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2017年7月

2017年7月25日 (火)

夏休み 2017

 

今年も夏休みがやってきました。

大人にとっては関係ない。

暑いだけで、同じ毎日。

でも、やっぱり「夏休み」の響きはいいのです~♪

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梅雨が明けて青空に入道雲がモクモクしているのを見ると、

大気の大きなエネルギーを感じるし、

蝉の声を聴くと、うっとおしくも愛おしい精一杯の短い命の営みを感じる。

緑は濃くなり、草は生い茂り、人間も汗をかき、、、

全てが活動的なこの季節。

暑いのは嫌だけれど、やっぱり夏は好き!

 

 

 

夏休みという言葉の響きがいいのは、

やっぱり子供時代の思い出のおかげでしょう。

私にとって夏休みとは、相変わらず読書と、そして掃除の季節なのです(^-^)

 

 

 

子供たちが学校に行っていた頃は、

夏休みとは母の時間でした。

本番もなるべく入れない。

練習よりも子供たちと、、、の気分で、

そうなると横目に見ながらできる掃除に励む、、、という図式が

私の中に定着してしまった。

子供たちが大人になった今もそのパターンが続いているのは、

彼らとの夏休みの開放感を懐かしむ気持ちもあるのかな?

 

 

 

 

去年の夏は五十肩の治療を中心に回っていたせいか、

夏の大掃除をしないまま終わってしまい、

うちの細かいところが汚いまま。

今年の夏はやります!大掃除。

毎年夏は大汗かいて大掃除!(^^)!

 

 

以前は完全なやせ我慢で、

室温が34℃になるまでエアコンをつけないで頑張っていましたが、

ここ数年そんなことはやめました。

湿気が楽器に悪いし、さっさと27℃設定でエアコンを入れる。

お陰で、それまで9月に入ると夏バテが始まっていたのがなくなり、

体調も安定。

 

 

 

暑い中に居るとどうしても冷たいものを飲みたくなり、

結果お腹は冷えてしまうというバテが生じてしまう。

動くと汗かくけれど何とか大丈夫くらいの室温の中に居れば、

冷たいものを飲まずに済んでお腹も元気。

夏でも食欲OKというのを、ここ数年感じています。

やせ我慢は体に悪かったのね~。。

 

 

 

さて、自主企画コンサートの準備をしているときは本を読む時間がなくなってしまうので、

終わるとすごく活字に飢えているのです。

で、いろいろ買い込む。

もっぱら勉強の本が中心で、あとは健康本くらいですが。

1冊、思考と意識の勉強の本を買ったのに、見当たらない。

どこに行った?

このところ、忘れることが多くなったわたし、、。

 

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そして、年女のピピと遊ぶ。

日頃は朝食後と夕食後に出してあげるくらいですが、

いわゆる夏休み期間というのはあまり予定を入れない習慣があるので、

家にいることが多い。

その分、遊んであげなきゃね♪

 

 

 

PCが好きなうちの文鳥。たいてい私の左手の上にいます。

新たに中古でノートタイプを買ったため、食卓で外の景色を眺めながら

ブログを書けるようになりました。

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ピピを出しているときに練習を始めたら、

最初のチューニングのラ~♪の音ですぐに飛んでくる。

右肩か右腕か、あるいは左腕の内側のどこかに指定席を陣取ります。

最初は一緒に歌っているけれど、そのうちモニョモニョ言い始めて、

気が付くと寝ています。

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ウォーミングアップのスケールと分散和音の練習だと

腕の動きのパターンが決まっているので揺れながらも寝れるけれど、

曲になると予想外の動きで振り落とされてしまい、

鳥かごへ戻る。

全ての練習を聴いているピピは、なんと思っているのかなあ?

ママ、進歩してるよね?  ね、ピピちゃん?

 

2017年7月16日 (日)

海賊

 

イングリッシュ・ナショナルバレエ2017「海賊」を、

東京文化会館で観て来ました。

 

 

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バレエを生で見るのは何年振り?

少なくとも、まだうちの子供たちはいなかった頃、

夫とシルヴィ・ギエムのベジャールのボレロを観て以来。

もう大昔の話ね。。

 

 

 

 

 

今回幸運にもご招待券をいただいて、思いがけずに観れてしまったのです(^^

頑張っている自分へのご褒美♪みたいな感じで、

すごく嬉しい一日でした !(^^)!

