2017年12月13日 (水)

第124回つくば朝のサロンコンサート・解説 2

 

 

ここからは曲目解説。

でもこれはあくまでも私の独断です。

10人いたら、10人の違う解釈がある。

私にとってこの曲はこういう物語。

今はそうでも、また別な物語が生まれることもある。

そういう流動的で生きているイメージです。

音楽は生きている。

 

 

 

~ピアノトリオ第2番 作品60を作曲の頃 1845年~

 

 

亡くなる2年前の作品。 

1844年に、苦労ばかりで実りのないベルリンでの王室の仕事をやめる決心をした。

あまりの多忙に健康は衰え、疲労困憊の状態にあった。

指揮者、管理者としての義務に支配されたベルリンを離れて、非常な開放感を味わった。

それは彼の最高傑作のひとつである「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」、

オラトリオ「エリア」、弦楽五重奏、そしてピアノトリオ第2番などに結実される。

作曲も指揮もやめて公の生活から引退しよいと決意しかけていたが、

1845年の半ばに友人の説得で、再び気が狂うような多忙な一連の仕事が回転し始める前の、

創作意欲に溢れた充実した最後の時期。

初演を共にしたヴァイオリニストで作曲家のシュポアに捧げられた。

 

 

 

 

1楽章  Allegro energico e con fuoco ハ短調

 

ピアノのアルペジオ(分散和音)で始まる。

通常この音型は伴奏形であるが、ここでは珍しく第1テーマとして扱われるのが特徴。

うねりながら少しずつ上昇するアルペジオの下には、

常にハ短調の主音C(ドの音)が重い杭のように低く静かに響いている。

それは彼をつなぐ鎖、宿命の鐘のようにも聞こえる。

彼は十分に熱情を備えていながら、それは抑制して用いられ、

単に扇情的に聴衆を圧倒することを好まない。

粗野な感情を爆発させるということは、

絶対に避けなければならない育ちの悪さの印だったからである。

この見解を固執したために、優美さや抑制を感じる作風だったが、

膨大な仕事の量も含めここに来て行き詰まりを感じ、自分の本心の発露、

新たな道を見出したいともがいていたのかもしれない、、、と想像している。

絶対音として杭になる主音の連続は、ドイツ社会では生きづらいが換えることができないユダヤ人という自分の出自、やらなければならないことの責任、使命感、

自分をつなぐ信条などを思い起こさせる。

 

 

 

途中拡がりのある第2テーマが対象的な世界を見せる。

しかし次第に切迫感のある上昇音型に飲み込まれる場面は、

嵐や炎に包まれながらも勇敢に立ち向かう雄々しき姿を想う。

そして楽章の最後に至っても、C(ド)とDes(レ♭)のぶつかり、

きしみが解決されない葛藤を表現し、それを言い切る激しさによって、

どこまでもドラマチックな問いを残して楽章を結ぶ。

(抑えに抑えていた自我は、2年後姉ファニー突然の死によって、これがメンデルスゾーンなのか?と疑うほどの激しさを持つ「最後の弦楽四重奏」作品80の中に解き放たれ、表現される。)

 

 

 

 

2楽章  Andante espressivo 変ホ長調

打って変わって心の安らぎを感じる楽章。彼が大切にした家庭への想い、

大事な人々との心を込めたやり取り、安らぎへの憧れが詰まっている。

いつまでもここに留まっていたいと願う時間が流れる。

この楽章の中に、この作品を書く数年前の休暇に残したメンデルスゾーンの言葉を思い出す。

「ここゾーデンでの生活は、ただ食べて眠るだけです。きちんとした服も不要、名刺も馬車も馬もなし。ただ、ろばと野の花と五線紙とスケッチ・ブック、そしてセシルと子供たちがいれば、倍も爽やかなのです。」

しかし、メンデルスゾーンにとって不幸なのは、

ゾーデンでのちょっとした休息のような息抜きをほとんど取れなかったことである。

曲は始終メンデルスゾーンという人の持つ温かな愛に溢れ、

最後は心安らかに眠りにつく。

 

 

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~昔母からもらった妖精の人形.。クリスマスツリーのドレスを着たこの子が

会場の入り口で皆様をお迎えする予定です♪~

 

 

 

 

3楽章  Scherzo, molto allegro quasi presto ト短調

眠りについた夢で見たもの。

魔女の宴を描いたゲーテの「最初のワルプルギスの夜」、

シェイクスピアの「真夏の夜の夢」に見られる妖精の夜の世界。

彼の活発な精神活動のように、また子供の頃から精通していた「真夏の夜の夢」のように、

妖精の繊細さは彼の作品にしばしば登場し、独自の様式を決定する特徴の一つである。

しかしここでは、ヴァイオリン協奏曲の終楽章のような可憐な妖精ではなく、

人々にいたずらをするような、ちょっと恐れられている夜の魔物たちの世界。

でも本物の悪者ではなく、ユーモアも伴う余裕があるのが彼である。

 

 

 

 

ここには72歳の文豪ゲーテから、12歳のメンデルスゾーンとの最初の出会いの別れ際に、

切り絵とともに贈られた詩も連想させられる。

 

 

「魔法使いのほうきが

厳粛な楽譜の上を飛び回れるなら、

君もそれにまたがってごらん!

もっと広い音の世界を駆け巡って

もっともっと楽しませておくれ

力いっぱいやり終わったとき

また ここに戻って来ておくれ」

 

 

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4楽章  Finale, allegro appassionato ハ短調

いきなりチェロの9度という大きな跳躍から始まる大変印象的な第1テーマ。

しかも減七という苦悩の和音を伴って。

それはまるで、なんとか鎖から解かれようと一生懸命手を伸ばしては、

また元に戻されるかのようである。

しかしエレガントな彼は、涙も無様な姿も見せない。

湿っぽくなることもなく、苦悩の下でリズムは舞曲のように溌溂としている。

彼は何度も何度も手を伸ばす。いつも内心に息苦しさを抱えて。

その次に出てくるのは、「仲間」を思わせる温かな変ホ長調の第2テーマ。

 

 

 

 

 

その後、遠くからピアノでコラールが聞こえてくる。

バッハのカンタータ第130番の中の「汝の御座の前に」に使用されているものであるが、

その静謐でしかし親しみやすいコラールは、

実はフランスが発祥の地でドイツに古くから伝わる宗教曲である。

現在も賛美歌第539番「頌栄」(神を称える歌)として、

プロテスタントの礼拝では日常的に歌われる曲に非常に近い。

このコラールには静かでありながら圧倒的な光がある。

1テーマで苦しい胸の内を言葉を換え繰り返し語り心から救いを求め、

本当の光の降臨となる最終場面へ曲は進む。

ここでは、ピアノのトレモロがオルガンのような効果を持って響き、

天からこの世に救いが訪れたことが告げられる。

コラールと仲間を思わせる第2テーマが同時に奏でられる。

それは別な誰かになるというのではなく、悩みも苦しみも抱えた今のままで、

誰もが共に喜びの道を歩むことをチェロとヴァイオリンのユニゾンが象徴する。 

最後は大いなる祝福を受けてハ長調の主音Cが打ち鳴らされ、

喜びの輝きに包まれて上昇し作品は幕を閉じる。

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~ライプツィヒの聖ニコラウス教会。~

 

 

 

「歌の翼に」 6つの歌曲 作品34より第2曲 

妻のセシル・ジャンルノーに捧げられている。

歌詞は詩人ハイネによるもの。歌の翼に乗せて愛しい人を、遠く憧れの異国ガンジス川のほとりに行こうと誘う。ハイネは、メンデルスゾーンが子供の頃兄弟で家庭新聞を発行していた時の来客の一人であり、彼もその子供新聞に文章を寄せている旧知の仲である。

 

 

 

第124回つくば朝のサロンコンサート・解説 1

 

 

 

明後日になりました。今年最後の朝コン。

一応予告しましたから。 律儀な私です。(自分で言ってれば世話ない、、)

 

 

 

いつものように、いやいつも以上に想いが強くて困っております。

解説も長い。。

誰が読む?誰も読まない?

それでも書く。止まらない!

そして、もう短く校訂する時間がない!

