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2016年4月

2016年4月30日 (土)

人生は美しき夢

「森下幸路 ヴァイオリンリサイタルを聴いて」

 

本日、桐朋時代に何となく親しかった、森下幸路氏のシリーズ19回目のリサイタルに行ってまいりました。

 

現在 大阪交響楽団のソロ首席コンサートマスターを務め、大阪音大の特任教授として後進の指導にもあたり、3月には新たな弦楽四重奏団の旗揚げコンサートを行い、日々激務の中、毎年テーマのあるリサイタルを行っている森下くんは、私の大好きな友人であり尊敬するヴァイオリニストです。

S_morishita

 

今日は、オールフランスもの。

前半にフォーレの1番、後半にフランクのソナタを配置し、その間を有名無名の小品が並ぶというお洒落なプログラムでした。

 

とにかく音が美しい!  一緒に空中に居られるのです。 現生の悩みを忘れられます。

特にpとppが極上の響き。  

 

ピアノは奥様の陽子さん。

繊細な美しいヴァイオリンに合せての、細やかなバランス配分と柔らかな音色の数々。

内助の功というのは、まさに彼女のこと!と思わせる寄り添うピアノ。

永年のデュオならではの、一体感溢れるアンサンブルを堪能させていただきました。

 

特に後半 イザイの「こどもの夢」からは、ますます森下ワールドの夢の世界。

フランクのソナタの第1楽章は、まさに私が弾きたいと思い描く音そのもの。(おしえて~!)

3楽章の独白も、絶品。

 

アンコール タイユフュールのパストラーレは、彼らのCDにも収録されている曲だそうで、

聴いていて心は会場を離れてイメージの世界に自由に羽ばたき、

陽の光の下 風が吹く小麦畑、あるいは草原の中、麦わら帽子の少年が、足をぶらぶらさせながら

太陽を仰ぐ笑顔が思い浮かんでしまいました。

私の中のその少年は、森下くんだったのかも、、、。 

 

彼はとてもフレンドリーな温かい笑顔の持ち主。

その人柄そのままの音楽を、私たちに惜しみなく与えてくれます。

幸せにしてくれる音楽の持ち主です。

彼の夢心地の音楽を聴いた後は、すっかり心身共にリフレッシュ♪

 

柔らかな響きに身を委ねている間に、ふと人生は音楽のように美しい夢そのものなのかな、、と思いました。

そして、こんな夢をたくさん見たいとも。

夢があるから、しんどくても何とか頑張って行ける。

でも、その夢は儚かったりする。  瞬間に消える音のように。

けれども、私たち音楽家にとって、「音こそが永遠の記憶」なのです。

 

あんなに機嫌の良い爽やかな人であっても、これだけの温かさ、美しい音、優しさを表現できるのは、

その分の厳しさも悲しさも苦しみも、どこかで経験しているはずで、大きなふり幅の感情体験を持っているのでは、、、と、私は思ってしまうのです。

勝手なこと言ってごめんなさいね!

 

聴衆を幸せにしてくれたコンサートだったけれど、これだけ忙しくしていると、彼の身体を心配してしまいます。とにかく身体をもっと大事にしてほしいと、昔の友人としては何よりも願っています。

 

来年は20回目の記念コンサート!!

皆さん、森下夫妻の世界をご一緒しませんか?  きっと一緒に幸せになれる♪と保証します!

 

2017年 430日(日)14時開演 東京文化会館小ホールです。

記念すべき第20回目を、一緒に祝福しましょう!

音楽で夢を見られる生のコンサートに、行きましょう!

 

 ブログ内で個人名が入っている文章については、ご本人に前もって内容の承諾を得ています。

2016年4月28日 (木)

雨の庭

今日は一日雨。

雨の日はどちらかというと憂鬱な気分に陥りがち。

だから、雨になるとわかっている日は、必ず明るい色の服を選ぶことに決めています。

肌は色を感じているらしいから。

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↑ うちの庭は、今白い琉球つつじと紫のシランが花盛り。

 

「雨の庭」と言うと、思い出すのはドビュッシーのピアノ曲。

そう、去年の今頃は、どっぷりドビュッシーでした。 (20155月の「月の光に魅せられて」のコンサート)

 

彼の最後のヴァイオリンソナタは難解で、気に入った演奏に出会うことは難しい。

ドビュッシーが病に苦しみながら、そして10年の歳月をかけて構想を練りながらも未完に終わったオペラ「アッシャー家の崩壊」(ポーの小節が原作)の亡霊たちが棲みついている曲。

一旦書き上げた終楽章はあまりにもおどろおどろしいので、徹底的に色彩を変えて、むしろ明るくなったというドビュッシーの証言が残っています。

 

つまり、あの終楽章の輝かしい明るさは、ある意味 嘘、ごまかし、いや美しいものを愛したドビュッシーの聴衆への配慮?