 

 

 

 

しかも、本日のコンマスには大学時代の友人がゲストで来ていて、

開演前に一緒にお昼ごはん。

ゆっくり話したのは大学生以来?

あの頃の仲間はかけがえのない同志。

いくつになっても、20代に戻れてしまう♪

(いや、錯覚だけなんだけれど、、)

 

 

 

 

 

 

「海賊」は、第2幕のパ・ドゥ・ドゥが有名だけれど、

全幕観るのは初めて。

イングリッシュ・ナショナルバレエは若い人が多いようで、

すごく活気にあふれていました。

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www.nbs.or.jp/stages/2017/enb/

 

 

1幕の音楽はすごく単純。

Ⅰ、Ⅳ、Ⅴが主な和声なもんで、音楽の楽しみが少ない。

(作曲家の責任です)

けれども第2幕に入ると、和声も色彩を帯びて表情が豊かに。

そうするとオケも本領を発揮して、踊りだけでなく演奏との相乗効果で

舞台がどんどん盛り上がって行く。

 

 

 

 

 

特に有名な男性ソロは圧巻!!

どよめき、ブラヴォー、拍手喝采。

会場は大盛り上がりでした。

 

 

 

 

今日の会場は女性が多く、しかもスリムな方が多く目に付く。

バレエ関係者が多かったのかしら?という雰囲気。

 

 

 

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子供のころからバレエが大好きだった私は、

大人になってちょっと習ってみたことがあるけれど、

身体が硬くて初のギックリ腰をやってしまい、

3か月ほどでリタイア。(*_*;

でも、いいのです。一度は夢を叶えたから。

 

 

 

もとはといえば、子供のころ母が連れて見せてくれた

ボリショイバレエで魅せられたのだと思う。

福岡に来る演目は、もっぱら「白鳥の湖」ばかりでしたが。

 

 

 

 

なぜバレエが好き?

 

 

 

 

美しく優雅な動き

洗練された表現

重力を忘れる大きな跳躍

人間なのに羽のような軽やかさ

言葉はなく感情を、物語を伝える力

 

 

 

 

それらはすべて、鍛錬のたまもの

厳しい訓練なしにはあり得ない表現

笑顔の裏に、途方もない苦労がある

汗と涙と、そしてバレエへの限りない愛

目の前で繰り広げられる命の輝き

音楽とも通じるものがたくさんある

 

 

 

 

 

私が踊りの曲が好きなのは、バレエのおかげ。

バレエは体が硬くて無理とあきらめ、

ここ2年ほどソシアルダンスにトライしていたけれど、

昨年の五十肩発症とその治療にかかるお金と時間のために

こちらもあきらめ、

もう演奏の中で踊るしかありません(^-^)

 

 

 

915日(金)1030開演の

つくば朝のサロンコンサート「北の国の挽歌」では

チャイコフスキーの「白鳥の湖」より

2幕の有名なパ・ドゥ・ドゥ「グラン・アダージオ」を演奏します。

こちらもぜひ、いらしてくださいね!

 

 

 

やっぱりバレエが好き!

 

 

 

 

イングリッシュ・ナショナルバレエ、明日が「海賊」千秋楽です!

14時開演 東京文化会館

 

2017年7月15日 (土)

ブログ上のコンサート

 

7月14日の「マリーアントワネットへのオマージュ」に参加したかったけれど、

残念ながら来れなかった方のために、

またコンサートのトーク原稿でコンサートのプログラムを想像していただけたらと思い、ブログにアップします。

どんな曲なのかは、Youtube等で探してみるのも面白いかもしれませんよ(^_-)-

 

 

「この曲、こういう題名だったのね~と思いました」というコメントもいただきましたから、どこかで聞いたことのある割と有名な曲が多いのです。

 

昨日来られた方は、思い出しながら読んでみてくださいね。

 

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「マリーアントワネットの生涯」 プログラム

 

 

・ルクレール  ヴァイオリンソナタ作品93より第1楽章

 

 

 

本日のプログラムは、悲劇の王妃マリー・アントワネットゆかりの作曲家、作品を並べ、彼女を偲んでお届けいたします。

 

1曲目は、18世紀フランスの 宮廷音楽です。

 

 

 

 

 

 

ジャン・マリー・ルクレールは、ルイ15世の時代に活躍した作曲家。

マリー・アントワネット9歳の時には亡くなっていますので、

14歳でフランスに嫁いだ彼女は、実際に会ったことはありません。

 

このソナタは、ヴァイオリニストでもあったルクレールの、もっとも有名な作品です。

 

 

 

 

 

 

大きなドレスを着て、美しい扇子を仰ぎながら優雅に歩く王侯貴族の様子が目に浮かぶ雅な曲で、まずは皆さまを18世紀にお連れしたいと思い、本日のオープニングに選びました。 

いかがでしたでしょうか?

