« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »

2016年8月

2016年8月27日 (土)

ただ今 仕込みの真っ最中!

夜になると、秋の虫の声が聞こえるようになりましたね。

今近くで1匹鳴いています。

ミの音に近いピッチで「ジジジジジジジ、、、」と7連符リズムの虫って、なんでしょう?

1匹だからわかりやすいけれど、やはり虫であっても、

アンサンブルの方が聴きたいな、、、と思ってしまう私です♪

 

今準備しているのは、R.シュトラウスのヴァイオリンソナタ。

ヴァイオリンソナタと言っても、室内楽作品では二つの楽器は対等ですし、

特にこの曲はピアノの音がとにかく多く、難しい!(黒い譜面、、、)

ヴァイオリンも並みのヴァイオリンコンチェルトよりも難しい

という記述も見かけましたが、それほどでもありません。

Kimg0698480x676


 

私は自分でせがんで4歳からピアノを始め、

残念ながら手が小さいのでピアノには不向き、

けれどもすごく耳が良いからと薦められ、

小学5年生でヴァイオリンに転向したクチなので、

一応ピアノも少しは弾けます。

 

いつも本番を迎える自分の基準として、

ピアノパートも弾けるようになること

(もちろんゆっくりのテンポ)を目安にしていますが、

今回の曲はちょっと難しすぎる (>_<)

 

いつも譜読みの段階で、一度しどろもどろでピアノパートを弾いてみます。

その後ピアノパートを練習することはなくとも、

本番の前にまた弾いてみると、あら不思議 ゆっくりだったら何とか迷わず弾けるようになっている、、、というのがいつものこと。

 

でもこの曲は、臨時記号(♯♭)がすごく多く(どんどん転調していく)、

あまりにも音が多いので、私の頭ではついていけない。。。

そろそろ自分がどの程度ピアノパートが頭に入っているのか確かめるためにも、

再びピアノ譜を弾いてみる時期です。

作曲者から「あなた わかってるか?」と問いかけられるような

試験の気分!

いや、、もうちょっと後にしよう、、、、(~_~;)

 

毎晩お風呂上りに30分ほど、リビングのテーブルに譜面を広げて勉強中。

これが楽しいんですよね~。

夜遅い時間だとやっぱり眠くはなってくるけれど、毎日何か発見があって

明日音を出すのが楽しみになる♪

その繰り返し。

 

それよりも楽しいのが、リハーサル♪

私たちのリハーサルは、お互いの仕事は自分で責任を持ち、

それぞれが考え工夫して来たものを持ち寄って一緒に弾くスタイル。

(いや、正確には彼女に弾きにくいところをお世話になっていることも多々あります、、)

 

迷うところ、考えが違うところは相談するけれど、

基本的にはお互いにどうしたいか聴きあいながら弾いていると、

時にはどちらかが仕掛けてそれについていくと、

一人で弾くだけでは出てこない新しいものが生まれてきて、ワクワクします!

 

たった一つのアイディアから、その先に広がる未知のなるものに出会えた時は、

特に感動を覚えます☆

この感覚は、私にとっては彼女とだけのもの。

唯一無二のパートナーとの音楽の時間は、至福の時でもあるのです。

(一人で練習している時、なかなか思うように弾けない時は、

かなり気が滅入ることもあるけれど、、、)

 

さあ今回は、どこまで行き着けるかな?

少~しずつ見えて来ていて、皆さまを音楽の物語の世界にご案内できるよう、

仕込み頑張っています (*^_^*)

 

 

916日(金) 10:30~ 「第109回つくば朝のサロンコンサート」

つくば文化会館 2階 アルスホール   当日券のみ

 

http://forest-note.com/

2016年8月22日 (月)

この秋は R.シュトラウス

 

外は台風が吹き荒れています。

我が家は2時間ほど停電していましたが、今電気が戻りました!

(16:30 現在)

午前中は予定決行で、レインポンチョと長靴を履いて出かけましたが、

駐車場から建物までのちょっとした距離でもかなり濡れました。

ポンチョって、中にバッグまで隠せるけれど、

風に煽られるとあまり役に立たない代物だということがわかりました。

午後は、娘の施設も早じまいとなりもう帰って来たので、午後の用事はキャンセルで家に居ます。

皆さんどうぞご無事でありますように!

 

すっかりブログご無沙汰でした。(+_+)

9月に本番を予定しているR.シュトラウスのことで、

頭がいっぱいの毎日を送っていました。

 

家のことはちゃんとやってますよ。

でも何かしながらでも、頭の中はリヒャルトさんのことがかなり占めているかな。(^_^)

 

リヒャルトさん、よく省略して「R.」のみで表記されています。

伝記や資料を読み進めていると、すっかり身近にいる人みたいに思えてくる癖がある私は、

名字でなく秘かに親しみを込めて名前で呼んでいます♪

(ここに書いているからには、もうひそかにじゃない?)

