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2017年2月

2017年2月20日 (月)

2/18 鳥肌の演奏会!

 

先週土曜日、オペラシティでの東京シティフィル第304回定期演奏会。

 

また素晴らしかったのですよ~!!

 

 

即この感動をお伝えしたい!叫びたい!という気持ちに駆られていましたが、

 

先にやらなければならないことがあり、

 

2日間熟成させておりました。

 

 

 

 

その日のプログラムは、

 

ウェーベルン 「パッサカリア 作品1

 

ベートーヴェン 「交響曲第4番」

 

休憩を挟んで

 

バルトーク 「管弦楽のための協奏曲」

 

という、またまたマニアックなもの。(^o^)

 

 

 

Dsc_0214

 

さて、誰と行こう? 誰なら誘える?と迷ってしまうプログラムで、

 

そのせいか?お客様が少なかった、、、。

 

でも、行った3名「もったいない!!!」と全員一致。

 

 

他の2曲の印象があまりにも強くて、ちょっと忘れかけているウェーベルンですが、

 

意外にロマンチックな場面もあり、初めての曲ながらとても楽しめた、、、と思います。

 

また聴いてみたい♪

 

 

 

 

 

一番印象に残ったのは、たくさんの音の中での弱音器を付けた

 

チェロのソロの柔らかな美しさ。

 

音の森の中からどこからか吹いてくる温かい風が、

 

ひそやかに優しく肌を撫でるような絶品の美しさでした。

 

不協和音の中にある美しさが際立った箇所。

 

 

そして次のベートーヴェンの第1楽章で、もうすでに興奮!

 

指揮の鈴木雅明氏は、真っ白な髪をしていらっしゃいますが、

 

中身は若い~!

 

青年のベートーヴェンを感じる颯爽としたエネルギーに溢れた演奏でした。

 

 

喩えて言うなら、

 

チャンピオン級のボクサーの、ジャストミートのパンチのような音の出。

 

しかも、それはハートをノックアウトしても、身体には奥に深く心地よくフィットする音。

 

ここまで間合いがバッチリで、しかも硬さがないと身体が心地よいのです。

 

それぞれの瞬間が、とても爽やかなエネルギーに感じ、聴いていてワクワクでした!

 

理性を超えて身体が反応するのは、何とも気持ち良い(^o^)

 

どうかすると、完璧ですごく上手なのに、何も伝わって来ない演奏もあって、

 

そういうのを聴くとイライラするワタシ。

 

私には私の基準があり、それは完全に私のものであると自覚。

 

 

 

 

そうそうこの曲では、フルートのソロの伸びやかな美しさも心に残りましたよ~。

 

そしてこのオケは、弦楽器の各首席奏者(コンマスのお隣の若い奏者の方も!)が

 

素晴らしい。

 

見ていて音楽が伝わって来る誠実な演奏の姿には、いつも心を打たれます。

 

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~響きの良いロビーでのプレコンサート。

 

 この日は、弦楽合奏でのボロディン「だったん人の踊り」と

 

 モーツァルト レクイエムより「ディエスイレ」~

 

 

 

さらにその上を行く、後半のバルトーク。

 

この曲は、昔々学園祭で一度弾き、

 

オケに居た時も弾いたことのある躍動するリズムが楽しい曲。

 

すごく難しいようで、意外に親しみやすい楽しい曲なんです。

 

どこかにスコアがあるはずなんだけれど、、、。 

 

スコアの山が眠っている、レッスン室のあの収納庫かな?

 

(こんなタイプの曲は、スコアなしで済ませていないはずなので)

 

 

2楽章の「対の遊び」は、

 

どこか異国に迷って来たような気がして聴いていました。

 

ここはどこ? アラブ系の地方? はたまた架空の国?

 

煙がたなびく怪しい場所。

 

ユーモラスな生き物がいる通りを歩いていくような感じがしながら

 

聴いていた私でした。

 

 

そのユーモラスな動物たち、あるいは個性的な踊りは、管楽器のソロ群で奏され、

 

一つ観終わった後に移動する時は、

 

「面白かったね~♪」と話しながら弦楽器群でぞろぞろと歩く。

 

 

 

フルートもクラリネットも素敵だったけれど、

 

一番楽しげな表情だったのはファゴット。

 

もっと聴きたかったわ~♪

 

聴いている方は、勝手なことイメージしてますね。。  ゴメンナサイ(~_~;)

 

でもね、とっても楽しかったの(^_-)-

 

 

 

何より一番だったのは、第5楽章「終曲」。

 

半音を駆使してリズムが絡み合うややこしい折模様の躍動的なその楽章は、

 

音の奔流、生き物のエネルギーの塊。

 

思考は止まり、ジェットコースターで駆け巡るように

 

音の流れの渦の中に居ることを楽しみました。

 

生きているってこういうこと!と思える瞬間の音楽。

 

 

 

一番最後に近い場面、それぞれのパートが忙しく動き回るものが、

 

螺旋を描いて昇って行くエネルギーの塊のようになり、

 

何度も鳥肌が立ち、背中がゾクッとする感覚が止まらない!