 

 

 

 

・モーツァルト ヴァイオリンソナタ kv.305より第1楽章 

 

 

 

 

次なる作曲家モーツアルトとマリー・アントワネットは、ほぼ同い年。

(正確には、アントワネット112日生まれ、翌年127日モーツアルト)

二人は6歳と7歳の時に、ウイーンのシェーンブルン宮殿で会っています。

 

御前演奏に招かれた神童モーツアルトが転んでしまい、手を貸した優しいマリー・アントワネットに、モーツアルトが「お嫁さんにしてあげる」と言った微笑ましいエピソードは有名です。

 

 

 

 

 

 

 

二人は、前半は光の人生、後半は闇の人生を歩み、若くして亡くなったという点でも共通しています。

 

 

 

 

 

 

 

このソナタはモーツアルト22歳の頃に書かれました。

22歳というと、マリー・アントワネットは結婚後7年経ってようやく待望のお子に恵まれ、

そしてスウェーデンの貴族フェルゼンと出会った 幸せな年でもあります。

 

 

 

 

 

本日は第1楽章だけですが、陽気なおしゃべりのような楽章で、

溌剌とした若いモーツアルトの音楽を通して、

同じ年のマリー・アントワネットの 人生で最も幸せな時を思い浮かべます。

 

 

 

 

 

 

・パラディス     シチリアーノ 

 

 

マリア・テレジア・フォン・パラディスはオーストリアの女性作曲家です。

マリー・アントワネットの母 マリア・テレジア時代に父親が、宮廷で家臣として仕えました。

マリー・アントワネットの4つ年下です。

 

 

 

 

 

 

働くのは貧しい女性だけという時代でしたが、パラディスは盲目であったため、

父親が彼女の音楽の才能を見越して応援したのでしょう。

 

音楽史には男性の作曲家しか登場しないというのは、時代が才能ある女性の活躍を許さなかったという背景があります。

どの時代も女性は生きにくかった、、、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

先に登場したモーツアルトは、第18番目のピアノコンチェルトを、このパラディスに献呈しています。

 

 

 

 

 

 

私はシチリアーノのリズムから、フラゴナールの「ブランコ」をこぐ女性の絵画を連想します。

どことなく憂いのある雰囲気に、厳格なしきたりだらけの息苦しい宮廷で、嫁いでしばらくは親しい友人もいなかったマリー・アントワネットの心のうちとオーバーラップして感じています。

 

 

 

 

 

 

 

・マリー・アントワネット作 「魅惑の肖像画」+フランス語朗読 

 

 

 

オーストリアのハプスブルグ家はとても音楽好きで、

アントワネットはハープを好んで演奏し、作詞、作曲も行いました。

 

後には、自分専用の小さな歌劇場も作って、本人も出演したそうです。

シンプルな作品ですが、優しさが伝わって来ます。

 

大木いずみ先生 フランス語歌詞朗読後に 演奏 

 

 

 

 

 

 

 

・グルック      メロディ 

 

 

グルックはオーストリアの作曲家ですが、マリー・アントワネット フランス御輿入れの際に随行し、彼女の援助を受けてフランス宮廷で活躍しました。

 

 

 

 

 

この「メロディ」は、クライスラーがヴァイオリンとピアノ用に編曲したものですが、

この曲が入ったグルックのオペラ「 オルフェオとエウリディーチェ」は

彼女に捧げられています。

 

 

 

 

 

 

「メロディ」は「「精霊の踊り」とも呼ばれ、グルックの作品の中で最も有名なもの。

もの悲しい旋律を聴きながら、その時彼女は何を想ったでしょうか。

 

 

 

 

 

 

・スヴェンセン    ロマンス

 

 

 

スヴェンセンは、ノルウエーの作曲家で、「ペール・ギュント」等で有名なグリーグの親友でもありました。

 

 

 

 

 

 

本日は、マリー・アントワネットの永遠の恋人 スウェーデンの貴族フェルゼンが、

同じ北欧の出身であるということから連想して、プログラムに選びました。

 

