤ人囚人による音楽隊の、

クラシックの演奏に聞き入って涙するという場面を目にする。

残虐な心と音楽への愛好心は、ひとりの人間の中で平気で成立するということに、

これまた別の大きな衝撃を受けたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

今年出会った3冊目、「収容所のヴァイオリニスト」。

たまたま部屋を貸した人物が半ナチスの地下組織で活動していたために、

かくまった共犯としてアウシュビッツの女性収容所に送られてしまったポーランド人女性 ヘレナ・ドゥニチ‐ニヴィンスカ

ヴァイオリンが弾けたために音楽隊に入ることができ、

そのおかげで生き延びることができた、、と

101歳の彼女は警告のための記憶として証言します。

 

 

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思い出したくもない収容所生活。

特に、音楽隊の一員であったために優遇されたことは、他の囚人の妬みにもあい、

戦争が終っても非難され、心の苦しみはより複雑でした。

彼女の仲間の一人は「音楽隊で演奏しているために生き延びている。それは人間性を喪失している証拠ではないか?」と悩み、電流が流れている有刺鉄線にぶちあたることを考えるほどであったり、

ある女性は戦後ずっとカウンセリングを受け続けたとも書かれています。

 

 

 

 

 

 

音楽隊は、ガス室が見える場所で演奏をさせられていた。

音楽という行為の隣で、人間の想像をはるかに超えた犯罪行為が繰り広げられていることに、ヘレナは恐ろしさでぞっとするのと同時に無力さと絶望感でいっぱいだった。

あってはならない取り合わせ、、、。

 

音楽が流れているなら、少しは人間的な環境ではないか?と思える嘘と裏切り。

でも、嘘でも幻でもいいから、音楽が、一時だけでもこの世の苦しみから人々を逃れさせていたかもしれない、、と思いたい。

特に日曜日に広場で行われていたコンサートは、一時の心の逃避になり、

一瞬でも安らぎを感じられたとしたら、

生き延びるための生命のエネルギーの何かにはなったかもしれない。

 

 

 

 

 

音楽は、単なる気晴らしだけでなく、

作品の魂に触れる時には、

演奏する者聴く者の

言葉には出せない悲しみ苦しみ

心の中の濁りを拭い去ってくれ、

浄化してくれる力があります。

きっと彼女は、

音楽に携わることで気持を救ってもらったのではないか、、、。

 

 

 

 

 

 

 

3冊はほぼ同じ場所での体験で、

くり返し読むには重すぎる内容。

なので記憶はあやふやですが、共通して心に残ったのは、

同じ過酷な境遇にあって人としてどう生きるかを選ぶのは、その人のものだということ。

 

 

 

単に運がよく、体力があったから生き延びることができたというだけでなく、

どんな環境下にあっても人間としての尊厳を、温かさを選んだから、

そういう自分に希望の灯を燃やし続けられたから、

生きて帰ることができたのかもしれない、、、。

 

 

 

 

 

「戦争の反対は平和ではなく、平和の反対は暴力」なのだと、先日ラジオで聞きました。

実は、平和のために戦争を始めるのだ、、、と歴史は語ります。

それぞれの立場で、考えも、正しいと信じることも違うのだから。

 

 

 

 

 

 

もう一つ、忘れられない映画

Life is Beautiful」。

これももう15年以上前に、ビデオ屋で借りて家族で観たもの。

イタリア映画で、前半はくだらないと思うほどのB級コメディ。

後半は一転して、アウシュビッツに送られる家族3人。

光と闇の対比。

 

 

 

 

 

 

幼い息子を守るため、父は彼を怖がらせないように、最大限のユーモアを発揮します。

父は選んだのです。

収容所に閉じ込められて人間以下の扱いを受けても、

心は以前の生活と同じ自分であることを。

あのジョークの裏に、どれほどの決心があるのか。

息子を思う無償の愛は、どんな状況下にあってもユーモアを生み出し、

希望を与え続ける目は今でも忘れられません。

 

 

 

 

 