 

大きな流れができたエネルギーの塊が、

 

身体を通って行くのを椅子に座って体験していました。

 

圧巻のフィナーレ!

 

ブラボ~!と叫んでみたかったけれど、

 

一応わたし女性なので心の中で叫んでいました。

 

弾いていないのに、汗かいた~!

 

 

私の隣の方は、休憩時間にスコアを見ていて

 

バルトークを楽しみにしていらっしゃった様子でしたが、

 

私と同じく心から演奏を楽しまれたようで、

 

一緒に身を乗り出して2階席から熱い拍手。

 

名前も知らない方だけれど、一緒に客席を温めて、

 

似たような経験をしたのかも?と思うと、

 

演奏が作り出した時間と空間のエネルギーを共有した一体感を感じましたね。

 

生の演奏って、だから楽しい。(^o^)

 

 

 

もちろん、いつもそんな体験ができるわけではないけれど、

 

シティフィルの定期では、なぜか毎回心と体に残る体験をいただいています。

 

指揮者は毎回違っているし、オケがいいの?  もしかして私の感性が高いから?

 

どっちも♪ということにしておきましょうか、、、(*^_^*)

 

 

 

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~初台オペラシティ 地下鉄から上がって来た地下1階

 

 一旦外の空気を吸って、ホールに向かう~

 

 

 

 

なぜこういう体験ができるのか?は、

 

まずは指揮者の綿密な分析、勉強と、それを伝える身体能力があり、

 

それに応えることのできる奏者の技術と、受け取ることのできる心があり、

 

両者の音楽への愛と情熱があり、

 

楽しみに期待する集中した客席の空気があり、

 

いろんな要素が集まってようやく成り立つ名演。

 

また記憶に残る音楽体験を持ちました。

 

感謝。

 

 

日本には他にもプロオケはあるけれど、

 

去年2月のブラームスの定期を聴いて感動して以来ファンになった

 

シティフィル。

 

特に、今もはっきり思い出す、1年前のブラームス2番のピアノ協奏曲の

 

チェロのソロの神々しいほどの美しい音。

 

この1年このオケで、何度も幸せな体験をいただいています。

 

 

 

私は最近は他を聴いていないので、えこひいきかな?と思うこともあるけれど、

 

以前ネットで他の人はどう感じたのか?検索したところ、

 

他のオケもはしごして聴いているある男性が、

 

「実は自分はシティフィルの弦は、国内のオケで随一だと思っている」

 

という記述を発見。  あら~意見が一緒で嬉しいわ~♪

 

 

 

今日もまた、私の一番好きな音楽体験「作品の世界の中で生きる瞬間」を

 

存分に楽しませていただきました。

 

私は物でも何でもブランド名に惑わされないで、自分の感覚で評価する性質なので、

 

迷わずこのオケを支持しています。

 

 

何とかもっとお客様が集まらないかな~?

 

こんなに良い演奏を聞かせてくれるのに。

 

(でも、私も毎回は行けなくてごめんね~!)

 

 

 

お客様を集める苦労は私もよくわかるので、誰か知恵を貸して~。

 

 

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~この日のコンサート前のランチ。

 

 オペラシティ1階のパンが美味しい Le Pain Quotidien の

 

 ブッチャーズブランチ。

 

 オレンジジュースと、カフェオレカップでの大きなコーヒーの飲み物2種付き♪

 

 

 

2017年2月11日 (土)

バレンタインのガトー・オ・ショコラ♪

すっかり日本人の季節行事として定着したバレンタイン。

私はいつも、このガトー・オ・ショコラを作ります。

Dsc_0172

 

土曜日はいつも娘の健康行事が何かあり、

本日はカイロプラクティックに連れて行く日。

カイロに行く前に下準備をし、帰ってからお昼ごはんの支度の前に、ケーキ作り。

ケーキを焼いている時は、幸せの香りがお部屋に、

そして換気扇を通して外にも拡がります♪

私の最終学歴は、辻クッキング銀座校。 それ以前は、福岡自動車学校でした~。

と言うジョークが好きです。(^o^)

 

息子がお腹の中にいる時に習った辻クッキングのガトー・オ・ショコラ。

その時に3回作って、その後も毎年バレンタインには欠かさず作っているので、

今までで計28個になるかな?