 

 

 

 

 

ロマンスとは本来「物語」という意味です。

北欧の大地と空気を感じるような出だしから、馬に乗ってかけて行くような中間部、

さようならを繰り返す終わりの部分。

ここには確かに物語があります。

 

どんな物語かは、どうぞお聴きになる方がご自由に想像していただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

・ショパン      革命のエチュード   

 

 

革命というタイトルで選びましたが、本来はショパンの生まれ故郷ポーランドの革命のことを指しています。

 

 

 

 

ただ、ショパンもパリで活躍した作曲家ですので、マリー・アントワネットにも通じるものがあるかと思います。

 

それでは ピアノのソロでお聴きください。

 

 

 

 

 

 

 

・ラヴェル      亡き王女のためのパヴァーヌ

 

 

 

ラヴェルは20世紀初頭に活躍したフランスの作曲家。

 

この作品は、ラヴェルのパトロンでもあったポリニャック公爵夫人に捧げられました。

マリー・アントワネットの親友であった女性もポリニャックという名字であり、

どうもその子孫のようです。

 

 

 

 

 

 

パヴァーヌとは、すり足で踊る「クジャク踊り」の意味で、古い宮廷舞曲です。

最もゆっくりしたテンポで踊られる、荘厳な舞曲となっています。

つまり威厳に満ちた舞曲ということで、マリー・アントワネットの誇り高い生き方を想って、彼女の魂が安らかなれと祈りながら演奏したいと思います。

 

 

 

 

 

 

亡き王女とは誰か?ということについて作曲家自身は語っていませんが、

一般には、17世紀スペインのマルガリータ王女のことではないかと言われています。

 

 

 

 

原曲は、まずピアノソロ用に書かれ、10年後にオーケストラ版も作曲されました。

 

様々な編曲でも演奏される人気曲ですが、今日はヴァイオリンとピアノのデュオでお聴きいただきます。

 

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J.シュトラウス二世  ウィーンの森の物語     

 

 

本日のプログラムの最後は、ヨハン・シュトラウス2世の「ウイーンの森の物語」で

締めくくります。

 

 

 

 

当時は政略結婚で故国を離れたら、もう一生家族とは会えない運命でした。

 

心を許せる友人だけを招いたお気に入りの離宮プチ・トリアノンには、

ウイーンの実家の家族の肖像画を掛けていたそうです。

 

 

 

 

 

母に会いたい、家族に会いたいと願っても叶わなかったマリー・アントワネットが、

懐かしい故郷に戻れた幸せな笑顔を想像して、演奏したいと思います。

 

 

 

 

アンコールは、アンサンブル・ルナにちなんで

フランスの作曲家ドビュッシーの「月の光」。

 

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~ブログ「非日常の一日」に、たくさんの写真をアップしました。

そちらも見てくださいね~♪

好評だった青いドレス。

6年ぶりに着てみたら入らず、急いでリフォームに。

新しく買うよりも、リフォームした方がお得です。

いや、その前にこれ以上太らないように気を付けます、、、(''_'')

非日常の一日

 

ナチュロアロマチカさん主催の「香りと音楽の癒しフェアPart3

~マリー・アントワネットへのオマージュ~」

お蔭様で大成功でした!

 

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~ウエディングヒルズアジュールもりやを舞台に、夢のひと時~

 

去年は嵐のお天気でしたが、

今年は素晴らしい快晴のもと

外は暑くとも気持ちはとても爽やかに本番を迎えることができました。

 

 

1030から受け付け開始で、

ハーブ飲料コーディアルの冷たいウェルカムドリンクで喉を潤し、

11時から大木いずみ先生の講演。

私は控室に居たので内容はわかりませんが、

先生の明るい声と会場の楽し気な雰囲気は、

控室まで十分に届いていました。

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~会場内の素敵な演出の数々に、大木先生のセンスと熱意が伝わってきます~

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ベルばらでマリー・アントワネットのことはよくご存じ、

そして大好きという方が多かったので、期待も十分。

皆様のエネルギーも受け、大木先生の豊富な知識を生かしての愛溢れる講演は、

大好評のようでした。

バスポプリ作りを楽しんでいただいてちょっと休憩をし、

さあいよいよ本番。

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~大木先生のご指導で各自トライしてみたバスポプリ。熟成の2週間後に使うのが楽しみなお土産に~