この映画の中で流れるオッフェンバックの「ホフマン物語」の中の「舟歌」は、

平和な時代に映画の夫婦が観た思い出のオペラで、

収容所で離れていても、お互いに「生きているよ」と告げるために使われた場面の

印象的な曲。

音楽がこれ以上ないほど雄弁に愛を語ります。

 

 

 

 

監督・脚本・主演のベニーニは、

ロシアの革命家トロツキーが暗殺者に脅えながらも残した

「どんな状況下でも人生は生きるに値するほど美しい」という信念に感銘を受け、

物語を着想したと言われています。

 

 

 

 

 

平和を願うとともに、

「この世は美しい」に私も賛同を表明するために、音楽を続けています。

 

 

 

 

 

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「夜と霧」  ヴィクトール・フランクル みすず書房

 

「アウシュビッツの音楽隊」 シモン ラックス (), ルネ クーディー(著)音楽之友社

 

 

「強制収容所のバイオリニスト―ビルケナウ女性音楽隊員の回想」 

ヘレナ・ドゥニチ‐ニヴィンスカ  新日本出版社

 

「ライフ・イズ・ビューティフル」(原題:La vita è bella、)

ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演作品。1997年作。

カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞。

71回米国アカデミー賞で作品賞ほか7部門にノミネートされ、

そのうち、主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞。

2017年8月 7日 (月)

今日は深読み会

 

 

台風5号の進路はどうなるか、、?気になる夜です。

 

このところの予想を大幅に超える大雨の数々。

 

我が家も車で5分ほどのところに川が流れている地理なので、

 

大雨の日は楽器を2階の寝室に上げて寝るようになりました。

 

文鳥はもうずいぶん前から、夜も一緒です。

 

どうぞどこにもこれ以上、涙の人が出ませんように!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて今日の昼間は、深読み会でした。

 

もう8年ほど続いている楽譜の分析勉強会。

 

桐朋の同窓生を中心に集まって、懐かしの先生の教えをもとに、

 

4つ上の中村恵先輩がナビゲートしてくださって共に学びます。

 

私にとってとても大切な時間ですが、

 

だからこそなかなか気軽にブログに書けずにいました。

 

(別に、出し惜しみしていたわけではないけれど、、(-_-;)

 

 

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月に1回くらいのペースで3時間ほどみっちりと、勉強します。

 

最初のころは、さび付いた頭を回すのに大変で、

 

久しぶりの勉強で脳疲労になり、終ると眠くなるほど疲れていました。

 

途中から慣れてきて、とにかく面白い!と思う時間に変化。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何しろ娘の療育のために10年ほど完全に音楽から遠ざかっていたので、

 

いろんなことをすっかり忘れてしまっていたのです。。。

 

最初のころは、ドッペルドミナントってなんだっけ?と

 

こんな初歩的なことさえ忘れていました、、、、(*_*;

 

(注:和声用語です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説得力のある演奏をするために、何が必要か?

 

楽譜から何が聞こえてこないといけないか?

 

深読み会では本質的な問いが続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会のメンバーで討論ももちろんしますが、

 

かなりの部分は座長の中村先輩に負うところが大な勉強会。

 

惜しみなく教えてくださるご恩に報いるためには、

 

少しでも良い演奏ができるように勉強と努力を重ねるしかありません。

 

でも、それが何よりも楽しくて!

 

 

 

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一人で歩む道は孤独ですが、

 

同じく向上したいと願うメンバーと共に、

 

切磋琢磨する時間は力強く有難く、

 

この深読み会があるからこそ、私は成長していけると思える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は9月の朝コンで演奏するラフマニノフのピアノトリオ第1番を課題曲に取り上げていただき、勉強してきました。

 

和声分析をもとに(私は苦手(‘’_’’)

 

どこにどんな表情があるのか?