どうも理解できないあの終楽章には苦しみました。

精神構造が違うんでしょうね。   私は単純思考だから。

でも、とても魅かれる曲です。  こわいもの見たさかな~?

 

私は今回はこの人 とターゲットを決めた作曲家については書籍を求め、全集のCDも買ってしまうという凝り性でもあり、去年の今頃はドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」と、彼の歌曲にはまっていました。  

今、全集のCDはすごく廉価で、お得なんですよ!

私が購入した全集は良い演奏がオンパレードで、ヴァイオリンソナタはDumayと Pires(これは、私にとっての決定版!)ペレアスはAbbadoの指揮で、

歌曲のCDはVeronique Dietschy。

声の質がぴったりで、キャスティングつまり、ドビュッシーにとって音色がどれほど重要かを思い知ります。

本番が終わったら片づけてしまうのに、1年経っても傍に置いているお気に入りのCDたちです。

Debussy Edition                                                                                                                                                                                                                              CD, Import, Box set Deutsche Grammophon

 

日本ではあまり演奏されないドビュッシーの歌曲。

ハードルが高いのは、詩と音楽の音律が一致していて、よっぽどフランス語に堪能でないと、

その魅力を表現できないから、なのでしょうか?

 

ドビュッシーの歌曲は、深夜に一人で聴くのがすごくいい。

彼がどれだけ夜一人の時間に、自分自身と向き合ったか、、、が伝わって来る曲ばかりです。

そして、それらを聴いていると、私も一緒に自分の深いところに降りて行けるような感覚を味わうことができて、すごく落ち着くのです。

小石がぽとんと水に落ちて、その水の底を覗いているような感覚。

 

今年のメインは、R.シュトラウス。

これまた本たちが待っています!  

6月からの、楽しい読書と勉強の日々が待ち遠しい。

916日(金)つくばアルスホールでの、R.シュトラウスのソナタも、どうぞお楽しみにしていてくださいね!

 

さて、この重たい雲のお天気にあって憂鬱にならなくて済んでいるのは、

いやしフェアに選んだ曲たちのお蔭のようです。午前中練習していて、そんな気がしました。

ドビュッシーのソナタと向き合っていた時は、あんなに憂鬱な気分に引きずられそうだったのに、

今回のプログラムには癒されます。  澄んだ音が要求される曲を多く選んだようです。

これから仕上げて行くのが楽しみです♪

 

527日(金)「アロマと音楽のいやしフェア 2016」も、どうぞせひお聴きくださいね!

 

http://forest-note.com/     ナチュロアロマチカ  http://naturo-aromatica.greater.jp/

2016年4月26日 (火)

香りと音楽の魔法

Naturo20160527s




417日のピアノトリオコンサートでも、香りの力に助けていただきました。

あの中央公民館は、客席からステージに向かって土地が下がっている場所に建っているせいか、やたら湿気が多く、かび臭いんですね。。

 

 

本番前の金曜日にリハーサルでも使用した際に、共演のお二人はあそこの湿気と空気の悪さで少し体調を崩されてしまい、申し訳ない思いでした。

私だけなぜか大丈夫だったのは、守谷市民で慣れているから?(こわい~)

それとも、それどころじゃなかったから??

 

 

当日のリハーサルの時に、弾いていてすごく爽やかな香りがしてきたと思ったら、肺の中から体全体がきれいになるような感覚が、、、!

大木先生が、まずは会場の空気を浄化するアロマを使ってくださっていたのでした!