 

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アジュールはとても響きが良いので、

1曲目のルクレールのソナタから気持ちよく演奏できました。

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~セミナーとコンサートは、シックなイギリス館 オックスフォードで~

 

演奏後の食事もとても美味しくて、

どなたも大満足の喜びの笑顔を見送って、

非日常を過ごすことで大きなエネルギーを得て、

明日からの日常を元気に頑張れるな、と思いました。

 

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~マリー・アントワネットが好きだった鶏肉の料理。4種類の味で。~

 

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~プチ・デザートビュッフェも♪~

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~食事は隣の白いフランス館 コート・ダジュールで~

 

コンサートを通じて知り合った方ともお話できて、嬉しかったです♪

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「来年もぜひ!」のお声も聞かれ、感謝の気持ちでいっぱいです。M(_ _)m

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

そして、いずみ先生、こんな素敵な企画で演奏させていただき、

本当にありがとうございました。

この1年、マリー・アントワネットの勉強をすることができて、

彼女のことを考えて過ごして来ましたが、

平凡な人物が過酷な運命の後に偉大になるという大きな転換の彼女の人生には、

人の可能性の大きさを驚きをもって見ることができました。

人はいくらでも成長できる!

 

何よりもナチュロアロマチカさん、大木先生ご夫妻、

おめでとうございました!!

 

2017年7月12日 (水)

マリー・アントワネットに想う

さて、いよいよ明後日となりました。

すごく楽しみにしてくださっているお声を耳にして、

私もますます張り切っているところです。

以下、演奏に先立ち、この1年4冊の本を繰り返し読んでの、

自分なりのマリーアントワネット像をまとめてみました。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

マリー・アントワネットはなぜ、今なお多くの人を惹きつけるのか?

神聖ローマ帝国オーストリア・ハプスブルグ家という名門の、15番目の皇女。

しかし、遊び好きで陽気で心優しい姿には、ごく普通の少女の肖像を見ます。

 

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~本日ナチュロアロマチカに立ち寄った際にいただいた2輪のバラ。

マリー・アントワネットとオスカルのような、

いえフェルゼンと、のような薫り高い美しいバラ~

 

 

その少女に、突如運命の矢が向けられた。

本来は母が見込んだ優秀な姉が嫁ぐはずだったフランス・ブルボン家は、

実は長い間の敵国でした。

しかし、両国の架け橋となるはずの姉が突然亡くなり、急に過大な運命を背負うことになってしまうのです。

 

 ダンスが得意な無邪気な14歳は、お姫様としての立ち居振る舞いは洗練の極致。

アントワネットの歩く姿は、その姿勢の良さ、バレエを土台とした美しい動きで、見る人を圧倒するほどの魅力に満ちていたと言われています。

しかし内面としてのその人物像は、可もなく不可もないごく凡庸だったと歴史作家は書いています。

 

 家庭的なハプスブルグ家から、生活のすべてを劇場のように公開するフランス・ブルボン家へ嫁ぎ、あまりに厳格なしきたりの連続に少女の心は窒息しそうになります。

遊びや気晴らし贅沢に走ってしまうのは、14歳という幼さ故かもしれません。

少なくとも、王侯貴族たるもの贅沢をすることで国を回すという考えであった当時にあって、マリー・アントワネットだけが特別な浪費をしていたわけではないのです。

 

 

 それまでの時代、王妃ではなく、国王の寵妃が贅沢三昧して国民の憎しみ役を買っていたのに、彼女の夫16世は錠前が趣味という地味でおとなしい性格で、寵妃など持たない。そうなると、憎まれ役は王妃一人が担ってしまうことになります。

 さらにマリー・アントワネットの率直な言動と宮廷の意味なき仕来りの改革は、多くの貴族の反感を買い、知らずに敵を増やしてしまい、彼女自身も革命の下地を作ってしまいました。いえ、それ以前に、ずっとルイ14世の時代からフランス王室の台所は火の車。

王家の破綻は、単に時間の問題だったのです。

 

 そこに何も知らずに嫁いで来て、異国で懸命に自分らしく生きようとする一人の女性。

王妃としてはあくまでも威厳に満ち、表情を変えなかったと言われますが、

親しい友人の前では涙することも多々あった人生だったそうです。

 