 

どんな偉大な人でも、やはり同じ人間であることには変わらない。

音楽家としては届かない遠い星のような存在ではあるけれど、

時代も国も違い、送った人生の苦労も違っても、共感することがたくさんあり、

何度も譜面を読み、彼の気持ちを想い、曲を頭の中で鳴らして考え続けます。

 

さあ、話したいことが山のように積もっていて、どこから行きましょうか?

まずは、なぜR.シュトラウスを好きなのか?から。

 

最初にR.シュトラウスの作品を聴いたのは、高校の授業でした。

当時の福岡女学院音楽科の名物教師だった「ノースン」(先生の愛称)こと吉岡容子先生が

教えてくださった リヒャルトさんの歌曲「万霊節 作品108」。

初めて聴くリヒャルトさんの曲は、若い頃の作品であっても和声がとても新鮮で素敵に感じて、一発で心をとらえられてしまいました。

 

ちょうど同じ時期、雑誌「音楽の友」に巻頭特集でバ~ンと出ていた ソプラノの

エディタ・グルベローヴァが歌うR.シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」が

それはそれは素晴らしい!という記事。

またもやリヒャルトさんです。

Kimg0648480x676480x676_2

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮

ロンドン・フィルハーモニー・オーケストラ

 

それはぜひ聴いてみたい!と思い、当時高校生の私のお小遣いとしては高額な

7500もするオペラのレコード(時代が忍ばれますね(^_^)を買い、

ダビングして通学の間ずっと聴き続けた

グルベローヴァの当たり役のツェルビネッタのアリア。

 

Edita Gruberova - Zerbinetta - Ariadne auf Naxos - Wien 1978 - dir. Bohm 

.

 

12分もかかる超絶技巧のアリアは、人間の声にこんなことができるなんて!と

彼女の卓越した技術に驚くばかりでなく、その軽やかな美しい輝く声にすっかり夢中に。

実は当時私は、ヴァイオリンよりも声楽の方に進みたかったくらいだったのです。

(*^_^*)

 

桐朋に入学して図書館で最初にしたことは、このツェルビネッタのアリア

「やんごとなきお姫様」の楽譜を探して、コピーすること。

譜面を見ながらツェルビネッタのアリアを聴く楽しみは、

ずっと会いたかった人にようやく会えた喜びと同じでした♪

(もちろん、歌ってはみたけれど無理でしたが、、、、)

 

結婚後こちらに来て、ようやくグルベローヴァを初めて生を聴いた時の驚きも、

未だ忘れられません。

天から降りてくるような最初の一声から別世界。

のびやかで丸い声がホールを包んで、光が降り注ぐような美しさ、

キラキラ光る大きなシャボン玉の中にいるような感じ、、。

 

1曲目からブラヴォーの連続。

コンサートが終わった時には、感動し興奮の極致に至った聴衆が舞台まで押し寄せ、

ここはロックのコンサート?と思うような光景でした。

(その日は渋谷オーチャードホール)

 

帰りの際「これが聞けたから、もう死んでもいい、、、」の声さえ漏れ聞こえてきたほど。  

ものすごい盛り上がりでしょ?

何と言っても、今世紀最高のコロラトゥーラソプラノですから!(当時)

 

そのグルベローヴァが、この秋来日。

t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11022334

 

 

そして奇しくも「ナクソス島のアリアドネ」ウイーン初演からちょうど100年目にあたる今年、

ウィーン国立歌劇場の日本公演も11月に行われます。

www.wien2016.jp/ariadne/

 

私も、9月に「つくば朝のサロンコンサート」で、

若き日のR.シュトラウスのヴァイオリンソナタの演奏を予定しています。

ただ今準備に熱中しています。 ぜひ足をお運びくださいね!

 

 

916日(金)10:30~ つくば朝のサロンコンサート 

つくば文化会館2F アルスホール

(当日券のみの1時間のモーニングコンサート)

      

2016年8月10日 (水)

伊奈特キャラバン隊公演!