 

 

 

その後本番では、前半後半と香りを替えてくださった訳ですから、あの日は計3回も香りの力をお借りしたことになります。

 

 

特に十分にアロマを吸い込んで舞台に出た後半は、集中とリラックスがうまくマッチして、

香りの力のお蔭で落ち着いて、良い演奏ができたと思いました。  

大木先生、心より感謝していますm(__)m

 

お客様からも「香りのお蔭で、いつもの中央公民館が全然違った!」との喜びの感想もいだきました♪

 

 

さて527日は、これまたとても楽しみな「香りと音楽のいやしフェア 2016」です。

前回もミラクルな体験が起きましたが、今回はどんな感覚の体験があるのか、今からとてもワクワクしています♪

 

 

前回は4年前の12月。このイベントの翌日、リハーサルに向かう高速道路運転中に、光の中で枯葉が舞っているのが金色に見えて見とれてしまい、インターを降りるのを忘れて先まで行ってしまって、リハーサルに45分も遅れてしまいました。。。

 

 

ただ単に私がそそっかしいだけ、、(~_~;)とも言えますが、その時の私の感覚は研ぎ澄まされて、

全てのものが輝いて見えていたように思うのです。

そんな清々しい体験をいただいた、前回のいやしフェアでした。

 

 

前回はカラオケバックと無伴奏の組み合わせでの4曲の演奏でしたが、

今回は「アンサンブル・ルナ」の私たちの 1時間のデュオコンサートです!

 

 

大木先生のリクエストにより、フランスの作品を多く取り入れていますが、

感情にスポットを当て、曲毎に深く感情体験をしていただくプログラム構成となっています。

一つ一つの曲の感情を味わいながら、音楽と共にご自分の深いところに降りていけるよう、

ナビゲートできたら、、と考えております。

 

 

音楽だけでも、香りだけでも、目に見えないものの持つ力の大きさは言葉では言い表せないものがありますが、その二つが合わさり、そしてこの日は創作フレンチで味覚も、もちろん素敵なお料理は目も楽しませてくれることと思います。

五感をフルに刺激できる内容で、この上ない幸せなお時間を共にできると思います。

どうぞ皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げます。

 

 

尚、私の紹介ということでお申込みいただきましたら、消費税をサービスしていただけるそうです。

申し込み期限は5月16日です!  ぜひお早めにご検討くださいね♪

 

 

当日の内容、お問い合わせ、お申し込みは、ナチュロアロマチカまで。

http://naturo-aromatica.greater.jp/

 

 

演奏プログラムについては、forest noteHPをご覧くださいませ。

http://forest-note.com/

 

2016年4月22日 (金)

新緑に心躍り 祈る

 

まだ捻挫が治りきらないうちの娘。

おとなしく家に居ますが、今日は用事ついでにちょっと新緑ドライブ。

うちの近所には自然が溢れています。

言葉がない彼女が車の中で「あっ!」という声で、降りたいという意思表示。

Photo

 

 

やっぱり車中から見るのと、その中を歩くのでは全く別世界。

車から降り立ち歩く彼女の表情には新緑のような輝きがあり、横で見ている私でさえ心が躍るほど。

だれよりも外の世界と呼応している、、、とそういう時、思います。

そして私も有難く、幸せのおすそ分けに与ります。

 

 ゆっくり一緒に歩いているうちに、自分の感覚も開かれてくる。

満天星つつじが鈴のように、風に吹かれていっせいに揺れる。

その音楽を聴きたいと願う。

 

 あちこちに鶯の鳴き声が響く。

その偶然のハーモニーを風が運んでくる。

私も鳴き声と共に、風に乗る。

 

 

昔、障害のある子には、自然の音は愛に満ちて聞こえるのだ。と聞いたことがあります。

うちの娘は言葉が喋れないけれど、今日みたいな表情を見ていると、そうなのかもしれないなあ、、と思ったります。

 

 

作曲家も散歩が好きな人が多くて、ベートーヴェンやブラームスの散歩好きは、特に有名。

彼らも森を歩きながら、自然から愛の言葉を聞いていたのかもしれない、、、などと想像するのはとても楽しい。

 

 

新緑の時期は私の一番好きな季節。あっという間に太陽が濃い緑色に変えていくけれど、命が生まれたばかりの柔らかな輝きを、毎年楽しみにしています。

 

 

そして、その色を目にしていると、熊本阿蘇のことを思いだす。子どもの頃家族旅行で毎年出かけた、阿蘇九重。阿蘇と九重を結ぶ「やまなみハイウエイ」は北海道のような、開放的な緑の景色。

どこよりも好きな思い出の風景。

 