 跡継ぎを生まねば存在意義が危うくなる王室の妃にもかかわらず、夫のせいで7年も子供に恵まれず、針のむしろの上にじっと耐えた日々、実家の母マリア・テレジアとは実に多くの手紙を交わし合いました。

 多くの子供を産みながらハプスブルグ家を統治し、嫁に出した娘のことも細やかに気遣う母。その偉大な母から多くを学び取ったことが開花するのは、皮肉にも革命の後。

稀にみる不作の年で農民の不満がたまりにたまった年であったことも、全てなるべくしてなったストーリーのようにさえ思えます。

もちろん彼女にも非がないわけではありません。若いころは読書嫌いで遊びほうけ、民衆の苦悩を理解しようと努力せずに、自分の気分で動いていたたそうですから。

 

 

 1789714日、民衆がバスティーユを砲撃した革命の記念日以降、マリー・アントワネットはそれまでの彼女とはまるで別人のような変貌を遂げていきます。過酷な運命は、その前後では同じ人物とは信じられないと思えるほどに。

これ以上ないという憎悪を向けられる中、毅然とした態度を保ち続けられたのはなぜか?

 

 

王家を守るという絶対的な信念、子供たちを守る母の愛、

全ての女性を魅了したと言われるフェルゼンの命を懸けた愛に支えられた力、

いくつもの信じるものが彼女を支え続けたのかもしれません。

 子供が生まれる前の彼女は、虚しさ寂しさを紛らわすために奇抜なファッションを身にまとって宮廷の注目の的でしたが、子供たちに囲まれた生活になると一変して自然に回帰していきます。

 

 

当時ルソーの「自然に帰れ」が貴族の中でも流行していたという時代背景もありますが、

それまでの宮廷とは違う自然素材の素朴な衣装、花を愛し、自然を愛し、それでいて非常に洗練されたセンスで自分の住居を整えていった姿には、同じ女性としても憧れを感じます。

 

 

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~今回は、このバックのブルーの生地のドレスを着る予定♪~

 

 

 マリー・アントワネットに見る驚きは、平和な時はごく普通の人物であった女性が、悲劇のヒロインの役回りを与えられたことで、

運命の鞭に鍛えられて偉大な人物に成長するという劇的な変化。

多くの美しいものに囲まれた中で培ったたぐいまれなるセンスの良さ、

困難の後に得た信念の強さ。

 

 

そう、マリー・アントワネットの魅力とは、自分らしく生きようとする姿、その凛として美しい姿勢と優雅な極上の身のこなしに見られるように、本来はかないはずの美が強さを得た姿。

自分の運命を受け入れた潔さ、美と信念に裏打ちされた強さといえるのかもしれません。

 

 

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~フランスのビスケットは、添加物なしの素朴な美味しさ。

でもバターが効いていてリッチな味わい。ナチュロアロマチカで♪~

 

 

2017年7月 8日 (土)

買ってNetバザール

毎年この時期は、イオンタウンでの「買ってねっとバザール」。

何かっていうと、近隣の福祉作業所が作品販売を行う福祉バザーなのです。

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うちの娘の施設もブースを設けているので、

娘が制作に関わったものは見に行かなきゃ、買わなきゃ!と

家族三人で出かけました。

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もちろん彼女は一人で作れるわけではないので、

支援員さんに補助していただいて完成した手作り品ですが、

つい最近ボタン付けしたバッグには

「これ作ったの?」と尋ねると

「うん♪」と大きな返事。(家で)

 

家で、お気に入りのかめのぬいぐるみを入れてあげると

「うふふ♪」ととっても嬉しそう。

家の中で持ち歩いています。

うれしいよね~♪

自分で作ったものに、大好きなかめさんを入れて歩けるのは(^o^)

私も娘の笑顔を見れると、ほのぼのとした幸せで温かくなります。

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~うちの娘が参加したのは、赤いボタンが付いているバッグの方~

 

何か作品ができるということ、

それを買って家で使うということは、

彼女の励みにもなるんだろうなあ、、、と思い、

いくつか購入しました。(^o^)

 

障害のある人にとっての作品展であり、

社会との交流の場でもあり、

少ないけれども収入が入ることで、

それを使って後で何かお楽しみもできるという

一石三鳥以上の意味あるイベント。

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~まるで七夕の短冊のような、、、♪~

 

お客さんはどうも施設関係の方ばかり??という感じもし、

ぜひ関係者以外の方にも足を運んでいただきたいなあ、、と思いました。

 

この週末守谷のイオンタウンにお出かけの用事のある方、

ぜひスポーツデポ前のエスカレーターの下のスペースに

チラッと立ち寄ってみてくださいな♪

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我が家の戦利品は、

夫は写真の道具を入れる巾着ポーチを3つ。

とてもお得な花の苗。(ケイトウ、バジル、、、)

可愛い洗濯バサミ

青い小さな布バッグ

クッキーとワッフル 

刺し子の布巾

ステンシルの布巾 等

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けっこう買ったね!