 

何に着目するのか?を探し、

 

全体の構成を考えるヒントをたくさんいただいてきました。

 

これをもとに自分でもう一度考え、仕上げて行きます

 

深読み会で勉強したものは、一人で勉強するよりもずっと早く遠くに行け、

 

そして確実に自分の中に残ります。

 

それを少しずつ積み重ねて、一歩一歩前に進める喜び。

 

勉強だけでなく、日常の悩みや心配事も相談できる

 

信頼する間柄というのも嬉しいことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は中村先輩から「初めて朝コンで聴いた時からは、今は別人」と

 

進歩をほめていただき、嬉しくなりました。

 

成長も温かく喜んでくださるけれど、厳しい本当の意見も言ってくださる有難い先輩で、

 

本当に感謝しきれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月末にあった中村先輩の発表会では、東京深読み会のメンバーも演奏に参加。

 

それぞれ説得力のある演奏を聞かせてもらい、

 

私も勉強になり励みになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この勉強会はある意味、私には神聖とも感じる時間。

 

中村先輩の音楽に対する真摯な姿勢を前に集うこの時間は、

 

背筋が伸び気持ちもシャンとして、

 

勉強が終わると智識だけでなく、とても大きなエネルギーをいただきます。

 

日々の生活には日常の雑事が山積しているけれど、

 

またこうして魂から音楽に向き合おうと心に誓うのです。

 

大ヴァイオリニスト アイザック・スターンが以前テレビで言っていた

 

「音楽家は、音楽という名の宗教の信徒なのです」という言葉が

 

思い起こされます。

 

信徒という言葉が日本人にはあまり馴染みがなければ、

 

一緒に学ぶ仲間は同じ志を持つ同志のような感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家の子供たちも大人になり、

 

私も人生最後の勉強期間を精一杯頑張り、存分に楽しもうと思います。

 

理想からは程遠い自分の現実にもがきつつも、

 

学ぶことの深い喜びがある今、

 

中村先輩、仲間たち、演奏のパートナー、先生、家族、そして聴いてくださる方々、

 

皆様に支えられ感謝の気持ちで一杯ですm(_ _)m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の本番のお知らせです。

 

ご来場をお待ちしております♪

 

 

 

 

 

915日(金)1030~ 第121回 つくば朝のサロンコンサート

 

 「北の国の晩夏」     つくば文化会館2階 アルスホール

 

1000 (当日券のみ)

 

 

 

<プログラム>

 

チャイコフスキー グラン・アダージオ(白鳥の湖より第2幕)

 

ラフマニノフ   ピアノトリオ第1番

 

グリーグ     ヴァイオリンソナタ第3番 他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月18日(金)も第120回のつくば朝のサロンコンサート。

 

「猫とねずみの音楽会」と題して、

 

歌、フルート、クラリネット、ピアノの楽しい演奏会もあります。

 

こちらもどうぞよろしくお願いいたします♪

 

 

 

 

 

2017年8月 2日 (水)

自分に出会うパーソナルカラー

夏休みのお楽しみ、第1弾♪

今日は、「パーソナルカラー診断」なるものを受けて来ました。

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個人セッションで、講師は椎名敬子さん。

彼女とは今年2月が初対面。

その時「ねえ、そんなにいい人していて疲れませんか?」と突然言った彼女。

「へ? 人と一緒の時はその人との時間を楽しみたいでしょ。だからそれなりには気は遣いますけれど、、。

でも私、外見はソフトに見えるかもしれませんが、実ははっきりモノ言う方で、、、。」

という会話から始まったのです。

 

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~自撮りでイマイチ。。

 

 

 

初めて会ったのにこんなにズケズケ言うなんて、おもしろい!(^-^)

が、椎名さんの第一印象でした。

その後連絡をもらい、今年の5月のコンサートの際に応援してくださる方を紹介していただいたり、ご縁が続いていました。

 

 

 

 

 

 

彼女はプロ心理トレーナーであり、パーソナルカラー診断士であり、

でもそんな経歴、肩書よりも、自分に偽りなく生きる姿勢が共感を呼ぶ存在です。

「時間ができたら、一度カラー診断を」と以前から話していて、本日念願叶いました(^-^)

 

 

 

 

 

2時間の間に、まずは顔色と瞳の色、髪の色から、その人の本当の色のタイプを割り出し、

その後にベストカラーを10色選んでくれるというコースです。

大げさに言うと、今日本当の自分に出会い、ここから新たな人生が始まるかも?という

期待すら湧きました(^_-)-

 

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~私のベストカラー♪ 写真だと実際とはだいぶ色味が違う..