 かの地が今 大変なことになっている。

祈るしかできないけれど、せめてこれからボランティアを受け入れられるようになったら、

たくさんの人が訪れてくれて被害に心を寄せると共に、

熊本の、阿蘇九重の自然の素晴らしさのファンにもなってもらえたら、、と願っています。

 

まずは今を何とか乗り切ってくれますように。

そして交流が長く続いていきますようにと願っています。

 

 昨年の常総の水害の時は、家族がそれぞれ別の日に別の場所にお手伝いに出かけました。

自分たちにとって、有難い経験をさせていただいたという気持ちが残りました。

支援物資の仕分けに参加した体育館は黙々と作業をする中、爽やかな空気が流れているのを感じていました。

こんなにたくさんの人が、知らない人のために自分の時間と力を提供しているのを目の当たりにして、なんだかほっとできる気持ちになれた、人を信頼できる気持ちになれた、それがその時のボランティア体験の報酬でした。

 

今回は多分寄付くらいしかできないけれど、いつも祈りたいと思います。

それぞれの土地で、助け合いの輪が生まれますように。

2016年4月19日 (火)

ご報告

病院帰り道に見た景色、コンサートのリハーサルは桜に見守られながら行ったというのに、

あっという間に新緑がまぶしい季節になっていました。

 

今日は娘の整形外科受診。

娘は6週間前にてんかん発作で倒れて右腕を骨折し、自宅療養でギブスで養生を続けていました。

今日の診察では、「仮骨はできてきているけれども、もう少しこのままで、、」とドクターに言われ、

次回3週間後にギブスカットという予定となりました。

ここまで来たら、焦らずじっくり待ちます。

 

ご心配をおかけし、祈ってくださった皆さま、お蔭様で順調だと思います。

ありがとうございましたm(__)m

この6週間、もう倒れないように娘を見守り続け、骨の回復を促す食事に努め、

コンサートも無事終わり、

今ようやく本当にほっとできるかな、、という気分です。

 

実は本番の前日もてんかん発作でまた倒れ、その時は右足首捻挫。

このコンサートには、20歳になった娘がかつて機能回復訓練に取り組んでいた幼い頃に、

お世話になった方々をご招待させていただいていました。

 

ですから、どうしても娘を会場に連れて行って、大きくなった姿を見ていただきたかったのに、

歩くどころか立てない状態になってしまい、絶句、、、。

何もまた直前にこんなアクシデント、、とちょっと挫けかけましたが、もう私はすっかり本番モードだったので、いつもなら落ち込むところもなんのそので、

気持はコンサートに集中していました。

 

アクシデント、試練が訪れる度に、励ましてくれる友人、手を差し伸べてくれる友人がいるから、

その気持ちが有難くて嬉しくて、元気をもらっているから、

一人ではないと思えるから、

私は何とか頑張れています。

 

友人たちには「森さんは強い!」なんて言われたりしますが、

実際は落ち込み、泣いて、憂鬱になり、、ということはしょっちゅう。。。

よくクヨクヨしているんですよ、、、

そういう時は人には会わないので、見えないだけなんです。

でも、比較的早めに立ち直る方でもあるかも。

 

折れた骨も仮骨ができて太くなるように、折れた心も回復する時には強くなっているのかも、、、

と思ったりします。

 

今回の宣伝も一人で頑張るよりも、娘の骨折で大変なことになったために、

むしろより多くの支援をいただきました。  感謝に堪えません。

S


 今日の写真は夫が選んだ、彼の作品。

この花、“アリウムトリケトラム”の花言葉は、「不屈の心」だそうです。

ちょっと夫婦で苦労自慢?(~_~;)      失礼いたしました~m(__)m

 

まだコンサートの事後処理で忙しく、娘のことで心配してくださっている方にメールする余裕がないため、

すみませんがブログでご報告させていただきました。

 

~すべてうまくいく~  

いろいろあるけれど、そう信じて生きていたいと思うのです。  

 (アーカスのアティーストからもらったこの言葉が、レッスン室に飾ってあります)

2016年4月18日 (月)

感謝

「華麗なるピアノトリオの世界」昨日、無事に終わりました。

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台風並みの強風の中ご来場くださったお客様、一日お世話になったスタッフの皆さん、

そして共演者の方々、昨日は本当にありがとうございました。

 