安いし、一生懸命の気持ちもこもっているし、

楽しいお買いものでした♪

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今日の関東地方はこの夏一番の暑さだったそうで、

屋内駐車場もうんざりするほど暑かった(>_<)

しかし、故郷福岡の雨の被害には毎日心配です。

実家は大丈夫だそうですが、

一番の被害が出ている朝倉はフルーツどころ。

まずは早く雨が止んで、皆さんがご無事でありますようにとお祈りいたします。祈

2017年7月 4日 (火)

締切間もなくです!

 

私たちの次なる本番、ナチュロアロマチカさん主催の

 

「香りと音楽の癒しフェアPart3

 

~マリー・アントワネットへのオマージュ~」

 

いよいよお申し込みの締め切りが近づいて来ました。  

 

チラシよりも一日延長して、今週の金曜日七夕の7日までとなりました。

追加情報として、

6日(木)2時からFM熱海放送「フランキンとネロリのノアノアな風をうけて」に

ナチュロアロマチカ大木いずみ先生出演。

これを聞いて申し込まれた方には、少し申し込み延長があるようですよ!

ぜひラジオ、聞いてみてくださいね♪

詳しくは、下記HPより大木先生のブログを開いてみてください。

ナチュロアロマチカ
http://naturo-aromatica.greater.jp/

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~乗馬服の17歳のマリーアントワネット。

母・マリア・テレジアも大変喜んだ肖像画~

 

 

気になっている、、、

 

迷っている、、、という方、もしかして多いのでは?

 

 

 

マリーアントワネットに興味がある。

 

ベルばら好き。

 

何となくこの催しが気になる。

 

けれども、ちょっとどうしようかな、、?の気分の方がいらっしゃいましたら、

 

ぜひお待ちしております!     

 

ご一緒に特別な時間を持ちましょう♪

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~王妃の寝室~

 

 

前のブログに書きましたが、

 

食事もついている催しに、一人で申し込むのはちょっとどうしよう、、、という方、

 

もしよかったら「ヴァイオリンの人と同じテーブルで」と

 

一言申し込みの時にお伝えください。

 

演奏したばかりの人と同じテーブルは、もしかしたら面白い話が聞けるかも?

 

少なくとも、尋ねてみたいことが何か出て来るかも?なので、

 

一緒のテーブルで食事をするのはきっと面白いと思います(^o^)

 

 

 

当日ウェルカムドリンクはガーデンにて、

 

セミナー&コンサートはオックスフォード館

 

マリーアントワネットの愛した食事もリクエストした

 

薔薇の香りのお食事はコートダジュール館、

 

おちょぼ口のマリーアントワネットになって楽しめる

 

デザートビュッフェはテラスで(^o^)

 

セミナーの他、王妃の愛したバスポプリ体験も

 

すごく素敵なプログラムでしょう?

 

夢のような時間を過ごせると思います♪

 

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~王妃の愛したアモー(村落)~

 

 

守谷駅から当日はアジュール送迎車があります。

 

 

 

 

 

遅まきながら、大人になってからの勉強好きな私の

 

現在のテーマは、マリー・アントワネット。

 

 

 

彼女はなぜ人気があり、女性の心をとらえるのか?

 

 

 

フランス王妃としての贅沢三昧の生活から、

 

牢獄の人となり処刑されるという驚くほどの落差。

 

若い頃は遊び好きで軽薄と言われながら、

 

革命後はむしろ本領を発揮し、

 

毅然とした態度で、何があっても王妃としての誇りを失わなかった姿。

 

いくつもの大きな変化を、単なる「成長」という言葉で語っていいのでしょうか?