 

 

夏に「4つの夜と霧」のところで書いたことからもつながっていて、

今メンデルスゾーンは私にとって旬の人。

思いのたけを聞いてくださいませ。

 

 

 

以下当日お配りする解説。

二つに分けてupします。

まずは、メンデルスゾーンの人となりを。

 

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124回つくば朝のサロンコンサート          20171215

「クリスマスの贈り物」 プログラムノート

 

<メンデルスゾーンのプロファイル> ~メンデルスゾーン再発見~

 

 

 

 

ヤーコプ・ルードヴィヒ・フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ 

180923日ドイツ ハンブルグ生まれ。

1847114日ライプツィヒにて脳溢血で388ヶ月の生涯を閉じる。

 

 

 

 

<家庭環境>

貧しいユダヤ人の祖父ヤーコプは、独学で歴史に名を残す偉大な哲学者となる。

父アブラハムは大富豪の銀行家となり、フェリックス・メンデルスゾーンは

その裕福な家庭に生まれる。

彼の両親ともに優れたアマチュア音楽家で、

母のレア・メンデルスゾーンはバッハの直弟子キルンベルガーに師事していた。 

4人兄弟の長男。特に4つ上の姉ファニーとは一卵性姉弟のように仲が良く、

音楽面でも精神的にも大変結びつきが深かった。

それぞれの妹弟も社会的に成功を収め、

一族は社会に貢献する人物を数多く輩出する大変優秀な家系であった。

妻はユグノー派の牧師の娘、セシル・ジャンルノーとの間に5人のこどもに恵まれる。

超多忙な彼は、何よりも家庭の安らぎを求めた。

 

 

 

 

 

ヨーロッパでのユダヤ人は差別と敵意に囲まれ、

一部の人を除いて限られた職業にしか就けないなどの制約があったため家族の団結が強く、

メンデルスゾーン家も家族会議によって何でも決められた。

しかし当時のメンデルスゾーン家は偉大な祖父と成功者の父のお陰で、

音楽、文化の中心地といった観があり多くの著名な来客を迎え、

フェリックスも各界の偉大な人物に接することができた。

毎週日曜日300名も収容する大広間で家庭音楽会が催され、

いち早くフェリックスの作品も初演されたという大変恵まれた環境に育つ。

家族はドイツ社会で生き延びていくため、ユダヤ教からキリスト教に改宗することを決意。

以後、フェリックスも敬虔なキリスト教徒となる。

メンデルスゾーン家は極めて真面目で勤勉であったため、

怠けること、休むことをよしとしない家庭であった。

 

 

 

 

彼は若い頃は大ヨーロッパ旅行で見分を深め、

後には現在のジェット機時代の演奏家のような多忙を極めたスケジュールで、

各地で演奏旅行を行う。

当時工業、商業の中心地として繁栄の絶頂に向かって興隆しつつあったロンドンは、

メンデルスゾーンの音楽と彼自身を大歓迎し、彼のお気に入りであった。

対してパリでは人並みに失望し大きな挫折も味わい、

ベルリンでは彼のユダヤ人としての血筋、父の財産、

彼の早熟な才能などに由来する敵意に囲まれていた。

 

 

 

 

<容貌>

 ほっそりとして上品で多少小柄な方。黒っぽい巻き毛の髪。オリーブ色の肌。深く黒い瞳。

あごの方まで伸びている頬髭を持つ。

「彼の顔立ちはこれまで会った誰よりも美しい。私たちの救い主イエスもこうだったのではないかと思えるほどだ」   ウィリアム・メイクピース・サッカレイ

「黒い瞳は表面的でなく、純粋で、澄んだ惑星のような炎で輝いていた。彼に会った時、私はその高貴な容貌に“預言者ダビデだ!”と思った。」 ベイヤード・テイラー

 

 

 

<性格>

非常に聡明。真面目で勤勉、活発、頑固、そして完璧主義。両親には従順。

けれども音楽に関しては批判精神も実に旺盛。内実は繊細で神経質。

時には癇癪を爆発させる激しい面も。

 

 

 

 

<子供時代>

5時に起こされて、朝食後から様々な家庭教師について熱心に勉強した。

遊びは兄弟と共に家でシェイクスピアの芝居上演をすること。

 

 

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<特技>

プロ並みの絵画の技量、チェスの名手、乗馬など多彩。フランス語、英語、ラテン語、ギリシア語も操る。驚異的な記憶力で10代の頃にベートーヴェンの交響曲全曲を暗譜でピアノ演奏を行った。

 

 

 

 

<多彩な仕事ぶり>

ピアニスト、オルガニスト、指揮者、音楽界の組織者、運営者。

短い生涯ではあったが、当時としては随一の音楽の大家となった。

 

 

 

 

<指揮者としての姿>

「非常に優雅でありながら、同時に力と火のような情熱的指揮をした」

「今まで、多くの楽員に対してあたかも電流を通すかのように、作品についての考えを伝授する方法をこれ以上に知っていたものは誰もいない」

「これまで出会った指揮者の中で最高の人。表現しがたい、電気に触れるような影響力」

ヨーゼフ・ヨアヒム(名ヴァイオリニスト)

 

 

 

 

<ピアニストとしての評判>

「彼が鍵盤に触れるや否や、快い電気ショックに似たもの、とでもいうしかない何ものかが聴衆の間を駆け抜け、彼らは魔法にかけられたようになるのだった」

 

 

 

 

 

<業績>

20歳でバッハの「マタイ受難曲」を蘇演し、音楽創造、組織の両面で傑出した人物となる。

バッハ以外にも、モーツァルト、ベートーヴェンなど

偉大な先人たちの作品を多く指揮し人々に紹介した。

初めて指揮棒を使って指揮した人物でもある。

イプツィヒ・ゲヴァントハウスの偉大な指揮者の伝統を築く。

ヴァイオリニストのフェルディナント・ダヴィッドと共に

「ゲヴァントハウス室内楽演奏会」シリーズを組織し、

それまで室内楽を聞きたければ家庭で聴くしかなかった町の人々に、新しい領域を提供した。

彼のおかげで、ライプツィヒは来訪する音楽家にとって大変魅力ある街となり、

友人のショパンやリストなど多くの音楽家が訪れた。  

1843年 ライプツィヒ音楽院を創立。

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~ライプツィヒの聖トマス教会。空間全体に拡がる赤い斑岩のリブヴォールトは、

ザクセン建築の最高傑作のひとつと言われている。バッハで有名な教会~

 

 

 

<評価>

その神童ぶりはモーツアルトの再来と言われ、ベートーヴェンの後継者とみなされていた。

古典主義とロマン主義の狭間の時代にあって、同時代のどの作曲家よりも古い世界と新しい世界の両方からの引力を感じていた。 

ロマン派の創始者と言えるが、作風は秩序を重んじ、温厚さ、抑制観を備えたものであった。

完璧主義者であったため、何度も校訂を重ねたため非常に流麗である。

しかし内面では芸術上の葛藤を抱え、批判精神も旺盛で、なかなか用心深かった。

生前は絶大な人気を誇る大家であったが、亡くなって4年も経つと、

彼がユダヤ人ということで4つ年下のワーグナーからの攻撃を始め、

メンデルスゾーン排斥運動が始まる。

ナチスはメンデルスゾーン禁止令を出し戦後ようやくその拘束を解かれ、

さらなる再評価が待たれている。

 

 

 

 

参考書籍:「メンデルスゾーン知られざる生涯と作品の秘密」レミ・ジャコブ 作品社

・「メンデルスゾーン」マイケル・ハード 全音楽譜出版社

・「三代のユダヤ人メンデルスゾーン家の人々」ハーバート・クッファーバーグ 東京創元社、

・「夢人館7メンデルスゾーン」岩崎美術社

・「大作曲家の生涯」 ハロルド・C・ショーンバーグ 共同通信社 

・クラシック音楽史大系 パンコンサーツ

・「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代」中野京子 集英社文庫 他

 

2017年12月 8日 (金)

12/15 クリスマスの贈り物

 

 

今年は寒くなるのが早いですね!

庭の紅葉もさっさと終わってしまい、師走のあわただしさの中クリスマス気分が嬉しさと共に忙しさも感じてしまうこの季節です。

12月はクリスマス、年賀状、大掃除、年越し準備と何かと忙しくて気ぜわしい(^-^;

しかも本番前だというのに、娘の施設のクリスマス会に向けて保護者会で準備することもいろいろあり、気分は「忙しい!」の一色です。

 

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だからこそちょっと立ち止まって、この空気が澄んでくる季節に

自分の身体の感覚に目を向けてみたい気持ちになります。

忙しさで自分を見失いたくない。

そして一年の終わりに、演奏することで、聴くことで、音楽の中で一緒に温まりたい。

今年の朝コンも、来週の金曜日15日で終わりです。

去年も12月を担当して16日でした。一日違いね。

 

 

 

今週水曜日、ホールで通しリハーサルを行って来ました。

1時間の中にこんなに豪華なプログラム!!