演奏後、ロビーに出てお客様とお会いするのを楽しみにしているのですが、いつもにも増して皆さまのお顔が高揚していらっしゃるのを目にして、ますます感激でした。

 

夜も更けて、リハーサルから本番までのこと、

共演のお二人がかけてくださった言葉、

スタッフの皆さんの温かい応援、

お客様の笑顔と涙、

そして「残念ながら今回は来られないけれど、、、」と、メールや手紙をくださった方々の

祝福のメッセージ、

数々のことを思いだし、涙が止まらなくなりました。

 

夢の共演、

楽しかったトリオが終わった寂しさなのか、

皆さんに喜んでいただけてほっとしたのか、

本番までの数々のアクシデント乗り越えて無事たどり着いた安堵なのか、

どれなのかわかりませんでしたが、

心に思い浮かんだのが「思いやり」という言葉でした。

 

夢や希望、温かい愛情、切なさ、情熱、葛藤、友情、、、演奏している音楽の中には、

数々の感情が動いていました。

が、ステージで感じたものを一つの言葉にまとめるとすると、「思いやり」に溢れた音のやりとり

いただいたのだ、、と思いました。

 

そして、客席の皆さまからの温かい拍手からも、たくさんの温かい気持ちをいただきました。

音楽を通じて真心の交流をしたいと願っていたことが、しっかり実現できた一日であった、、と

改めて感謝です。

 

アンコールの「花は咲く」の時にお伝えしたように、

個人の悩み苦しみだけでも大変なのに、社会の不安、天災、など心配なことだらけの毎日を私たちは送っています。

 

人は一人では生きていけません。

そのことを誰よりも私は身を持って知っています。

ここまで来た道のりに手を差し伸べてくださった方々に感謝の気持ちと、

これからの世の中がもっとお互いに助け合い思いやりにあふれたものとなることを祈って、

昨日の「花は咲く」を演奏いたしました。

 

今も大変な渦中にある大分、熊本に住む方々のことを心よりお祈りいたします。

 

個人個人へのお礼の前に、まずはブログを通して感謝の気持ちをお伝えさせてください。

幸せな時間を共にしてくださって、ありがとうございました。

2016年4月12日 (火)

4月17日にも「花は咲く」

今日も楽しいリハーサルでした♪ 

(いや、楽しいだけでなく、宿題もがんばります!)

充実したワクワクのリハーサルの時間を持てると、あぁ幸せは音楽の中にある、、、と心から思います。

 

学びの里音楽活動室の窓の外の桜は、まだ残ってくれていました。

今日は青空をバックに、若葉が混じる中にピンクの花が精一杯咲く姿は、一層儚く美しかった。

P2

 

 

さて、普通はアンコールに何を弾くのかは野暮なので、前もって公表などしないものですが、

今回は特別にお知らせいたします。

 

36日守谷市文化協会音楽部会の「スプリングコンサート」の最後に、地元の音楽仲間であり親しい友人「デュオ・コスモス」のお二人と、会場の皆さんの歌のバックに、ピアノトリオで「花は咲く」を演奏いたしました。

大変ご好評をいただいて、「またあれが聴きたい!」という嬉しいご感想、ご意見をたくさん賜りました。

 

春だし、、、それほどご希望があるのなら、、と思い立ち、急きょ、417日にも演奏することにいたしました!

 

今回も特別バージョン。

この日にしか聴けないオリジナル編曲でお届けいたします。

417日には、どんな花が咲くのでしょうか?

 

実は私、この曲は、一人の友人と心の中で一緒に弾くことに決めています。

 

昨年6月、大学時代の親しい友人がこの世を去りました。

同じような年齢のお子さんがいらっしゃる彼女の、この若さで逝ってしまう心残り、遠く離れて住んでいる私でさえとてもショックなのに、ご家族の哀しみはいかばかりかと思います。

本当に爽やかで思いやり深い人でした。

 

NHKで“花は咲く”を歌うのでちょっとだけ出るから、見てね!」とメールをもらってテレビを見たのが、彼女の最後の姿でした。

 

音楽には思い出が宿っています。

この「花は咲く」にも、多くの方の想いが乗っていらっしゃることでしょう。

それぞれの花を、心の中で咲かせるお手伝いがほんの少しでもできたら、、と願って、心を込めて演奏したいと思います。

 

アンコールの最後に演奏します。   ご一緒に心の中で歌っていただけましたら幸いです。

 