 

以前は、家族のお誕生ケーキに、春はいちごのムース、秋にはアップルパイが

定番の手作りお菓子でしたが、バレンタインケーキ以外は、姿を消してしまいました、、、。

息子が大学受験の前に、せっせとお菓子を作って応援したのを最後に、卒業です。

もうお菓子まではとても手が回りません。。。

 

でも、ガトー・オ・ショコラだけは死守します!

家族の思い出は、家庭の定番の食べ物にあると信じているから。(^_-)-

夫も好きだしね(^o^)

 

ケーキは昼に食べるものになった我が家では、

この週末に作って食べようということになり、ちょっと早めのバレンタインです。

 

これからバレンタインに何を作ろうか?と悩んでいる方に、

今年の選択肢の一つとして、作り方をお伝えしますね。

 

私は平成42月第1週の「お菓子・パン入門」のこのレシピしか知りません。

他のレシピと比較したこともなく、ただこれだけ。

でも、グランマルニエというリキュールが入るので、ただのお子さまチョコレートケーキではなく、

大人の味で美味しいです。

 

しかも簡単。

夫曰く「お店に出せる!」と言ってくれる味♪

ケーキつくりは全く初めての方でも失敗なくできるよう、丁寧にお伝えします!

 

お菓子作りで大事なのは、材料を全て正確に計って、スピーディーにということ。

特に卵を泡立てて作るお菓子は、泡が消えないうちに素早く!がポイントです。

さあやってみましょう♪

 

「ガトー・オ・ショコラの作り方」

 1ホール 2000kcal 八等分で250kcal (気になるから調べて計算してみた)

 

<用意するもの道具>

 卵用の大きなボウル 二つ

 泡立て器

 計り(できればグラム単位が計れるもの)

 チョコレートとバターを溶かすためのボウル

 チョコレートとバターを刻むまな板と包丁

 湯煎するための鍋

 ゴムべら

 ケーキの型

 クッキングシート

 オーブン

 

<材料 18㎝型1個分>

 チョコレート ブラック 150g (スーパーで売っている森永でOK

 バター   50g

 卵黄  3個 (後で 砂糖30gを加える)

 グランマルニエ(リキュール)  大さじ1

 コーンスターチ  20g

 卵白  3個 (後で 砂糖30gを加える)

 

<作り方>

1・まず、ケーキの型に合せてクッキングシートを切る

2・チョコレートとバターを刻み、湯煎で溶かす

  温度を上げ過ぎないように。チョコレートは温度が命です。

 

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3・白っぽくなるまで、卵黄と砂糖を合せて泡立てる

4・2を少しさまして、3に加える (ここから手順の6番までゴムべら使用)

5・グランマルニエ大さじ1を加える

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6・コーンスターチを切るように混ぜ合わせる 

 

7・別のボウルに卵白を泡立てた後、砂糖を加えさらに泡立てて、メレンゲを作る

  角が立つまでというのがポイント。 ここはけっこう力仕事です。

(私はハンディブレンダ―で楽してるけど、、、)

8・メレンゲの3分の16番に加え、さらに残り全量を加え、

 泡をつぶさないようにさっくりと混ぜ合わせる。(ここもゴムべらの仕事)

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9・型の中央から流し込み、全部入れたら15センチくらい上から型を落として、

中の空気を抜く

10160℃のオーブンで35分焼く

11・オーブンからすぐに出して、型のまま冷ます。

  すぐに型から出してしまうと、急激にしぼむので注意。

 

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若くして亡くなった私の妹の趣味は、お菓子つくり。

ツーカーの大の仲良しだった妹。

私は遺品として、お菓子つくりの道具を譲り受けています。

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せめて年に1回は妹の道具を使うのも、彼女を思い出す供養にもなるかな、、。

妹はシフォンケーキがお得意でしたが、

私はこのガトー・オ・ショコラを家族の思い出の品に定めています。

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今週、庭のクリスマスローズが咲き始めました。

うちの庭はクリスマスローズの生育に適しているようで、

こぼれ種で育った株がたくさんあります。

これが咲き始めると、庭はどんどん春が進んで行きます♪

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2017年2月 3日 (金)

初リハーサル

今日は節分。

明日から暦の上では春ですね!