1000なんて安すぎ!

しかも演奏だけでなく、クリスマスの飾りつけもして会場を彩ります。

どんな飾りか?は当日のお楽しみ♪

天使がたくさんやって来る、、、とだけ言っちゃおうかな(^^

(我が家から連れて来ます☆)

 

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プログラムにはどこかクリスマスを思い起こさせる素敵な作品が並びましたが、

私は何といってもメンデルスゾーンのトリオ2番の終楽章が好き。

この第4楽章の第2テーマはコラール。

コラールって、四声(四部合唱)の賛美歌だと思ってください。

 

 

中高をキリスト教の女子高で過ごした私にとって、

賛美歌は朝に夕に歌った懐かしのメロディー。ほとんど懐メロの域です。

高校は音楽科だったので、帰りの会の賛美歌はクラスで自然に四部合唱になっていました。

教室に響くアカペラの女声合唱の美しさは、毎日感動だったのを懐かしく思い出します。

 

 

当時の中1は、日曜日は教会に行ってハンコをもらってくる制度があったんですけれど、

私の場合その後きっちり6年間続きました。

そして、礼拝ではオルガニストとして奉仕。

小さな教会の小さなオルガンでしたけれど。

 

 

前奏の奏楽は一応何か練習して行くとしても、

礼拝で歌われる賛美歌はその場で初見。

毎回違う賛美歌を牧師先生が選ばれるけれども、礼拝の最初に歌う「頌栄」という賛美歌は、かなりの確率で同じものでした。

それが、このトリオの終楽章のコラールにすごく似ている。

だから懐かしさでいっぱい!

ほとんど最近まで、この頌栄賛美歌539番をメンデルスゾーンが使っているのだと思っていた。

が、ウン十年ぶりに賛美歌を開いてみたら、ちょっと違っていました。。(-_-;)

でも、宗教曲には間違いない!

 

 

 

賛美歌 第539番の歌詞

「あめつちこぞりて 

 かしこみたたえよ

 み恵あふるる

父、御子、御霊を」

 

 

 

終楽章の第1テーマ(最初に出てくるメロディー)はいきなり減7度も上に跳躍するという音程から始まる。

こんな始まり方する楽章なんて、他にはない。

その跳躍は決して軽々としたものではなく、よいしょ!と頑張って遠くに手を伸ばすような苦悩が聞こえる。

1テーマを現生の苦しみとしたら、

コラールは天国からの声。

次第に二つは同時に奏でられ、人は救われるというメッセージが聞こえて来るように思います。

当時の人がこれを聞いたらどんな感動に包まれたか?想像するだけでワクワクします。

私もそうだから。

ただ美しいだけでなく、誰の心にもある苦しみを救ってくれる光に満ちた終楽章を弾いていると、他の作品にはない大いなる喜びに包まれるのです。

 

 

 

チェロとバイオリンがユニゾンになる個所は、すべての民が笑顔で手を取り合って歩くように聞こえる。

そして最後はひたすら光と喜びに包まれます。

 

 

 

クリスマスは、この世の民を救うために降りて来られたイエス・キリストの誕生を祝う日。

祝福の光に満ちた日です。

キリスト教徒であろうとなかろうと、喜びの輪の中で今生きていることをお互いに祝福しあいたい。

そんな気持ちで私は演奏したいと思います。

 

 

 

 

1週間前にようやく3冊目を読み終わり、ただ今解説を書いているところです。

メンデルスゾーンについてだけですが、これから本番までの間にどこかで解説をupします。

当日聴きに来てくださる方は予告編として、

残念ながら来られない方にはどんなコンサートか想像していただけるかもしれません。

またのぞいてくださいね♪

 

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1215日(金) 1030開演  つくば文化会館2階 アルスホール

*第124回 つくば朝のサロンコンサート 「クリスマスの贈り物」

  入場料¥1000(当日券のみ)

 

<プログラム>

バッハ: カンタータ205番より

 アリア「こころよいゼピュロスよ」

 

リヒャルト・シュトラウス:

 セレナーデ

 子守唄

 クリスマスの想い

 チェチーリエ

 

メンデルスゾーン 

 歌の翼に

 ピアノトリオ 2 ハ短調 作品66

 

バッハ/グノー: アベ・マリア

 

Soprano 和泉 純子

Violin  裕美

Cello 松永 みづほ

Piano 鈴木 納子

 

2017年12月 3日 (日)

寝ても覚めても、、、

 

 

ぼんやり休んだお陰でその後すっかり元気な私です (^-^)

そして今は、1215日の本番目指してどっぷりその作品に浸かっています。

本番前はいつもこの状態。

寝ても覚めても、、、何をしながらでも自分が演奏する曲が、

頭の中を流れている。

私はそうでないと本番はできない。

 

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メンデルスゾーンのピアノトリオ第2番。

1番と同じく、いや1番以上にピアノの音が多い!

ヴァイオリンが四分音符1つ弾いている間に、

一体ピアノはいくつの音を操っているのか?と唖然としてしまうほどの量。

キチガイになりそう! 

いや、私には無理でも、これを弾けるのはその膨大な音を処理できる頭脳と技術を持った人のみの特権。

ピアニストってすごいな~~と憧れつつ、

ピアニストとヴァイオリニストとでは、基本的な脳の構造が違うのかも??と思ったりします。

ヴァイオリンは一つ一つの音にかける楽器だから。

 

 

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~メンデルスゾーンの書いたコラールは、

賛美歌としても身近に歌い継がれています。

私の大好きなクリスマスの賛美歌 第98番「主イエス・キリスト 降誕」~

 

 

 

 

その大変なピアノパートを書いて自らも演奏したメンデルスゾーンは、ユダヤ人の家系。

祖父モーゼスは極貧の生まれで、一握りのパンの一筋を切って食べて一日をしのいだという人。

けれども大変な努力家で、日中働き、夜は哲学の勉強を独学で行い、

ヨーロッパにその名を残す哲学者となった。

 

 

 

その息子、つまり作曲家メンデルスゾーンの父アブラハムは、

やはり努力して銀行家として大成功。

 

今私が夢中な作曲家フェリックス氏も、その血を受け継ぐ人物。

厳格で真面目な家庭で、子供たちは朝5時には起こされて(!)

勉強に励んだそうです。

なまけることはおろか、お楽しみさえも罪悪感を持ってしまうほどの勤勉な家庭に育った彼がワーカーホリックになるのも、仕方ないのかもしれません、、、。

 

 

 

当時のヨーロッパでのユダヤ人は、特別な場合を除いて、街の中の最もみじめで不衛生な場所に住むことを強いられ、ほとんどの職業、法律からは遠ざけられ、

敵意と危険と差別の中に耐えて生活していました。

それが後にナチスの流れになるというのは、誰もが知るところです。

フェリックス・メンデルスゾーンの音楽を聴く時に、

彼がユダヤ人であったということは、外せないバックグラウンド。

社会でも尊敬される祖父と父を持ち、キリスト教に改宗し、

すっかりドイツ社会に馴染んでいたとしても。

 

 

 

音楽家にはユダヤ人が本当に多い。

しかも、トップの座に就くキラ星の演奏家がずらっと並ぶ。

作曲家では、マーラー、シェーンベルク、マイアベーア、

指揮者のバーンスタイン、ブルーノ・ワルター、

ピアニストのホロヴィッツ、バレンボイム(指揮者)

ヴァイオリニストに至っては、アイザック・スターン、パールマン等きりがない、、。

 

 

 

メンデルスゾーン一族は、大学教授、起業家、様々な人材を輩出して、

社会に多大なる貢献をした極めて優秀な家系。

持って生まれた能力に加えて、努力する気質も遺伝しているのかもしれません。

 

 

 

メンデルスゾーンというと、恵まれた家庭に生まれた優雅なお坊ちゃん作曲家とみられるふしが相当にある。

しかし、外側からだけで人を判断してはいけない、ということを

またしてもここで教えられます。

 

 

 