 

417日「華麗なるピアノトリオの世界」  コンサートの詳細:http://forest-note.com/

2016年4月11日 (月)

「ばらの騎士」 コンサートのプログラムから

「華麗なるピアノトリオの世界」の本番まで1週間を切りました。

 

なるべく当日のトークとは重ならない内容で、ブログを読んでくださっている方にはお得な情報として、前もってプログラムのお話もしたいと考えていましたが、ごめんなさい。m(__)m

本番が間近に迫り、残念ながら時間がいよいよなくなって来ました。。

 

とりあえず、いくつかだけアップしてみたいと思います。(これで終わったらごめんなさい、、)

 

まずは、リヒャルト・シュトラウス作曲「ばらの騎士」。

今回演奏するのは、このオペラの中の有名な旋律を集めたワルツ集のような編曲になっています。

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youtubeでは、

Carlos Kleiber Der Rosenkavalier 1994 part 2 

の52分あたりから、ちょうど楽しめます。

この曲、以前から大好きなんです。

特に、独特の和声感がたまらない、、、。

食べ物に例えて言うなら、生クリームたっぷりの甘いチョコレートケーキと、赤ワインの組わせという感じ。

しかも、ものすごく甘くて濃厚でありながら、どこかクールでお洒落な感じもあり、悟っている大人の味でもあるんですよ♪   (むずかしい味だ~)

私の知っている中では、3月のブログでご紹介した守谷駅近くの「メゾン・ド・ファミーユ」さんの「モーツァルト」のケーキみたいに、何層もの味が絶妙に組み合わさった極上の味わいのお菓子のイメージ。

そして、甘さの陰に切なさがあるところが、また素敵なんです。胸がいっぱい。。

 

食べてみたくなりました?   

いえ、ますます聴いてみたくなられましたでしょうか?

 

ワルツなので、ほぼヴァイオリンが旋律を取ります。

弾いていると、ものすごくワルツの上手な男性にリードしていただきながら、心地よく踊っている感じです。(チェリスト氏 ありがとうございます)

 

ばらの騎士のストーリーは、長くなるので当日はお話ししません。

ものすごく簡単に言うと、美しい元師夫人と若きイケメン侯爵の逢引き現場に、元師夫人の従兄であるオックス男爵が現れて、てんやわんやの展開になる、、という喜劇仕立ての物語。

この若き侯爵オクタヴィアンは、メゾソプラノの女性が男装して演ずるという宝塚顔負けの設定です。

女子校育ちの私としては、それがまたなんだかいいかんじ~♪に見えるんですよね。

 

オックス男爵は悪者だけれど、憎めない役柄。

その彼が歌うのが有名な「オックス男爵のワルツ」で、オペラ後半の中心的なメロディーとなります。

ほろ酔い気分で歌うオックス男爵のご機嫌なワルツ。

皆さまを、オペラの舞台マリア・テレジア統治下のウィーンへお連れできれば、、、と考えております(*^_^*)

 

417日「華麗なるピアノトリオの世界」15時開演  コンサートの詳細:http://forest-note.com/

2016年4月 9日 (土)

お花見リハーサル

昨日は学びの里音楽活動室を借りての、トリオ・コンサートリハーサル。

2階の音楽活動室の窓の真ん前には、古木の桜が満開でした!!


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しかも竹林をバックに なので、アルミフレームの窓を通してでなければ、「ここは京都嵐山?」と思うような風景なのです。

(想像力豊かなだけ?)

 

短い時間でしたがコンパクトに、でも充実して楽しくリハーサルを進めました。

少しずつ成長して行くものを見るのは、子供を育てるような楽しさに似ています。

あるいは、粘土をこねこねしていて、何ができるかわからなかったものの形が見えて来た時の楽しさが、昨日のリハーサルだったかもしれません。

 

いつも、リハーサルを録音する私。

たいてい夕食の準備をしながら、エプロンのポケットに入れて聴いています。(主婦~(~_~;)

 

さて、支度ができて食卓を囲もうとしたら、

「一緒に聴かせてよ」と 夫。

(出来が気になるのね~)  

スピーカーをテーブルに持参。

 

夕食のBGMに聴きながら、「まだ細かいところはいろいろあるね、、、」と、いつもの正直な夫のコメント。

(まだ予定しているリハーサルの、中間時点なんだってば、、、!)