どうりで、強風の一日でした。

 

ベランダに干した洗濯物を取り込む時に、洗濯かごが埃っぽくてびっくり。

でもまだ空気は入れ替わらず、残念ながら冬のままです。

庭のチューリップの芽も一部はもう出てきましたし、

お隣の梅の花も咲き始め、シジュウカラが良い声で鳴いていました。

ほんの少しずつ、春の気配はあるのですよね~(^_^)

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~母のドールハウスの節分バージョン。

 博多の櫛田神社[右端)の旗が見えない~!~

そんな強風のせいか、またまた先週に続いて本日の金曜日も

娘がてんかん発作に負けてしまいました。。

このところ週に1回ペースでバスに乗れず、後で送っています。

発作の後に寝たら回復するので大丈夫だけれど、、、

 

お蔭で予定していたリハーサルは開始時間を遅らせてもらい、

場所も我が家に変更してもらって12時スタートで、

一応5月のプログラムを二人で弾いてみることができました。

弾いていて「楽しい曲ばかり~♪」の気分でしたよ~ (*^_^*)

 

今回のプログラム、R、シュトラウスのソナタを弾きたいがための構成なのです(^_^)

がっつりした豪華な本プロの前に、たくさんの楽しいオマケがついている感じ。

アンコールもハッピーになれること間違いなしの作品をご用意しています♪

 

モーツァルト「セリメーヌの主題の変奏曲 KV359」の可愛いこと!

短い12もの変奏が、それぞれとってもチャーミング。

モーツァルト先生、さすが!

この曲はヴァイオリンのきらきら星変奏曲とも言われているようですが、

ピアノの「きらきら星変奏曲 KV300e」にすごく似ています。

さらに、それ以上に作りが凝っていて面白い。

 

フランス民謡「羊飼いセリメーヌ」をもとに作曲されているそうですが、

まだ歌詞を探せていません。

1年前まで知らないでいたなんて、ずいぶん損していた気分の掘り出し物です。

(モーツァルトヴァイオリンソナタ ヘンレ版2巻の最後の方に入っていたのに、、)

 

普通なら1拍目に感じるフレーズが、

アウフタクトで2拍目始まり(2分の2拍子)で書かれているために

(多分歌詞のせいだと思われる)、

譜面を見ながら弾くと違和感を感じて、まだ慣れないなあ~という気分だったけれど、

たくさん遊べそうでこれから仕上げていくのがとても楽しみになる作品。

(モーツァルトを弾く時は、作品の中で遊ぶという気分です♪)

 

他の作品についての紹介はまた追々書きたいと思いますが、

何しろ「良いプログラムを組めた!」と思った今日の初リハーサルでした!

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~今日のランチは、娘を送って行った帰り道の北守谷のクーロンヌのパン。 

 そして、インスタントの卵スープに、茹でたほうれん草と切干大根を入れて

 ごま油をたらし、葱を添える。 これにコーヒー付きの簡単バージョン。

 

次回は3月半ば。

それまで個人勉強に励みます。

技術的な練習はもちろんのこと、作品の分析、成り立ち、時代背景、

人としての作曲家にせまる作業など

勉強することは山のようにあり、それが何よりも楽しい♪

美味しい水がわき出て来る井戸掘り、温泉を掘り当てるような感じでワクワクして、

深く掘って行く作業を私はとても愛しています。

 

今日は、二人で弾くとどんな音が出る?

相手は何してる?を聴く回でしたが、

今日の音を記憶して、これからそれぞれ勉強したものを持ち寄って、

毎回新しいものが生まれて来るのが楽しみなリハーサル。

ワクワクのスタートです♪

 

クラシックがお好きな方も、あまり馴染みのない方にも、

どちらにも楽しんでいただけるプログラムを組むのはなかなか難しいことですが、

このプログラム、皆さまにきっと楽しんでいただけると思います♪

 

初共演から5年目に入る私たちデュオのコンサート。

今回はユニット名入りでの初主催。

毎回進化して行けるよう、誠心誠意準備いたします。

 

どうぞ5月を楽しみしていてくださいね!

 

「アンサンブル ルナ コンサート ~二人のシュトラウスとウィーンの音楽」

521日(日)14時開演 つくば文化会館アルスホール

 

守谷国際交流センターログハウスでの公演日程は、3月半ばに発表予定です。

 

プログラム詳細:http://forest-note.com/

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