このところ関東も酷暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

88日 私は伊奈特キャラバン隊の下妻公演に参加。

この日は幸い、涼しい一日でした。

 

何の催しかというと、娘が通っていた伊奈特別支援学校のPTA本部が主催している

知的障害、発達障害の理解を啓発する活動です。

Kimg0670480x676

ユニフォームのTシャツ ↑

 

知的障害ってこういうことなんですよ という説明だけでなく、

彼らにはどう見えているのか、どんな気持ちになるのか、、、を想像してもらえる

体験コーナーが3つあり、親の体験談も語られます。

「ではどう接したらいいの?」のコーナーは、

子育てをする全ての方の参考になる内容です。

 

社会福祉協議会や学校からの依頼が多く、

一般に公演を観ていただく機会は少ないのですが、

見かけたら、機会があったら、

ぜひ皆さんに足を運んでいただきたい!と願っています。

 

 

毎回台本は進化していて、常により良くしたい!という意欲に溢れています。

小学生向け、中学生向け、大人向け、

45分バージョンもあれば、90分バージョンもあり、

公演の回数を経た分成熟した内容になっています。

 

体験していただいた方には毎回大好評で、

子育て中の方の目に涙が光るのを、目にすることもあります。

ある年の小学校4年生向けの公演の後では子供たちに

「あ~ キャラバン隊面白かった!」と言ってもらいました♪

面白いってなんだろう?  と思うでしょ?

そこって大事です。 

面白いって感じてもらえたってことは、印象に残ったということ。

その感覚を窓口に、障害のある人を身近に感じてもらえたら、本当に嬉しい。

 

私はたま~にしか参加できていませんが、

年間相当数の公演をこなしている主要メンバーであるPTA本部役員の皆さんの熱意には、本当に頭が下がります。

ここに参加すると、優しさと明るさの力

元気と希望のお土産をいただいて、家に戻れるのです。

 

ボランティアってこういうことだなあ、、と思います。

参加させていただけて有難いと思えること、

差し出す気持ちのキャッチボールがボランティアの精神。

自分の子供たちのためだから当然とはいえ、

同じ方向を向いて、心と力を合わせようと一時集えることの幸せをいただいて

爽やかな時間でした。  感謝。

2016年8月 1日 (月)

日曜日 夜7時は「バリバラ」!

日曜日 夜7時 何のテレビを観ていらっしゃいますか?

 

我が家は、Eテレの「バリバラ」です! 

(正確に言うと、19:30に夕食の我が家なので、

私は食事の支度をしながら 聞いているだけですが、、) 

情報番組であり、討論あり、お笑いありのバリアフリー・バラエティー番組。

 

出演者も視聴者も楽しむをモットーに、

多様性=バリアフリーの気持ちも込めて作られている番組。

番組は、起承転結で答えを示すのではなく、起承転転、、、で、

視聴者に考えてもらう構成になっているそうです。

 

昨日は「第6回 SHOU-1グランプリ」でした。

初めて観た時、夫と二人涙が出るほど笑い転げました。

 

なんだ 障害のある人の自虐ネタか、、と言ってしまえばそれまでですし、

障害をネタに笑うなんて不謹慎な、、というご意見や、

当事者たちからの反感もあったりするようですが、

私は好きです。

だってこういう達観した態度って、カッコイイ!と思うから。

 

どうにもならないことは、もう暗く考えるのはやめて、

在るがままを受け留め 笑いに変えようよ!というポジティブなエネルギーは、

カッコイイとしか言いようがない! 

 

ここに出演する人たちは、きっと普通よりもはるかに大きな悩みと葛藤の中に生きてきたのだろうと想像します。

表に出て発言するって、すごく勇気がいることでしょ?

悩み苦しみを超越して、笑いに変えられる力に共感の拍手を送ります。

ユーモアは、たくましく生きるための大きな力だから。

 

ルノアールはリウマチを患い、モネは白内障で目が不自由であり、、、

なぜか明るい絵を描く画家は、日常生活に困難を抱えて生きていた人が多い。

 

私の周りの障害のある子を抱える母たちも、

重い障害を持った子の親ほど、なぜか明るい人が多い気がする。

娘がお世話になっている施設の父母会でお会いする先輩お母さん方も、

それぞれ修羅場をくぐって来られたようですが、

皆さん乗り越えた経験の分たくましく、そして明るい。

まさに、人生の大先輩。

足元の小さな幸せを見つける力、明るさを見つける力が増してくるのかな?

S01


 

次週87日は緊急企画で、神奈川の事件を扱うようです。

一緒に考えてみてもらえませんか?

 

障害者をかわいそうな人と憐れむのでなく、

あるいは反対に感動の話ばかりでなく、

身近に感じて、一緒に笑ってもらえたら嬉しいなあ、、、。

 

バリバラに出て来る人たちは、各人それはそれは超個性的ですが、

番組全体に明るい共生感があって、パワーをもらっています。

 

生きにくい、、、と感じている人

支援する喜びを知っている人

あなたとわたし、全ての人のための番組だと思います♪

(もちろん、私はNHKから広告料なんてもらっていません(笑)

 

www6.nhk.or.jp/baribara/

« 2016年7月 | トップページ | 2016年9月 »