彼はいろんなものを聴いているので、耳がとても肥えています。

 

素人の音楽愛好家というのは、一番こわ~いお客様でもあるのです。

しかも家族だから、日頃悪気のない本音の感想が容赦ない。。

それで泣いたこともある私。

でも、本当のことを言ってくれる人は、一番有難い人です。

 

その夫が、全部聞き終わって 「あ~ 面白かった(^o^)!」 と。

私は、ヤッター!と心の中で笑顔のガッツポーズ!

 

まだ細かいところは研究の余地が多々あるけれど、方向性は抜群に面白い!

ワクワク、ドキドキ、しんみり、ため息も、、、。

本番では、皆さまの心を揺さぶる音楽をお届けできそうな予感です♪

 

チケットすでにお求めの方は、乞うご期待!  

まだの方も、どうぞ迷いなくお申込みくださいませ。

守谷市中央公民館で、お待ち申し上げております。m(__)m

 

41715時開演 「華麗なるピアノトリオの世界」 詳細:http://forest-note.com/

2016年4月 6日 (水)

「花みずき&ウエルカム」

ジャスコ取手店閉店に伴い、昨年11月に守谷市本町に新装オープンした「花みずき&ウエルカム」さん。

 

奥様の真利恵さんは、うちの娘がずっとお世話になったご恩のある方です。

 

お店に行きたくなるのは、奥様の柔らかい笑顔に会いたくなるから。

 

 

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思い出すと笑顔が浮かんでくる方が私の中にたくさんいてくださって、奥様もその中のお一人です。

 

 

 

 

 

 

 

雑貨と婦人服、そして喫茶とランチができる憩いのお店。

 

ガラスの扉の前には、帰り道の子供たちが立ち寄れるようにと設置された「小さな図書スペース」があり、喫茶コーナーのテーブルにも、いつも新鮮な小さなお花が飾られていたり、、と優しい心配りが伝わってくるのが心地良いのです。

 

 

 

 

 

 

 

通りを挟んでお向かいにある駐車スペースの壁には、ご主人様が描いていらっしゃるというフィレンツェの街並みが。 

 

もちろん作品なのですが、大人の落書きのような遊び心もとっても素敵です♪  

 

(それはそれは大きな壁なので大変でしょうが、どんなに楽しいことか、、と想像してしまいます)

 

 

 

 

 

 

 

Dsc_2015

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店内にはアップライトピアノが置いてあって、月に1回土曜日の午後には、無料のジャズコンサートも開かれているそうなんです。

 

 

 

 

 

 

 

そして、なんと!ワンコインランチが始まったのですよ!

 

今どき \500でランチできるなんて~♪

 

ごはんを作りたくなくなったら、疲れたら、ここに行こう~♪

 

と、近くに主婦の駆け込みカフェを得た気分です。

 

 

 

 

 

 

 

ワンコインランチにはユーリンジーとトマトライスとナポリタンの3種があって、それぞれ野菜たっぷりのスープと、お漬物付き。

 

お腹もいっぱい、美味しかった♪

 

 

 

 

 

 

 

常連さんもいらっしゃるようで、この前お店でお会いした爽やかなご夫婦(コンサートのチケットお求めいただきありがとうございました!)は、毎日のようにいらっしゃるとのこと。私も嬉しくなりました♪

 

さらに地元に愛されるお店に育ってほしい、、、と願っています。

 

応援しています!

 

そして私も、皆さまに必要とされる音楽をお届けできるよう、がんばります!

 

 

 

 

追記 

花みずき&ウェルカムは、惜しまれつつ閉店いたしました。

 

2019年3月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年4月 4日 (月)

アイドル!

はぁ~ ようやくできました。トリオコンサートの当日お配りするプログラム。

できた!と言っても、一応のところで、これから数日推敲を重ねます。

Photo

↑ 彼はフェリックス・メンデルスゾーン。今回のプログラムは、メンデルスゾーンで始まり、メンデルスゾーンで終わります。さて、どんなストーリーとなりますか、、、。

 

当日配布のプログラムは、お客様へのお土産のようなもの。

私がコンサートに行って家に戻ると、必ず夫が「今日の演奏どうだった?」と聞いてきます。

一通り感想を伝えたら「プログラム 見せて」と彼。

いつものその流れを思うと、「う~ん プログラムってお土産なのね」と思ってしまうんです。

 