たしかに、300人も入る大広間のある邸宅で、

毎日曜日にコンサートを開き、

歴史に名だたるどんな作曲家よりも、

いち早く自作を初演できる機会に恵まれるというのは、

羨ましくないわけがない。

 

 

 

彼は、フランス語、英語、ラテン語、ギリシア語、、多

くの言語を自分のものとし、

絵画の腕前もプロ級、チェスの名人、そして博識。

作曲では、モーツアルトと並び称される神童ぶりを発揮。

マネージメント能力にも長け、38歳と8か月という短い生涯でありながら、

人の何倍もの仕事をやってのけました。

 

 

 

彼が生きている時は、その猛烈な仕事ぶり、誠実温厚な人柄(実際は神経質で激しい面もあった)に人々は接していたので、

時代の最も偉大な作曲家として絶大な人気を誇りました。

亡くなった時、ライプツィヒ音楽院のイギリス留学生は

「我々はまるで国王が亡くなったように感じている」とも述べ、

これまでの音楽家が受けたことのないような葬儀、

記念祭などが相次いで行われたそうです。

それは、彼が住んでいたライプツィヒのみならず、

多くの市、国(バーミンガム、マンチェスター、パリ、ベルリン、ハンブルグ、

フランクフルト、ニューヨーク その他)が競って哀しみの表示を行っているかのようであったと伝えられているほど。

けれども没後数年たつと、ワーグナーを中心とするドイツ主義から、

彼がユダヤ人であることで彼の音楽の排斥が始まり、

同時に一族も衰退の道を辿ります。

 

 

戦後ナチスのメンデルスゾーン音楽禁止令が解かれ、

メンデルスゾーンの素晴らしさを再発見する時代が来ると言われて久しいのですが、

たしかにこのピアノトリオを勉強していると、それがわかります。

 

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~メンデルスゾーン最後の絵画。 スイス インターラーケン 18479月~

 

 

 

彼のスタイルとされる美しく整った優美さだけでなく、

亡くなる2年前に書かれたピアノトリオの2番には

働きすぎて、戦いすぎて疲れ果てて休みたいと願っていた

身体の衰弱とこの世との心の闘いが随所に見える。

特別な優秀な人の苦しみではなく、

誰の人生にもある苦労や苦しみ哀しみが聞こえて来る。

けれども精神は高いところにあり、

終楽章は大いなる力で救われます。

弾いていても、苦悩が大きい分終楽章での救いと光はまぶしいほどに感動的で、

まさにクリスマスに、苦悩に満ちた現代にこそ聴いていただきたいと思う作品です。

 

 

 

1215日(金) 1030開演  つくば文化会館2階 アルスホール

*第124回 つくば朝のサロンコンサート 「クリスマスの贈り物」

  入場料¥1000(当日券のみ)

 

<プログラム>

バッハ: カンタータ205番より

 アリア「こころよいゼピュロスよ」

 

リヒャルト・シュトラウス:

 セレナーデ

 子守唄

 クリスマスの想い

 チェチーリエ

 

メンデルスゾーン 

 歌の翼に

 ピアノトリオ 2 ハ短調 作品66

 

バッハ/グノー: アベ・マリア

 

 

Soprano 和泉 純子

Violin  裕美

Cello 松永 みづほ

Piano 鈴木 納子

2017年11月24日 (金)

12/15 風の神さまとともに音楽をお届けします♪

 

 

前回不調で、、、と書いてしましたが、その後大丈夫になりました!

寝ることはもちろんだけれども、ちょっとぼんやりリラックスが必要だなあ、、と

ひしひしと実感。

 

 

 

 

ここ数年体調管理がうまくなったのか風邪も引かなくなり(引きかけることはある)、

こういうことでもないと休まない。

以前は風邪を引くと1週間くらいボ~っとして、結果リラックスできていたのが、

案外良かったのかも?

上手にオンオフの切り替えができるといいんでしょうが、難しいです。。

 

 

 

 

元気が戻ったところで、

さて、次の本番は1215日(金)の第124回つくば朝のサロンコンサートの準備です。

今回「クリスマスの贈り物」というタイトルでお贈りします。

なんかいい感じしませんか?(^-^)

 

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~リハーサルに伺ったピアノのNorikoさん宅の暖炉のクリスマス飾り。

オランダの名門アムステルダム音楽院に学んだ彼女のお宅は、

ヨーロッパテイストでと~っても素敵で居心地良い~♪~

 

 

 

 

水曜日、明るく美しい歌声の持ち主Junkoさんとの初合わせ。

今回歌とのコラボは3曲です。

メンデルスゾーン「歌の翼に」

バッハ カンタータBWV205 の第6曲ポモナのアリア

バッハ~グノー 「アヴェ・マリア」

この3曲、楽譜を眺めていたら全部どこか「風」を感じる作品だなあ、、、と思いました。

 

 

 

 

 

バッハのカンタータ205は、風の神アイオロスを中心とした音楽劇。

ギリシャ神話の神々が登場し、アイオロスをなだめるお話しです。

6曲のアリアでは、果樹の神ポモナ(ソプラノ)が東風の神ゼピュロスを代弁するという場面の音楽。

プラノに、ゼピュロスを象徴する躍動的な16分音符の動きで、ヴァイオリンが絡みます。

 

 

 

わたし、ギリシャ神話のことわかっていません。。

人物(いや神様)が多くて相関図もややこしく、なかなか頭に入らない(‘’_’’)

大雑把な理解としては、古代ギリシャも日本と同じく八百万の神ということ。

そして神様といえど、人間的な愛憎に満ち、嫉妬や争い、憧れや悲しみの感情を余すことなく表現してくれる。

神様の形を借りて人間らしさを見せつけてくれる喩えや教訓のようなもの?

 

 

 

 

とりあえず今回初めて、アイオロスが風の神の親玉で、

その下位神にあたるよく名前を耳にするゼピュロス(フランス語ではゼフィール)は東風の神さま。

ゼピュロスは風の神の中で最も温和で、春と初夏をもたらすそよ風。

ボッティチェリの名画「ヴィーナス誕生」や「プリマヴェーラ」に登場する青い男性は、このゼピュロス。

 

 

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以下、北風はポレアース(冷たい冬の空気を運ぶ)、

南風のノトス(晩夏と秋の嵐を呼ぶ)

そして東風のエウロスは季節に関係なく、、、なのだそう。

 

 

 

 

会社組織に例えると、

アイオロスが株式会社「風」の社長。

ゼピュロス、ボレアース、ノトス、エウロスが部長のようなもの?

以下、北東の風、北西の風等 部下は続きます。

みんなカタカナだから印象が混ざってしまう、、、(‘’_’’)

 

 

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~風の大王アイオロス~

 

 

 

2曲も、ピアノのアルペジオが、私には風を感じる。

特に「歌の翼に」は、まさにゼピュロスの質感。

暖かい風が上昇気流を作って、遠くまで運んでくれそうです。

 

 

ハイネの歌詞も、愛する人を乗せてガンジス川のほとりの夢の世界へ一緒に行こうと風が誘いかける。

 

 

 

バッハ~グノーのアヴェ・マリア、原曲の平均律1番プレリュードにあたる

ピアノパートも、微風から始まり、心の動きと共に呼吸する。

最後はす~っと吹き抜ける一陣の風のよう。

教会の中に新鮮な風が光とともにそよそよと流れこみ、

悩み苦しみも預け、

祈りと共に上昇してゆき、

心満ち足りる。

 

 

 

 

ゼピュロスは春のそよ風だけれど、

クリスマスはもともと古いヨーロッパでは冬至のお祭り。

つまり、この日を境に春に向かうと考えれば、

12月にゼピュロスが登場してもいいかな?

 

 

 

夜が長いヨーロッパの暗い冬。

一年で一番日が短い12月に、春を待ち望む気持ちを音に乗せて

温かな希望の音楽をお届けしたいと思います。

皆様のご来場をお待ちしておりますm(_ _)m

 

 

 

1215日(金) 1030開演  つくば文化会館2階 アルスホール 

TXつくば駅より徒歩3分)

  当日券のみの¥1000 と大変お得です!