 

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~毎日午後にはミサに参列した 王宮礼拝堂~

 

私が担当するコンサートでは、

 

マリー・アントワネットゆかりの作曲家、作品を演奏し、

 

彼女を偲びます。

 

時代も身分も違っても、同じ女性として、何を伝えられるか、、、、日々考えております。

 

 

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~母親になった後のマリー・アントワネットは、大きく成長していく ~

 

と言っても、難しいことを考えるよりも、

 

響の良い会場で、どうぞ生の音楽を存分にお楽しみください♪

 

耳からも肌からも、細胞の全てに自然に届く生の音を。

 

 

コンサートの詳細: http://forest-note.com/

非日常の時間を過ごすことで、たくさんのエネルギーをチャージしていただいて、

いつもの毎日に輝きが増しますように。

そして、その力が周りに光を放ちますように。

お申込みナチュロアロマチカ

 

http://naturo-aromatica.greater.jp/

 

2017年7月 2日 (日)

七夕帰省

今週の月曜から金曜まで、年に一度の帰省で両方の実家を廻って来ました。

2泊ずつのバタバタとした滞在。

 

長い移動や、いつもと違う生活にうちの娘の体調管理にも気を遣うので、

まあこの日数が何とかかな、、という感じです。

帰りのTXが寒く、さらに駅からのバスの中もエアコンが効きすぎていて、

娘の発作が始まったためちょっと慌てましたが、

何とか家に帰りつきました。

夫も一緒だったので助かりましたが、一人で連れて歩くのは気が重い~。。

 

寒い冬は発作多発期なので、帰省は無理。

台風の時期も、あの子を連れてだとやはり気が重い。

春は自主コンサートの季節で余裕がない。

真夏は、何もこちらよりも暑い九州にわざわざ行かなくても、、、となると、

この時期しかない!とここ数年は、梅雨に帰っています。

この時期だと、まるで七夕みたい?

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~今回の手土産は、「ジャズ羊羹」。

湯布院の物なので、一旦守谷に注文して、また飛行機に乗って持って行くのはどうかと思いましたが、可愛いので一度持って行きたかった品。

ピアノの鍵盤は、話題性抜群です! コーヒーにもワインにも似合うという、、~

 

去年もほぼ同じ日に日程を組みましたが、

大雨で土砂崩れ情報が聞かれていた記憶あり。

今年は関東も九州も空梅雨が続いていましたが、先週から南九州は大雨。

でも、私たちが滞在していた時の福岡は、それほど降らず、

私と娘は全く傘とは縁がなく過ごすことができ幸運でした。

ま、あまり外に出ないからね~。

 

今回娘は結構発作も多く、よく寝ました。

私も添い寝で一緒に隣に居て、睡眠不足も解消。

当たり前のことだけれど、寝が足りていると、気力が充実して来る。

この感じ、いいですね~。

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~福岡の二日目。

帰りに備えて娘と私は家でゆっくりし、

夫は福岡市植物園で撮影に。~

 

短い滞在でも、実家に行くと、

家での「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」の気持ちから解放されて、

なんだかのんびりした気分になり、

体調がリセットされるのです。

歓迎してくれる親たちに感謝。

 

とは言っても、もう両方とも80を過ぎて来たので、

親の様子を見に行くという意味が強まった帰省。

以前は顔を見せる、会いに行く帰省でしたが、

だんだん意味合いが変化してきます。

 

離れていると様子がわからず心配も多い。

多分どちらの親も、遠く離れて住んでいる私たちには

余計な心配をかけまいと気を遣ってくれているのでは?と思うこともあり、

お互いに久しぶりに会ったら楽しいので元気な様子が見られ、

本当の日常の様子はなかなかわからないものです。

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~植物園に咲くクレメオという花~

 

ここ数年 年取って来た、、、と心配な夫の実家では掃除の手伝いに励み、

帰って来るとうちも何とかしたい気分になり、今日私は食器棚の中の掃除、

夫は古くなった服を処分していました。

お昼の陶板浴しか予定がなかったので、

雨の日だし、掃除でもしているのがちょうど良い。

 

工夫しながら仲良く支え合っている夫の両親も、

弟夫婦と一緒に暮らす元気なうちの母も、

いつまでも元気で幸せに暮らしてほしいと願います。

親の年老いて行く姿を知るのは、自分の老後を考える勉強にもなります。

 

娘の介護で身軽に動けない私は最低限のことしかできませんが、

せめてせめて、健康と幸せを祈っていたいと思います。

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~植物園のブーゲンビリア~

 

近くに住む義弟夫婦、そして一緒に住んでくれている弟夫婦に、何よりも感謝。

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