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2016年8月22日 (月)

この秋は R.シュトラウス

 

外は台風が吹き荒れています。

我が家は2時間ほど停電していましたが、今電気が戻りました!

(16:30 現在)

午前中は予定決行で、レインポンチョと長靴を履いて出かけましたが、

駐車場から建物までのちょっとした距離でもかなり濡れました。

ポンチョって、中にバッグまで隠せるけれど、

風に煽られるとあまり役に立たない代物だということがわかりました。

午後は、娘の施設も早じまいとなりもう帰って来たので、午後の用事はキャンセルで家に居ます。

皆さんどうぞご無事でありますように!

 

すっかりブログご無沙汰でした。(+_+)

9月に本番を予定しているR.シュトラウスのことで、

頭がいっぱいの毎日を送っていました。

 

家のことはちゃんとやってますよ。

でも何かしながらでも、頭の中はリヒャルトさんのことがかなり占めているかな。(^_^)

 

リヒャルトさん、よく省略して「R.」のみで表記されています。

伝記や資料を読み進めていると、すっかり身近にいる人みたいに思えてくる癖がある私は、

名字でなく秘かに親しみを込めて名前で呼んでいます♪

(ここに書いているからには、もうひそかにじゃない?)

 

どんな偉大な人でも、やはり同じ人間であることには変わらない。

音楽家としては届かない遠い星のような存在ではあるけれど、

時代も国も違い、送った人生の苦労も違っても、共感することがたくさんあり、

何度も譜面を読み、彼の気持ちを想い、曲を頭の中で鳴らして考え続けます。

 

さあ、話したいことが山のように積もっていて、どこから行きましょうか?

まずは、なぜR.シュトラウスを好きなのか?から。

 

最初にR.シュトラウスの作品を聴いたのは、高校の授業でした。

当時の福岡女学院音楽科の名物教師だった「ノースン」(先生の愛称)こと吉岡容子先生が

教えてくださった リヒャルトさんの歌曲「万霊節 作品108」。

初めて聴くリヒャルトさんの曲は、若い頃の作品であっても和声がとても新鮮で素敵に感じて、一発で心をとらえられてしまいました。

 

ちょうど同じ時期、雑誌「音楽の友」に巻頭特集でバ~ンと出ていた ソプラノの

エディタ・グルベローヴァが歌うR.シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」が

それはそれは素晴らしい!という記事。

またもやリヒャルトさんです。

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サー・ゲオルグ・ショルティ指揮

ロンドン・フィルハーモニー・オーケストラ

 

それはぜひ聴いてみたい!と思い、当時高校生の私のお小遣いとしては高額な

7500もするオペラのレコード(時代が忍ばれますね(^_^)を買い、

ダビングして通学の間ずっと聴き続けた

グルベローヴァの当たり役のツェルビネッタのアリア。

 

Edita Gruberova - Zerbinetta - Ariadne auf Naxos - Wien 1978 - dir. Bohm 

.

 

12分もかかる超絶技巧のアリアは、人間の声にこんなことができるなんて!と

彼女の卓越した技術に驚くばかりでなく、その軽やかな美しい輝く声にすっかり夢中に。

実は当時私は、ヴァイオリンよりも声楽の方に進みたかったくらいだったのです。

(*^_^*)

 

桐朋に入学して図書館で最初にしたことは、このツェルビネッタのアリア

「やんごとなきお姫様」の楽譜を探して、コピーすること。

譜面を見ながらツェルビネッタのアリアを聴く楽しみは、

ずっと会いたかった人にようやく会えた喜びと同じでした♪

(もちろん、歌ってはみたけれど無理でしたが、、、、)

 

結婚後こちらに来て、ようやくグルベローヴァを初めて生を聴いた時の驚きも、

未だ忘れられません。

天から降りてくるような最初の一声から別世界。

のびやかで丸い声がホールを包んで、光が降り注ぐような美しさ、

キラキラ光る大きなシャボン玉の中にいるような感じ、、。

 

1曲目からブラヴォーの連続。

コンサートが終わった時には、感動し興奮の極致に至った聴衆が舞台まで押し寄せ、

ここはロックのコンサート?と思うような光景でした。

(その日は渋谷オーチャードホール)

 

帰りの際「これが聞けたから、もう死んでもいい、、、」の声さえ漏れ聞こえてきたほど。  

ものすごい盛り上がりでしょ?

何と言っても、今世紀最高のコロラトゥーラソプラノですから!(当時)

 

そのグルベローヴァが、この秋来日。

t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11022334

 

 

そして奇しくも「ナクソス島のアリアドネ」ウイーン初演からちょうど100年目にあたる今年、

ウィーン国立歌劇場の日本公演も11月に行われます。

www.wien2016.jp/ariadne/

 

私も、9月に「つくば朝のサロンコンサート」で、

若き日のR.シュトラウスのヴァイオリンソナタの演奏を予定しています。

ただ今準備に熱中しています。 ぜひ足をお運びくださいね!

 

 

916日(金)10:30~ つくば朝のサロンコンサート 

つくば文化会館2F アルスホール

(当日券のみの1時間のモーニングコンサート)

      

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