 

 

<プログラム>

バッハ  カンタータ BWV205 より第6曲 Angenehmer Zephyrus

メンデルスゾーン 歌の翼に

メンデルスゾーン ピアノトリオ第2

バッハ~グノー  アヴェマリア     他

 

 

 

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~我が家もぼちぼちクリスマス飾りを始めました。

とりあえず玄関と1階のトイレと外を。

ウッドデッキで養生しているパンジーたちも、

サンタさんとトナカイと一緒にクリスマス♪

この週末娘と一緒にリビングを飾ります~

 

 

 

今日は娘が夕寝から起きてくれず、待ち時間にブログでも、、、というところです。。いつ私は寝れるのか?  娘はごはんも食べていない現在時刻21:16.寒くなるとよくあることだけれど、、、はあ~~

2017年11月18日 (土)

ちょっと一休み、、、

 

今週はすっかり秋休みモードに入っていました。(^-^;

 

 

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~庭の紅葉も進み、ヤマボウシはすべて葉を落として、今は紅葉が見頃です。

朝日を浴びて白く輝くヤマボウシの枝。丸く見えるのは、メジロの巣~

 

 

 

 

夏の間は好調で夏バテ知らず、食欲もバッチリだったのが、

1か月ちょっと前頃から食欲は落ち、朝からだるくて眠くてコーヒーがないと動けない、、、が続いていたところ、

腰痛もひどくなり、代謝も落ち、、、

テレビで見た血圧の話しから測ってみたところ、高い心配なんて全く不要の

立派な低血圧!

上が90で下が60でした。

この前の日曜日の夜からダウン。。

 

 

 

 翌月曜日も朝から血圧がずっと上がらない。

頭が重い。

何もできない、動けない。

ひたすら寝るしかない。

ようやく少し動けたのは14時過ぎ。

一応朝食作って、娘をバスに乗せ、ごみ出し洗濯干しまではやったけれど。

 

 

 

今までもあった時々やってくる「今日はだめな日」の体調はこれでしたが、

こういう時は低血圧になっていたんだ~と、ようやく理解。

 

 

 

今回は今までで一番症状が重く、月曜日以降は用事もこなして何とか動いているけれど、

相変わらず身体も頭も重い。

かなり疲れと睡眠不足がたまっていたようです。

いざストップがかかると、一応おとなしくします。

お陰で今週は、あまり楽器に触れていない、、。

娘もよく寝ます。

このだるさは気温差のせいもあるよね。

 

 

 

木曜日は鍼に行って恵美先生と話をしたら

「森さんは気力で身体を引っ張っているんでしょうね。

エネルギー的には娘さんと同じ やまねちゃんタイプ」。

「やまね」はリスの仲間の中では一番さっさと冬眠してしまうけれど、

その分長持ち長生きだそうで。(^-^)

たしかに、よく「もうだめです。おやすみなさい」と寝てしまうけれど、

早めにダウンするお蔭か、幸い今まで病気したことがない。

とは言っても過信はだめ。

年齢を重ねると無理は禁物ですね。

私は私の体力の中で、マイペースを守るしかない。

娘のために元気でいることが、私の一番の使命だから。

 

 

 

 

日本人の4050代の女性の睡眠時間が、一番短いと言われます。

この年代の多くの女性は、いろんな理由で睡眠が取れずに不調を抱えているのでしょう。

医療的介護が必要なお子さんを抱えている親御さんに比べたら、

私なんて大したことはないのですが、

私の場合は、娘のてんかん発作で夜中、明け方に目が覚めて

ぶつ切れの睡眠になることがよくあること、

興奮しやすい体質なため音楽でワクワクして朝早く目が覚めてしまうこと、

そして体が硬いので寝ても疲れが取れにくいことが原因です。

こうなると、まずは身体を緩めることと、

とにかく早くベッドに入るしかないのかな、、と思っていることころ。

睡眠負債はたしかにたまっている。。

 

 

 

 

で、昨日金曜日朝コンの後は、つくばのユーワールド近くのローズクオーツに

「トークセン」を受けに行って来ました。

このところ朝コンの後、恒例のお気に入り行事です。

 

 

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1年前につくばで福祉機器展をやっていたのを娘と観に行き、

そこで出会ったトークセン。

タイ北部の伝統療法で、二つの木槌を使って体のリンパと血液を流してくれます。

昔からのもの、、というのは信頼の印。

素朴な療法だけれど、理学療法士の先生も振動を与えるのは緩めるのにとても役立つと言っていらっしゃいました。

たしかに、最初は痛かった個所も今は特に何もなく、気持ちいいだけ。

つまり良くなっている!

今はより身体が回復する道の途上なのかも?

良くなるために休むことを身体が欲するサインを大事にする時期かもね。

 

 

30分ほど明かりを落とした落ち着く和室に寝て、背中をトントンしてもらってリラックス。

 

 

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その後ハーブティーをいただき、またまたリラックス♪

昨日は黒文字のハーブティー。

プロ心理トレーナーでもある可憐な麗奈さんが、笑顔で施術してくれます。

 

 

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そういえば、このところすっかりハーブティーのことを忘れていました。

疲れている頭に鞭打つために、日中はコーヒーがお供だった。

ほとんど薬の感覚で。

リラックスするための習慣は忘れていたかも、、、。

 

 

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日常の中に小さな幸せを見つけること、

感謝することはたくさんあっても、

精神論だけでは身体はついていかない。

やっぱり、頑張った分緩める、そして具体的な対処をしないと

無理ですね。。

幸い私には、いくつもの困ったときの味方があります。

有難い!

 

 

 

今日もまだ眠い私ですが、週末ぼんやりして、

来週から回復できるといいなあ、、、。

身体が「休んで」と言っているので従います。

この世で動くために借りている大事な身体。

どなた様もお疲れだと思いますので、

どうぞお大事に。

よい週末をお過ごしください。

 

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~うちの近所のイチョウ並木もきれいです。

昨日の帰りがけに小学生の男子の黄色い帽子が、銀杏のように見えて、

まるで銀杏の子供たちだ~♪とほほ笑んでしまいました~

 

 

 

2017年11月12日 (日)

メンデルスゾーン三昧

 

土曜日、スコットランドを舞台のストーリーのあるコンサートを

楽しんで来ました。

初台オペラシティでの東京シティフィルの定期演奏会。

 

 

 

指揮の川瀬賢太郎氏は、まだ33歳くらいの颯爽とした若い方。

音楽が何より好き ということが伝わってくる姿に好感を持ちました。

そして綺麗な手♪   

昔から美しい手を見ると嬉しくなるというだけで、

それ以上の何ものでもありません。  念のため(^-^;

 

 

プログラムは、メンデルスゾーンの序曲「静かな海と楽しい航海」で始まり、

2曲目はブルッフの「スコットランド幻想曲」(ヴァイオリン協奏曲)

休憩後に、メンデルスゾーンの交響曲「スコットランド」。

 

 

 

つまりメンデルスゾーンと共に船旅に出て、

スコットランドをキーワードに旅するプログラムという素敵なストーリーでした。

こういうストーリー性のあるプログラム、好みです~。

一つのコンサートという物語の中から、メッセージを受け取れそうで(^^

 

 

 

「静かな海と楽しい航海」は知らなかったので、予習していきました。

せっかく聴くなら、少し馴染んでいた方がより楽しめます。

メンデルスゾーンは全集CDを持っているので大丈夫(^-^)

CDを買うなら、断然全集ものの方がお得です。

もちろんyoutubeでもいろんなものが聴けますね。

 

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この作品は、メンデルスゾーンも親交のあった巨匠ゲーテの二つの詩からインスピレーションを得たもの。

彼はこれを書き上げてから、初めてのイギリス旅行に出たそうなので、

イギリスへの船旅の楽しみ、明るい前途の予感もどこかに聞こえてくるような気がしました。

若い奏者が多いこのオーケストラのサウンドに合った選曲で、

青い海、青い空も想像しながら爽やかな気持ちを抱いて楽しみました。

でもね、実際この時のメンデルスゾーンの船旅は船の故障もあり、

船酔いで散々だった、、、ということですが。

 

 

 

2曲目は、「こんなに速く爽快に弾ける!!」とびっくりするほどの超絶技巧で、

すごい!と思うけれど、あまりの速さにドキドキしてしまい

(多分、自分が弾くなら、、と怖くなったのかも、、、)、

ちょっと疲れてしまいました~。(-_-;)

他のお客様はすごく喜んでいたので、これは私だけの反応です。。

フィギュアスケートでも、男子はみんなが4回転を飛べる時代になって技術が進化しているように、クラシック界でも若い人のテクニックの向上は驚くばかりです。

素直にうらやましい~。

でも、アンコールに弾いてくれた力の抜けたバッハは、ほっとしました。(^-^)