その場で空いた時間にプログラムを読む楽しみもあれば、帰りの電車で読むこともあり、家に帰ってもう一度ゆっくりだの、家族や友人との話の材料にすることもある。

あるいは、ほとんど読まないこともある。なんだっていいんです。

でも、作り手としては、一応これも作品のつもりで(いや、やったことの証拠?)がんばってます。

 

今回は、作曲家の紹介も入れました。全員で8名の作曲家です。

いつもそこで話が長くなってしまうから。

だって、作曲家が一番大事なんです。

 

「この曲 弾きたい!」と思って練習していると、「これを書いた時、何があったんだろう?どんな気持ちだったんだろう?」といろいろ考えてしまいます。

 

そのうち、もっとその作曲家のことを知りたくなる。

こんな素敵な曲を書いた人は、どんな人?

どんな人生を歩んだの?

誰を愛したの?

何が好きだったの?  

たくさんの?が浮かんで来て、もっと知りたい!!となるのです。

 

有名人は大変ですよね~。亡くなった後もあれこれ調べられ、詮索され、勝手な解釈を述べられてしまう。  

有名税っていうことなんでしょうか? 

いや迷惑なだけ?

私はこういう時、ふつうの人でよかった~ とほっとします(^o^)

何しろ、私にとって作曲家は、一番の「アイドル」なんです。

 

いや~ 前置きが長かった。ごめんなさい。ここまで引っ張って(~_~;)

 

いつも、彼らが心血注いで創ってくれた作品の心を伝えたいと願っています。

彼らが遺してくれた作品があるから、悲しみも喜びももっと豊かになる。

少なくとも私にはかけがえのないもの。心からそう思います。

作曲家に感謝!

 

417日「華麗なるピアノトリオの世界」  コンサートの詳細:http://forest-note.com/

2016年4月 1日 (金)

癒しの音 ~ナチュロアロマチカから

1年前からずっとお気に入りの、このCD

タイトルは「hana

ハワイの波の音と小鳥の鳴き声をバックに、ハープの演奏が優しく流れる。

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どんなストレスに打ちのめされた日も、不安に襲われた日も、このCDを聴いているうちに、自然と心がほぐれてくる。

 

そっと触れてくる音たち。

時々翳りのある和声が近寄って来ては、また安心に戻っていく。

心地よい日向を歩く幸福感と、陰に入る切なさ。

どちらもがあることで、「本当に そうよね、、」という気持ちになり、

落ち着いて音に心を委ねていく。

人生はいつも晴れの日ばかりではないから。

 

このCDは、ナチュロアロマチカで。

ナチュロアロマチカの大木いずみ先生も、私の癒しのもとなんです。

 

明るく優しい声と輝く笑顔を思い出すだけでも、気持が元気になってくる不思議な方。

信頼できる相談相手でもあり、時には本当のことを率直に言ってくださる大切な友人の一人でもあり、そして私の音楽活動を応援してくださる心からの支援者でもあります。

 

大木先生、いつもありがとうございます。

先生ご夫妻がこれからもお幸せでありますように。

そして、ナチュロアロマチカから、ますます幸せが発信されていきますように。

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ナチュロアロマチカ

naturo-aromatica.greater.jp/

〒302-0104 茨城県守谷市久保ケ丘2丁目5−4

tel::0297-46-2810

ナチュロアロマチカは、先生の確かな技術と深い知識、そして温かいお人柄でファンが多いアロマのお店です。

ナチュロアロマチカファンの方からも、コンサートを通じてたくさんのご縁をいただいて、大変感謝していますm(__)m

昨年は、forest noteの企画コンサートでコラボさせていただきましたが、今年はナチュロアロマチカさんの企画にデュオコンサートで出演させていただきます♪

5月27日(金)11:00~15:30 「香りと音楽のいやしフェア 2016」 ウエディングヒルズアジュールにて。

夢のような一日をお届けできるものと思います。こちらもどうぞ、よろしくお願いいたしますm(__)m

4月17日「華麗なるピアノントリオの世界」と 、5月27日「香りと音楽のいやしフェア 2016」のプログラム詳細

http://forest-note.com/

 

ナチュロアロマチカさんでも、417日「華麗なるピアノトリオの世界」のチケットを取り扱っていただいています。  感謝m(__)m

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