もっと落ち着いた深みのある質感

 

 

 

 

私には一つ違いの仲良しの妹がいて、幼い頃はお揃いで色違いの服を着ることが

けっこうありました。(彼女は20代で若くして亡くなりましたが、、)

そうなると、お姉さんの私は青、紺系で、妹はピンク、赤系というのがお決まりの色。

 

 

 

 

 

 

その後自分で選ぶようになってからは、色の好みもその時々で変わり、

高校生の頃は白一色!  

ハンカチ、スカート、傘に至るまで、徹底的に白が好き♪だった時代。

その後オケに就職してからは、それまで無縁だった黒も赤も着るようになりましたが、

当時のお気に入りは若草色。  (今再び、若草色が好きなシーズンに突入♪)

 

 

 

 

 

 

その後は何色でも着るようになり、夏のタンスにはすべての色のTシャツが揃っています。

その日の気分で黄色を選んだり、グレーを選んだり、色で遊ぶ夏です(^^

でも基本は、水色とピンクが好き。

パステルカラーが好き♪な私でした。

 

 

 

 

 

 

さて、本日のカラー診断の結果は?

私はウォームカラーの秋色が似合う人だったのです!

え~っ?? でした。

今まで持っていない色がたくさん。。

レンガ色、マホガニー、マスタード、ダークトマトレッド、テラコッタ、

こんな微妙な色合い、どれもタンスにない!

今まで愛用していた青もピンクも、秋の色ではない!

あらまあ、私ってずっと似合わない色を着ていたの?

(若草色とフォレストグリーンは持っていたので、ちょっとホッ(^-^;)

 

 

 

 

 

色見本だけ見ると、私は今までのこっちの方が好き、、、と思ってしまうけれど、

鏡の前で自分に合わせると、たしかに言われた色の方が顔色が良いし、映える。

不思議なものですね~。

案外、自分が自分のことを一番知らないのかも?と思ったりしました。

鏡を見ても左右差があり、鏡の自分しか見ることができない私たちには、

本当の自分の顔は一生わからないように、、、。

 

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~ピンクといっても、4つのグループでこんなに違う。~

 

 

 

アメリカで発達したカラー診断だそうですが、

色のタイプを春夏秋冬4つに分けて、アドバイスをもらえます。

 

 

 

 

夏色の「パステルサマー」のグループは、

優雅で上品、クラシカルで上質、甘く柔らかい、シンプルで飾り気がないという質感。

 

 

 

 

 

冬色の「ブリリアントウインター」のグループは、

強烈で印象的、フォーマル(正統派)、シャープ、大胆で個性的、ダンディ、ハード。

 

 

 

 

春色の「ブライトスプリング」のグループは、

可愛い、活動的、キュート(セクシーで魅力的な)、カジュアル(楽しく飾り気のない)。

 

 

 

 

秋色の「ディープオータム」は

自然で構えない、シック(都会的で小粋な)、豪華で華やか、スポーティー(機能的で活動的)。

 

 

 

それぞれ魅力的ですね(^^

どれになっても嬉しい感じ♪

 

 

 

 

興味のある方は、

「ローズクオーツ」 までお問い合わせください。

場所はつくばのユーワールド近くの一軒家の綺麗なサロンです。

つくば市東21131 

 

 

 

 

 

いくつになっても、新しい自分に出会いたい、成長したい、ワクワクしたいという方、

もっと魅力的になりたい、人生を楽しみたい方、もしくは方向性を変えたい方、

どなたにも、自分を知るチャンスになると思います。

 

 

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~4つのカラーのグループ。~

 

新しい人との出会いも、古い友人との再会も嬉しいけれど、

自分の新たな面を知ること、新たな自分に出会うことはもっと面白い。

今日はそんな一日でした♪

 

 

 

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