 

 

 

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~オペラシティのロビーのクリスマス飾り~

 

 

 

メインのシンフォニー「スコットランド」は、

1曲目の「静かな海と楽しい航海」を書いた後に出かけた

イギリス旅行で訪れたスコットランドの印象を温めて、

 12年もかけて練り上げたもの。

いつもは速書きのメンデルスゾーンが、形にするのにこれほど時間がかかったのは珍しく、

簡単に書けないほどのインパクトがそこにはあったのでしょう。

 

 

 

当時のヨーロッパの人の目から見ると、19世紀初頭のスコットランドは野性的でロマンティックなところがあり、しかも神秘的で冒険心をくすぐる場所。

そして、真にすべてのロマン派人が訪れたいと熱望していた国の一つだったそうです。

このシンフォニーは、ロンドンで処刑されたメアリー女王ゆかりの荒廃した礼拝堂で最初の1節が書き留められました。

一方その次のヘブリディーズへの訪問で得たインスピレーションは、

もっと速やかに形になる。

有名な「フィンガルの洞窟」がそうなのです。

自然や、開放的なエネルギーを得たものは形になりやすく、

考え込んでしまう体験はまとまるのに時間がかかる、、、

なんとなくわかる気がします。

 

 

 

ちょうど行き帰りの電車の中で読んだマイケル・ハードの著作にありましたが、

メンデルスゾーンは完璧主義者だったようで、自分の作品には「もうこれ以上手を入れる余地がない」と満足するまで、

何度も何度も楽譜の一節を書き直したそうです。

どおりで均衡のとれたとても完成した印象を与えてくれるのですね。

 

 

 

このコンサートの1曲目は20歳のときに書かれたもの。

3曲目は32歳の時、となるとかなりの隔たりがあり、精

神的な内容も当然違ってくる。

若い頃はある意味気楽で希望に満ちていても、

年を取るごとに苦労や肉体の疲労が増し、

音楽が生真面目に深刻になってしまう。

単純にはそんな捉え方もあるかもしれない。

 

 

 

聴く方も、楽しみを求めて、癒しが欲しくて、、となると、

聴きたいのは明るい作品、穏やかな作品になるでしょう。

対して、自分と向き合いたい、深いところで考えたいと思う時は、

深刻な風貌の作品や、強烈なエネルギーを湛えた作品に当たると、

それもいいのです。

外のエネルギーと自分の中のエネルギーが、真正面からぶつかって火花を散らす。

ワクワクする。

 

 

 

うちにこもったり、外交的にもなったり、人はいろんな面を持っていますし、

それが面白い。

私も「いつも森さん元気ね」と言われたりしますが、

意外にそうでもなく「調子悪い~」と言っている日の方が多かったりするんですよ。。

能天気に見えて、そうでもない。

特にこの1か月は気温差のせいか、どうもだめが続いております、、、。

そういう体調がもう一つ、、の時は、

「休め!」というサインをいただいているのでしょうね。

素直に回復に努めねば。体の声を聞いて。

そうすれば、すぐに元気が戻る。

あら、話がそれました(^-^;

 

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~庭から摘んでくるダイニングテーブルに今飾っているのは、

娘の施設の皆さんが育てたミニバラと、このところいろんなところで蔓延っている

この雑草のような花。結構可憐です~

 

 

 

この日の一番のインパクトは、

シンフォニーの終楽章で弦楽器が発した最初の音。

鮮烈と言えるほどのエネルギーを感じ、ぐっと胸をつかまされました。

目が覚めるほど驚いた~。 (もちろん寝てなかったよ~)

そこからはもうごちゃごちゃ考えず、オーケストラのエネルギーに引っ張られて最後まで聴いた感じです。

こういう自分の中を変えてくれるぐっとくる一撃、好きです。

あ~この生の「今この一瞬!」にかけるエネルギーに出会うために、

私はコンサート会場に足を運ぶんだなあ、、、と改めて思った。

シティ・フィルさん ありがとう!

 

 

 

そして、私も1215日の「つくば朝のサロンコンサート」で

メンデルスゾーンの2番のピアノトリオをメインのプログラムで演奏予定なので、

この日のプログラムはまさに旬!

その前日の金曜日が初合わせだったので、

今ちょうど楽譜と書籍から勉強中なのです。

そう、とことんメンデルスゾーン♪

 

 

 

今回の朝コン、初めての組み合わせでのメンバーですが、

とても素晴らしいピアニスト、豊かで美しい音色のチェリストとの共演で嬉しくて、

弾く本人がとてもとても楽しみにしているところです♪

少しでもメンデルスゾーンの遺したメッセージに近づけるよう、頑張ります!

 

 

 

1215日(金)アルスホール1030開演の

「第124回つくば朝のサロンコンサート~クリスマスの贈り物~」

ぜひ今からご予定くださいね!!

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~帰りのバスまで時間があったので途中下車して、

可愛いもの見つけました♪

今は何といっても、小鳥グッズに目がないの。

うちのピピは「あら あなたたち新入りさん?」と思っている風?~

2017年11月 4日 (土)

季節の変わり目にはご用心

 

 

11月に入りました。

うちの子供たちが小さかった頃にも、ご近所の子供たちで集まって

一応「トリックオアトリート♪」をやってはいましたが、

今やハロウィンはお祭り好きな日本人の

新しい年中行事に昇格しそうな勢いがありますね。

 

 

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~坂野ガーデンのローズヒップ~

 

 

でも、我が家にとって1031日は年間で最も鬼門の日。

統計的に、なぜかこの日にむすめのてんかん発作が多いので、

もうすぐハロウィンだ!と構えて待つことになります。

しかし、今年は大丈夫でした!

去年もまあまあだった記憶があります。

 

 

 

 

 

悪しき記憶となったのは、6年前の1031日のこと。

夜中15分おきに6回のてんかん大発作。

もう寝たかな、、と思ってもまた襲い来る発作に不安になり、

救急車を呼んで即入院となりました。

1回は1分もないので命に別状はないのですが、

その間息が細くしかできなくてそれはそれは苦しそう。

親としてはハラハラしっぱなしです。

ほとんど「死なないで~!」の気分。

もちろん、発作が収まればケロッとしていて元通りなんですけれど、

何度見ても大発作は怖いのです。

見ているだけで疲れ果てます。

お陰で、そんなかわいそうな姿を見ていると不憫で、

私たちは娘に甘くなる。。

「生きていてくれればそれでいい」の心境で、

花よ蝶よとお姫様育ちに相成りました。

 

 

 

 

 

その時の誘因となったのは、多分「月桃」というアロマオイル。

生協で「お風呂のカビ掃除等にいい」とあったので買ってみて、

濃厚な甘い香りはリラックスできると思ってお風呂にも使っていましたが、

その日はドバっとお風呂にオイルが入ってしまって、

さすがに「多すぎた。。。」と気になったものです。

 

 

 

 

 

「あれが怪しいかも、、」と、夜中の大発作の合間に夫がPCでよくよく探してみたところ

「てんかん患者は使用には注意」とあったのですよ。

主治医にも「うちの娘は香りに感受性が高いようです」と伝え、

カルテにも残っています。

こういうのは個人の体質によって何が誘因となるかは様々です。

でも、ラヴェンダーオイルは娘の大の味方で、

そのリラックス効果は小さな発作の時には役立ちます。

香りの力は侮れない。

 

 

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その後も、何度か1031日に重い発作が出たことがあり、

大発作連続6回の恐怖の記憶から、この日は我が家の要注意日になりました。

 

 

 

 

 

もしかして、ハロウィンだから、何かが誰かがうちの娘に悪さしている?と

ちらっと思ったりもしたけれど、

結局のところは気温差等の天候の変化の激しさについていけないようです。

(昔、幼い頃は天井を指さしてたり、何か見えている風でした、、、(‘’_’’)

 

 

 

 

今年も我が家のあたりは、火曜日の朝は最低気温が5度との予報。

日中は20℃近くあったというのに。

日中暖かいからって、そのまま薄着、薄手の布団で寝て、

明け方すごく冷えるともうだめです。

うちの娘はもともと気温差と寒さに弱いので、

「原因はこれだったか!」とようやくわかってほっとしました。

ハロウィンの頃は、気温差が大きい!!

 

 

 

 

 

最低気温と最高気温の予報の精度がかなり上がって信頼できるようになり、

日中も気温を細かくチェックし(一昨日は夕方3時間で5度も気温低下!)、

気圧の変化もアプリで見、

脱いだり着せたり室温管理をしたり、手を握って体温を確かめ、、、。

数字だけでなく、目配り気配りセンサーを立てて。

私にとって一番自信があるのは、この娘の体調管理の細かさかもしれません。

娘の施設の職員さんも対応に慣れて気を付けてくださっていて、

日中も安心して過ごせてとても有難いです。

 

 

 

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~ホトトギス~

 

 

 

これだけ細かいことやっていると神経擦り減らない?と思われるかもしれませんが、

慣れれば習慣となり自分の体調管理にも役立ちます。

お陰で娘も夫も私も、ほぼ風邪を引くことがなくなりました。

以前は決まって、10月と5月の季節の変わり目には風邪を引いていたのに。

 

 

 

 

最初は「どうしたらいいの~?」と半べそ状態で困っても、

よ~く観察して考えると、何かヒントがみつかるものです。

うちの娘の主治医の先生はとてもまじめな方であることもあって、

毎回どんな私のコメントもしっかりカルテに書いてくださっています。

学校時代も、てんかんの標準対応と違うことを私が求めたところ、

ちょうど主治医が校医として学校を訪れた際に教頭先生が尋ねたら

「お母さんの言うとおりにしてください」と言っていただいたそうで。

長年の信頼関係というものは、

こういう時にも威力を発揮するんだと嬉しくなったものです。

 

 

 

今日は私の母親自慢だったかな?

失礼しましたm(_ _)m

 

 

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~秋の花の代表 菊も今は種類が豊富~

 

 

 

でも、ハロウィンのお化けのせいでなくて良かった(^^

もしかしたら、お化けたちも仮装の楽しさの方に行ってしまって、

うちの娘の方には遊びに来なくなった、、と考えてみるのも

面白かったりして♪

一年に一度仮装をして、別の自分、別の世界で発散して、

また日常に戻る。

元気になれるなら素敵なことですね♪

 

 

でもこの時期、健康な人にも気温差は体に堪えるはず。

日中暖かいからって、ちょっと油断すると身体に反応が出ますね。

我が家は一番緊張する季節を無事に超えましたが、

これからの寒さに向かう季節はてんかん要注意が続きます。

でも、大発作はもう1年起きていない!画期的!

どなたさまも気温差には、どうぞご用心を。

 

 

 

 

今日の写真は内容とは全く関係なく、

本日撮影の夫の作品。

坂野ガーデンにて。

美しい自然は、心に安らぎをもたらしてくれる。

 

 

 

2017年10月29日 (日)

リハビリ終了!

 

今週末もまた台風騒ぎですね。。

今現在もう静かになりましたが、

こういう雨の日は家に居るのが落ち着きます。

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~先週の台風の後に落ちていた常緑ヤマボウシの実。

かわいいので家に飾りたい。

うちには常緑と落葉の二つのヤマボウシがあり、目に優しい木陰を作ってくれます~

 

 

今週の私個人のニュースは、

昨年6月から毎週通っていた病院でのリハビリ、ようやく終了しました。

なんのリハビリって、左肩。

肩関節周囲炎、いわゆる五十肩っていうヤツです (^^;

 

もともと子供の頃からすごく身体が硬い私。

娘の療育に専念していた期間はヴァイオリンをお休みしていたので、

加齢以上に弾く身体の筋肉は落ち、ますます硬くなり、、、。

10年ほどまえに久~しぶりに「G線上のアリア」を練習していたら

しびれを感じるほどに左肩が痛くなったことがあったのです。

2年間全く楽器に触らなかった後のことなので、仕方ない。

 

 

その時は、何もしなくても痛くて痛くて、、、

2週間ヴァイオリンは弾かず、近くの整骨院に通って治しましたが、

どうも完治はしていなかった。

 

 

その後もG線のハイポジションがあると痛い、

ちょっと技術的に難しいものがある曲を練習すると身体が痛い、

などが続き、

去年の5月末の本番が終った時点では、

10分しか続けて練習できないところまで悪化していました。

手が上がらない!!

「もうこれはだめ!」とネットでどうしたらいいのか調べました。

鍼で身体の血の巡りをよくしつつ、病院リハビリに通った方がいいとの情報を得て、

その通り実行。

こういう時の私は真面目にそのままやる人です。

 

 

 

鍼治療に行った初回も、終わったら「こんなにガチガチだったのか?」と

びっくりするほど治療の前後で身体の感じが違いました。

血が巡るって気持ち良い~!

身体がホッとしました(^-^)

 

病院での理学療法士の先生による地道なリハビリも、

少しずつ少しずつ薄皮をはいでいくように進み、

2か月前から「そろそろ終わりにしても~、、、」と提案されていましたけれど

「いや、もっと良くなりたいし、卒業はこわい(また悪くなるかも?の不安)。

先生もう少し!」

とお願いして延長につぐ延長。

しかしとうとう、この金曜日で終わりになりました。

 

 

リハビリと言っても、ベッドに横になって先生の手技を受けているだけ。

ただし時々、グイグイ伸ばされる痛みに耐えながら、、、。

どこがどうなっているのか尋ねて、

家での宿題(どんな運動をするか)を聞いて帰り実行することの二つで

回復の道を歩みました。

 

 

身体って、使いすぎても、使わなくてもダメなんだそうですよ。

五十肩の場合は、使わないから固まっているということらしい。

右利きであれば、日常生活は右手側ばかり使いますし、

ヴァイオリンも右腕はまだ動かしているけれど

左は弦の移動以外それほど大きな動きはない。

他のヴァイオリン弾きの方の左の五十肩は聞いたことがあるけれど、

右は聞かない。

私の場合長年弾いていなかったうちに固まり、

ほぐさないうちにもっと悪くなったということで懲りたので、

これからは教えてもらったことを家で続けて、

二度と再発しないように!と願っているところです。

 

 

うちの母が最近「五十肩がまた、、」とか言ってる。

八十肩でしょ?とツッコミたいところですが、50歳以上はすべて五十肩らしいです。

このことだけは、みんなこの年で止まるのね(^^

 

 

 

リハビリでお世話になったさやか先生は、まだ20代の終わりの若い方でしたが、

毎週いろんな話を同世代気分で話せて楽しい時間でもありました。

鍼の恵美先生は私より年上の女性ですが、

アルトの落ち着いた心地よい声と洞察力の深いお話しも楽しく、

もっぱら肩リハビリでご縁をいただいたお二人は、

私の良い話し相手も務めてくださいました。

 

 

リハビリ終了で週に2時間分の時間が空いて嬉しいけれど、

1年と5か月も通っていると、なくなるのはちょっと寂しい気分もあります。

変化って、嬉しいことと少しの寂しさも伴うのね、、。

リハビリは終っても、鍼治療は月1くらい定期的な体のメンテナンスのため通います。

身体を任せる方とは、心も開いて話をする。

心身の主治医がいるかのように。

良いご縁に感謝です(^-^)

 

 

雨の日曜日、今日のお昼ごはんは柚子ごしょう味の焼きそば。

先日キャベツを買った日にキャベツをまた1玉いただき、

キャベツを消費するならこれ!ということで決まりです。

焼きそばも車の点検に行った際にくじ引きで当たり、

デザートのカステラは田舎の母が送って来てくれたもの。

いただきもので美味しい、いつもの週末お昼ごはん。

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ちなみに、今日は焼きそば2玉に対してキャベツ半玉を3人で。

ほとんどキャベツばかり。

ニンニクも入れたので、抗がん作用、免疫up力もばっちりです!

 

 

免疫を高める食品の上位5位は、

1位 ニンニク、以下 玉ねぎ、しょうが、、キャベツ、玄米と続きます。

抗がん作用が高いものも、

1位はやはりニンニク、次にキャベツ、大豆、しょうが、ニンジン、セロリ、玉ねぎ、玄米、、、。 (アメリカ国立がん研究所)

どれも家庭には常備されており、我が家でも常食する野菜たち。

身体を守ってくれてありがとうの野菜です。

 

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この焼きそば、近くのスーパーでは見かけません。

長崎県大村市にある狩野ジャパンというメーカー。

ちゃんぽん麺とカステラの長崎ハーモニー♪

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デザートの器は、以前母がお土産に買って来てくれた

ロイヤルコペンハーゲンの工場の裏で、二束三文で売られている三流品。

一つ300円くらいだそう。

カップの淵は歪んでいるし、お皿には気泡があるけれど、

全く問題なし!です。むしろ普段使いができて嬉しい。

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またまたピピ。

右手で写メを撮るのに、左手だけで抱っこ♪

今日は雨のせいで眠いのか、けっこう寝てました。

外の鳥は、木々の枝の中で休んでいるのが見えた。

明日の晴れが待ち遠しいね!

 

2017年10月21日 (土)

チャイコフスキー再考

 

木曜日オペラシティで、オール・チャイコフスキープログラムを聴いて来ました。

演奏はご贔屓の東京シティ・フィルと飯森範親氏によるもの。

いつもながら、チェロのまろやかで豊かな音に導かれた

弦楽器の誠実で熱い美しさを堪能しつつ、

久しぶりのオーケストラサウンドを楽しみました。

私にとって、「この音が聴きたい!」と思うオーケストラです。

 

 

 

プログラムは、

1曲目 「イタリア奇想曲」(1880年)

2曲目「ロココの主題による変奏曲」(1877年)

休憩をはさんで「交響曲第4番」(187778年)というもの。

チャイコフスキー53歳の生涯の中で実生活は激動の、

しかし「奇跡の年」と言われる時期の作品群。

ちなみに、麗しいヴァイオリン協奏曲も、

ヴァイオリン3曲の小品集「なつかしい土地の思い出」も、1878年作。

 

 

 

この頃チャイコフスキーは、愛していないのに結婚してしまい、

不幸な結婚生活から自殺未遂騒ぎを起こします。

その反面、フォン・メック夫人という資金面での後援者、

音楽の理解者を得た時期でもありました。

作曲家とは、音だけでなく文字でも自分を表現したい人種らしく、

多くの作曲家が膨大な手紙を残していて、チャイコフスキーもその一人です。

 

 

 

一人の作曲家だけの演奏会となると、その人にとことん付き合う気分になります。

特に同じ時期の作品ばかりを聞くと、

もう目の前にその人が現れるような感じさえしてくる。

結果、個々の演奏がどうの、、というよりも、

作品を通してチャイコフスキーについて考えることになってしまう、、、

私にとってそんな演奏会となりました。

 

 

 

先月、同じ時期に作曲された「白鳥の湖」(187576年)のグラン・アダージォを弾いたばかりでしたから、私にとってまだ彼は近くにいる人だったのです。

(もちろん勝手なこちらの思いです(^-^)

その時も、悪魔に呪いをかけられて白鳥に替えられた悲しい身の上話を

どの程度のニュアンスで語るか?オデットは清純な若い娘なので悩みました。

特に中間部の華やかな音階のパッセージ、ここは謎で最後まで宿題として残りました。

家に居れる日のお昼ごはんは、PCyoutubeで切れ切れにバレエ全体の流れを見て

自分なりにこの場面の意味を考え続けました。

 

 

 

 

オペラシティに向かう電車のお供も、亀山郁夫氏の「チャイコフスキーがなぜか好き」。

ロシア文学の専門家であり、

クラシック音楽をこよなく愛する亀山氏の書かれたこの本はとても面白くて、

もう一度飛ばし読みしながら再度自分の中に落とし込みました。

とことんチャイコフスキーの夜。

 

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亀山氏は数年前に新翻訳のドストエフスキーシリーズが話題になっていて、

とても気になっていた方。

大学2年の時に朝までやめられなくて、泣きながら読んだ

「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「白痴」。

今の私がこれを読んでどう思うのか知りたいのですが

小説を読むとその世界にどっぷり入り込んでしまってキケンなので、

今は封印物。

老後の楽しみにとってあります。

(今はできないけれど老後の楽しみに、、と思っていることがたくさん♪)

 

 

 

亀山さんの本を読んでみると共感を抱く記述が多く、

電車の中で心はチャイコフスキーに会う準備万端。

私のチャイコフスキー愛は、初めての生コンサート、生オケ体験が、

ボリショイバレエの「白鳥の湖」だから?

子供の頃、チャイコフスキーの三大バレエの音楽が好きで、

毎日レコードをかけて踊って遊んでいたから?

とても優しく繊細で、弱い者を大事にし、泣きながら登場人物に感情移入してオペラを書いたという逸話、結果心にぐっと来る濃密な感情表現の数々。

耳の中は、チャイコフスキーに育ててもらったような感じもどこかあります。

だから、この急な寒さの中「チャイコフスキーで温まろう♪」と思って出かけたのでした。

 

 

 

そして迎えたコンサート。

自分が予想していたのとは違う体験がありました。

知識があるのとないのとでは、聴き方がこんなにも違ってくるのか?と

自分の変化をとてもはっきり感じました。

少なくとも、20代の頃にこの3曲を弾いた頃は、

ただ弾くだけで何も知りませんでした。

知識は心の扉を開ける鍵の役目をしているのですね。

 

 

 

明るい「イタリア奇想曲」。

不幸な結婚生活から立ち直った時期の作品。

イタリアが大好きなチャイコフスキーの喜びが伝わってきます。

花売り娘が笑顔で登場したり、カーニバル?お祭りのような華やかさがあり、

タンバリンの鈴が高らかに鳴るところはどこまでも青い空を想像したり、、、。

けれども、何度か灰色の重いロシアの空と憂鬱な心を持つチャイコフスキーが現れる。

その対比が作品をダイナミックに作り上げる。

そして構築力のある演奏で、この日一番共感を持って楽しみました。

今の私は、ただ美しいとか、爽快感、熱演よりも、

説得力のある演奏を好むのだと再認識。

 

 

 

問題は、シンフォニーの4番。

ここまでチャイコフスキーのみを並べたプログラムだと、

彼の話を聞いているような錯覚を覚える。

 

 

 

わかりやすい短い小品は、

時には生活費稼ぎのために作られたとか(音楽家は霞を食べて生きているのではない!)、

その時の気分を現したちょっとしたエッセイのようなもの。

それに対して勝負をかける、ソナタ、交響曲は、作曲家自身が等身大で入っています。

その時の信条告白とでもいったらいいのでしょうか。

「これが今現在の私です」という気合が入った作品なので、

弾く方も小品よりも、ソナタ、交響曲の方が断然面白い。

そう思って目の前に据えて話を聞いてみて、

初めて彼の苦悩を実感してそれはそれは辛い気持ちになりました。

 

 

 

どんなに明るく見える部分も、どんなにはしゃいで騒いでも、

心の中には苦悩や闇が拡がっている。

二重構造がますます痛ましい。

突き抜けるような熱狂の爆発の第4楽章に至っても、

私は心に感じた痛みから立ち直れずにいました。

白鳥のオデットと悪魔の娘オディールをバレエでは一人が演ずるように、

二面性や二重構造というのは、何とも消化しきれずにもやもやが残ります。

 

 

 

でも、その苦しい気持ちも、

どれだけ音楽に深く向き合って来たかということに他ありません。

言葉を換えれば、音楽を通して自分に向き合うというのか。

苦悩があるところに次の突破口が現れ、

一つ越えるとまたその先の山があり谷があり、

一歩一歩苦しみながらも音楽の神に到達できるように上り続けた姿を思いました。

チャイコフスキーを愛する一人として、生演奏を通して新たに発見できた

有難い時間をいただいたのだと思います。

そして、己を振り返りました。

演奏するとは、その作曲家の心と共にあること。

だから喜びも苦しみも大きいけれど、

私はそれを受け取れるほどの器があるのか?努力ができているのか?

いつも問い続けて勉強しなければなりません。

 

 

 

生きていることは、苦しみ悲しみと喜び感謝を交互に体験すること。

実生活での経験と新たに出会う知識をもとに一つ一つ階段を上りながら、

奥行きの深い世界に入っていけたらと心から願いました。

 

 

 

 

次回のシティ・フィルの定期は

1111日(土)14時開演 同じく初台のオペラシティ

今度は、音楽でスコットランドを旅します。

来月も楽しみにしています!

 

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大型台風が近づいています。

暗い雨の日は、気分も落ちやすい。

でも小鳥と一緒で癒されています(^^

私がPCの前に居ると、いつもやってくるピピちゃん♪

よくこの位置で私の方を向いたまま、お昼寝を始めます。

可愛らしさをいつもありがとう(^-^)

 

 

 

 

 

 

 

 

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